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劔尾根・夏の完全縦走 13年08月28日

山行期間 2013.8.10~8.12
メンバー KTM,NGS,NKZ
山行地域 劔岳
山行スタイル アルパインクライミング

雪渓から尾根に取り付き、頭をめざす。
剱岳周辺で唯一『劔』の名を冠した劔尾根を下部から登ってきました。

1日目(8月10日):くもり
馬場島から白萩川沿いにタカノスワリを高巻き、雷岩へ。
さあ、渡渉です。
くぅっ!キリリッと引き締まりました。
そして小窓尾根を乗っ越し、池ノ谷へ。
〈登り始めにみつけた標柱〉
〈池ノ谷降り口 〉
ほどなく雪渓が現れ、二股を目指します。
雪渓上は涼しいはず。ところが、生ぬるい空気が所々で感じられます。
この日の富山の最高気温は35.4℃。猛烈な暑さをここでも感じました。
本日は二股にて幕営。
雪渓から滴り落ちる水をいただくことができました。
〈上部水汲み場から。中央右に黄緑のお宿〉
2日目(8月11日):晴れ
暗いうちに準備。
本日のお水をしっかり補給し、取り付きます。
〈前日に撮った取り付き点〉
R10はこんな緑緑??と思いつつ、草木を頼りに上がりました。
(ほんとはもっと上部。尾根末端近くから取り付いたため完全縦走となりました。)
そこからは、藪こぎパレード!
行けども行けども藪の中。右へ左へ上へ下へ・・・体をくねらせながら突破していきます。
時折ぶつかる岩壁に、ルートを探りながら進んで行きます。
ようやく展望が開けました!
ガッツリ岩に取り付いて行きます。
〈コルDからの岩場〉
〈コルCからの岩場〉
振り返って、登ってきたルート。
そして目の前に、ドーンと門。
登ります□
ドームを越えると、稜線がみえました。
今日はここまで。
コルB手前で幕営。くるり360度絶景のお宿です。
〈向こうに見えるは三ノ窓〉
〈沈む夕日にまた明日。〉
〈癒しのトウヤクリンドウ〉
3日目(8月12日):晴れ
朝日をうけて出発!
〈コルBからの岩場〉
ふと見ると、劔尾根の影がきれいにうつし出されています。
そして、ついに到着!
〈長次郎の頭から振り返って〉
景色を堪能した後、本峰経由でテッテコテッテコ早月尾根を下りました。
〈本峰直下の雪渓汲水ポイント〉
〈早月尾根から見た劔尾根〉
〈トリカブト&ユリちゃん〉
無事到着。
お天気に恵まれた3日間。
チーム力を感じた3日間。
中身の濃い3日間でした。ありがとうございました。

 


夏のはじまり・赤石沢 13年08月26日

山行期間 2013.7.21-7.23
メンバー KTM,NKZ
山行地域 南アルプス
山行スタイル 沢登り

南アルプス・赤石岳と聖岳の間を伸び上がる赤石沢。

猛烈な暑さとなった2013年夏のはじめに、ダイナミックな遡行を楽しんできました。

 

1日目(7月20日):晴れ

朝8時、畑薙ダム臨時駐車場から東海フォレストバスに乗り込み、約1時間。

赤石沢川にかかる橋で降ろしてもらう。奥に赤石岳がくっきりみえている。

吊り橋を渡ってはしごを降りて入渓。

美しい。やる気まんまん。

楽しい。このあと泳ぎました。

神の淵。とてもきれいです。ここは突破。

きれいな大岩の淵はへつりで。

でも、こんな美しいところにこんな物が。

取水堰堤(入渓点の橋から少し下ったところに出水口がありました)。

ここから水量倍増!

赤い石もゴロゴロしてます。

そして、門の滝20m。ここは右岸を高巻き。

この5m滝はどうやって?

なんと大岩の右を洞窟クライミングです。

体をうまく使って抜け出ます。

大ガレを通過したところで、本日終了。

なんとか寝床を確保。

焚き火の後は、小枝のベッドでおやすみなさい。

 

2日目(7月21日):晴れ

今日は赤岩ノ淵から始まります。

気持ちよく進んだ先に何かみえる・・・ん?ん!?

せ、雪渓。。。

核心部のシシボネ沢の先のゴルジュ大高巻き前にズンと。

どうするか?

いろいろ試行錯誤した結果、雪渓の下をうまく通過することができました。

雪渓出口。ナイス!

もうひと踏ん張り、ルートを見極め大高巻き。

間ノ沢目指して進み、沢床へ。

〈涼やかな間ノ沢〉

このあとの小雪渓沢の雪渓は上をそっと歩いて通過。

気持ち良く進みます。

きれいで冷たそう。

貫禄の大雪渓沢。遡行経験ありのKTMにお話聞きまくり。

ほんと、きれい。赤い石。

大淵滝6m。絶対いてる(さて何が?)。

気持ちいいなぁいいなぁ癒されるなぁと、ここを右へ。

〈・・・実は百間洞じゃなくて裏赤石沢出合でした〉

ここから、どう登るかどっちに行くか考えながら進みました。

ていねいに。

これが大滝か?か?か?と言いつつ。

そしてついに水も涸れ、薄い踏み跡をたどる。

が、山小屋ない。

結局。

今夜は草ふさふさベッド。

ここはどこ?とお星さまに聞いてました。

 

3日目(7月22日):晴れ

さあ、出発!

背丈ほどあるハイマツをかき分けかき分け20分。

人の声がして。姿が見えて。

やったー。ついに登山道に到達!

〈到達地点から。クマと間違われないかちょっと心配した。〉

へんなところから出てきたのを驚いてる方に聞くと、百間平と馬の背の間だという。

ほっと眺める。

〈赤石沢〉〈裏赤石沢〉

あとは赤石岳に登って、下りるだけ。

ものすごいお花畑の中をルンルン愛でながら、ロングコースを下っていきました。

〈←KTMをさがせ!〉

富士山も雲の中から顔を出して、お見送り。

*おまけ*

〈赤石沢出水口〉 〈カモシカ〉

 

 

 

 


Aチーム 北方稜線パーティー 13年08月23日

山行期間 2013年8月14日~17日
メンバー NSN、YAS、SDW、SMD
山行地域 北アルプス剱岳 北方稜線
山行スタイル アルパイン


今年の剱岳には合計8チーム…同時に4チーム入ることになりました。

Aチームは2チームに分かれて登攀を行います。

8月13日

世間はお盆ということもあり、高速道路が混むことも見据えて大阪駅21時の集合!

少し出発が遅れましたが、無事21時30分にJR大阪駅を出発

運転を交代しながら取り付きの馬場島に3時ごろ到着しました。

すごく星がきれいで寝るのがもったいないぐらいでしたが、仕事終わりということもあり、みなさんすぐに寝ていました。

 

8月14日

仮眠も終え、いよいよ出発です!

近くで仮眠をしていたKKD(剱尾根)チームと朝の挨拶を交わし、私たちのチームは7:00に出発しました。

 

 

 

 

 

 

 

本日の予定はブナクラ谷を登り、赤谷山を経て大窓までの予定です。

ブナクラ谷の取り付きで春ルート?に入ってしまい少し戻ることもありましたが、順調にブナクラ谷を登りました。

途中の休憩では、冷たい川の水で顔を洗い気持ちよかったです。

この川の水を汲みに戻るなど、誰もがこの時点では考えていなかったでしょう…(汗)

ブナクラ谷の急登に体力を奪われ、何とかブナクラ峠10:50に到着しました。

この時点で、水の残りが少なかった事とと、思っていた以上に到着時間が遅くなったことで、水の補給にNSNさん、YASさんがブナクラ谷の川まで降り水補給をすることに…!!

体力の消費が激しいSDWとSMD君はブナクラ峠で体力回復です…

1時間ほどして水汲みに行っていた二人が戻ってきました…すごくハイペースです…

無事に水の補給が済み、12:00に出発です!先を急ぎます!

 

 

 

 

 

 

 

赤谷山に急登を登り終えると急に景色が開けて、目的地の剱岳が見えました!

「剱岳を見るなら赤谷山」といろいろな人から聞いていたのですが、目の前にすると圧倒的な迫力でした。

この時点で15:30でしたので、当初の目的地の「大窓」まで行く時間がなく、BVすることになりました。

BV地点から少し降りたところに雪渓があり、水も流れていましたので、みんなで水を汲んだり、ツェルトを張ったりしました。

 

 

 

 

 

 

 

18:00頃から各自夕食を食べて19:00就寝ですzzzz

 

8月15日

3:30起床で朝食を食べて4:40に出発です!

 

 

 

 

 

 

 

本日のルートはルート図などに乗っていなかったので藪漕ぎと聞いていましたが、安易に考えていました…

歩き始めて1時間ほどで、ほとんどルートがない状態で、藪?ハイマツ漕ぎです…ハイマツの枝に腕を引っかかれたりしながら少しずつ進みます。

尾根をトレースするように歩きましたが、かなりペースが悪く苦労しました。

今まできれいな登山道しか歩いてきていなかったので、ルートファインディングなどほぼ必要なかったのですが、今回でルートファインディングの大切さが身に染みてわかりました。

なんとか11:40に大窓に到着しました。大窓雪渓で水を補給する予定でしたが、あまり補給することができませんでした…

 

 

 

 

 

 

 

12:00頃に出発して、その後はハイマツ漕ぎと岩稜歩きでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

池の平北峰に15:50到着…予定は小窓まででしたが、この時点でかなり厳しくなってきました。

池の平山の北峰と南峰のコルに16:45到着。

体力の残り具合や、この先のルートが岩稜下りになるので危険と判断し、ここでBVすることになりました。

水が残り少なかったので、夕食と嗜好品以外は控えるなければ、明日の行動水までなくなるのでなるべく水分を取らないようにしました。

 

8月16日

3:30起床で朝食を抜いて4:20頃出発です。

 

 

 

 

 

 

 

少しずつ明るくなってきているのでルートもはっきり見えてきました。

朝一の岩稜歩きにはすごく気を使いました。

体が暖まってきていたらなんともない岩稜歩きでも、朝一の状態では、少し緊張しました。

5:40に池の平南峰に到着!

 

 

 

 

 

 

 

この後は、小窓まで岩稜のクライムダウンが待っていました!

だんだん岩稜歩きもきつくなり岩と雪の殿堂の剱岳らしくなってきました。

小窓までのクライムダウン中にYASさんが小窓のコルにいてるのはMSDパーティーではないか?と…

「ほーほい!」と声をかけると「ほーほい」が帰ってきました!

 

 

 

 

 

 

 

同じ剱岳に入っていることは知っていましたが、全然違うルートでしたので偶然出会えたことはうれしかったです!

ここでも残念なことに水が補給できず…

MSDパーティーと分かれて三ノ窓に向けて進みました。

三ノ窓に11:45に到着しました。ここでも水の補給はほとんどできませんでした…

先を進んでいると、剱尾根パーティーのKKDさんと偶然出会いました!

岩稜登りの途中で少し話をして安全を確認しながら先を進みました。

 

 

 

 

 

 

 

小窓の王に圧倒され、池の谷ガリーに足をすくわれました!

 

 

 

 

 

 

 

池の谷ガリーでは、チンネ登攀後のHSMパーティーと会いました!

偶然なことに同じ期間に剱岳に入っているすべてのパーティーと会うことができました!

池の谷ガリーでは落石に気を付けながら素早く行動しました。

15:50に池の谷乗越を通過し、長次郎のコルでBVしました。

この時点でやっと水が確保することができました。

水がないのはすごく心細かったです…

 

8月17日

5:30出発!

 

 

 

 

 

 

 

本日は本峰を踏んで、早月尾根で下界に戻ります!

6:16に本峰到着!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

快晴の頂上を堪能し、7:20にさっそく下山にかかります。

早月尾根は最初岩稜あるきでしたが、少し下ると一般道でした。

9:20早月小屋に到着。

 

 

 

 

 

 

 

水を補給し、先を急ぎます!

12:30に無事馬場島につきました!

 

 

 

 

 

 

 

今回の山行では、荷物の軽量化と体調管理、水の大切さ、ルートファインディングの大切さ…など学ぶことがたくさんありました!

これからは歩荷中心のトレーニングに励み、予定通り行動できるように頑張らなければ…

本当によい経験ができました!

 


夏合宿 劒岳北方稜線~黒部水平歩道 13年08月20日

山行期間 2013年8月13日(晩)~17日
メンバー MSD、KNS、EMR、YSK、MTD、NNK、IND
山行地域 北アルプス 劒岳周辺
山行スタイル 岩稜縦走


Mチームの夏山合宿として長次郎谷~剣岳本峰、そして北方稜線の一部を縦走するルートを歩いて来ました。

長丁場のルートを歩き、達成感は多いにありましたが、課題も多い山行となりました。その中でも特に教訓になったのは、

①バリエーションのルート取りの難しさ ②思い込みはしてはいけない ②人とすれ違ったら必要な情報はきちんと得る

などてしょうか…。

 

8/14

扇沢駅6:30発のトロリーバスに乗り黒部ダムへ。

 

 

 

 

 

 

 

ダムの下部へ降りると大迫力の放水を見る事が出来た。

 

 

 

 

 

 

 

ここから今日の目的地である真砂沢キャンプ場を目指す。

 内蔵助谷から内蔵助平を経てハシゴ谷乗越へ。少し下ると遂に剣岳全貌が姿を現す。

 

 

 

 

 

 

 

風も心地よく時間も早いので、ここで大休憩。

 ここから一気に下り、剣沢へ。少し上流に登り真砂沢キャンプ場に到着。

     

すぐに幕営。流石に暑いのでテントの外で食事をし、山行初日が終了。

 

 

 

 

 

 

 

4/15

今日はいよいよ剣岳本峰にアタックし、北方稜線の一部を縦走する長丁場の行程となっている。

 3:30 暗闇の中、真砂沢キャンプ場を出発。

 

 

 

 

 

 

 

一時間程で長次郎谷出会に到着。ここから標高差約1,000mを登る事になる。

 谷に入ると少しずつ明るくなってきた。

 

 

 

 

 

 

 

雪渓の上は生暖かい風と、ひんやりした風が何故か交互に吹いている。

 そして陽が昇るとクラスト気味の雪が溶けだし、アイゼンが効きにくくなってきたので一歩一歩慎重に蹴り込みながら高度を稼ぐ。

  

  

 

 

 

 

 

 

 

熊の岩の下からは、左俣の雪渓の状態が悪いので右俣を選択。熊の岩を越えて左俣に入りコルを目指すが、ここからは勾配が一段と急になり、雪の締まりも悪いので滑落に注意しながら歩き、何とか長次郎のコルに到着。

       

 

ここで荷物をデポし、目の前の本峰を目指す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

去年の春に来た時は、ここの登りはこの様な雪壁になっておりアタックを断念したが…。

 

 

 

 

 

 

 

 (2012/4/29撮影)

 

今回は当然ながら岩盤が露出しておりコルから約30分で本峰に到着。

 

 

 

 

 

 

 

山頂には既に沢山の人がおり、我々も360度の大展望をしばし堪能。

  

 

しかしあまりのんびりもしておれずコルに戻り、荷物を回収し北方稜線に入る。

 

山頂直下から望む長次郎のコル。下にいる人と比べるとスケールの大きさが良くわかる。

 

 

 

 

 

 

 

コルに降りてからの長次郎の頭を超えるルートは、長次郎谷側からのトラバースを選択。

ここはロープを出して頂き、序盤から少し緊張…。

  

続いてのトラバースは残置ロープを使わせて頂く。

  

 チンネが見えて来た。何人かのクライマーがピークに見える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから池ノ谷乗越までの下りは浮石も多く、三点支持で慎重にクライムダウン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に、池ノ谷ガリーは文字通りガレガレで何度か落石をさせてしまい、ここも緊張する下りであった。

 そして三ノ窓に到着。既にB.VしているHSMパーティと会う事が出来た。

情報交換を行い我々もここでB.Vする事にする。

テントの中から外を見ると綺麗な夕日が…。

             

 

 

 

 

 

 

8/16

朝5:30出発。まずは小窓王南壁直下を巻くルートに取り付く。下から見上げるととても越えられそうになかったので躊躇するが、登ってみると案外楽に小窓尾根の稜線に出る。

 

 

 

 

 

 

 

ここから昨日降りて来た池ノ谷ガリーが良く見える、凄い所を降りたものだと感心する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小窓尾根からは稜線上ではなく、踏み跡のあるトラバースルートで、ここも急な下りとなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この辺りでトレースが不明瞭になり、少し道に迷う。

ルートを見つけた後は、一箇所雪渓のトラバースがあり、草原や這い松帯を過ぎ尾根を下ると小窓で、ここまでくればひと安心…。

 

 

 

 

 

 

 

ここでは反対方向から歩いて来たNSNパーティと遭遇。お互いの健闘をたたえながら別れる。

 

小窓からはアイゼンを装着し、緩やかな雪渓を下る。

 

 

少し下った所より旧鉱山道に入り尾根をトラバース。ここはかなりの高度感があり緊張した。

 

 

 

 

 

 

 

尾根の反対側に回り、少し下ると奇麗なお花畑の横を通り池の平小屋に到着。

 

こちらから見る八ツ峰も大迫力だ。

  

 

仙人池ヒュッテを経て、何度か雪渓をトラバースしながら仙人温泉小屋に到着。

小屋主の方より色々情報を得て今日はここで宿泊する事にする。ここは露天風呂があり、今迄の疲れをとる事が出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 8/17

今日は今回の山行の最終日。黒部水平歩道を歩き、欅平駅まで行く工程となっている。

まずは2007年に開通した「雲切新道」を通るが、峠を過ぎてからの急な下りが足に堪える。

峠を越えると夜明けとなり、後立山連邦の綺麗なシルエットが姿を現す。

 

 

 

 

 

 

 

急坂の締めはこの様な連続梯子で、これを降りると仙人ダムに到着。

 

                                                                       

 

ここから先は何とこの様な建物内が登山道になっている。

 

 

 

 

 

 

 

トンネルに入るとレトロな雰囲気が盛り沢山で、少し不思議な感じさえした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阿曽原温泉小屋を経て、楽しみにしていた水平歩道に入る。

高い場所では谷底から優に100m以上はあると思われ、流石に緊張するが、途中からは高さが麻痺(?)したのか高度感を楽しみながら歩いている自分が居た。

 

 

 最後は200m位下り、ゴール地点の欅平駅に到着し全行程が終了。

 

 

 

 

 

 

 

ここでメンバー全員と握手を交わし、4日間の健闘を分かち合う。

そしてこれまたレトロ感たっぷりのトロッコ電車に乗り、宇奈月温泉駅までの1時間20分、ハードな合宿の余韻を楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

 

  (IND)

 

【行動記録】

8/14  黒部ダム7:00→内蔵助平11:30→ハシゴ谷乗越12:55→真砂沢キャンプ場15:30

8/15  真砂沢キャンプ場3:30→長次郎谷出会4:25→長次郎のコル8:00→剣岳本峰8:35 →三ノ窓15:30

8/16  三ノ窓5:30→小窓7:50→池の平小屋12:00→仙人池ヒュッテ13:30→仙人温泉小屋16:10

8/17  仙人温泉小屋3:30→仙人ダム6:25→阿曽原温泉小屋7:35→大太鼓10:55→欅平駅13:30


2013.7 北海道大雪山系縦走山行 13年07月11日

山行期間 2013.6.27~7.4
メンバー mat wak
山行地域 大雪山系(大雪山・トムラウシ山・十勝岳)
山行スタイル 縦走


01 北の国から 遥かなる大地より~螢のテーマ

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マツウラ・ワッキーの胃袋小さいコンビで、北海道に行って来ました(^。^)y-.。o○。

1日目

 

 

 

 

 

2013.06.27 8:00 関西空港から千歳空港 ¥3980- 激安ピーチ様様です。

千歳空港から旭川駅まで電車が5000円。JR髙すぎ~(+o+)

旭川上陸記念の旭川ラーメンでエネルギー補給

 

 

 

 

 

旭川駅からバスで層雲峡に16:00到着

 

 

 

 

 

 

ロープウェーとリフトで5合目に。

残雪残る斜面を1時間ほどで黒岳に到着

 

 

 

 

 

 

日が暮れてガスが出てきましたが、17:30にキャンプ地到着(黒岳石室小屋テント場)。

管理人さんがすごく親切で、夜は天文観察ガイドをしてくれました。

空一面の星屑をレーザー光線で、丁寧に教えていただき勉強になりました\(~o~)/。

 

2日目

 

 

 

 

 

 

日の出を見るため、3時起床。

3:50見事な御来光が見れました。感無量\(~o~)/

しかし、北海道の日の出は、早すぎます。

5:00出発。さすが北海道の朝は、かなり冷えます。

 

 

 

 

 

 

雲一つない晴天(^^)v。

今日は、カルデラを一周して大雪山の5つピークをふみます。

 

 

 

 

 

 

すごい綺麗なお花畑だらけ。

すごい気持ちよく縦走できました。

15時ごろから、ガスってきましたが、15:30に無事、キャンプ地到着(白雲岳避難小屋テント場)。

 

3日目

 

 

 

 

5:00出発。

またまた、雲一つない晴天(^.^)/~~~

めざすは、遥かかなたのトムラウシ山。11時間の歩行予定。

 

 

 

 

 

 

高根ヶ原をとおり忠別岳、五色岳。

 

 

 

 

 

 

 

化雲岳を超えると 日本庭園。すごい綺麗。

しかし、でかい石だらけで、苦労します。

 

 

 

 

 

 

ヒサゴ沼をすぎれば、トムラウシ山頂まで、でかい石だらけの登り。

フラフラになりながら、ようやくトムラウシ山登頂成功(^^)v

そして、3時間ほど下山して17:00南沼キャンプ地到着。

関東から来た同じコースを縦走の単独山行の2人とは、抜きつ抜かれつ仲良くしていただき

道案内もしていただき、ホントに助かりました。

残念ながらワッキーのGPSより100倍役に立ちましたm(__)m。

 

4日目

 

 

 

 

 

またまたまた、雲1つない晴天(^^)v。

5:00出発、この日は、関東組の影響を受け、予定より距離を延ばして13時間歩行です。

相変わらず綺麗なお花畑と雪渓をすすみます。

かなり、ホットな熊のウンコを発見。ワッキー大興奮でパシャリ。

 

 

 

 

 

 

この山行で一番しんどくて印象にのこったオプタテシケ山。

雪渓を 登る。そのあとも、延々と急な登り。

フラフラながら、なんとか登頂(^^ゞ

 

 

 

 

 

 

ベベツ岳、石垣山をぬけ、無事、18:00美瑛避難小屋に到着。13時間かかりました(^_^;)。

小屋は、人が多く、テント場で宿泊。

みなさん親切で、ナキウサギもいて、なかなか気持ちいいテント場でした。

 

5日目

 

 

 

 

 

またまたまたまた、雲一つない晴天。

5:00出発、最終日です。

十勝岳を超えて富良野岳を踏んで、下山です。

まずは、美瑛富士をパスして美瑛岳へ。

山頂からは、十勝岳、美瑛富士が綺麗に見えます。

 

 

 

 

 

 

火山岩の十勝岳に近ずくと、風景が、変わります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十勝岳を超え、かみふらの岳を超え、最終登頂点の富良野岳。

思わず、バンザァーィ\(~o~)/。

あとは下山だけ、十勝岳温泉まで3時間。しかし、もうフラフラ(+o+)。

無事、下山で、しっかり握手で、大成功(^。^)y-.。o○

天気に恵まれ、楽しいく優雅な山行でした。

 

 

 

 

 

 

温泉で、5日間の汗を流し至福のひと時。

そして、交渉の末、時間外でしたが、山屋のオーナーのご厚意で、

ふらのポークかつ定食を無理を言って出していただき、おまけに大盛り。

胃袋の小さい二人は、食べきれませんでした。

もう、バスは無いので、駐車場で幕営。

翌朝、バスで上富良野駅→電車で富良野駅。

 

 

 

 

 

 

富良野駅前で、地元おすすめのオムカレーをいただく。

1日早く下山したことと、予備日があるので、北の国からのCDを購入してレンタカーで富良野観光。

当然、”北の国から”名所めぐり

 

 

 

 

 

 

 

そして、富良野のひつじ牧場で、テント泊。夜は、ジンギスカン(めっちゃうまい~)。

翌朝も、早起きをして、無料露天風呂と美瑛へドライブ。

そして、札幌に移動。スープカレーをいただき北海道大学を散歩。

 

夜は、ビール園で、山行成功の祝杯。

そして、夜のすすきのへ(^_-)

本当に、楽しい山行と観光でした。

ワッキー 、ホントにありがとうございました(^_^)/。

 

 

 

 


中央アルプス 独標尾根 13年07月01日

山行期間 2013年6月28日(夜)~6月30日
メンバー ARK、OSM
山行地域 中央アルプス
山行スタイル ピークハント

 中央アルプス独標尾根ルートから三ノ沢岳を目指して行ってきました。結果としては体力の問題とブッシュの厳しさのため独標までで引き返してきました。独標から二ノ沢のコルまで下りようとしたのですが、ブッシュにより足元がまったく見えず、滑り落ちる危険を感じたのであきらめることにしました。3ヶ所ぐらいから下りて行こうとしたのですが、全て同じ状況でした。下りた人はいるので行きやすいルートがあるのかもしれませんが、見つけることはできませんでした。

 独標まででしたら日帰りで行けると思いますが、この時期は厳しいブッシュとすさまじい数の虫に襲われます。あとは読図力が試されるルートだと思います。今回は読図のトレーニングにはいい山行ができたと思います。

登山口です。カーナビにない道だったので、迷いました。5時起床の予定でしたが6時起床に変えました。

雲に隠れていますが御嶽山方面です。

風越山山頂。結構きつい登りで、ドロドロだったので下山は苦労しました。ここまでは一般道です。

ほとんどがこのようなヤブコキです。

左が天狗山方面で、右がコルに向かって下りているところです。

 

天狗山の岩場です。難しい所はほとんどないです。

独標方面です。

 

独標です。天気がよければ木曽駒ケ岳が見えるのかな?

下山しようと思えばできたのですが、2150m辺りでツェルトを張って泊ることにしました。雨漏りがしたのにはまいりました。

結構そこらじゅうに花が咲いていました。

  

下山後に入った灰沢鉱泉です。15年ぶりくらいかな。出迎えてくれたワンちゃんです。

 

行動記録

6/29 6:40風越山登山口→7:50風越山→10:30天狗山→11:30独標→13:00ツェルト設置(2150m辺り)

6/30 7:40出発→10:05風越山→11:00登山口


立山国立登山研修所遭難対策研修会 13年06月17日

山行期間 2013.06.14~15
山行地域 立山国立登山研修所
山行スタイル 研修会

梅雨の晴れ間のはずだったのでしたが・・・・。

例年通り、6月14日夜発15日16日に立山登山研修所で実施しました。

今年は、一年目の新人とBチームのメンバーが7名含め総勢25名の(女性9名、男性16名)参加です。

天気予報では、晴れのはずだったのですが、一日目の昼前からぽつぽつしだし早々に体育館に逃げ込みました。お陰で、材木坂で予定していた搬送の訓練と称名川で予定していた渡渉の訓練は、カットとなりました。が、体育館で介助懸垂の訓練と、1/3の引き上げ訓練は、みっちり出来ました。

夕食後、江村さんの講師により過去に実際あった事故を実例にして、「遭難事故時における状況判断をいかにするか?]ということをテーマにディスカッションしました。この状況判断が、遭難救助の成否を左右すると言う重要なテーマです。新人には、難しかったかも知れませんが、実際にあった事故を想定しましたので、眠いにもかかわらずみんな熱心に集中していました。

二日目は、朝のうち晴れれてくれたので昨日出来なかった材木坂で実際に1/3で救助者を引き上げて登山道を搬送する訓練をしました。みんなも分かったと思うのですが、実際に山で訓練とはいえやってみて如何に遭難救助技術があらゆる技術を駆使しないといけないか実感できたと思います。ロープひとつの取り扱いについても、もたもたしているとすぐにからまってしまいます。日頃の岩登りのときから習慣づけていないといけないかと言うことです。

救助技術は、中途半端では実際の事故に遭遇した時には使ってはいけないのですが、仲間が事故に遭えばそんなことも言っておられません。最大限この技術を駆使して仲間を助けないといけません。ですから遭難救助技術は、日々向上していかないといけません。

* 自己脱出

* 介助懸垂

* 体育館に移動して

* 楽しい夕食(カレーです)

* 剱周辺のジオラマを前に過去の山行を自慢!

* 一番寝むい時間にもかかわらず熱心に受講

 

* 朝のうちはよく晴れました。朝一番の体操。

* 搬送技術。色々試してみました。それぞれ長所短所があり、どれを使うか頭を悩ますところです。

 

* 材木坂に移動して実際に1/3引き上げと搬送を実践してみる

* しっかり身につけて楽しい安全登山をしてくださいね!


鈴鹿山系 元越谷 13年06月10日

山行期間 2013年6月7日(夜)~6月8日
メンバー KNS、ARK、MYG、MTD、OSM
山行地域 鈴鹿山系
山行スタイル 沢登り

 関西の赤木沢?と言っている人もいる鈴鹿山系の元越谷に行ってきました。確かに赤木沢をほうふつとさせるところもあり、エメラルドグリーンの水がきれいな沢でした。

 72期のMYGさんとMTDさんが沢登り初体験で、少し緊張するところもありましたが、十分に楽しんでいただけたのではないかと思います。

 元越谷の写真でみなさんがへつったと載せているところです。右岸も行けそうでしたが左岸をへつりました。落ちたらカッコ悪いなというのが緊張しました。

 元越大滝。下から見たら、ちょっと無理と思ったのですが、意外と行けました。ただ、滝上部の落ち口の水量が多く、足がどうしても水量に負けて持って行かれました。しかし残置のハーケンにロープがあって、それを持ち、セルフを取りながら突破しました。

 MYGさんダイブ。

 ちょっと赤木沢ぽいかな?

  

 MTDさんダイブ。

 いよいよ終了です。

 ちょっと予定とは違うところに上がってきましたが、稜線に到着。

 水沢峠。後は駐車場へ。

 今回は仏谷の左俣を遡行したのですが、右俣を遡行するルートや仏谷に入らずに水沢岳に登るルートも面白そうなので、機会があれば行ってみたいと思います。

行動記録

6:00大河原橋→7:00元越大滝→7:40仏谷への分岐→9:10稜線→9:55水沢峠→11:20大河原橋


雪と岩の甲斐駒ヶ岳 13年05月31日

山行期間 2013年5月24日~26日
メンバー MSD、NNK
山行地域 南アルプス 甲斐駒ヶ岳
山行スタイル ピークハント

いざ、甲斐駒へ

24日の夜、大阪を出発

25日2時半、山梨県の北杜市に着き仮眠しました

6時半、駒ヶ岳神社駐車場を出発

 

長い黒戸尾根と噂は聞いていたので覚悟して登り始めます

新緑とつつじが綺麗です

クマザサの群生の中をしばらく歩き

刃渡りを通り過ぎると少し雪が出てきました

 

やっと5合目

ここから、少し緊張しながらはしごと鎖場を通過

七丈小屋に着いた時はお昼を過ぎていました

 

テントに荷物を置いて山頂まで行くことになりました

テン場を少し行くと現れた雪の斜面

 

少し登るだけでしんどくてMSDさんについていくので必死でした

雪が終わったと思ったら

次は、腕で体を上げないと登れないような大きな岩が続きました

 

休憩すると睡魔が襲い

このままでは寝てしまう!と歩き出しても思うように進めず・・・

15時過ぎに、山頂を目前にしてテントに戻ることになりました

 

テント場に戻るときに見えた北杜の町

「あれが武田信玄の町か・・・」とMSDさん

・・・武田信玄?!また、勉強しておきます。

 

ガスの合い間に残雪が見えて

初めて見るこの山の表情にしばらく動けませんでした

テントに戻り楽しい夕ご飯作り

MSDさんに山と岩のお話を聞きながら更けていく夜は

あっという間に過ぎていきました

 

翌朝、4時20分テント場を出発

昨日一度歩いたので雪の踏み抜きやすいところや、

岩の足をかけるところなど覚えていて

昨日より速いタイムで登れていました

気付いたら雲海が広がっています

八ヶ岳もきれいに見えました

 

「今日は天気がいいぞ」とMSDさんの仰る通り

山頂に着くとご近所の山から北アルプスまで確認することができました

 

山頂からやっと見えた仙丈ケ岳                             戸台川から鋸岳コースもおもしろそうです

 

鳳凰三山

 

北岳と間ノ岳

いつかバットレス行けるでしょうか・・・

 

山々に別れを告げて下山します

雪と岩、鎖とはしごを再び通って、お昼すぎに駐車場に到着

 

今回導いてくださったMSDさん ありがとうございました

 

 


まっしろ白山・圧巻の百四丈滝 13年05月28日

山行期間 2013.5.3~5
メンバー NGS,NKZ
山行地域 白山
山行スタイル 残雪期縦走

まだ足を踏み入れてなかった白山北部。

歩き終えて一言。

『縦走してこそ白山』

ほんとにいろんな意味でおっきかった。

 

1日目(5月3日)

未明に到着した市ノ瀬。

仮眠のあと、ビジターセンターで帰路の交通情報をていねいに教えていただいた。

(休日のバスの便はないということでした・・・)

さあ、とにかく出発。遠くに白く輝く峰々。待っててくださいね。

別当出合まではいつもの林道歩き。

着いたら雪景色。

そして、踏み板無し!

〈平均台を歩く体操選手になったつもりで クリア〉

渡ってからは、お好きなところをどうぞの世界。

みんな直登コースでグイグイ登ってます。

そして甚之助小屋に到着。なんと冬季用入口まで埋まってる。

これ↓がこう↑ですよ。

(2010.11.20 撮影)

小屋は開いていて、快適そう。

〈中から撮影〉

私たちは、さらにこちらも開いているという情報のある南竜の避難小屋へ向かいます。

急登して見渡すと、あった。

建物がしっかり見えてます。

もうちょっと、もうちょっとと(気をつけながら)下って到着すると・・・アイテナーイ。

避難小屋になっている建物は屋根まで雪に覆われていました。

あぁ・・・

(いつもの?) ツェルト泊でした。

 

2日目(5月4日)

今日は北へ北へ初めてのルート。

いざ出発。

〈左に見えてるのが南竜山荘〉

アイゼンを気持ちよく効かして高度を上げていきます。

〈右奥に別山。小屋も見えてますね〉

しばらくするとガスが出てきて、そのまま室堂に到着。

あらァ。

〈白山神社です〉

ここも、これ↓がこう↑ですもんね。

(2010.11.21 撮影)

積雪5m。

GWから営業し始めた室堂センターの方にいろいろと情報をいただき、出発。

御前峰までは、突然下山してくる登山者が現れるほどのホワイトアウトの中を黙々と。

そのあとは徐々に晴れてきた。やった!これでいける。

強風の中、剣ヶ峰を近くに見ながら、ちょっと遠回りして大汝峰(2684m)へ。

到着。エビのしっぽがぴしっとついてます。

真正面に剣ヶ峰 (2677m) と御前峰 (2702.2m)。

進行方向の七倉山 (2557m)、四塚山 (2519.5m)もきれいに見えています。

ウキウキ北ゾーン。

どんどんどんどん進みますが、まだまだまだまだ・・・

ところが、なんだか急にガスってきて、あっという間に小雪が舞ってきました。

ひゃぁ・・・百四丈滝どころではありません。

一部トレースが途切れてドキッとしたけどクリア。

そうです。白山はホワイトアウトになったら本当に危険です。

細い尾根下りで高度を下げると、やっと視界が。

奥長倉山 (1771m) へひと登り。小屋はどこだー?

あったー。無事到着。

小屋には先客・愛知のお二人が。

しばらくすると地元のベテランお二人もこられて、みなさんから見ることができなかった百四丈滝のお話を聞かせてもらいました。

『日本一の滝や』

楽しく語らい、明日の天気を気にしつつ就寝。

 

3日目(5月5日)

スッキリ無風快晴!

滝がおいでと呼んでくれているような天気!

行くっきゃないでしょ!!

愛知のお二人のあとを追っていきます。

大汝峰も見える。美しいまっしろな世界。

雪庇に気をつけながら進んでいくと・・・見えた!あれだ!

すごーい。

雪庇のゆるいところから滝に向かって急な雪壁を降りて行きましょう。

近づく近づく

どんどん近づく

でっかーい!すんごーい!

シャラシャラと水ではなく、みぞれになって落ちてきてます。

ドームもでっか!

今年は崩れることもなく、きれいなまま残っているそう。

まさに日本一!

鳥もたくさん飛んでいました。

さあ、満喫したあとは稜線まで登り返し。

標高差370m。レッツクライム!

〈稜線から。右下に百四丈滝。遠くに笈ヶ岳〉

前日はガスの中だったけど、こんな素晴らしい景色だったんだー。

小屋から往復4時間の旅でした。

荷物をまとめて、あとは一里野スキー場を目指して加賀禅定道から加賀新道へと北上していくだけ!

時々振り返って。(歩いてきたルートがしっかりわかる)

スキー場も見えてきました。

そして、雪が途切れた辺りでは、春を知らせるお花達が待っていてくれました。

(イワウチワ&ショウジョウバカマ)

スキー場上部にある駐車場からは、愛知のお二人のご好意で途中まで乗せていただきました(ほんとうにありがとうございました)。

そしてタクシーで市ノ瀬へ。

そのタクシーの運転手さんが、道々、白山を開山した泰澄大師のお話をして下さいました。

なんと開山は717年。まもなく開山1300年とのこと。

http://haku-san.com/modules/history/(HP:みんなの白山)

 

出会った方々とのご縁を感じた3日間。泰澄大師のお導きではと深く感じ入りました。

また参ります。

 


春合宿―飯豊 13年05月26日

山行期間 2013年4月26日(夜)~29日
メンバー SGY, KUD, TGA, ITN
山行地域 飯豊連峰
山行スタイル 積雪縦走

新潟、福島、山形の3県にまたがる飯豊連峰。春の締まった堅雪にアイゼンを軽快に効かせて夏山並み(またはそれ以下)のコースタイムで主脈を駆け抜けることを目論んで取り組んだ山行だったのだが…。
4月26日 離阪 雨の北陸自動車道を疾駆するが。あらら、気が付けばガス欠寸前。次のSAまで持ちそうにないのでICを下りて深夜の田舎町でガソリンスタンドを探すもどこも閉店(当然か?)。結局、JAFを呼んで単価の高いガソリンを買う羽目になった。
4月27日 新潟駅着。駅前パーキングに車をデポしてJRで移動のはずが。ここでもアララ、乗車予定の磐越東線は信号故障で不通とのこと。仕方なく、車で予定のJR山都駅(福島県)まで向かった。どうも先行きがよろしくない。
山都駅からはタクシーで最終集落の川入まで移動。♪♪雨が降る降る飯豊の山~~♪♪ 「飯豊の雨」という山の歌があるのだが、その歌の文句の通り、雨のそぼ降る中を川入から出発。御沢キャンプ場まで林道を歩き、登山口からは雪に隠れた夏道を探しつつ登る。イワウチワの花が迎えてくれるが、相変わらずの雨。登るに従って、雨→ミゾレ→雪 となってくる。段々と天候も悪化し、我々の前後にいた数名の登山者は次々と下山していった。
地蔵山(1485m)の直下まで来たが、真冬並みの強風と濃いガスとなる。雨の中を登ってきたので、この状況では低体温症も危惧されるので、少し下って風の弱いところでテントを張ることにした。予定の三国岳小屋には届かなかった。
コースタイム:川入10:45―御沢キャンプ場11:45―地蔵山手前14:50
4月28日
風雪の強い一夜であったが、朝には風が収まってきたので出発する。地蔵山頂には直ぐに到着。相変わらずガスは濃いので、山頂に標布を立てておく。地図を見れば三国岳までは大した距離ではないのだが、先行パーティーはおらず、我々だけで膝ほどのラッセルを進める。ワカンを持って来れば良かった!と後悔しても後の祭り。そもそもこんなラッセルがあるハズのない山行ではなかったのか!!

後ろは地蔵山

尾根の南側へ伸びる雪庇に気を付けながら登っていき、ガイドブック等に「剣ヶ峰」と記されているところは見事なナイフリッジ。昨日の強風下でここの通過は難しかったかも。さらに第一の岩場に到着。でもここは鎖場になっており、難なく通過。第二の岩場には鎖はなかったが、慎重に登れば問題なし。ただ、ここを下るのチト厄介そうだ。
この岩場を過ぎればすぐに三国岳(1644m)とその直下の山小屋に到着。三国小屋では川入から昨日登ってきた2人組と遭遇。彼らはここから先には進まず、下山とのこと。岩場下りのためにしっかりアンザイレンしていた。
下山時はこの右を巻いた

三国小屋は避難小屋だが、東北の山によくある立派な小屋。しかも建て直したようで、広い!きれい!!無料!!!の3拍子がそろっている。

さてここから、どうするか?この先も我々だけのラッセルになりそうだが、雪は深い。当初の目論みは全く狂って、ここまでで夏山の2倍以上のコースタイムとなっている。この先の飯豊本山方面の稜線も険悪そうな雪庇のルート。
さらに、天気予報によれば、明後日の悪天は必至。主脈に突っ込んでから悪天になった場合に下山可能か?思案中のSGYリーダーをよそに、他のメンバーは小屋でくつろぎまくっている。
思案の結果、今日のところはこれにて行動終了。きれいな小屋の2階を独占して小屋の中にテントを張って濡れものを乾かした。明日の夕食を今日の昼食として料理するなどして時間をつぶす。それでも時間はたっぷりだ。
午後になって3人組が到着し、彼女達は小屋の1階を独占。それ以外にはだれも来なかった。盛夏時や紅葉時を除けば東北の山に人影は少ない。
午後からはお天気も回復してきた。
しかし、天気図によれば沿海州方面には低気圧が3つもあるので明日夕方頃にはこれらが東北地方にやって来そうだ。
地蔵山手前6:05―地蔵山6:20―剣ヶ峰8:45―三国岳避難小屋9:45

4月29日

好天ではあるが、荒天になるまえに早々に下山開始。
昨日の岩場を懸垂下降しようとしたが、持参した20mザイルでは長さが不足。岩場の左を巻いて下ったのだが、この斜面は雪の状態や通過時刻次第では当然雪崩るリス

クあり。凍っていれば滑落の危険もある。

あとはラッセルもなく穏やかな天気の元を下っていく。谷の奥からはツツドリ(カッコウの仲間で、春に南方から飛来する渡り鳥)の声も聞こえてすっかり春気分。一昨日の冬山はどこへ行ったのでしょうか??
「飯豊の雨」の最終番の歌詞は♪ヒドイもんだよ飯豊の雨、帰る日だけでも晴れてくれ♪ということであるから、マア、良かったのでしょうか??
川入集落では携帯は圏外。ITNさんがとある民家にお願いして電話を借りてタクシーを呼ぶ。タクシーが来るまでそのお宅のお茶と漬物を御馳走になった(ありがとうございます)。東北の人情にITNさんは感心しきり。
やって来たタクシーの運転手さんは色々と話をしてくれるのだが、これがバリバリの会津弁。KUDさんには○△▲×□●…としか聞こえなかったそうな。7割ほどは聞き取れるTGAがおつきあい。おいしい蕎麦屋を紹介してもらって昼食として帰阪した。
三国岳避難小屋6:15―地蔵山手前幕営地7:15―御沢キャンプ場10:40―川入11:40

結局のところ、2日間かけて主脈の一端に這い上がっただけで終わってしまった。地元の方々のお話では

例年にない積雪量の多さとのことであり、当初の目論みはそれほど外れていたわけではないのだろう。しかし、やっぱりマダマダというところでもあろうか?

春合宿(五竜岳GⅤ稜/GⅡ中央稜) 13年05月24日

山行期間 2013年05月02日(夜)~05月06日
メンバー CL小門、SL本田、有永、寺西
山行地域 五竜岳(GⅤ稜/GⅡ中央稜)
山行スタイル 雪稜登攀


今春合宿は五竜岳GⅤ稜から主稜線経由で不帰Ⅲ峰C尾根を継続する計画であったが、一時、天候に阻まれ、結局、ベースを張る形で五竜岳GⅤ稜及びGⅡ中央稜の登攀に変更することとなった。

 

平成25年5月3日(金)晴れ

○アプローチ

好天の中、五竜スキー場より小遠見山へ。

 

小遠見山よりカクネ里と鹿島槍が美しい。

 

五竜、鹿島槍の大絶景を堪能しながらのアプローチ。

 

中遠見、大遠見山に近づくにつれ、武田菱の姿が崩れ、五竜岳東面が間近に迫ってくる。

 

西遠見山手前にてツェルト設営後、西遠見山枝尾根をC沢出合付近まで下降し、GⅤ稜を偵察。参考図書記載の取付きは斜度も急で、ランニングになりそうなダケカンバも少なそうに見える。また、キノコ雪の処理にも苦労しそうな予感だ。

 

平成25年5月4日(土)晴れのち曇り

○GⅡ中央稜

【GⅡ中央稜トレース】

 

02:30起き04:00出発の予定であったが、02:00過ぎに強風の為、雪のブロックが倒壊し、ツェルトも倒壊する羽目に。強風は05:30になっても止む気配がなく、本日のGⅤ稜は中止し、GⅡ中央稜に変更

 

06:00B.Vを出発。西遠見山枝尾根を下降し、A沢をトラバース気味に巻き、GⅡ中央稜枝稜より取付きを確認。GⅤよりもGⅡの方が急に見えるが、ランニングになりそうなダケカンバが多数見える。

 

末端のBリッジのルンゼより取付く。

 

1P目 傾斜の緩い雪壁。雪も締まっており不安はない。

 

2P目 ランニングになるダケカンバが豊富にある。

 

3P目 傾斜はそこそこあるが、ハイマツを掴むながら木登り状態で突破。

 

呆気なく、登攀終了。終了点からGⅤ稜のスカイラインやヒマラヤ襞が美しい。

 

GⅤの頭をバックに記念撮影。

 

その後は一般道に毛が生えた程度の尾根を登る。

 

GⅡ中央稜よりGⅤ稜核心部(キノコ雪とGⅤの頭岩壁)を偵察。

 

10:50 GⅡの頭に到着。その後、主稜線通しに五竜岳へ。

 

山頂を踏み、B.Vへ。

 

平成25年5月5日(日)快晴

○GⅤ稜

【GⅤ稜トレース】

 

本日の朝はほぼ無風状態。不帰Ⅲ峰も頭をよぎったが、当初目的はGⅤ稜のため、不帰を諦め、GⅤ稜を狙う。

 

C沢出合よりC沢に入り、ダケカンバのGⅤ稜枝稜末端付近のルンゼより取付く。

 

1P目 傾斜の緩い雪壁を同時登攀(1P程度)。

 

2P目 少し傾斜が出てくるが、雪が締まっており快適。

 

3P目 雪壁を登攀し、ルンゼを抜けた辺りでスタンディングアックス。ランニングは適度にある。

 

4P目 稜線を同時登攀(3P程度)。

 

5P目 雪庇に注意しながら稜線をコンテ(3P程度)。JPの基部にてようやく一息つける。

 

6P目 一旦左に抜け、右上気味に雪壁を登る。

7P目 雪壁登攀。この辺りから雪が緩んでくる。JP周辺からシュルンドも多数ある。

 

8P目 雪壁登攀後キノコ雪ピークへ。GⅤ稜で唯一ゆっくりと腰を下ろせる。

 

9P目 第一の核心部 GⅤの頭岩壁基部キノコ雪ピークは尾根通しに通過 ハーケン1、イボイノシシ1使用。出だしが気持ち悪い。

なお、キノコ雪ピークに残置のシュリンゲが見えていたため、気持ち悪いが、キノコ雪の下を右トラバースでも通過できないことはない。

 

10P目 GⅤの頭岩壁下部 ランニングは少ない。途中、イボイノシシ1使用。細いダケカンバとバックアップでハーケンを打ち、ビレイ。

 

11P目 GⅤの頭岩壁上部 ランニングは極めて少ない。スノーバーを1本打ち通過。雪は腐っているが、根は何とかある状態。足だけではなく、手にも荷重が乗るイメージで荷重分散を図りながら登攀。GⅤの頭岩壁よりキノコ雪を眺める。

 

14:30ようやくGⅤの頭に到着。ガッチリ握手を交わす。

 

その後は一般道。鎖場は数箇所あるが気を付ければアンザイレンの必要なし。五竜岳山頂をカットし、B.Vへ。

 

平成25年5月6日(月)快晴

○下山

五竜岳東面をバックに記念撮影後、ゴンドラの営業時間に合わせて、遠見尾根を下山。

 

鹿島北壁のルートを頭に刻み、五竜スキー場に歩を進めた。

(小門 記)

【行動記録】
05/02 南海三国ヶ丘駅集合 離阪(/21:00)
05/03 ゴンドラ乗り場(/08:30)→リフト終点(/09:10)→小遠見山(10:10/10:25)→大遠見山(11:25/11:40)→大遠見・西遠見山間B.V(12:10/)→偵察(14:15/15:45)
05/04 大遠見・西遠見山間(/06:00)→GⅡ中央稜取付き(07:15/)→GⅡ中央稜稜線(08:30/09:00)→GⅡの頭手前(10:30/10:45)→五竜岳(11:20/11:30)→五竜山荘(12:00/12:15)→大遠見・西遠見山間B.V(12:45/)
05/05 大遠見・西遠見山間(/04:15)→C沢出合(04:35/04:45)→GⅤ稜取付き(05:45/06:00)→JP手前(08:25/08:55)→キノコ雪ピーク(10:45/11:15)→GⅤの頭(14:30/15:00)→A沢のコル(16:30/16:45)→大遠見・西遠見山間B.V(17:30/)
05/06 大遠見・西遠見山間(/06:00)→ゴンドラ乗り場(08:00/)

春*残雪期限定~堂津岳~ 13年05月18日

山行期間 2013.4.28-29
メンバー KTF,NKZ
山行地域 長野県郡界尾根
山行スタイル 残雪期ピークハント

雪山に登りたい・・・

パソコンで検索してしてしまくってたどり着いたのが、残雪期限定という魅力的な響きを伴う堂津岳(1926,6m)。

長野市と白馬村の間、白馬連峰と戸隠連峰の間にあります。信州百名山のひとつ。

お隣の東山方面もセットで楽しんできました。

 

1日目(4月28日)

前夜発。長野ICから406号線で鬼女[紅葉]伝説の地・鬼無里(きなさ)へ。

旅の駅で仮眠して、早朝、今日から開園の奥据花自然園へ。

ここに至る地形にビックリ。奥据花渓谷。一見の価値あり。

駐車場に車を置いて、ゲートから林道を30分歩くと、自然園のセンター。

そこからは前日に降った新雪がふかふか迎えてくれました。

少しふっくらしてきた水芭蕉を遠目に見ながら、先行者のトレース+読図で進む。

テンポよく高度を上げ、最後は雪庇のゆるいところをグンと登って稜線に出ると、Nics View!

ワクワクしながら幕営地を整え、堂津岳へLet’s go!

小さなピークを越え、奥西山 (1616m)からドンと真正面に堂津岳が。

堂津岳への急登は、最初は雪の残った草付き。そのあとは残雪のリッジ。

登りきるとこんもり雪原があって、頂上でした。

ほんとに360度パノラマ!

天気も良くて、雪をかぶり白く輝く峰々がぐるーーーっと見渡せます。

贅沢感いっぱい!!(写真じゃ表せない!)

〈正面に東山。右奥は鹿島槍ヶ岳方面〉

〈左奥に朝日岳。右は雨飾山〉

復路も静かな山を楽しみながら、サクサク戻りました。

 

2日目(4月29日)

今日は反対側の東山へ。こちらは登山道が整備されているとのことですが・・・。

早朝、まずは中西山 (1741m)。

ここも360度くるり、素晴らしい景色。

そしてここから先は、細い稜線歩きでした!

きれいにルートが見えます。おおっ。

草付きを下り、ナイフリッジへ(ワクワク)。1歩1歩確実に進みます。

トンガった天狗鼻岩峰手前で一休み。

細いロープが揺れているのが見えます。さて?

結局、時間的にもここで引き返すことにしました。

ということで、またまたナイフリッジ。同じルートでも向きが変わると新鮮。

あっという間に幕営地へ戻ってきました。

荷物をまとめ、ずっと見えていた白馬連峰をしっかり見納めてゆるくなった雪庇を下降し一気に下ります。

最後は少し咲きはじめていた水芭蕉さんを見学(81万本もあるそうです!)。

駐車場までも、たくさんのフキノトウが遅い春を賑わわせてくれました。

麓の鬼無里で、♨&十割そば&おやきを堪能。

大阪からは遠かったけれど、中身の濃い印象深い山でした。

 


台高 北股川 不動谷・南股谷 13年05月10日

山行期間 2013年5月4日夜~5月6日
メンバー KMD、OSM
山行地域 台高
山行スタイル 沢登り

 Bチームの時に沢登りでお世話になったKMDさんから沢登りに行きませんかと御誘いう受け、いくつかの候補の中、泊りで行く沢として、ここに決まりました。もともとは中央アルプスのバリエーションルートに行こうと話を進めていたので、KMDさん、都合がつけば行きましょうね。

5/5 前夜がちょっと寒かったので、朝はゆっくりめに出発としました。

南股ノ滝。左岸を巻き。この巻きは結構緊張しました。帰りもここを巻くことになるのですが、ちょっと心配。

不動谷と南股谷の出合い。左が不動谷で右が南股谷。不動谷を登り、南股谷を下降してきます。

不動滝。右岸を巻き。

右岸にハーケンが打ってあって、KMDさんがそこを突破して行こうとしたのですが、ちょっと無理。OSMが釜を泳いで突破。冷たくて震えが止まらなくなってしまいました。ここでハーケンを打つ練習をしました。

12mの滝。左岸を巻く。

天気も良く小さい滝の連続でした。

 

当初は標高800m辺りの二俣で泊る予定でしたが、時間もあったので950m辺りの二俣を目指すことにしました。

 

鍋セットと白米、酒を担いで宴会をして本日は終了。

5/6 弥次平峰に向かって出発。稜線に出るまでは急勾配でした。

 

弥次平峰に到着後、稜線を馬ノ鞍峰まで歩きました。

 

南股谷へ下降開始。急斜面で落石注意でした。

30分ぐらい下降すると水もありテン場として使えそうでした。750m辺りまで下降するともっといい場所がありました。

たぶん12mの滝だと思います。

20mの滝

この滝を巻くのに懸垂下降をしました。

不動谷の出会いの後、南股ノ滝を巻いて、もう一度ハーケンを打つ練習をして、ムンターで懸垂下降の練習もしました。

北股川本流の出合い。

簡単な沢だと思っていましたが、結構厄介なところが何ヶ所もありました。シーズン初めの沢でロープを使った登攀や懸垂、ハーケンを打つなど、良いトレーニングとなりました。KMDさんありがとうございました。次は中央に行きましょうね。

行動記録

5/5 7:15出発→7:45不動谷と南股谷の分岐→8:40不動滝の上→9:25ゴルジュ→10:25幅広3m→12:00二俣(泊)

5/6 6:20出発→7:20稜線→7:45弥次平峰→9:45馬ノ鞍峰→14:10不動谷と南股谷の分岐→14:40北股川本流


~春合宿~蒼天の奥大日岳・立山

山行期間 2013年5月2日夜出発~2013年5月5日帰阪
メンバー MSD,NSN,KNS,ARK,MYG,YSK,KMR,SMD,NNK,MYI
山行地域 北アルプス
山行スタイル 残雪期縦走

春合宿に向け、先輩方の熱く、時に厳しく、

思いやり溢れるご指導の元、トレーニングに励んだ忙しい4月が瞬く間に過ぎ

いよいよ待ちに待った奥大日岳・立山での春合宿となりました。

今回の春合宿は新人の72期生6名と先輩方4名の総勢10名です。

トレーニングの成果を発揮して、みんなでピークを踏めますように★

 

■5月2日

仕事終わりの22時に集合し、夜明け近くに立山到着。駐車場はすでに満車です。

しばしの睡眠zzz・・・

 

■5月3日

目覚めると青空が!!

今回の山行、期待できそうです。

立山よりロープウェイ、バスを乗り継ぎ、室堂へ。

いつかは見たいと思っていた「雪の大谷」を体験でき、ちょっとした観光気分♪

これから始まる春合宿へ想いを馳せ、さらに心ときめきます。

 

 

 

 

 

 

 

室堂に到着!

目に映るのは

「空の青」と「雪の白」

たった2色だけの世界にすっかり心奪われました。

 

歩みを進めると。。。眼下には色とりどりのテントが立ち並ぶ雷鳥沢が見えてきました。

と同時に。。。雪山がまだまだ不慣れな新人には恐るべし斜面が登場。

何度も練習したキックステップを思い出し、恐々と雪面にアイゼンの爪を突き刺します。

「もっと力をこめて雪面に爪を突き刺せ~!!」とリーダー陣からの叱咤激励。

案の定、アイゼンの爪は雪に突き刺さらず、転げ落ちたり。

頭ではわかっていても実際の雪面でのキックステップは難しい。。。

 

ここで滑落停止訓練開始!

リーダー陣のご指導のもと、ごろごろ転がりながらピッケルを雪面に突き刺します。が・・・

まだまだ力が足りず。。。身体が停止するまでに時間がかかりすぎました。

「気合い!!」「ストレス発散!」と力強く雪面にピッケルを突き刺し

即座に滑落停止されるリーダー陣のお姿は華麗すぎました。

自分の身を守る為にも滑落停止技術はこれからの大きな課題です。

 

好天のもと、訓練に励んだ為、汗びっしょり。  ヤッケを脱ぎ捨て、大はしゃぎ!で雪山満喫。

雪山を満喫した後は今日、明日のベースキャンプとなる剣沢BCへ向かいます。

地図上で見るとそこまで長距離では無さそうだったのですが。。。。

新雪に足を取られながらの急登が延々と続きます。

頼れるものは自分の足とピッケルのみ。 気合いで登ろうにも、息は絶え絶え、足は悲鳴。

すぐそこに見えているのにいつまでも辿りつけない剣御前小屋は幻なのでしょうか。。。

やっとの思いで剣御前に登りついたとき、そこには想像以上の素晴らしい眺望が待っていてくれました。

苦しい中、登りとおせたという言い表せない思いでさらにこみ上げるものがあります。

 

剣御前から剣沢BCまでは、なだらかな下りです。

そして剣沢BCが近づいてくるにつれて姿を現したのは

そう、夢にまで見た剱岳。

まさかここまで剣岳の麓にテント場があるとは思ってもみませんでした。

剣岳の懐に包まれて幸せな2日間を過ごせそうです。

寝不足もあり、明日を夢見て19時には就寝zzz。

 

■5月4日 4時起床

今日は奥大日岳に向かいます。

昨日、NSNリーダーが天気図を書いて下さったところ、今日の天気は荒れ模様。

現時点では青空が広がっていますが、強風が吹き付け、体感温度は低く、先が思いやられます。

NSNリーダーの天気予報通り、だんだんと雲が出始めています。

新雪に足を取られ、なかなかの苦しい道のりが延々と続きました。

そしてとうとう、「奥大日岳のピークを踏んだ!」

と思いきや、どこからともなく「??」「???」「????」

リーダー陣の読図でそこは似非ピークと判明したのでした。

似非ピークを奥大日岳と思って、帰っていったパーティも沢山いたようです。

今回はピーク往復だったので、地図を見誤ったとしても「ピークを踏めず残念。。。」で終わりますが

本来であれば読み間違い=遭難です。読図力の重要さをあらためて感じました。

本当の奥大日岳山頂で記念撮影!!

 

強風吹きすさぶ奥大日岳頂上ではビバーク訓練をしました。

チェルトをひっかぶり、暖をとり、お湯まで沸かす、贅沢休憩です。

普段とは違う休憩方法に、はしゃぎながらも普段からのこういった訓練が身を救うと強く感じます。

でもビバークせざるをえない状況は勘弁です。

身体もすっかり温まり、心いくまで絶景を楽しみました。

天気はますます酷くなり、前後左右はガスが立ち込め、距離感が全く掴めません。

昨日、苦戦した剣御前までの延々と続く急登の苦しさは覚悟していましたが

強風と距離感覚を失い始めた状況下で体力も精神も相当に追い込まれ

剣沢BCに帰りついた時には早朝の青空が嘘のように完全にガスに覆われています。

テントで大量の水を作りながら、果てることない山話に花を咲かせて19時30分就寝。

NSNリーダーの天気図予報によると明日は快晴。

どうか予報通りになりますように★

 

■5月5日 3時30分起床

テントを一歩でると

そこには雲一つなく、果てない空が広がっています。

昨日は姿を見せてくれなかった剱岳が悠然とそびえていました。

今日は立山三山縦走。

昨日の天気が悪かった分、今日の快晴にさらに気持ちを高まります。

東から太陽が昇ってきました。

太陽の位置も地図読みの大きな目印となるとNSNリーダーより読図講習をして頂きます。

剣御前まで行き、別山へ向かうと思っていたのですが

なんとこの雪壁を登って別山に向かうとNSNリーダーより発表がありました。

今回の合宿で一番の核心部が立ちはだかり, 心穏やかではありません。

「もっと雪しぶきがあがる位に力をいれてアイゼンを突き刺すように!」

「中途半端な力で歩くと滑落するぞ!」とリーダー陣の声が響きわたり、緊張の中、力を振り絞ります。

だんだんと体力も失われ、ますますアイゼンを突き刺す力も弱まっていきます。

そんな中、MSDリーダーより「雪山は楽しいなあ~」とのお声。

新人を励ます想いを感じ、緊張と体力不足で行き詰る皆の雰囲気が一瞬、柔らかくなりました。

「この壁の向こうにはどんな世界が待っているのだろう? 」

その想いとリーダー陣のご指導と励ましを受け、登り続けます。

最後には四つん這いになって全身で雪壁に張り付きました。

雪壁の向こうには

360度 北アルプスをはじめとする、神々しい光景が広がっていました。

 

今回の核心部を乗り越えた、という想いと360度の雄大な光景に誰もが思わずガッツポーズ。

 

まだまだ蒼天の立山縦走は続きます。

岩場と雪が入り混じる登りと下りが続き、技術が必要な箇所も多くありながらも

リーダー陣に根気強く、丁寧にご指導頂いたお陰で無事、春合宿を終える事が出来ました。

今回の春合宿が成功できたのもリーダー陣のご指導のおかげです。

アイゼンワーク、雪山の危険回避術、軽量化、最短時間での準備、など

経験豊富なリーダーとご一緒させていただくことで多くの課題にも気付く事が出来ました。

壮大な山を楽しめた、と同時にこれからも山を楽しむ為に

技術の必要性をあらためて感じた貴重な山行となりました。

 

【行動記録】

5月3日 立山→室堂→雷鳥沢→剣御前→剣沢BC

5月4日 剣沢BC→剣御前小屋→室堂乗超→奥大日岳→剣沢BC

5月5日 剣沢BC→真砂岳→大汝山→雄山→一の越→室堂