アルパインクライミングを目指す泉州山岳会へようこそ! 大阪府山岳連盟所属

ホームリンクサイトマップ
入会募集中
泉州山岳会とは山行記録イベント

会員限定

山行スケジュール役立つ資料の共有EPE

御在所岳アイスクライミング 14年02月15日

山行期間 2014年2月9日
メンバー NSN.HND.HSM.SDW
山行地域 御在所
山行スタイル アイスクライミング

2月は暖かい日があったりして、アイスが不安定な感じでしたが、行ってきました! 御在所アイスです!!

 

土曜夜に離阪して、3時間ほどで御在所のふもとにある青滝駐車場に着き、テントを出して仮眠をしました。

 

HSMさんは現地到着でしたので、ここで合流!   日曜日は天気は回復傾向でしたが、冬型が強まるので、風が強い予報でした。

6時起床で、さっそく用意にとりかかります!

 

 

 

 

 

ロープウェイ駅を経由して裏道登山道で藤内小屋まで一気に行きます!

 

藤内小屋に着いた頃から、雪が降ってきました…

そんなに天気は悪くない予報でしたが…

三重の町は日差しがあるようで、暖かそうです!

これから向かう藤内沢の方を見ると、雲がかかり風が強そうでした…

引き返すのはもったいないので、このまま行きます!!

 

 

 

 

 

出合で、バイルを出したり、アイゼンを付けたりして登攀用意をします。

このころにはかなり冷えてきましたので、着込みます…

この日はかなりのPTが入ってましたので、ルートが混む予想でした。

約5PTぐらいは入ってたでしょうか…

われわれはトップロープで登る予定でしたので、トップロープを張れる氷瀑を探して登りました!

1ルンゼを越して、2ルンゼの下部を巻きます。

 

 

 

 

 

前尾根が厳しくみえます…2ルンゼでやっと登れそうな氷瀑を見つけたので、本日はここでトレーニングです!

このころには風が強くなり、ボーと立ってたら飛ばされそうなほど風が強かったです。

しっかりしたビレー支点があったので、支点を作りセルフを取りました。

時間もゆっくりできないので、さっそく登攀開始です!

 

 

 

 

 

HNDさんがリードで登ります!

さすがスムーズでした…

トップーロープを張り、SDW・NSNさん・HSMさんと連続で登ります。

私は2度挑戦できました!

一度目は上部のところでアイゼンが軽くしかかかってなかったのか、足元の氷が崩れ…あえなくテンション…残念><

 

 

 

 

 

ところどころ岩も出ていました…二度目の挑戦では、しっかりアイゼンとバイルの「バィ~~~~ン」という響きを聴きながら、テンションなしで上がれました。

もっと練習したかったですが、日帰り予定なので、一人1~2本登って終了にしました。

 

 

 

 

 

下山の藤内沢は夏より歩きやすく、快適な下山でした!

近畿地方のアイスはもうそろそろシーズン終了なので…残念です…

今年、あと一度ぐらいはアイスに行きたいですね~!

3月になったら八ヶ岳行けるかな?

日本のアイスシーズは短いですね…(残念)


八ヶ岳 14年01月27日

山行期間 2014年1月11~13日
メンバー NSN、TRN、SKD、HND
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル アルパインクライミング


新年の最初の山行は八ヶ岳へ。

天気予報は、11日と13日が冬型。

厳しい登攀は12日の予定なので、タイミングは良い。

 

1/11 ジョウゴ沢

赤岳鉱泉からトレースはばっちり。

簡単な氷瀑が連なり、今シーズン初のアイスにはちょうど良かった。

本谷大滝に着くと、先行パーティーが。

我々もそろそろ時間切れ、ということで、大滝は登らずに同ルート下降する。

本日は行者小屋で幕営。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1/12 中山尾根(TRN、HND) 石尊稜(NSN、SKD)

本日は2パーティーに分かれて登攀。

天気は良い。

我々は中山尾根へ。

昨日、中山乗越からのトレースを確認していたので、気楽に構えていましたが、行ってみるとわずか10m位でトレースが無くなっていた。

ラッセルは予想外でしたが、誰もいない中山尾根をのんびり登ることができました。

個人的には、下部岩壁が残地支点が見当たらず、ワートホッグも半分しか刺さらず、絶対落ちられない状況で緊張した。

ラインを読み間違えたかな?

上部岩壁は、要所要所にハンガーボルトが打ってあって、快適だった。

風は強かったが、天気は良く、稜線に抜けると富士山がよく見えました。

 

石尊稜は写真無し。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1/13 南沢小滝

冬型が強まってきましたが、標高を下げて南沢小滝でアイスクライミング。

本当は大滝狙いでしたが、9人もの先客が入ったので、小滝でのトレーニングとしました。

ここではトップロープを張って、しっかり登り込むことができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八ヶ岳にはまだまだ登ってみたいルートがたくさんあります。

今シーズン、もう一度くらい訪れてみたいものです。


遭難対策訓練のはずが… 14年01月22日

山行期間 2014年1月19日
メンバー KTYM、NSN、MSD、KNS、KKD、KTYF、HND、OSM、ARK、TGA、HOS
山行地域 比良山系(堂満岳)
山行スタイル 遭難対策訓練

 冬の遭難対策訓練で堂満岳1ルンゼを往復しながら雪上訓練に行ってきました。しかし18日(土)の夜、湖西道路に入ると雪で前が見えず運転に緊張を強いられる状況でした。イン谷口ではすでに10cmほど積もっていました。明日は雪が多くええ感じやなとこの時点では軽く考えていました。

 6時いよいよ出発、20センチぐらいは積もっているでしょうか。あ!NSNさんが自作のポケットに入るワカンを着けているではないですか。

 どうせすぐ壊れるんちゃうん…

 1ルンゼに到着。ここまでも結構大変だった。ここからはひたすらラッセル。

 交代するも全く進まない。

  

 ラッセル順番待ち。進まない。

 ここで1人進んで行く人が。NSNさんだ。ポケットに入るワカン大活躍。

 途中で弱層テスト。叩き方の強さを3段階ぐらいに分けて、どれぐらいの強さで崩れるか、どの層が崩れるかを把握する。抱えてどこで崩れるかも確認しました。

  

 表層から20センチぐらいでしょうか、そこで崩れました。崩れた所の雪質。

 

 ここで雪崩のリスクを考えて、頂上は目指さず下山を開始しました。ビーコンを持っている人を間に入れて、適度に間隔をあけて行きました。

 遭難対策訓練のはずが、ラッセル訓練となりましたが、良い練習にはなったと思います。


ひたすらラッセル 赤岳 真教寺尾根 14年01月20日

山行期間 2014年1月11日から12日
メンバー ARK、OSM
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル ピークハント

 八ヶ岳の東側から登る人は少ないので、トレースがないことは覚悟していましたが、予想していたよりは厳しいラッセルとなりました。天気が良かったので2日間とも富士山がきれいに見えたのは良かったです。

1/11

美し森から見える富士山。

 始めトレースがあったので誰か登っていると思っていたら、美し森を抜けるところで下山してくる人に出合いました。この人に話を聞くとここ10年程毎年この時期に真教寺尾根を登っているそうなのですが、こんなに雪が多いのは初めてで、賽ノ河原で引き返して来たと言っていました。2-3日前に相当雪が降ったみたいです。

 確かに賽ノ河原までトレースがあり、ここからワカンを履いて行きました。だいたい30分で先頭を交替して、テン場に想定していた牛首山には午前中に着いたので、さらに上に登ることにしました。

 2315m(GPS)でテントを設置。天気図を書くことを考えて30分だけトレースをつけに行きました。

 

 たぶん天狗尾根。次はここに行きたいです。

 天気図から明日は快晴と予測し、何とか明日中には下山しようと決めました。地形図からトレースをつけたすぐ上ぐらいから岩稜帯に出ると予想していたので、5時起き6時半出発として、岩稜帯には明るくなる頃に到着しようと話し合いました。

1/12

 ちょっとダラダラしてしまい7時出発になりました。富士山がきれいに見えます。

 ARK君ラッセル中。

 いよいよ岩稜帯に着いたと判断をして、ワカンからアイゼンに履き替えました。もうラッセルは終わりだ。

 しかし、この岩を越えるとまたずーとラッセル。

 鎖場が出てきましたが、ロープで確保するほどではなかったです。下山の時は懸垂でないとまずいかなと考えていたのですが、鎖を持つことができたので懸垂はしなかったです。

 いよいよ本当に岩稜帯。

 夏道は左のルンゼをトラバースして稜線に出るみたいなのですが、我々は左から少し巻いて岩を登りました。ロープは使いませんでした。

登ってきているARK君。

 赤岳山頂。たくさんの人です。

 赤岳山頂はすごい風で、カメラを出すと、なななんと動かない。近くにいた人がアドレス教えてくれれば写真送ってあげるよと親切に言ってくれたのですが、遠慮して下山を開始しました。岩稜帯は確保支点をどうするか難しそうに思ったので、ルンゼのトラバースをすることにしました。そしたら3パーティがトラバースしていました。皆さんからトレース有難うと感謝され、めっちゃしんどかったですけどうれしかったですね。

 テントを撤収して牛首山まで下山してきたときには、正直限界だった。もう一度テントを張ろうかとも考えましたが、何とか日が暮れるまでには駐車場に戻れそうなので、気合を入れ直して歩き始めました。

またもや富士山。

 久しぶりにきつい山行でしたが、2人で最後までトレースをつけることができたことは、大きな自信となりました。しかし4人ぐらい欲しかったですね。

行動記録

1/11 7:40美し森駐車場→9:30賽ノ河原→11:40牛首山→13:15テント設置(2315m)

1/12 7:00出発→11:00赤岳山頂→12:50テン場→14:50牛首山→16:40美し森駐車場


阿弥陀岳北稜とアイスクライミング 14年01月07日

山行期間 2014年1月4日から5日
メンバー HSM、ARK、OSM
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル アルパインクライミングとアイスクライミング

 昨年末に予定していた計画を延期して、阿弥陀岳北稜に行ってきました。行者小屋をベースにするのでちょっと荷物が多かったですけど、OSMはアイスクライミング初体験でいい経験をすることができました。

1/4

 この日はまず南沢大滝に行ってアイスクライミングをやってから行者小屋に移動する予定ですが、あまり早く行くと寒いのでゆっくり目の出発となり、10時ぐらいに南沢大滝に着きました。2パーティいましたが、我々が準備している間に、1パーティは帰っていきました。

HSMさんリード

 

トップロープでARK君、OSMと順次クライミングを開始。よう登らんかなと思っていましたが、以外と登ることができたので大満足。しかし腕はパンパン。隣でガイドさんが軽やかに登っているのを見ているとなんかコツがあるんやろうなと思いつつ終了し、行者小屋へ移動。

 行者小屋に着いてから北稜の取り付きを確認しに行きました。文三郎尾根と中岳のコルへの分岐を中岳方面に登ってすぐに北稜に登っていくトレースがあったのでそれを確認して本日は終了。

1/5

 6時に出発してヘッドランプを点けて登っていると前に黒い物体が動いていました。

「カモシカや!」

OSMは初めて見ました。写真を撮りましたが、アップできるようなものではなかったのでやめました。

 もうちょっとで岩場です。

赤岳と富士山。

 

阿弥陀岳に登頂。

 

もう一度赤岳と富士山。

 

 中岳のコルから行者小屋に戻って、赤岳鉱泉に行ってアイスキャンディーでアイスクライミングをしました。

 腕はパンパンになりましたが、アイスクライミングは楽しかったです。HSMさんありがとうございました。


冬合宿 中崎尾根~槍ヶ岳 14年01月04日

山行期間 2013年12月30日~2014年1月1日
メンバー 本田、寺西、有永、湯淺升夫、前本、脇本、松浦、 稲田
山行地域 北アルプス
山行スタイル 雪山登山

この計画を山岳会のメールで知ったのが10月上旬。

即日参加表明をし、すぐに自主トレを開始。

11月から開始した厳しい合同トレも終了し、いよいよ本番を迎えた。

やるべき事はすべてやった、という感じだったが…。

◆12月29日

午後5時に離阪、12時前に現地到着後某所で仮眠。

何時の山行なら、せいぜい1~2時間程度しか仮眠が取れないが、今回は十分睡眠時間があった。

 

◆12月30日

午前5時起床、起点の新穂高温泉に移動し6時半出発。

 

そして合宿1日目の宿泊地である槍平を目指す。

雪は膝上から多い所で腰下位積もっているが、はっきりしたトレースがあった(ありがとうございます!)ので、順調で進む事が出来た。

 

穂高平小屋を経て、滝谷避難小屋へ。少し通り過ぎた場所で藤木九三さんにご挨拶。

 

出発後6時間程で、槍平小屋に到着。

 

 

 

 

 

 

 

冬季小屋内は既に2パーティーが入っておられた。8人の寝るスペースがあり、雪崩の懸念も少なからずあったので、今日は小屋の中で泊まる事にした。

しかも小屋のすぐそばに沢が流れていたので、水作りが不要となり、その分のんびりと時間を過ごす事が出来た。

 

 

 

 

 

 

 

午後4時に取った天気図で「明日の天気はまずまず」、「明後日の午後から荒れる」、と読んだので、明日は当初予定の「標高2,300~2500m付近で幕営」を変更し、一気に槍の肩まで登る事にする。

今日の夕食は脇本さん考案の「マーボー扶」。これが中々の好評で、身体の芯から温まる事が出来た。

 

◆12月31日

午前4時起床、5時半行動開始。小屋の外に出ると結構雪が降っている。

 

昨日から30㎝位は更に積もっているか?

トレースは辛うじて残っているが、その上に積もったサラサラの新雪が行く手を阻む。

後ろから2名のパーティーが追い付いて来たが、あっさりと抜いて行かれた。

その後はその2名の後を追う様に、先頭を交代しなから暗闇の急坂を登っていくが、徐々に明るくなっていく。

同時に17kgの荷物が背中にのしかかる。

 

しかもこれだけの急勾配では滑落は致命的。

 

出発後、2時間程で何とか稜線に出る。その頃にはすっかり周囲は明るくなっていた。

 

稜線に出ても積雪量は多く、先行者のトレースはあるものの、2時間の激登りが響いた?のかパーティー全体のスピードが徐々に落ちて来る。

 

途中で幾つかのパーティーとすれ違い、話を聞くが、「雪が多くて…」「天気が悪いから…」と返ってくる返事はは同じものばかり。(結局「山頂まで行った」という話は一件も無かった)

天候も目まぐるしく変化する。サッと陽がさした、と思うと急に吹雪になったり…。

正午になった時点で、標高2,500m付近。目的地の槍の肩はまだまだ先だ。

 

このまま前進しても時間切れになると判断し、撤退を決意。

当然ながら凄く残念だが、今回は何故か、その事実を素直に受け止める事が出来た。

 

振り返ると、今歩いて来た中崎尾根が微かに見える…。

 

そうと決まれば、後は降りるだけ。

全員でのんびりと記念写真を撮りながら、しばし余韻にふける。

(天気が良ければ後方に槍ヶ岳が…)

 

本当はあそこから降りるはずだったんだ、と向かいの尾根を…。

 

下山は飛騨沢までをショートカットして降りる事にした。

トレースがあったが、トレーニングも兼ねて、各自トレースを描きながら降りて行く…。

 

15時過ぎ槍平小屋に到着。

今日も小屋内は空いており、2013年最後の夜は小屋の中で年越し蕎麦を食べながら過ごした。

 

◆1月1日

午前4時起床。

2014年の新年は雑煮を食べて、少しばかりの正月気分を味わう。

5時半行動開始。

天候は悪化しており、雪も強く降っている。

途中何か所かトレースが消えていたが、10時半麓に到着、そして「新穂高登山指導センター」に下山報告をし、無念な冬合宿が終了した。

 

(稲田 記)

 

【行動記録】

・12/30  駐車場6:45~穂高平8:40/9:05~白出沢10:10/10:35~滝谷避難小屋12:00/12:20~槍平13:30

・12/31   槍平5:30~丸山分岐7:30/7:50~2500m付近12:00/12:15~槍平15:15

・ 1 / 1    槍平5:30~滝谷避難小屋6:35/7:00~白出沢8:00/8:35~穂高平9:15~駐車場10:30

 


西穂高岳と焼岳 13年11月29日

山行期間 2013年11月23日~11月24日
メンバー HSM、ARK、OSM
山行地域 北アルプス
山行スタイル ピークハント

 HSMチームで積雪期の岩稜歩きとラッセルの練習を目的に西穂高岳と焼岳に行ってきました。西穂高岳は時間切れで独標まででしたが、焼岳はピークを踏むことができました。

11/23 西穂高岳

西穂山荘に向かっているところ。快晴、無風でいうことなし。ただし暑くて汗が止まらなかったです。

山荘から見た焼岳方面。明日も晴れるといいけど。

先行で歩いている人がいて、トレースがありました。

独標と独標からの下降。下降にはロープを使用。

 

独票を越えた辺りで13時になったため、帰りのロープウェイを考えて引き返すことにしました。

雪の付き方が中途半端であったため、これ以降、山頂を目指す場合はロープを使用しないと危険な感じでした。他のパーティも独標であきらめていました。

11/24 焼岳

 中尾温泉の駐車場から5時に出発。メジャーなルートではないと思っていたので、トレースはなくピークは踏めないと思っていました。10時になると引き返すことにしました。

笠ヶ岳。天気はGOOD。

中尾峠から見た山頂方面。写真は偽ピークです。中尾峠までは予想に反してトレースがありました。23日に誰か登ったみたいです。

ここからはトレースが消えていました。

このあたりからひたすらラッセル。ガスがかかってきました。

焼岳山頂。

 

焼岳は硫黄のガスがそこらじゅうから噴き出ているのが、ちょっと怖いですね。

行動記録

11/23 西穂高岳

9:10西穂高口→10:00西穂山荘→12:00独標→13:45西穂山荘→14:50西穂高口

11/24 焼岳

5:10中尾口駐車場→8:15中尾峠→9:55焼岳山頂→11:00中尾峠→13:00中尾口駐車場


三ノ沢岳 あなただったのですね 13年10月24日

山行期間 2013年10月12日夜発~14日
メンバー ITN TGA MYI
山行地域 中央アルプス
山行スタイル 秋山縦走


72期3名で秋山縦走に行ってきました。
「どこの山に行こうか」といろんな案が飛び交い、まとまらなさそうと思いながら
ようやくまとまったのがTGAさん案の中央アルプス北部。

中央アルプスと言えば。。。

つい3週間前。
とにかく長かった・・・その分、思い出が深い「宝剣岳ー空木岳」縦走を思い出します。
この3週間でどれほど山の姿が変わっているのか、経験浅い私にとっては興味深く、楽しみであります。

■管ノ平→■しらび平行きのバスの始発は前回と同じく5時15分発と思い込んでいましたが。。。

日の出が遅くなったからなのか、始発は5時45分に変更となっていました。
下調べミスは反省点であり、しょっぱなから、たった数日の違いの重みを感じます。

ぎゅうぎゅう詰めのバス・ロープウェイを経て、ようやく千畳敷に到着。

極楽平から三ノ沢分岐へ向かいます。

三ノ沢分岐にて荷物デポ。

テントに荷物をデポしたことはありましたが草むらに荷物を放置。。。。は初体験です。
TGAさん曰く、「山頂往復をする際には、よくする事だよ~」
確かに同じ所に戻ってくるなら、わざわざ重い荷物を担がず置いていったほうが効率的ですし
今までにも放置されている荷物達を見かけたこともあります。

■山好きには悪い人がいないのか。

■はたまた重すぎるから?
■汗まみれの荷物は不要。。。

何にせよ山の中では盗まれないようなので、この技、これからおおいに活用しよう、と思いました。

 

荷物が軽くなり、軽快に三ノ沢岳へ向け、出発。

千畳敷の賑やかさからは想像ができないほど、ここからは静かで穏やかな秋山歩きの始まりです。
「金剛山登山」もうすぐ700回のITNさん。さすがです。
とにかく早い。あっという間に姿が見えなくなってしまいました。。。
三ノ沢岳に向けて各自のペースで思う存分、秋の空気を楽しみます。
三ノ沢と呼ばれるだけあってところどころに枯れた沢跡(=岩ゴロゴロ
遥か彼方には檜尾岳、空木岳方面
「この間はあそこから三ノ沢岳を眺めていたなぁ」
「ここから見ると檜尾岳はこんな風に見えるのかぁ」
「息切らせながら歩いていた私たちを三ノ沢岳は見てたのかなぁ。そんなわけ無いか」など
いろいろ考え出すと面白い。

「陰が岩と同じ形にゴツゴツしている!!面白いね~」TGAさんの呟き

三ノ沢岳 到着。

何故なのでしょうか。

三ノ沢岳山頂からの見晴らしは今までの何十倍にも増して見えた美しさでした。

名残惜しくも三ノ沢分岐へ戻ります。

逆方向から見ると先ほどの光景とはまた違い、別の場所に来たような気がしました。

三ノ沢分岐から宝剣岳へ。

前回と違う点。けっこうな強風が吹き荒れてます。
身体は煽られ、恐怖心はさらに煽られ、無風時との難易度の違いを体験できたのは良い経験となりました。

強風でスリリングな宝剣岳を突破し、中岳、そして駒ケ岳頂上山荘のテント場。

テントを張って、いざ駒ケ岳へ。

昨年Bチームで初めて挑戦した雪山。

それが駒ケ岳です。
銀嶺の世界の魅力を教えてくれた駒ケ岳にまた行けることに心躍ります。
また無雪期と雪の駒ケ岳の違いを味わう、というのも今回の目的の一つでもあります。

駒ケ岳山頂。

雪化粧の時とは全く別の山でした。
三ノ沢岳、 ここから見ても壮麗です。

360度に広がる山々。

ITNさんと「あの山は~、こういう山で~。」「あそこに行くには~日必要」など楽しい山話がつきません。

絶景をいつまでも眺めていたいのですが今日は16時前にはテントに戻らなければなりません。

なぜならば16時からラジオ天気図が始まるからです。
TGAさんのご厚意で天気図用紙を全員分、ご準備頂いたので勉強に励みます。

 

今回はスケジュールに余裕があるので

ボッカトレーニングという名目で皆さん、美味しいものをたくさん担いでます。
注目は
「ITN農園の無農薬・愛情たっぷりお野菜」にTGAさん担当の「生のお豆腐」
こんな贅沢品が山の上で食べられるなんて。記念すべき今年初のお鍋は豪華なカレー鍋でした。
明日は駒ケ岳からご来光を見る予定をたて就寝。

 

■4:00起床 駒ケ岳へ向け出発し、4:30 駒ケ岳 到着

真っ暗闇です。

1名のご来光撮影の方が陣取ってらっしゃる以外、誰もいません。
どうも早すぎました。

 

そしてここからが今回最大の試練。ご来光までの極寒の1時間半が始まります。

 

岩壁で何とか風を避け、ひたすらご来光を待ちます。寒い。。。

 

空を見上げるとプラネタリウム以上に満点の星が輝いていました。
人口ではなく、本物の満点の星、流れ星を味わえるなら極寒耐えは修行以上の価値があるというものです。

 

5:54分頃 ご来光。

ご来光を堪能した後は、テント場へ戻り、朝食&撤収。

 

大混雑の木曽乗越を過ぎ、伊那前岳へ。

ここから先は私たち以外には誰もいなくなりました。
「ここから見る、宝剣岳、檜尾岳、空木岳はまた違った表情だね」と3人でしみじみ。

なんという気持ちが良いルートなのでしょう。

まるで楽園に来たような気分になりました。
「こんなに歩きやすくて、気持ちが良い道は無い!!」と特にITNさんルンルンご満悦♪♪
またしてもあっという間にお姿が見えなくなり。
跳ねるように歩くとはああいう歩き方のことだな、と思いました。

 

 

伊那前岳 山頂
どこまでもどこまでも居心地がよい稜線が続きました。

 

今回は同じ山をいろいろな方向から見ることで、少しではありますがその表情の違いを体験でき

「何百回通っても、毎回違う楽しみがある」というのは本当なのだろう、と感じました。

「どこに行くか」

初日の夕食前にTGAさんがご提案された理由があらためて話題にあがりました。

■興味がありながらまだ足を踏み入れていない

■昨年、Bチームで駒ケ岳に行った際に「美しい」と雪化粧の三ノ沢岳を見て騒ぐメンバーがたくさんいたから、

ということでした。

メンバーが三ノ沢岳に感動していた、というのは何故か全く記憶が無いのですが。。。

TGAさんはそんな所まで考えてくれていたのか、とあらためて尊敬します。

 

その流れから、たまたまお二人に打ち明けたこと

それは昨年、駒ケ岳に行って以来、忘れられず、でも名前がわからず、想い馳せる山があることです。
携帯の待受にしている写真を見て頂いたところ
「今、登ってきた三ノ沢岳だよ」とあんまりにもあっさり判明したのでした。

ここにいたのですね。

「登った直後に判明したということが余計に感動的だね」とお二人が笑いながらおっしゃっていた通り

あんなに想い焦がれていた山に3週間前、そして今日、既に出逢えていたこと

そしてテントの外に出れば、またすぐに三ノ沢岳に会えること

なんと劇的であります。じわりじわり、と表現出来ない1年間の想いがこみ上げてきて止まりません。

そんなに想っていながら、言われるまで気付かない鈍感さが間抜けではありますが。。。

 

中央アルプスに行けば、三ノ沢岳を見る可能性は高く、何でもないこと、とも言えます。

でも、それでは味気ない。。。
多くの人にとってはちっぽけなことでも
誰かにとっては大きくて素敵な偶然がいくつも繋がった、
そんな巡り合わせがあるかもしれない、と感じました。

 

TGAさん、ITNさん、前回ご一緒頂いたEMRさん

皆様とのご縁に感謝致します。
そして、また中央アルプスに行きましょう!!

 

【行動記録】

■1日目
7:30 千畳敷発 → 8:10 極楽平 → 8:20 三ノ沢分岐
→9:50 三ノ沢岳 (ITNさん 9:30着) →11:20 三ノ沢分岐から宝剣岳方面
→12:45 中岳 → 13:00 駒ケ岳頂上山荘テント場
→14:15 テント場発 → 14:30 駒ケ岳
■2日目
4:20 テント場発 → 4:35 駒ケ岳 → 6:15 テント場着 →7:20 出発
→7:45 木曽乗越 → 8:15 伊那前岳 → 10:15 うどん屋峠
→ 10:55 蛇原登山口 → 11:40 北御所登山口

ガレガレの鋸岳 13年10月19日

山行期間 2013年10月13日~10月14日
メンバー ARK、OSM
山行地域 南アルプス
山行スタイル 縦走

 Bチームの時に甲斐駒ケ岳で見ていつか登ってみたいと思っていた鋸岳に行ってきました。ルートもはっきりしているし標布もあるのでルートファインディングに苦労するということはありません(しかし標布がない所が厄介です)。また、しっかりした鎖もあるので、メンバーによってはロープを使うことなく行けると思います。ただ、ガレ場が至る所にありそれが厄介です。私達は確認していませんが、この時期水場は枯れてほとんど出ていないそうです。

角兵衛沢の出会い

大岩。水は出ていなかった。落石注意のため、ここでヘルメットを装着。

角兵衛沢のガレ場。ほんとまいった。

 

稜線で見えた仙丈ケ岳と八ヶ岳。

 

鋸岳の第1高点

甲斐駒ケ岳への稜線。

小ギャップに下りて行く鎖。足を滑らせると振られます。腕力のない人は懸垂で下りたほうが無難かも。

登っていく鎖。写真は別パーティが下りてきています。このパーティのリーダーが鋸の経験者で、鎖をそのまま上がってしまうと結構厄介なので、写真に写っているように途中で左に行くといいとアドバイスをいただきました。このパーティはメンバーに不安があるので、登りはロープで確保していました。

第1高点

鹿の窓。ここは鎖によって落石が避けれないと思います。大声を出して下に人がいないことを確認して下りて行きました。腕力がいります。

 

第2高点に向かうルンゼのガレ場。ここは結構ルートを探しました。ルンゼの下から登ってきているパーティを発見。よくこんな危険なところに行っているなと驚きました。声を掛け合ってお互いにルートを確認。そのパーティは第2高点から標布に従って下りてきてしまったそうで、途中にトラバースするところがあるので、その方が安全とのアドバイスをいただきました。

 

第2高点からみた第1高点と甲斐駒ケ岳。

 

中ノ川乗越へ下りるガレ場。ここも結構厄介です。

中ノ川乗越。

甲斐駒ケ岳。中ノ川乗越から甲斐駒ケ岳は普通の縦走路です。

鋸岳と北岳、富士山。オベリスクも写っています。

  

冬合宿も鋸岳に行く予定なので、良い偵察にもなりました。雪が多いとラッセルが大変そうです。

行動記録

10/13 6:10戸台大橋の駐車場→8:00角兵衛沢出合→11:20稜線→11:45鋸岳第1高点→13:30第2高点→14:10中ノ川乗越

10/14 5:50出発→6:10鳥帽子岳の分岐→6:35六合目の小屋→8:10甲斐駒ケ岳→9:25駒津峰→11:00北沢峠


青い海に緑の絨毯そして黄色い壁(小豆島クライミング) 13年10月13日

山行期間 2013年10月11日~13日
メンバー NSN・TRN・SKD
山行地域 小豆島
山行スタイル アルパインクライミング


10月11日(金)離阪日

夜21時に大阪駅のモンベル前に集合!

時間通りに集合を終え、いざ姫路港に向けて出発!!

初めての小豆島クライミングで楽しみな車中はクライミング話で盛り上がりました!

本日は姫路港で仮眠をして、明日早朝の船で小豆島に渡る予定です!

順調に阪神高速を走っていると…前に落下物が…一つ目はよけましたが、二つ目を少し踏んでしまいました…このことが後で大変なことに…

姫路で高速を降りて、コンビニに寄り休憩をして…さて、姫路港に向けて出発??!!??

タイヤが!!!!パンクしているではありませんか!!!!!!!

応急用タイヤに交換して、近くのガソリンスタンドにピットインです!

タイヤを交換してもらうことになり、帰りに引き取ることになりました。

応急用タイヤで心配でしたが普通に走行はできるということなので、山行は続行しました。

姫路港に着き、港の中でシュラフにくるまり仮眠をしましたzzzz

 

10月12日(土)

朝6時ごろに起床して、さっそくチケットを購入し、いざ!小豆島へ…

天候に恵まれ、楽しみなクライミング日よりです!!

まずは親指岩に向かいます!

取り付きは一般道などもありますので、少しわかりにくいですが、ちゃんと踏み跡がついていました。

取り付きについて予定の「赤いクラック」ルートには先行パーティーがいて落石の危険があったので、違うルートを登ることに…

NSNさんのリードでチムニーを登っていきます。

チムニーを乗越したところから「早く上がってこい~!!」「めっちゃいい景色やぞ~!」の声が…

乗越しの所が少しいやらしいかったですが1Pは快適なクライミングでした。

ビレイ点からの風景です!下には漁港があり、青い海に青い空最高です!!!

ビレイ点はきちんとペツルが打ってあり安心です!SKDとTRNさんは満面の笑顔ですねww

 

SKDのリードです。人工のピッチでしたがリングボルトが適度に打ってあり、アブミの最上段に乗ることも少なく登ることができました。

その後のピッチも人工とフリーのルートで楽しく登ることができました!

親指の指先では、一人ずつ写真を…

無事に登りきれてよかったです!

下降は終了点からフィックスが張っていますのでわかりやすかったです。

下山後はキャンプ場へ…キャンプ場は温泉あり、きれいなトイレ設備あり、コインシャワー付きで快適です。

ふかふかの芝生の上でテント…なんて贅沢なんでしょうw

テント設営後は温泉に入り、うどんを食べに行くことに…

オリーブうどん…すこし微妙でしたがw

テントではプチ宴会で山の話に盛り上がりました。

 

10月13日 吉田の岩場(フリー)→帰宅

朝6時ごろに起床して、キャンプ場の裏にある吉田の岩場に向かいました。

キャンプ場からも歩いて行けるようでしたが、瀬戸の花嫁のルートを最初に上りたかったので、少し離れたところから取り付きました。

フリーのグレードは少し辛いかな?っと思いますが、支点整備などもしっかりしてあるので、安心して取り付けます。

かなりのルート数があるようでしたが、船の時間があるので後ろ髪をひかれながら帰りました。

もう一度ゆっくり時間を取って楽しみに行きたいですね~!

次は小豆島のインスボンに挑戦したいです!


丸山東壁 緑ルート 13年10月05日

山行期間 2013年9月20日夜~9月23日
メンバー 小門、本田
山行地域 黒部
山行スタイル アルパインクライミング


『黒部の巨人』丸山東壁に挑んだ。

今回の我々の目標は、緑ルートから丸山北峰を目指すこと。

無雪期にはあまりトレースされていないが、積雪期の継続登攀なども視野に入れ、一度トレースしておきたかった。

この計画に、「同ルート下降は好きじゃない」と、小門氏も同調してくれた。

あまり利巧とは言えないこの計画、はたして…

 

9月21日(土) 晴れ

昨夜、思わぬ渋滞と通行止めに阻まれ、扇沢に到着が4時半頃。

無料の駐車スペースはどこも満車状態。

探し回って、何とか駅近くの駐車スペースを見つけ出した。

扇沢駅へ向かう。

三連休で、好転も期待できるため、トロリーバスは始発からすし詰め状態。

 

 

 

 

 

 

 

トロリーバスで約15分、黒部ダム駅へ。

迫力あるダムの放水。

内蔵助谷出合までは約1時間。

 

 

 

 

 

 

 

出合にBC設営。

今回は、72期生寄贈の軽量テントを利用させてもらいました。

72期のみなさん、ありがとう。

 

 

 

 

 

 

出合から1ルンゼ押し出しまでは15分くらい。

ここから右へ、藪漕ぎで微かな踏み跡をたどると緑ルートの取付。

トポのイメージと違って、意外にすぐ右に入る感じ。

入口が分からず、1時間くらいウロウロしました。

 

 

 

 

 

 

 

登攀開始。

10:40のスタートとなってしまいました。

今日は中央バンドまでと決める。

人工登攀は、慣れてくるまで支点を信用できず、1ピッチ目で時間がかかってしまった。

草付に埋まったハーケンなども有り、ある程度カンも必要かも…

最後左上してレッジまで。

 

 

 

 

2ピッチ目。

単調な人工登攀が続く。

慣れてきて、徐々に登攀ペースは上がってきた。

三日月ハング下のバンドまで。

 

 

 

 

 

3ピッチ目。

三日月ハングを超える。

リングの抜けたボルトなども出てくるが、支点間隔は狭くて、ハングの割に易しいと感じた。

多くの記録通り、ハングを超えて約15m上に安定したビレイ点があった。

 

 

 

 

 

4ピッチ目。

再び単調なA1。

ビレイ点は安定したレッジ。

 

 

 

 

 

 

 

5ピッチ目。

右トラバースからいやらしい草付。

ちょっとお世話になりたくない、ぼろいハーケンが多い。

 

ちょっと時間がかかりすぎましたが、何とか初日の登攀を終えました。

 

 

 

 

 

快適なホテル丸山にチェックインする。

屋根に支点あり、ツェルトを張る。

昨日ほとんど寝てないので、珍しく熟睡できました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9月22日(日) 晴れ

今日は緑ルートを抜け、丸山北峰を超えてBCに戻る計画。

水が減った分、また昨夜よく寝られた分、心も体も軽くなりスタートする。

中央バンドを左へトラバース。

大ハング下に向かう。

大ハングはなかなかの迫力。

 

 

 

 

 

 

 

6ピッチ目。

大ハングを超える。

大ハング上のビレイ点へは、50mロープでほぼいっぱい。

 

ハングは支点間隔が短く、思ったほど苦労しなかった。

先週の小太郎岩でのトレーニングが活きました。

小太郎岩のおじさん、ありがとう。

 

 

 

7ピッチ目。

ここからはあまり登られていない。

噂通りすっきりしない、木登り混じりの登攀。

あまり登られていないので、残置支点もあまり信用できない。

 

 

 

 

最終、8ピッチ目(写真なし。)

木登り中心のピッチ。

極端に支点がぼろくなる。

登るべき木も、大部分が枯れていて恐ろしい。

このルートの核心であった。

 

終了点のあと、コンパスと他会の記録を頼りに、北峰を目指す。

我々の切り方で、4ピッチザイルを伸ばし、やっと登攀具をしまうことができた。

が、そこからの藪漕ぎ、ボロ壁が想像以上に我々の行く手を阻む。

藪は背丈以上で濃く、なかなか前に進むことができない。

踏み跡も全く分からない。

 

ペースが上がらないまま、丸山北峰の到着はすでに日没近く。

水が少ない中、この激しい藪漕ぎで暗い中の行動は危険と判断し、北峰でビバークすることとした。

 

9月23日(月) 晴れ

水はほとんどなかったが、連日の疲労で熟睡できた。

水場までは3時間くらいか?

一人一口分位の水を残して、下降開始。

朝露を集める小門氏。

こんなことをしているのが楽しいらしく、せがまれて撮影。

 

 

 

 

 

北峰からの下降。

主峰とのコルから右の沢を下降。

藪が深く、ルートは判然としない。

なるべく歩いて降りられるルートを探したが、結局一回懸垂下降し、沢芯に降りた。

 

 

 

水場発見!!

北峰から約2時間下降した、1825m付近から水が湧いていました。

 

ここで大休止。

思う存分水を飲む。

 

 

 

 

 

沢の流れとコンパスを頼りに、内蔵助平へ下降する。

ここも激しい藪漕ぎ。

一般道に出るまで、全く視界がききません。

 

 

 

 

水場から約1時間で、一般道に出た。

 

1ルンゼ押し出しに戻ったところで記念撮影。

二人ともドロドロ&藪で傷だらけ。

でも、充実感にあふれていた。

 

 

 

 

 

 

 

今回はあまり記録にないルートをたどり、かなり覚悟はしていたものの、予想以上に時間がかかってしまった。

地図上ではわずかな距離なのに、不確かなルート、激しい藪漕ぎなどで、これほど時間がかかるものかと驚きです。

いい勉強になりました。

 

最後に…、

このような面白くない計画に付き合ってくれたパートナーに大感謝です。

次は楽しい山行にしましょう!

 

今回の山行を終え、抜け殻になった小門氏。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<行動記録>

9/21 扇沢駅6:30―黒部ダム駅6:45/6:55―内蔵助谷出合(BC設営)7:45/8:45―緑ルート取付10:05/10:40―中央バンド18:10―ホテル丸山(BV)18:20

9/22 ホテル丸山6:15―6P目登攀開始6:40―緑ルート終了点13:00―丸山北峰(BV)18:00

9/23 丸山北峰6:10―水場(1825m)8:15/8:40―内蔵助平9:35―BC11:00/12:15―黒部ダム駅13:15―扇沢駅13:45


あぁ 空木岳 13年09月28日

山行期間 2013年9月21日夜発~9月23日帰阪
メンバー TGA、EMR、MYI
山行地域 中央アルプス
山行スタイル 縦走・ピークハント

世間は3連休ではありますが。。。3日間も休めない、、、。でもどうしても、何としてでも、どこかに行きたい!!
2日間という短い日程で行ける面白い山はどこだ?! それは空木岳だ!! 意見が即一致!!
長い長い道のり、果たして1日で歩けるでしょうか。。。??
■菅の台バスセンター5:15発の始発バスに乗り、千畳敷ロープウェイへ。
今回は行程が長いので何としてでも始発に乗りたいところ。 でも既に物凄い人でごった返しています。
臨時バスが何便も出ていたので何とか乗りこめ、まずは一安心。
6:15 千畳敷 到着
今日のお天気は ★期待大★
前週にKKTさん主催の「雲」についての山岳気象講習を
受講したばかりだったので
「あの雲は。。。この雲は。。。」と盛り上がります(^-^)
宝剣岳のてっぺんでの記念撮影はこれまた大渋滞。
「せっかく来たんだし、てっぺんを味わおうよ」と並ぶこと30分ほど???
前方に立ちはだかる山々はハイマツのふかふか緑の柔らかそうな絨毯をまとって
優しい表情をしています。
でも足を踏み入れると。。。
なかなか挑戦的な岩ゴロゴロ道が続き、歩きごたえ・登りごたえ 大有り。 面白い!!
左右にそびえる、御嶽山や南アルプスの山々を堪能しながら歩くのは何とも気分が良いものです。
次の休憩は檜尾岳で!!の予定でしたが。。。なかなか辿りつけません。
ということで一旦、休憩。 とにかく長い。。。
やっと到着!! 空木岳の姿もはっきりと見えます!!
続いて熊沢岳 到着!!
空木岳まであと一山超え!!
東川岳 到着!!  空木岳はもう目の前です!
しかし、ここから長い激下り。。。また登るのに何故下るのか。と今更ながら疑問が。。。
でもきっとそれが醍醐味なのでしょう。
「さあ、最後のひと踏ん張り!」 と元気に呟くと 「いや、もう2踏ん張りどころか 3踏ん張りはあるね」と
TGAさんより当たってほしくない予想が。。。
後ろを振り返ると、今日歩いてきた宝剣岳から空木岳まで続く尾根を見渡すことが出来、
「よく歩いてきたなあ」と感慨深くなります。
でもまだまだ先へ進まなければならず、ゆっくりもしていられません。
やっと出会えた 空木岳のてっぺん!!
既に日が暮れ始めました。 夕日が雲に覆われたのは残念。。。
暗くなる前に到着できて良かった良かった!と呑気に話しながら、すぐ近くの駒峰ヒュッテへ。
ここでTGAさんのいや~な予想が的中。。。
定員オーバーで宿泊を断られ、ここから更に30~40分の
空木岳避難小屋まで行かなければならなくなりました。
まだまだ踏ん張りが必要なようです。
そしてどんどんどんどん闇が深くなっていく。。。
避難小屋に向かう途中、藪漕ぎデビューをしてしまいました。
藪漕ぎ@真っ暗闇。。。ハードです。
完全に日が落ちてしまった為、通常より時間がかかり、ヘトヘトにはなりましたが
●中央アルプスの雄大で迫力ある山々を堪能できたこと
●歩いても歩いても辿りつけないスケールの大きさや歩きごたえがある岩稜
どれをとっても思い出深い山行となりました
それにしても長かった・・・
今回、TGAさん EMRさんに
分岐や目印がある度に読図講習をして頂きました。
今まで気付いていなかった地形図から読み取れる情報をたくさん教えて頂き
学びと発見が多い山行でもありました。
有難うございました。
【行動記録】
22日
620ロープウエー千畳敷駅発―705木曽乗越―745宝剣岳―845三の沢岳分岐―1155檜尾岳
1355熊沢岳―1515東川岳―1550木曽殿乗越―1740空木岳―1930頃 宿泊地
23
700出発―池山尾根―1135空木岳南駒が岳登山口着

小太郎岩 13年09月16日

山行期間 2013年9月13日夜~14日
メンバー 小門、本田


今週の三連休は、天気が今一つ。

本来、黒部丸山東壁の登攀を予定していましたが、一週間延期し、小太郎岩でのトレーニングとしました。

前夜から近所の喫茶店で仮眠をとらせてもらった上、今朝はコーヒーをごちそうになり、気合十分でいざ出発。

中央フェースに浮かぶ、ライオンの顔。

今日はこの顔をよじ登ります。

 

喫茶店の前の橋を渡ると広場があり、その脇が入口。

 

 

 

 

 

 

 

入ってすぐ、右側のガレ場を登る。

踏み跡は判然としない。

約10分の登りで下部フェースにたどり着く。

 

 

 

 

 

下部フェースで、一番登られていそうなライン…

には、でっかいスズメバチの巣が(・_・;)

ぶんぶん飛んでます。

 

 

 

 

 

 

 

さわらぬ神に崇りなし、というわけで、ぐるっと右にトラバースしたこのラインに目星を付ける。

比較的登られているのか、一応残地支点はしっかりしていそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

いざ!!

下部フェース(A1)

 

心なしか、全体的に支点は遠め。

腐ったリングには、ボルト部分にナッツをかけて。

リングのないボルトには、3㎜シュリンゲをタイオフして突破。

なかなか、本ちゃんチックで良い練習になります。

時々偵察に来るスズメバチにドキドキ。

 

中央フェースはよく登られているのか、安定したビレイ点。

 

 

 

 

 

 

 

 

中央フェース1ピッチ目(Ⅲ+)。

10mくらいの易しいフェース。

 

 

 

 

 

 

 

2ピッチ目(A2)、ちょうどライオンの鼻の下。

んー、結構な張り出し。

 

 

 

 

 

 

 

 

宙ぶらりん。

かなりきつい(@_@;)

A2なのに、アブミの一番上に乗らないと届かない支点もあり。

おまけに途中のリングが一本崩壊しました。

落ちなくて良かった…

 

常に5~6匹のスズメバチに取り囲まれ、離れたすきを見て登ります。

だるまさんが転んだ状態。

 

恐怖のピッチでした。

 

 

 

 

 

 

 

3ピッチ目の五段ハング(A1)。

目の錯覚じゃなければ、現役のスズメバチの巣です。

 

 

 

 

 

 

 

 

残置シュリンゲはぼろいので、泣く泣く自前のシュリンゲを捨てる。

 

 

 

 

 

 

 

退散~

 

気持ちいい空中懸垂。

 

 

 

 

 

 

 

お世話になった喫茶店。全てご主人の手作りだそうです。

とても素敵なご主人。

ずっと心配で壁を見てくれていたらしい。

 

下山後、そうめんを用意して待っていてくれた。

何から何までお世話になりっ放しの一日でした。

丸山東壁が成功したら、お礼に行こう。

 

〈行動記録〉9/14(土)くもり

駐車場7:35―下部フェース取付7:50~8:15―中央バンド9:45~10:00―ライオンの鼻手前10:30―2P目終了点12:30―(懸垂下降)―中央バンド13:20~13:45―喫茶店14:25


夏合宿(剱岳剱尾根/チンネ左稜線) 13年08月31日

山行期間 2013年08月13日(夜)~08月18日
メンバー CL小門、SL本田、寺西
山行地域 剱岳剱尾根/チンネ左稜線
山行スタイル アルパインクライミング


平成25年8月14日(水)晴れ

○アプローチ

●初日は池ノ谷二俣までしか行けない為、08:00ゆっくり馬場島を出発。タカノスワリを高巻きし、雷岩にて渡渉。水量は少なく、深いところでも膝下程度。

【馬場島より高巻きへの砂利道】   【高巻き入口にて】

【高巻き道にて】          【雷岩の渡渉】

 

●白萩川左岸からは踏跡を頼りに小窓尾根乗越まで急登を登る。想定していた程、ブヨはいなかった。

【小窓尾根乗越までは急登が続く】  【小窓尾根乗越にて剱尾根が見える】

 

●池ノ谷(約1,500m)に降りると、HSMパーティーが既に到着していた。雪渓が多く、池ノ谷二俣周辺で幕営できないとのことである。最低限の装備を持って、二俣と翌日の取付R10の偵察に向かう。一時間程雪渓を詰めると、二俣に到着。確かに雪渓が多く、平坦な場所も水場も無い。翌日の行程を考えると、少しでも高度を上げてツェルトを設営したいが、致し方ない。事前情報ではR10の取付がややこしいとのことであったため、そのまま、池ノ谷左俣を詰める。

【池ノ谷を詰める】         【池ノ谷左俣を詰める】

 

●池ノ谷二俣から約一時間。所見でもこれぞR10(約2,180m)とわかる程、顕著なルンゼでかろうじてコルEが見えていた。翌日は早朝出発の為、急いで、池ノ谷(約1,500m)まで戻り、就寝とした。

【R10取付にて】          【池ノ谷まで下降】

平成25年8月15日(木)晴れ一時雨

○剱尾根下部

●02:00起き03:10出発。各自3Lの水を担ぎ、R10を目指す。R10取付で一抹の不安を覚え、0.5Lだけ雪渓の雪を追加することにした。

【R10を目指す】                【雪渓からR10へ移る】

 

●R10のルンゼはガレ場で落石に注意しながら登る。コルEは1,2人がかろうじて立てる程のスペースしかなく、幕営不可である。なお、右俣側に踏跡があったため下降したが、こちらのルートは間違いで、痩せた尾根をほぼ尾根通しに登る。踏跡を頼りにハイマツの藪漕ぎの急登が続くが、重いザックが苦しい。

【R10のルンゼにて】              【ハイマツの藪漕ぎ】

 

●コルDから20m程、3級程度のフェースが現れ、初めてザイルを出す。その後もハイマツの急登と数箇所の岩を突破し、コルCに到着。岩と岩に挟まれた小さなコルで2,3人が立てる程のスペースしかないが、右俣側に一段降りたところに一張り程度のスペースがあった。時刻は既に12:00。取付より6時間30分もかかっている。

【コルDより上部岩壁を望む】    【藪漕ぎが続く】

【『門』が近づいてきた】      【Ⅱ峰周辺にて】

 

●コルCでクライミングシューズに履き替え、第一の核心部、アブミトラバースの岩壁を本田氏リードで登攀。ガスが立ち込めたかと思うと急に雨が降り始め、嫌らしいクライミングとなった。

【コルCにて】           【アブミトラバース岩壁をリードする】

 

●その後120m程ハイマツ混じりの尾根を登るとテン場適地があり、剱尾根最大の核心部、『門』が姿を現す。時刻は既に14:30になろうかというところであった。

ここで大きな決断をすることにした。

・時刻から見て、このまま前進すると明るい内に北方稜線に立つことはできない。

・雨の後の濡れた壁を登攀することになる。

・昼の暑い時間帯に行動し、無駄に水を消費する恐れもある。

・コルBにテン場適地があるかもしれないが、コルCの状況からするとあまり快適なテン場であるとは考えられない。

・幸いにも水は各自2.5L残っている。

・本日の実績から考えると、最低でも1Lあれば、翌日の行動は可能で、朝夕の食事の水を考慮しても沈殿は可能。

・また、予想天気図から考えても、翌日の天候は安定しており、行動可能。

時刻的にはまだ、早いが不確定要素の多い前進より沈殿という選択をし、早々に就寝とした。

【R6のコル手前でB.V】

平成25年8月16日(金)晴れ

○剱尾根上部

●ツェルト内で明るくなるのを待ち、04:50テン場を出発した。『門』のルートは3通りあるが、真ん中の左上に伸びるクラックラインを選択し、小門リードで登攀。

【奇岩の『門』】          【クラックラインをリードする】

 

●最初の数mだけ、アブミを掛けて直上すると、後は3級程度の簡単なルートを左上する。終了点よりスラブとルンゼを抜けるとドームに到着。

【『門』終了点より】        【スラブ】

 

●ドームから下降するとコルBに到着。こちらもコルC同様、岩と岩に挟まれた1,2人がかろうじて立てる程のスペースしかない。一段下りたところが幕営可能であるが、上からの落石が気持ち悪い。

【ドーム手前にて小窓の王を望む】        【ドームにて剱尾根上半部を望む】

 

●コルBからは3級程度の岩壁であるので、ビブラムで登攀するが途中、ルートを見失い、フラットソールに履き替える。トラバースの後のチムニーは寺西氏リードで突破する。

【コルBより】           【チムニーをリードする】

【チムニーを越えて】              【剱尾根の頭手前の岩稜帯】

 

●ハイマツ混じりの岩稜をところどころビレーしながら行くと剱尾根の頭に到着。コルまでのトラバースも微妙に嫌らしくビレーしながら突破。

【剱尾根の頭】           【最後のトラバース】

 

●長次郎の頭に着くと念願の北方稜線が見え、雪渓の雪でキンキンに冷えた水を流し込む。あとは三ノ窓まで下降するだけだ。

【北方稜線にてⅥ峰フェースを望む】       【冷水を流し込む】

 

●池ノ谷乗越周辺でNSNパーティーに会う。今日中に長次郎のコルまで行くとのこと。池ノ谷ガリーはいつものごとく落石の巣窟で上からの落石と足場の崩壊に気を付けながら下降する。三ノ窓に到着し、各自、ツェルト設営や水の補給、翌日の偵察を行う。翌日の晴天を祈り、早々に就寝とした。

【NSNパーティー】               【池ノ谷ガリーを下る】

平成25年8月17日(土)晴れ

○チンネ左稜線

●アタック装備でまだ暗い内に出発し、左稜線取付まで雪渓をトラバースぎみに下降する。アイゼンのみでも可能であるが、取付周辺は少し傾斜があるため、ハンマーのみの小門はアンザイレンし、コンテで下降する。取付点は偵察で確認した雪渓がつながった箇所より壁に移る。

【雪渓を下降する】         【1ピッチ目取付にて】

 

●1ピッチ目の左側凹角ラインをノーザイルで登るとテラスに到着。ここでアンザイレンし、寺西氏リードで登攀。

【テラスより】           【2ピッチ目中間地点】

【2ピッチ目中間地点より三ノ窓を望む】     【3ピッチ目をリードする】

 

●原則、寺西氏でリードの予定であったが、後続より2party上がってきたため、ピナクル手前で本田氏に切替える。

【5ピッチ目リッジより上部を望む】 【6ピッチ目をリードする】

【空へと伸びる左稜線上部】     【すぐ左にはクレオパトラ・ニードルの優美】

 

●核心部のT5のⅤ級小ハングまで本田氏リードで突破し、最終4ピッチは小門と寺西氏でリード。空へと伸びる左稜線は最高であった。

【9ピッチ目核心部をリードする】  【11ピッチ目をリードする】    【高度感も抜群】

【最終ピッチをリードする】     【八ッ峰ⅤⅥのコルへのショートカットルート】

【チンネの頭にて記念撮影】           【チンネの頭にて『すじ雲』が美しい】

 

●下降はチンネの頭と三ノ窓の頭のコルまで徒歩でクライムダウンすると、池ノ谷ガリー側に懸垂の支点があった。懸垂は全2ピッチであるが、触れると落石しそうな1mはあろうかという岩が散らばっているガレ場を慎重に下降する。次の支点は落石が起きても、当たらない箇所にあったが、後続partyが待機しているので、気が気でない。また、ザイルダウンする時も、途中で回収不能にならぬ様、兎に角、祈った。後続partyは私がザイルを回収してから2分後に下降すると約束していたので、最速でザイルを回収し、すぐさま、安全地帯に逃げ込んだ。

【池ノ谷ガリー側へ懸垂】      【安全地帯まで急ぐ】

 

●この時点で12:40である。この時刻であれば、本峰経由で早月の小屋まで行ける。重たいガチャ類を池ノ谷ガリーの懸垂地点周辺にデポし、急いで、三ノ窓まで戻る。三ノ窓で装備を回収すると、また、池ノ谷ガリーの懸垂地点周辺まで引き返した。デポしたガチャ類を回収し、取りあえずの安全地帯、池ノ谷乗越に到着。雪をポリタンに詰め、本峰に向け北方稜線を南下した。

【懸垂したガレ場を望む】      【北方稜線を南下】

 

●16:15剱岳に到着。今回の合宿もなかなかハードであった。後は一般道をひた走り、19:15早月小屋に到着。

【剱岳本峰にて】                【一般道をひた走る】

平成25年8月18日(日)晴れ

○下山

●温泉の営業時間に合わせて、早月小屋を出発。北アルプス三大急登のひとつ早月尾根を下山。頭の中は「すし玉」の寿司だけだ。

【早月小屋を出発】               【北アルプス三大急登を下降】

 

●『試練と憧れ』の石碑前で記念撮影し、馬場島を後にした。

【試練と憧れ】

(小門 記)

【行動記録】
08/13 南海三国ヶ丘駅集合 離阪(/21:00)
08/14 馬場島(/08:00)→雷岩右岸(10:00/)→渡渉→雷岩左岸(/10:50)→小窓尾根乗越1,600m(12:20/12:30)→池ノ谷1,500m B.V(13:00/)→偵察(13:30/17:00)
08/15 池ノ谷1,500m(/03:10)→池ノ谷二俣過ぎ1,880m(04:20/04:30)→R10取付(05:30/05:35)→コルE(06:30/07:00)→コルD(07:55/08:10)→Ⅱ峰手前(09:40/10:00)→コルC(12:00/12:30)→トラバース岩壁終了点(14:00/)→R6のコル手前2,585m B.V(14:30/)
08/16 R6のコル手前2,585m(/04:50)→『門』取付(05:00/05:30)→『門』終了点(06:30/)→2,650m(07:00/07:30)→ドーム(07:40/)→コルB(08:00/08:15)→チムニー終了点付近(10:45/11:10)→剱尾根の頭と長次郎の頭のコル(13:10/13:30)→三ノ窓B.V(15:15/)→偵察
08/17 三ノ窓(/04:30)→左稜線取付(04:45/05:00)→チンネの頭(10:30/11:20)→チンネの頭と三ノ窓の頭のコル(11:25/11:40)→懸垂→池ノ谷ガリー(12:40/12:50)→三ノ窓(13:15/13:30)→池ノ谷乗越(14:30/14:45)→剱岳(16:15/16:45)→早月小屋B.V(19:15/)
08/18 早月小屋(/06:15)→馬場島(09:15/)

劔尾根・夏の完全縦走 13年08月28日

山行期間 2013.8.10~8.12
メンバー KTM,NGS,NKZ
山行地域 劔岳
山行スタイル アルパインクライミング

雪渓から尾根に取り付き、頭をめざす。
剱岳周辺で唯一『劔』の名を冠した劔尾根を下部から登ってきました。

1日目(8月10日):くもり
馬場島から白萩川沿いにタカノスワリを高巻き、雷岩へ。
さあ、渡渉です。
くぅっ!キリリッと引き締まりました。
そして小窓尾根を乗っ越し、池ノ谷へ。
〈登り始めにみつけた標柱〉
〈池ノ谷降り口 〉
ほどなく雪渓が現れ、二股を目指します。
雪渓上は涼しいはず。ところが、生ぬるい空気が所々で感じられます。
この日の富山の最高気温は35.4℃。猛烈な暑さをここでも感じました。
本日は二股にて幕営。
雪渓から滴り落ちる水をいただくことができました。
〈上部水汲み場から。中央右に黄緑のお宿〉
2日目(8月11日):晴れ
暗いうちに準備。
本日のお水をしっかり補給し、取り付きます。
〈前日に撮った取り付き点〉
R10はこんな緑緑??と思いつつ、草木を頼りに上がりました。
(ほんとはもっと上部。尾根末端近くから取り付いたため完全縦走となりました。)
そこからは、藪こぎパレード!
行けども行けども藪の中。右へ左へ上へ下へ・・・体をくねらせながら突破していきます。
時折ぶつかる岩壁に、ルートを探りながら進んで行きます。
ようやく展望が開けました!
ガッツリ岩に取り付いて行きます。
〈コルDからの岩場〉
〈コルCからの岩場〉
振り返って、登ってきたルート。
そして目の前に、ドーンと門。
登ります□
ドームを越えると、稜線がみえました。
今日はここまで。
コルB手前で幕営。くるり360度絶景のお宿です。
〈向こうに見えるは三ノ窓〉
〈沈む夕日にまた明日。〉
〈癒しのトウヤクリンドウ〉
3日目(8月12日):晴れ
朝日をうけて出発!
〈コルBからの岩場〉
ふと見ると、劔尾根の影がきれいにうつし出されています。
そして、ついに到着!
〈長次郎の頭から振り返って〉
景色を堪能した後、本峰経由でテッテコテッテコ早月尾根を下りました。
〈本峰直下の雪渓汲水ポイント〉
〈早月尾根から見た劔尾根〉
〈トリカブト&ユリちゃん〉
無事到着。
お天気に恵まれた3日間。
チーム力を感じた3日間。
中身の濃い3日間でした。ありがとうございました。