山行期間 | 2014年2月23日 |
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メンバー | MSD、WKM、TRN |
山行地域 | 三方岩岳 |
山行スタイル | 山スキー |
天気:晴れ(前日:天候悪く、降雪あり)
コースタイム:トヨタ白川郷自然学校駐車場7:20~野谷荘司山950mくらい8:30~白山スーパー林道料金所9:30~スーパー林道最大ヘアピン1,100m位13:00~駐車場14:30
道の駅白川郷にて仮眠し、前日までの悪天候と降雪のため、雪崩の危険が高いと判断し、樹林帯はでないというと決めてトヨタ白川郷自然学校駐車場へ。
起床5:30の段階では雪が降っていたが、出発時にはやむ。
お天気も曇った感じではあるが悪くはなさそうな雰囲気である。
先行パーティーがいるようでトレースがある。
途中の分岐点でトレースなき真っ白な道とトレースのばっちりついた道に分かれる。
林道のショートカットかなぁと安易に先に進む。
結果、途中でどうもおかしいと気づき、地図とGPSをきっちり確認し、周りを見たところ、はるかかなた下のほうに目指すべき料金所が小さく見える。
下降決定。
かなり重たくまとわりつくような雪のため、滑って降りるのにもひと苦労する。
先に間違った分岐まで戻り、休憩してから再出発。
青空がみえ、気温も上昇する。
分岐から料金所までは一曲りしたらすぐにたどり着いた。
料金所わきの谷沿いにしばらくすすみ、登りやすそうな場所を探し取りつく。
雪は重く、普段であればまっすぐ直登していけるような斜度もスキーが雪に取られてなかなか進まない。
トップが少しでも埋まってしまうと、持ち上げることができない状況で、悪戦苦闘しながら登る。
樹林帯域が終了して下降を開始するかと予想していたが、ルートをあやまって費やした時間もあるため、尾根に出られるかという心配が出てくる。
目標を「尾根にでる」にいったん変更して、進む。
そうこうしているうちにやっと12:00くらいに尾根に出ることができた。
終了時間を13時に設定し、あと1時間で登れるところまで登り、滑走に切り替えることにする。
尾根上もシールで登るには登りにくい重たい雪であるため、小さなジグザグで進む。
木々が近く、小さなジグザグで進むには何度も切り返しを行うため体力を消耗し、ついつい、木が少ない尾根右側に出てしまう。
木がなく、危険な斜度であるが、一度を出てしまったら戻るしかなく、一人ひとり間隔あけてもどる。
ヘアピンカーブの下で13時になったため、滑走準備を開始する。
さぁ、出発しようとしたら、不気味な音を立てて、最後尾の人の後ろが切れてしまった。
あわてたが、静かに静かに、離れて樹林帯まで下りる。
何事もなくてよかったが、休憩場所をもう少し木の中にとればよかったと反省する。
登りの時は大変面倒な雪だと思ったが、滑り出せば、それほど悪雪ではなかった。
確かに多少は深い雪だったが、ターン時スキーで押せば、軽くはないが飛んで行ってくれるので、快適にすべることができる。
斜度も厳しくなく、楽しいツリーランがあじわえる。
もと来た道ではなく、尾根の末端まで下り、林道に合流し、駐車場まで戻り終了。
白川郷内の「白川郷の湯」にて汗を流して帰阪。
山行期間 | 2014.2/13 |
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メンバー | MSD MYI |
山行地域 | 鈴鹿山系 |
山行スタイル | 樹氷ハイク |
2月です 樹氷を見なければなりませんっ!!
たまたまご縁があったのは「綿向山」
~綿向山へ向かう車中の会話~
「今回は樹氷を見るのは難しいのでは・・・?」
「いえいえ、樹氷で有名なんですってば!!!」
強気で言ったものの 近づけど 近づけど 雪の気配は全く感じられず。。。不安。。。
不安は良い意味で裏切られ、麓に付くと山頂は雪で覆われています!
「これはきれいな樹氷に会えそうだ!」
地図通りのジグザグ道が続きます。
雪も無ければ 傾斜もほぼ無い、何ということない登山道ですが
風景が全く変わらない樹林帯の中、ひたすら長いジグザグ。。。精神的に疲れます。
「このジグザグは7合目まであるらしい・・・」「えぇぇっっッ」
=五合目=
突然、視界が開けました!
=夢咲の鐘=
手入れが行き届いた気持ちの良いお山です。
地元の方が綿向山を大切にされているのが伝わってきます。
記念に鐘を鳴らすと“ゴオォォォォ~ン”と想像以上の大きな音♪にびっくり。
5合目小屋でご一緒させて頂いた方に「山頂の樹氷は見事だよ」と教えて頂き、気持ちがはやります!
=7合目 行者コバ=
綿向山は信仰の山です。
7合目を越えると 一気に雪深くなってきます。
いつの間にか 樹氷の国の住人に仲間入り♪
いよいよ綿向山のてっぺん!
可愛らしい一本樹氷
山の本で “第一級” と記載されていた眺望は・・・期待以上です。
ガスで覆われているに関わらず なかなか立ち去れないほどの絶景でした。
「MSDさんっ!!あれは御嶽山ではありませんかっ?!」
「どこや?どこや?確かに御嶽山やっ!あの白い山は白山かっ?!」
ガスが晴れた一瞬、2人して大興奮。 大はしゃぎしてしまいました。
“山頂展望図”によるとお天気が良ければ 穂高・五竜なども見えるそうです。
“山頂展望図”と遥か彼方の“名峰”の見比べが余程 楽しかったと思われるMSDさん!!
かなりの時間、“展望図遊び”をされていらっしゃいます(^J^)
素晴らしい山の中にいると 誰もが無邪気になれますね。
あまりの絶景に思いのほか 長居してしまいましたが 竜王山へ向かいます。
「硫黄岳を可愛らしくした感じやなぁ~」
どこか北の遠くまで来たような。 とても静かで懐の大きさを感じる山容です。
大はしゃぎの楽しい時間はここまで。
道標にも 「難路」 と書かれている・・・
そうです。綿向山から竜王山への道のりはちょっとだけ恐いのです。
雪歩きの練習も目的の一つだった為、
今回はアイゼンを付けずに急傾斜下りを “つぼ足” で挑みます。
まともに歩けない。。。一旦、滑ると傾斜のお陰でスピードアップ。止まりません。恐い・・・
「どうも 雪道=フラットフィッティング と思っているようやけど
今日はアイゼンをつけてないから、靴のエッジを使って歩かないと!
今頃、言っても遅かったか!ワッハッハッ(大笑)」
MSDさん・・・ もっと早く教えて下さい。
まだまだ急傾斜は続きますが
靴のエッジを利用すると今までよりはスムーズに歩けるようになりました。
「この傾斜をアイゼン無しで歩けたのは大したもんや!」
さすが褒め上手のMSD師匠!
でもこんなお言葉を頂けたのはちょっと嬉しい。
ここからは ひたすら下ります。
こんなに近い場所に こんなに楽しい名山があるとは思ってもいませんでした。
「少しでも高い山を目指したい!」 もちろん、この思いは強くあります。
でも 山の魅力というのはそれだけではない、とも感じた一日でした。
山行期間 | 2014/2/10夜~2/11 |
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メンバー | MYI、TGA、HND |
山行地域 | 中国山地 |
山行スタイル | 積雪期ピークハント |
2月の祝日を利用して、日帰り可能な氷ノ山に行ってきました。
かねてから一度は登ってみたいと思っていましたが、やっとその機会に恵まれました。
今回は確実にピークを踏み、樹氷を堪能するのが目的だったので、若桜氷ノ山スキー場のリフトを利用しました。
あいにくの天候でしたが、リフトを利用したおかげで、無事計画を遂行できました。
リフトで一気に1180m付近まで。
スタートからワカンを付けて、ラッセル。
と言っても、雪は固く締まっていて、深くても膝ぐらいまで。
吹雪の中、樹氷が美しい。
適度な間隔で、小屋や東屋があり、休憩できるようになっています。
さあ、ここからの下山が核心です。
いろいろとルートを探り、何とかロープを使わずに通過できました。
向かって左側の斜面をクライムダウン後、トラバースしてきました。
美しい…
TGAさん、喜びのポーズ。
踏み抜きに注意。
太もも位までのラッセルで、スキー場の駐車場に帰還。
お疲れ様でした。
氷ノ山は近くて良い山でした。
今回は、悪天候、視界不良、ラッセル、雪庇、ルートファインディングなど、簡単ながらも雪山の総合力が試されました。
山スキーで来ても楽しそうですね。
山行期間 | 2014年2月9日 |
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メンバー | NSN.HND.HSM.SDW |
山行地域 | 御在所 |
山行スタイル | アイスクライミング |
2月は暖かい日があったりして、アイスが不安定な感じでしたが、行ってきました! 御在所アイスです!!
土曜夜に離阪して、3時間ほどで御在所のふもとにある青滝駐車場に着き、テントを出して仮眠をしました。
HSMさんは現地到着でしたので、ここで合流! 日曜日は天気は回復傾向でしたが、冬型が強まるので、風が強い予報でした。
6時起床で、さっそく用意にとりかかります!
ロープウェイ駅を経由して裏道登山道で藤内小屋まで一気に行きます!
藤内小屋に着いた頃から、雪が降ってきました…
そんなに天気は悪くない予報でしたが…
三重の町は日差しがあるようで、暖かそうです!
これから向かう藤内沢の方を見ると、雲がかかり風が強そうでした…
引き返すのはもったいないので、このまま行きます!!
出合で、バイルを出したり、アイゼンを付けたりして登攀用意をします。
このころにはかなり冷えてきましたので、着込みます…
この日はかなりのPTが入ってましたので、ルートが混む予想でした。
約5PTぐらいは入ってたでしょうか…
われわれはトップロープで登る予定でしたので、トップロープを張れる氷瀑を探して登りました!
1ルンゼを越して、2ルンゼの下部を巻きます。
前尾根が厳しくみえます…2ルンゼでやっと登れそうな氷瀑を見つけたので、本日はここでトレーニングです!
このころには風が強くなり、ボーと立ってたら飛ばされそうなほど風が強かったです。
しっかりしたビレー支点があったので、支点を作りセルフを取りました。
時間もゆっくりできないので、さっそく登攀開始です!
HNDさんがリードで登ります!
さすがスムーズでした…
トップーロープを張り、SDW・NSNさん・HSMさんと連続で登ります。
私は2度挑戦できました!
一度目は上部のところでアイゼンが軽くしかかかってなかったのか、足元の氷が崩れ…あえなくテンション…残念><
ところどころ岩も出ていました…二度目の挑戦では、しっかりアイゼンとバイルの「バィ~~~~ン」という響きを聴きながら、テンションなしで上がれました。
もっと練習したかったですが、日帰り予定なので、一人1~2本登って終了にしました。
下山の藤内沢は夏より歩きやすく、快適な下山でした!
近畿地方のアイスはもうそろそろシーズン終了なので…残念です…
今年、あと一度ぐらいはアイスに行きたいですね~!
3月になったら八ヶ岳行けるかな?
日本のアイスシーズは短いですね…(残念)
山行期間 | 2014年1月11~13日 |
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メンバー | NSN、TRN、SKD、HND |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
新年の最初の山行は八ヶ岳へ。
天気予報は、11日と13日が冬型。
厳しい登攀は12日の予定なので、タイミングは良い。
1/11 ジョウゴ沢
赤岳鉱泉からトレースはばっちり。
簡単な氷瀑が連なり、今シーズン初のアイスにはちょうど良かった。
本谷大滝に着くと、先行パーティーが。
我々もそろそろ時間切れ、ということで、大滝は登らずに同ルート下降する。
本日は行者小屋で幕営。
1/12 中山尾根(TRN、HND) 石尊稜(NSN、SKD)
本日は2パーティーに分かれて登攀。
天気は良い。
我々は中山尾根へ。
昨日、中山乗越からのトレースを確認していたので、気楽に構えていましたが、行ってみるとわずか10m位でトレースが無くなっていた。
ラッセルは予想外でしたが、誰もいない中山尾根をのんびり登ることができました。
個人的には、下部岩壁が残地支点が見当たらず、ワートホッグも半分しか刺さらず、絶対落ちられない状況で緊張した。
ラインを読み間違えたかな?
上部岩壁は、要所要所にハンガーボルトが打ってあって、快適だった。
風は強かったが、天気は良く、稜線に抜けると富士山がよく見えました。
石尊稜は写真無し。
1/13 南沢小滝
冬型が強まってきましたが、標高を下げて南沢小滝でアイスクライミング。
本当は大滝狙いでしたが、9人もの先客が入ったので、小滝でのトレーニングとしました。
ここではトップロープを張って、しっかり登り込むことができました。
八ヶ岳にはまだまだ登ってみたいルートがたくさんあります。
今シーズン、もう一度くらい訪れてみたいものです。
山行期間 | 2014年1月19日 |
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メンバー | KTYM、NSN、MSD、KNS、KKD、KTYF、HND、OSM、ARK、TGA、HOS |
山行地域 | 比良山系(堂満岳) |
山行スタイル | 遭難対策訓練 |
冬の遭難対策訓練で堂満岳1ルンゼを往復しながら雪上訓練に行ってきました。しかし18日(土)の夜、湖西道路に入ると雪で前が見えず運転に緊張を強いられる状況でした。イン谷口ではすでに10cmほど積もっていました。明日は雪が多くええ感じやなとこの時点では軽く考えていました。
6時いよいよ出発、20センチぐらいは積もっているでしょうか。あ!NSNさんが自作のポケットに入るワカンを着けているではないですか。
どうせすぐ壊れるんちゃうん…
1ルンゼに到着。ここまでも結構大変だった。ここからはひたすらラッセル。
交代するも全く進まない。
ラッセル順番待ち。進まない。
ここで1人進んで行く人が。NSNさんだ。ポケットに入るワカン大活躍。
途中で弱層テスト。叩き方の強さを3段階ぐらいに分けて、どれぐらいの強さで崩れるか、どの層が崩れるかを把握する。抱えてどこで崩れるかも確認しました。
表層から20センチぐらいでしょうか、そこで崩れました。崩れた所の雪質。
ここで雪崩のリスクを考えて、頂上は目指さず下山を開始しました。ビーコンを持っている人を間に入れて、適度に間隔をあけて行きました。
遭難対策訓練のはずが、ラッセル訓練となりましたが、良い練習にはなったと思います。
山行期間 | 2014年1月11日から12日 |
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メンバー | ARK、OSM |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | ピークハント |
八ヶ岳の東側から登る人は少ないので、トレースがないことは覚悟していましたが、予想していたよりは厳しいラッセルとなりました。天気が良かったので2日間とも富士山がきれいに見えたのは良かったです。
1/11
美し森から見える富士山。
始めトレースがあったので誰か登っていると思っていたら、美し森を抜けるところで下山してくる人に出合いました。この人に話を聞くとここ10年程毎年この時期に真教寺尾根を登っているそうなのですが、こんなに雪が多いのは初めてで、賽ノ河原で引き返して来たと言っていました。2-3日前に相当雪が降ったみたいです。
確かに賽ノ河原までトレースがあり、ここからワカンを履いて行きました。だいたい30分で先頭を交替して、テン場に想定していた牛首山には午前中に着いたので、さらに上に登ることにしました。
2315m(GPS)でテントを設置。天気図を書くことを考えて30分だけトレースをつけに行きました。
たぶん天狗尾根。次はここに行きたいです。
天気図から明日は快晴と予測し、何とか明日中には下山しようと決めました。地形図からトレースをつけたすぐ上ぐらいから岩稜帯に出ると予想していたので、5時起き6時半出発として、岩稜帯には明るくなる頃に到着しようと話し合いました。
1/12
ちょっとダラダラしてしまい7時出発になりました。富士山がきれいに見えます。
ARK君ラッセル中。
いよいよ岩稜帯に着いたと判断をして、ワカンからアイゼンに履き替えました。もうラッセルは終わりだ。
しかし、この岩を越えるとまたずーとラッセル。
鎖場が出てきましたが、ロープで確保するほどではなかったです。下山の時は懸垂でないとまずいかなと考えていたのですが、鎖を持つことができたので懸垂はしなかったです。
いよいよ本当に岩稜帯。
夏道は左のルンゼをトラバースして稜線に出るみたいなのですが、我々は左から少し巻いて岩を登りました。ロープは使いませんでした。
登ってきているARK君。
赤岳山頂。たくさんの人です。
赤岳山頂はすごい風で、カメラを出すと、なななんと動かない。近くにいた人がアドレス教えてくれれば写真送ってあげるよと親切に言ってくれたのですが、遠慮して下山を開始しました。岩稜帯は確保支点をどうするか難しそうに思ったので、ルンゼのトラバースをすることにしました。そしたら3パーティがトラバースしていました。皆さんからトレース有難うと感謝され、めっちゃしんどかったですけどうれしかったですね。
テントを撤収して牛首山まで下山してきたときには、正直限界だった。もう一度テントを張ろうかとも考えましたが、何とか日が暮れるまでには駐車場に戻れそうなので、気合を入れ直して歩き始めました。
またもや富士山。
久しぶりにきつい山行でしたが、2人で最後までトレースをつけることができたことは、大きな自信となりました。しかし4人ぐらい欲しかったですね。
行動記録
1/11 7:40美し森駐車場→9:30賽ノ河原→11:40牛首山→13:15テント設置(2315m)
1/12 7:00出発→11:00赤岳山頂→12:50テン場→14:50牛首山→16:40美し森駐車場
山行期間 | 2014年1月4日から5日 |
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メンバー | HSM、ARK、OSM |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | アルパインクライミングとアイスクライミング |
昨年末に予定していた計画を延期して、阿弥陀岳北稜に行ってきました。行者小屋をベースにするのでちょっと荷物が多かったですけど、OSMはアイスクライミング初体験でいい経験をすることができました。
1/4
この日はまず南沢大滝に行ってアイスクライミングをやってから行者小屋に移動する予定ですが、あまり早く行くと寒いのでゆっくり目の出発となり、10時ぐらいに南沢大滝に着きました。2パーティいましたが、我々が準備している間に、1パーティは帰っていきました。
HSMさんリード
トップロープでARK君、OSMと順次クライミングを開始。よう登らんかなと思っていましたが、以外と登ることができたので大満足。しかし腕はパンパン。隣でガイドさんが軽やかに登っているのを見ているとなんかコツがあるんやろうなと思いつつ終了し、行者小屋へ移動。
行者小屋に着いてから北稜の取り付きを確認しに行きました。文三郎尾根と中岳のコルへの分岐を中岳方面に登ってすぐに北稜に登っていくトレースがあったのでそれを確認して本日は終了。
1/5
6時に出発してヘッドランプを点けて登っていると前に黒い物体が動いていました。
「カモシカや!」
OSMは初めて見ました。写真を撮りましたが、アップできるようなものではなかったのでやめました。
もうちょっとで岩場です。
赤岳と富士山。
阿弥陀岳に登頂。
もう一度赤岳と富士山。
中岳のコルから行者小屋に戻って、赤岳鉱泉に行ってアイスキャンディーでアイスクライミングをしました。
腕はパンパンになりましたが、アイスクライミングは楽しかったです。HSMさんありがとうございました。
山行期間 | 2013年12月30日~2014年1月1日 |
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メンバー | 本田、寺西、有永、湯淺升夫、前本、脇本、松浦、 稲田 |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 雪山登山 |
即日参加表明をし、すぐに自主トレを開始。
11月から開始した厳しい合同トレも終了し、いよいよ本番を迎えた。
やるべき事はすべてやった、という感じだったが…。
◆12月29日
午後5時に離阪、12時前に現地到着後某所で仮眠。
何時の山行なら、せいぜい1~2時間程度しか仮眠が取れないが、今回は十分睡眠時間があった。
◆12月30日
午前5時起床、起点の新穂高温泉に移動し6時半出発。
そして合宿1日目の宿泊地である槍平を目指す。
雪は膝上から多い所で腰下位積もっているが、はっきりしたトレースがあった(ありがとうございます!)ので、順調で進む事が出来た。
穂高平小屋を経て、滝谷避難小屋へ。少し通り過ぎた場所で藤木九三さんにご挨拶。
出発後6時間程で、槍平小屋に到着。
冬季小屋内は既に2パーティーが入っておられた。8人の寝るスペースがあり、雪崩の懸念も少なからずあったので、今日は小屋の中で泊まる事にした。
しかも小屋のすぐそばに沢が流れていたので、水作りが不要となり、その分のんびりと時間を過ごす事が出来た。
午後4時に取った天気図で「明日の天気はまずまず」、「明後日の午後から荒れる」、と読んだので、明日は当初予定の「標高2,300~2500m付近で幕営」を変更し、一気に槍の肩まで登る事にする。
今日の夕食は脇本さん考案の「マーボー扶」。これが中々の好評で、身体の芯から温まる事が出来た。
◆12月31日
午前4時起床、5時半行動開始。小屋の外に出ると結構雪が降っている。
昨日から30㎝位は更に積もっているか?
トレースは辛うじて残っているが、その上に積もったサラサラの新雪が行く手を阻む。
後ろから2名のパーティーが追い付いて来たが、あっさりと抜いて行かれた。
その後はその2名の後を追う様に、先頭を交代しなから暗闇の急坂を登っていくが、徐々に明るくなっていく。
同時に17kgの荷物が背中にのしかかる。
しかもこれだけの急勾配では滑落は致命的。
出発後、2時間程で何とか稜線に出る。その頃にはすっかり周囲は明るくなっていた。
稜線に出ても積雪量は多く、先行者のトレースはあるものの、2時間の激登りが響いた?のかパーティー全体のスピードが徐々に落ちて来る。
途中で幾つかのパーティーとすれ違い、話を聞くが、「雪が多くて…」「天気が悪いから…」と返ってくる返事はは同じものばかり。(結局「山頂まで行った」という話は一件も無かった)
天候も目まぐるしく変化する。サッと陽がさした、と思うと急に吹雪になったり…。
正午になった時点で、標高2,500m付近。目的地の槍の肩はまだまだ先だ。
このまま前進しても時間切れになると判断し、撤退を決意。
当然ながら凄く残念だが、今回は何故か、その事実を素直に受け止める事が出来た。
振り返ると、今歩いて来た中崎尾根が微かに見える…。
そうと決まれば、後は降りるだけ。
全員でのんびりと記念写真を撮りながら、しばし余韻にふける。
本当はあそこから降りるはずだったんだ、と向かいの尾根を…。
下山は飛騨沢までをショートカットして降りる事にした。
トレースがあったが、トレーニングも兼ねて、各自トレースを描きながら降りて行く…。
15時過ぎ槍平小屋に到着。
今日も小屋内は空いており、2013年最後の夜は小屋の中で年越し蕎麦を食べながら過ごした。
◆1月1日
午前4時起床。
2014年の新年は雑煮を食べて、少しばかりの正月気分を味わう。
5時半行動開始。
天候は悪化しており、雪も強く降っている。
途中何か所かトレースが消えていたが、10時半麓に到着、そして「新穂高登山指導センター」に下山報告をし、無念な冬合宿が終了した。
(稲田 記)
【行動記録】
・12/30 駐車場6:45~穂高平8:40/9:05~白出沢10:10/10:35~滝谷避難小屋12:00/12:20~槍平13:30
・12/31 槍平5:30~丸山分岐7:30/7:50~2500m付近12:00/12:15~槍平15:15
・ 1 / 1 槍平5:30~滝谷避難小屋6:35/7:00~白出沢8:00/8:35~穂高平9:15~駐車場10:30
山行期間 | 2013年11月23日~11月24日 |
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メンバー | HSM、ARK、OSM |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | ピークハント |
HSMチームで積雪期の岩稜歩きとラッセルの練習を目的に西穂高岳と焼岳に行ってきました。西穂高岳は時間切れで独標まででしたが、焼岳はピークを踏むことができました。
11/23 西穂高岳
西穂山荘に向かっているところ。快晴、無風でいうことなし。ただし暑くて汗が止まらなかったです。
山荘から見た焼岳方面。明日も晴れるといいけど。
先行で歩いている人がいて、トレースがありました。
独標と独標からの下降。下降にはロープを使用。
独票を越えた辺りで13時になったため、帰りのロープウェイを考えて引き返すことにしました。
雪の付き方が中途半端であったため、これ以降、山頂を目指す場合はロープを使用しないと危険な感じでした。他のパーティも独標であきらめていました。
11/24 焼岳
中尾温泉の駐車場から5時に出発。メジャーなルートではないと思っていたので、トレースはなくピークは踏めないと思っていました。10時になると引き返すことにしました。
笠ヶ岳。天気はGOOD。
中尾峠から見た山頂方面。写真は偽ピークです。中尾峠までは予想に反してトレースがありました。23日に誰か登ったみたいです。
ここからはトレースが消えていました。
このあたりからひたすらラッセル。ガスがかかってきました。
焼岳山頂。
焼岳は硫黄のガスがそこらじゅうから噴き出ているのが、ちょっと怖いですね。
行動記録
11/23 西穂高岳
9:10西穂高口→10:00西穂山荘→12:00独標→13:45西穂山荘→14:50西穂高口
11/24 焼岳
5:10中尾口駐車場→8:15中尾峠→9:55焼岳山頂→11:00中尾峠→13:00中尾口駐車場
山行期間 | 2013年10月12日夜発~14日 |
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メンバー | ITN TGA MYI |
山行地域 | 中央アルプス |
山行スタイル | 秋山縦走 |
中央アルプスと言えば。。。
■管ノ平→■しらび平行きのバスの始発は前回と同じく5時15分発と思い込んでいましたが。。。
ぎゅうぎゅう詰めのバス・ロープウェイを経て、ようやく千畳敷に到着。
極楽平から三ノ沢分岐へ向かいます。
三ノ沢分岐にて荷物デポ。
■山好きには悪い人がいないのか。
何にせよ山の中では盗まれないようなので、この技、これからおおいに活用しよう、と思いました。
荷物が軽くなり、軽快に三ノ沢岳へ向け、出発。
「陰が岩と同じ形にゴツゴツしている!!面白いね~」TGAさんの呟き
三ノ沢岳 到着。
何故なのでしょうか。
名残惜しくも三ノ沢分岐へ戻ります。
三ノ沢分岐から宝剣岳へ。
強風でスリリングな宝剣岳を突破し、中岳、そして駒ケ岳頂上山荘のテント場。
昨年Bチームで初めて挑戦した雪山。
360度に広がる山々。
ITNさんと「あの山は~、こういう山で~。」「あそこに行くには~日必要」など楽しい山話がつきません。
絶景をいつまでも眺めていたいのですが今日は16時前にはテントに戻らなければなりません。
今回はスケジュールに余裕があるので
■4:00起床 駒ケ岳へ向け出発し、4:30 駒ケ岳 到着
真っ暗闇です。
そしてここからが今回最大の試練。ご来光までの極寒の1時間半が始まります。
岩壁で何とか風を避け、ひたすらご来光を待ちます。寒い。。。
空を見上げるとプラネタリウム以上に満点の星が輝いていました。
人口ではなく、本物の満点の星、流れ星を味わえるなら極寒耐えは修行以上の価値があるというものです。
5:54分頃 ご来光。
大混雑の木曽乗越を過ぎ、伊那前岳へ。
なんという気持ちが良いルートなのでしょう。
今回は同じ山をいろいろな方向から見ることで、少しではありますがその表情の違いを体験でき
「どこに行くか」
初日の夕食前にTGAさんがご提案された理由があらためて話題にあがりました。
■興味がありながらまだ足を踏み入れていない
■昨年、Bチームで駒ケ岳に行った際に「美しい」と雪化粧の三ノ沢岳を見て騒ぐメンバーがたくさんいたから、
ということでした。
メンバーが三ノ沢岳に感動していた、というのは何故か全く記憶が無いのですが。。。
その流れから、たまたまお二人に打ち明けたこと
ここにいたのですね。
「登った直後に判明したということが余計に感動的だね」とお二人が笑いながらおっしゃっていた通り
そしてテントの外に出れば、またすぐに三ノ沢岳に会えること
なんと劇的であります。じわりじわり、と表現出来ない1年間の想いがこみ上げてきて止まりません。
そんなに想っていながら、言われるまで気付かない鈍感さが間抜けではありますが。。。
中央アルプスに行けば、三ノ沢岳を見る可能性は高く、何でもないこと、とも言えます。
TGAさん、ITNさん、前回ご一緒頂いたEMRさん
【行動記録】
山行期間 | 2013年10月13日~10月14日 |
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メンバー | ARK、OSM |
山行地域 | 南アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
Bチームの時に甲斐駒ケ岳で見ていつか登ってみたいと思っていた鋸岳に行ってきました。ルートもはっきりしているし標布もあるのでルートファインディングに苦労するということはありません(しかし標布がない所が厄介です)。また、しっかりした鎖もあるので、メンバーによってはロープを使うことなく行けると思います。ただ、ガレ場が至る所にありそれが厄介です。私達は確認していませんが、この時期水場は枯れてほとんど出ていないそうです。
角兵衛沢の出会い
大岩。水は出ていなかった。落石注意のため、ここでヘルメットを装着。
角兵衛沢のガレ場。ほんとまいった。
稜線で見えた仙丈ケ岳と八ヶ岳。
鋸岳の第1高点
甲斐駒ケ岳への稜線。
小ギャップに下りて行く鎖。足を滑らせると振られます。腕力のない人は懸垂で下りたほうが無難かも。
登っていく鎖。写真は別パーティが下りてきています。このパーティのリーダーが鋸の経験者で、鎖をそのまま上がってしまうと結構厄介なので、写真に写っているように途中で左に行くといいとアドバイスをいただきました。このパーティはメンバーに不安があるので、登りはロープで確保していました。
第1高点
鹿の窓。ここは鎖によって落石が避けれないと思います。大声を出して下に人がいないことを確認して下りて行きました。腕力がいります。
第2高点に向かうルンゼのガレ場。ここは結構ルートを探しました。ルンゼの下から登ってきているパーティを発見。よくこんな危険なところに行っているなと驚きました。声を掛け合ってお互いにルートを確認。そのパーティは第2高点から標布に従って下りてきてしまったそうで、途中にトラバースするところがあるので、その方が安全とのアドバイスをいただきました。
第2高点からみた第1高点と甲斐駒ケ岳。
中ノ川乗越へ下りるガレ場。ここも結構厄介です。
中ノ川乗越。
甲斐駒ケ岳。中ノ川乗越から甲斐駒ケ岳は普通の縦走路です。
鋸岳と北岳、富士山。オベリスクも写っています。
冬合宿も鋸岳に行く予定なので、良い偵察にもなりました。雪が多いとラッセルが大変そうです。
行動記録
10/13 6:10戸台大橋の駐車場→8:00角兵衛沢出合→11:20稜線→11:45鋸岳第1高点→13:30第2高点→14:10中ノ川乗越
10/14 5:50出発→6:10鳥帽子岳の分岐→6:35六合目の小屋→8:10甲斐駒ケ岳→9:25駒津峰→11:00北沢峠
山行期間 | 2013年10月11日~13日 |
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メンバー | NSN・TRN・SKD |
山行地域 | 小豆島 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
10月11日(金)離阪日
夜21時に大阪駅のモンベル前に集合!
時間通りに集合を終え、いざ姫路港に向けて出発!!
初めての小豆島クライミングで楽しみな車中はクライミング話で盛り上がりました!
本日は姫路港で仮眠をして、明日早朝の船で小豆島に渡る予定です!
順調に阪神高速を走っていると…前に落下物が…一つ目はよけましたが、二つ目を少し踏んでしまいました…このことが後で大変なことに…
姫路で高速を降りて、コンビニに寄り休憩をして…さて、姫路港に向けて出発??!!??
タイヤが!!!!パンクしているではありませんか!!!!!!!
応急用タイヤに交換して、近くのガソリンスタンドにピットインです!
タイヤを交換してもらうことになり、帰りに引き取ることになりました。
応急用タイヤで心配でしたが普通に走行はできるということなので、山行は続行しました。
姫路港に着き、港の中でシュラフにくるまり仮眠をしましたzzzz
10月12日(土)
朝6時ごろに起床して、さっそくチケットを購入し、いざ!小豆島へ…
天候に恵まれ、楽しみなクライミング日よりです!!
まずは親指岩に向かいます!
取り付きは一般道などもありますので、少しわかりにくいですが、ちゃんと踏み跡がついていました。
取り付きについて予定の「赤いクラック」ルートには先行パーティーがいて落石の危険があったので、違うルートを登ることに…
NSNさんのリードでチムニーを登っていきます。
チムニーを乗越したところから「早く上がってこい~!!」「めっちゃいい景色やぞ~!」の声が…
乗越しの所が少しいやらしいかったですが1Pは快適なクライミングでした。
ビレイ点からの風景です!下には漁港があり、青い海に青い空最高です!!!
ビレイ点はきちんとペツルが打ってあり安心です!SKDとTRNさんは満面の笑顔ですねww
SKDのリードです。人工のピッチでしたがリングボルトが適度に打ってあり、アブミの最上段に乗ることも少なく登ることができました。
その後のピッチも人工とフリーのルートで楽しく登ることができました!
親指の指先では、一人ずつ写真を…
無事に登りきれてよかったです!
下降は終了点からフィックスが張っていますのでわかりやすかったです。
下山後はキャンプ場へ…キャンプ場は温泉あり、きれいなトイレ設備あり、コインシャワー付きで快適です。
ふかふかの芝生の上でテント…なんて贅沢なんでしょうw
テント設営後は温泉に入り、うどんを食べに行くことに…
オリーブうどん…すこし微妙でしたがw
テントではプチ宴会で山の話に盛り上がりました。
10月13日 吉田の岩場(フリー)→帰宅
朝6時ごろに起床して、キャンプ場の裏にある吉田の岩場に向かいました。
キャンプ場からも歩いて行けるようでしたが、瀬戸の花嫁のルートを最初に上りたかったので、少し離れたところから取り付きました。
フリーのグレードは少し辛いかな?っと思いますが、支点整備などもしっかりしてあるので、安心して取り付けます。
かなりのルート数があるようでしたが、船の時間があるので後ろ髪をひかれながら帰りました。
もう一度ゆっくり時間を取って楽しみに行きたいですね~!
次は小豆島のインスボンに挑戦したいです!
山行期間 | 2013年9月20日夜~9月23日 |
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メンバー | 小門、本田 |
山行地域 | 黒部 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
『黒部の巨人』丸山東壁に挑んだ。
今回の我々の目標は、緑ルートから丸山北峰を目指すこと。
無雪期にはあまりトレースされていないが、積雪期の継続登攀なども視野に入れ、一度トレースしておきたかった。
この計画に、「同ルート下降は好きじゃない」と、小門氏も同調してくれた。
あまり利巧とは言えないこの計画、はたして…
9月21日(土) 晴れ
昨夜、思わぬ渋滞と通行止めに阻まれ、扇沢に到着が4時半頃。
無料の駐車スペースはどこも満車状態。
探し回って、何とか駅近くの駐車スペースを見つけ出した。
扇沢駅へ向かう。
三連休で、好転も期待できるため、トロリーバスは始発からすし詰め状態。
迫力あるダムの放水。
内蔵助谷出合までは約1時間。
今回は、72期生寄贈の軽量テントを利用させてもらいました。
72期のみなさん、ありがとう。
出合から1ルンゼ押し出しまでは15分くらい。
ここから右へ、藪漕ぎで微かな踏み跡をたどると緑ルートの取付。
トポのイメージと違って、意外にすぐ右に入る感じ。
入口が分からず、1時間くらいウロウロしました。
10:40のスタートとなってしまいました。
今日は中央バンドまでと決める。
人工登攀は、慣れてくるまで支点を信用できず、1ピッチ目で時間がかかってしまった。
草付に埋まったハーケンなども有り、ある程度カンも必要かも…
最後左上してレッジまで。
2ピッチ目。
単調な人工登攀が続く。
慣れてきて、徐々に登攀ペースは上がってきた。
三日月ハング下のバンドまで。
三日月ハングを超える。
リングの抜けたボルトなども出てくるが、支点間隔は狭くて、ハングの割に易しいと感じた。
多くの記録通り、ハングを超えて約15m上に安定したビレイ点があった。
再び単調なA1。
ビレイ点は安定したレッジ。
右トラバースからいやらしい草付。
ちょっとお世話になりたくない、ぼろいハーケンが多い。
ちょっと時間がかかりすぎましたが、何とか初日の登攀を終えました。
屋根に支点あり、ツェルトを張る。
昨日ほとんど寝てないので、珍しく熟睡できました。
9月22日(日) 晴れ
今日は緑ルートを抜け、丸山北峰を超えてBCに戻る計画。
水が減った分、また昨夜よく寝られた分、心も体も軽くなりスタートする。
大ハング下に向かう。
大ハングはなかなかの迫力。
大ハングを超える。
大ハング上のビレイ点へは、50mロープでほぼいっぱい。
ハングは支点間隔が短く、思ったほど苦労しなかった。
先週の小太郎岩でのトレーニングが活きました。
小太郎岩のおじさん、ありがとう。
ここからはあまり登られていない。
噂通りすっきりしない、木登り混じりの登攀。
あまり登られていないので、残置支点もあまり信用できない。
最終、8ピッチ目(写真なし。)
木登り中心のピッチ。
極端に支点がぼろくなる。
登るべき木も、大部分が枯れていて恐ろしい。
このルートの核心であった。
終了点のあと、コンパスと他会の記録を頼りに、北峰を目指す。
我々の切り方で、4ピッチザイルを伸ばし、やっと登攀具をしまうことができた。
が、そこからの藪漕ぎ、ボロ壁が想像以上に我々の行く手を阻む。
藪は背丈以上で濃く、なかなか前に進むことができない。
踏み跡も全く分からない。
ペースが上がらないまま、丸山北峰の到着はすでに日没近く。
水が少ない中、この激しい藪漕ぎで暗い中の行動は危険と判断し、北峰でビバークすることとした。
9月23日(月) 晴れ
水はほとんどなかったが、連日の疲労で熟睡できた。
水場までは3時間くらいか?
一人一口分位の水を残して、下降開始。
こんなことをしているのが楽しいらしく、せがまれて撮影。
主峰とのコルから右の沢を下降。
藪が深く、ルートは判然としない。
なるべく歩いて降りられるルートを探したが、結局一回懸垂下降し、沢芯に降りた。
北峰から約2時間下降した、1825m付近から水が湧いていました。
ここで大休止。
思う存分水を飲む。
ここも激しい藪漕ぎ。
一般道に出るまで、全く視界がききません。
水場から約1時間で、一般道に出た。
二人ともドロドロ&藪で傷だらけ。
でも、充実感にあふれていた。
今回はあまり記録にないルートをたどり、かなり覚悟はしていたものの、予想以上に時間がかかってしまった。
地図上ではわずかな距離なのに、不確かなルート、激しい藪漕ぎなどで、これほど時間がかかるものかと驚きです。
いい勉強になりました。
最後に…、
このような面白くない計画に付き合ってくれたパートナーに大感謝です。
次は楽しい山行にしましょう!
<行動記録>
9/21 扇沢駅6:30―黒部ダム駅6:45/6:55―内蔵助谷出合(BC設営)7:45/8:45―緑ルート取付10:05/10:40―中央バンド18:10―ホテル丸山(BV)18:20
9/22 ホテル丸山6:15―6P目登攀開始6:40―緑ルート終了点13:00―丸山北峰(BV)18:00
9/23 丸山北峰6:10―水場(1825m)8:15/8:40―内蔵助平9:35―BC11:00/12:15―黒部ダム駅13:15―扇沢駅13:45
山行期間 | 2013年9月21日夜発~9月23日帰阪 |
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メンバー | TGA、EMR、MYI |
山行地域 | 中央アルプス |
山行スタイル | 縦走・ピークハント |