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甲斐駒ヶ岳 赤石沢ダイヤモンドAフランケ-赤蜘蛛ルート- 15年10月26日

山行期間 2015年10月18日~19日
メンバー KTYM(F),KTYM(M)
山行地域 甲斐駒ヶ岳 赤石沢ダイヤモンドAフランケ
山行スタイル 岩登り

甲斐駒ヶ岳の赤石沢ダイヤモンドAフランケを登攀した。めざしたのは赤蜘蛛ルート。

先週の三連休に、はじめてこのエリアを訪れた。その際は、初日に取付までの下見を済ませはしたが、その深夜から降り出した雨のため、登攀を中止したのだった。だが、おかげで心配材料がずいぶん減った。
その結果をうけて、今週は二日で登る計画を立てた。極限まで軽量化し、壁の中でビバークして二日目には完登・下山しよう、と。

成功の要因は、一に好天、二に好天。それがすべてだった。

甲斐駒概念図
赤蜘蛛ルート図

甲斐駒ヶ岳と赤石沢奧壁

赤蜘蛛の取付にいたるバンド

Aフランケの中央部

 

Aフランケ

 

赤蜘蛛ルートの下部ジェードル

10月18日 晴れ 入山~4ピッチ目
どこまでも青い空、心地良くそよぐ風。ああ、気持ちいい。富士山は頂上に冠雪があり、北岳もまた然り。黒戸尾根の八合目で身支度を整えた。ここから、Aフランケをめざして下降していく。

Aフランケの頭の岩小屋で、水1リットルと若干の行動食をデポした。明日、ここで力尽きて二回目のビバークを余儀なくされた場合のための備えだ(結果的に、ビバークこそ回避したものの、この水がなければ危険なほどに脱水を進行させてしまった)。

赤蜘蛛ルートの取付に立った。一週間ぶりの再訪。前回は曇天の下であまり冴えない顔色の岩壁を拝んだが、今日は違う。青空に映える白い岩壁が、実に凜々しく見えた。

12時20分、いよいよ登攀開始だ。取付が抉れているため2ピン目に手が届かない。ここをショルダーで越すと、あとは単調な人工登攀だ。まずは小手調べといったところ。

2ピッチ目でジェードルに入る。結構な勢いでロープが出て行く。やがて勢いがゆるみ、止まっては進み、また止まっては進み・・・。45mほど出たところで「残り5m」とコールしたら、「もうすぐ着く」とのこと。コーナーの左側にあるクラックに沿って20mほど登ったあと、コーナーに走るクラックを一気に攀じていた。私は、右へ左へとレイバックの向きを替えつつ、セカンドなので、かなり強引に登った。

3ピッチ目は、クラックから離れて左の斜面を人工でたどった。V字ハングの直下でピッチを切った。

4ピッチ目、V字ハングを左から越えた後の、右上に移る部分が嫌らしい。トップが上から何か訴えかけてくるが、聞き取ることができなかった。フォローしてみて、その意味がわかった。岩が風化して脆く、スタンスが悪いのだった。ここが、このルートで最も条件が悪いと思った。

16時15分、二人揃って大テラスに立った。これは立派なテラスだ。今夜は、ここがねぐらだ。その前に、5ピッチ目にザイルをフィックスした。ブッシュの生えた凹角からカンテを左に回り込むと、上部ジェードルとご対面。明日はそこをいかにスピーディに抜けるかがポイントだ。

夕食は、行動食の延長のような簡素なものだ。それでも、暖かい飲み物とともに腹に入れれば、多少は落ち着けた。ただ、明日の行動用に水を残しておくと、ビバークで使える水は1リットルほどだ。これは少なすぎて、翌日、脱水を引き起こした。明らかに計画上のミスだった。

夜半、外に出てみると、煌々ときらめく星の海。それを遮って、真っ黒な岩壁のシルエットが浮かんでいた。振り返ると、オリオンが東の空を駆け上がりつつある。もう、そんな季節になったのだ。

10月19日 晴れ 5ピッチ目~下山
朝日に照らされた岩壁が赤く染まり、気持ちが再び高まってくる。昨日フィックスした5ピッチ目を登り返し、6ピッチ目に入った。

ルートは顕著だ。点々とつづくボルトを追うとリスに導かれる。ふと、不安がよぎる。はたして、手持ちのカムが足りるだろうか・・・? 用意したカム類は、#0.3~#1を合計8個だ(便宜上、キャメロットのサイズで表す)。#0.5以下を重点的に用意したつもりだが、それでも見込みが甘かったと、後悔した。不安を抱えつつボルトラダーをたどり、リスに突入する。再び逡巡してしまった。#0.3~0.5あたりが、もっと必要だ。自分のあぶみをかけたカムを回収し、持って上がることにした。そうしないと、上でプロテクションがなくなってしまう。だが、それではセカンドが登れない・・・、後で考えることにした。

リスには、アングルやコの字などのハーケンがいくつか残置されてあったが、うち1本はグラグラしていた。カムを節約したかったので、ハーケンを重ね打ちして補強し、ランナーに使った。こういったハーケンがいずれなくなってしまうことは、容易に想像できる。

このピッチの終了点は、久しぶりのあぶみビレイ。セカンドはリスに適合するサイズのカムを持っていないので、苦労するだろうと思っていたら、器用に登ってくるので感心した。どうやら、ナッツをセットしてあぶみに乗るという技を覚えたらしい。「初めてナッツの良さを知った」とは後になって聞いたこと。この機転はすばらしかった。

7ピッチ目、いよいよクライマックスだ。右手に迫る恐竜カンテを越えていくのだ。トップの体がスカイラインに躍り出る。そして、まず半身が、つづいて全身が、青空の中に吸い込まれていった。逆光の中で仰ぎ見るシルエットは、まるで、天国への階段を昇っていくかのように見えた。この白の伽藍の中で、一人、取り残された気分になった。下を見ると下部岩壁のスラブが一段と不安を煽る。だから、なるべく下を見ないようにした。やがて、コールを受けて、登りだした。ピンの間隔はきわめて適切だ。近すぎず、遠すぎず、快適に高度をかせぐことが楽しい。

8~10ピッチ目、傾斜の落ちた岩場から、ブッシュに突入、踏み跡を辿って、Aフランケの頭の岩小屋に達した。ようやく、長かった二日間が終了した。デポしてあった水1リットルを、ほぼ飲み干した。単に喉が渇いただけでなく、後半は行動判断にも支障を来していたように思う。

落ち着きを取り戻し、黒戸尾根の長い下りに踏み出した。最後まで天気がよくもってくれた。陽が傾くにつれ、紅く色づいた落葉樹の森に斜光が射し、しばし心が洗われる。ドングリの雨が降ってきて我に返り、先を急いだ。

<主な装備>
ザイル50m(8.0~8.1mm)・シュリンゲ×7・長シュリンゲ×2・縄シュリンゲ×2・カラビナ×17・安環付ビナ×2・ハンマー・捨て縄5m/各自
ジャンピング×1・ボルト×6・ハーケン×4・カム(#0.3~#1)×8・ナッツ×4/二人
※ランナー用のシュリンゲにもう少し余裕があるほうが安心。また、カムは#0.5以下が複数必要。

<行動時間>
10/18 4:40 尾白川駐車場→8:20 五合目→10:00~10:30 八合目→11:45~12:20赤蜘蛛ルート取付→16:15 4ピッチ目終了(大テラス)
10/19 6:05 大テラス→12:15~13:00 Aフランケの頭の岩小屋→14:30 五合目→17:20 尾白川駐車場

KTYM(M)記


中央アルプス 越百山から南駒ヶ岳 15年10月19日

山行期間 2015年10月16日(夜)から18日
メンバー OSM
山行地域 中央アルプス
山行スタイル 縦走

越百と南駒には積雪期に行ったことがあり、この間の仙涯嶺に入ったことがないので、その偵察に行ってきました。雪がどのように付くかによって変わってくるとは思うのですが、おそらく北沢尾根の岩場の方が仙涯嶺より厄介ではないかと思いました。

10/17 遠見尾根から見た御嶽山と南駒ヶ岳と越百山

越百山山頂と仙涯嶺から南駒ヶ岳

シオジ平自然園から越百山に登る尾根。いつかここにも行ってみよう。

仙涯嶺から見た越百山と仙涯嶺

南駒ヶ岳と赤梛岳、本日の宿。いつか、シオジ平自然園から黒覆尾根に上がる沢を登り、赤梛岳に行くバリエーションに行ってみたいと思っています。

出発前の天気予報では曇りとなっていたのですが、15時ぐらから雷と豪雨のあと、ヒョウが降ってきて真っ白になりました。アイゼンを持ってきてよかった。

10/18

ご来光

南駒ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山

木曽駒ヶ岳と宝剣岳、空木岳

南駒ヶ岳、富士山

今朝沢の紅葉

行動時間

10/17 6:00今朝沢橋→6:35福栃平→9:00越百小屋→9:40越百山→10:45仙涯嶺→11:50南駒ヶ岳→12:20擂鉢窪避難小屋

10/18 5:40出発→6:20南駒ヶ岳→7:55 2411mの三角点→9:20登山口→10:20今朝沢橋


秋真っ盛りのブッシュマン 15年10月18日

山行期間 2015年10月17日夜~18日
メンバー SGY, KDA
山行地域 大台ヶ原 蒸篭嵓 ブッシュマン
山行スタイル フリークライミング

明神岳東稜、奥穂高岳南稜を攀じたあと、「つるべですっきりクライミングがしたいです」と口走った私。
そうそう確か大台ヶ原にルートがあったはず。サマーコレクションは昨年登ったし、紅葉の中のクライミングが今年の締めくくりにぴったりとこのブッシュマンを選んだ。

びっくりしたのは人の多さ。前日の夕方にはがらがらだった駐車場は、朝の6時には長蛇の車の列。さすが紅葉で有名な観光地だ。
おかげでクライミングの観客も大勢で、たくさんの応援?をいただいた。
「がんばれ~」(少年の声)、「あんなん登って保険入ってるんやろか」(年配のご婦人の声)、「女の人も登ってるで」(おじさんの声)、そして拍手。

大蛇嵓分岐より少し入ったところより谷に下り、右手の洞窟を過ぎたら、退色してる残置シュリンゲが取り付きの目印。
2、3日前にこのルートで滑落があったせいか、ヘリコプターが監視するように上空を旋回。

1P 5.9 いつも濡れてるとの情報どおり。少し木登りをしながら、離陸。ピンがほぼまっすぐなルート。5.9とのことだが最初は4級程度に感じた。

2P 5.9 右手から上がり、ブッシュの間を縫うようにして登る。簡単だが結構立っている。ハング帯で終了。

3P 5.9 2Pとよく似たピッチ。凹角をステミングして快適に登る。このピッチだけ「ビレイ解除」のコールが聞こえなかった。狭いテラスが終了点。

4P 5.9 左に行き過ぎるとブッシュマン2のルートに入りそうになるが、こんなに難しいはずはないと目を凝らして、ブッシュの向こうに次のピンをみつける。

5P 5.10c 核心のルート。右上してハングのところが10c、しっかりしたチェーンがありA0すると5.9。乗り越してからのスラブがいやらしい。セカンドの方が登りにくい気がする。

6P 5.9 右や左へ動き、一度クライムダウンしてしまったが、わたし的には面白かった。最後はコウヤマキの林に出る。ホールドがはがれやすいので注意が必要。

ルートを通じて壁が立っているが、ピンがしっかりしていて近い。6P140mと短く、初級者のマルチピッチの練習にいい感じだと思った。今度は季節を変えてチャレンジしたい。
帰りに入之波温泉に入るのを楽しみにしていたが、大台ヶ原ドライブウェイで事故渋滞に巻き込まれ、営業時間を過ぎてしまった。しかたなく津風呂湖温泉という古びれた感じの温泉に寄ったが、ここがわりと掘り出し物。温泉もよく、食事も美味しかった。

でも、今度こそ入之波温泉に入りたいな(^^)
(KDA記)


北アルプス 餓鬼岳 15年10月14日

山行期間 2015年10月9日(夜)から11日
メンバー OSM,OKD
山行地域 北アルプス
山行スタイル ピークハント

同期のOKDさんと2年ぶりにアルプスの山に行ってきました。OKDさんはケガからのリハビリの最中で、順調に回復しているようです。完全復帰も近そうです。

餓鬼岳は名前からも興味をそそる山ですが、メジャーな山でもなさそうですし、この時期には人だらけを避けるのにはもってこいの山と思い選びました。行ってみて、期待以上の山でした。山頂の展望はよく、白沢ルートも魚止め滝などは立派でした。山頂の紅葉は終わりかけていましたが、魚止めの滝辺りは見頃です。注意点はテン場が小さいこと、白沢が増水すると渡渉ができないことです。

沢登りで来ると楽しいかも。

紅葉の滝

魚止の滝

山頂。360度の展望でした。

夕焼け

10/11は雨でご来光の写真は撮れず、下山としました。12日までいる予定だったので、雨が止んで増水のリスクがないと思うまでゆっくりしてから下山しました。

行動時間

10/10 5:45白沢登山口→7:15最終水場→8:40大凪山→10:30餓鬼岳小屋→11:10餓鬼岳山頂

10/11 12:40出発→13:55大凪山→15:05最終水場→16:10白沢登山口


強歩?! シルバーウィーク 南アルプス 荒川三山~赤石岳 15年10月12日

山行期間 2015年9月20日~9月22日
メンバー YMG UET
山行地域 南アルプス
山行スタイル 縦走


今年は、5連休となったシルバーウィーク。仕事の予定等から真ん中の3日間を利用し、前岳、中岳、東岳の3つの秀峰「荒川三山」と南アルプスの王者的な風格で赤石山脈の盟主「赤石岳」を実質1泊2日でぐるっと回り、移動距離28km、累積標高7400mを踏破する山行を計画した。

【9/20】仕事の関係から前夜泊が出来ないため、早朝7時堺市を出発。長期連休のこともあり交通量が多い。案の定、名阪国道天理付近で早くも事故渋滞につかまり約1時間ロス。今日は、畑薙第一ダム臨時駐車場15:00発、椹島行の最終バスに間に合わなければ、約20km弱の林道を歩くことになる。翌日以降の行程にも影響するので、間に合うよう休憩もそこそこに新東名高速を急ぐ。途中数カ所の自然渋滞があったものの、PM2:45何とか駐車場に到着。駐車スペースは、「約150~200台」程度のキャパはあるものの既に満車状態で林道に路上駐車が溢れている。諦めて通路スペースに駐車していたが、満員で臨時バスを待つ間に下山者があり何とか駐車場所を確保できた。GW等の混雑時期は、十分留意しなければならないことを反省する。バスに揺られて1時間、椹島到着。受付後、本日は「登山小屋」で素泊まりし翌日に備える。(畑薙第一ダム臨時駐車場~椹島行の送迎バスは、東海フォレスト運営のロッジ・山小屋への宿泊が条件)

【9/21日】AM5:45分夜明け前の椹島出発。比較的緩い上りを粛々と進む。7時半、清水平到着一息入れる。今日の行程は長いので午前11時までに千枚小屋に到着しなければ小屋泊、午後1時までに悪沢岳に到着しなければ千枚小屋へ戻りと事前に対策していたが、千枚岳、丸山、悪沢岳と予定を上回る時間で行動できた。

東岳では、少し時間の余裕ができたのであったかいお茶を入れ一息つく。

無事荒川三山を縦走し午後2時40分、無事荒川小屋へ到着。2000Mの標高差を一気に上り詰めた疲れもあり食事後は早々に就寝。

【09/22日】AM4:35分 荒川小屋出発。歩き始めて間もなく夜が明けはじめる。オレンジ色のグラデーションの先に富士山がきれいに見える。今日もいい天気になりそうだ。

昨日歩いた荒川三山がモルゲンロートに染まる。大聖寺平から小赤石岳までは眺望のない急登が続くが、小赤石岳に上り詰めると雲海に浮かぶ富士の絶景が待っていた。

「日出づる国の美しさをもっと、見せようじゃないか!」ある番組のナレーションをそのまま見ているようだ。

その後、気持ちのいい稜線を縦走し赤石小屋分岐に荷物をデポし、赤石岳山頂へ。ここからは中央アルプス、南アルプスの全景、そして富士山が・・・遮るものが何もない。綺麗・・・

充実したひと時を過ごした後は、本日の帰阪めざし、標高2000mを一気に下げる。ひたすら下り予定より少し早く12時椹島到着。

本来なら、もう少しゆっくり南アルプスの奥深さを感じて回りたいところであるが、短い時間でも工夫次第で十二分に満喫できることを学んだ山行であった。YGMさん本当にお疲れさまでした。

帰りは慰労を兼ねて浜松経由で贅沢三昧。

【9/20:移動日】
堺(07:00)・・・畑薙第一ダム臨時駐車場(14:45)

【9/21:1日目】
椹島ロッヂ(04:45)・・・清水平(07:30)・・・駒鳥池(09:10)・・・千枚小屋(9:50-10:15)・・・千枚岳(10:55)・・・丸山(11:35)・・・悪沢岳(東岳)(12:10-12:45)・・・中岳(13:30)・・・前岳(13:50)・・・荒川小屋(14:40)

【9/22:2日目】
荒川小屋(04:35)・・・大聖寺平(05:00)・・・小赤石岳(06:00)・・・赤石岳(06:40-07:00)・・・赤石小屋分岐(07:15)・・・富士見平(08:30)・・・赤石小屋(09:00-09:30)・・・椹島ロッヂ(12:00)


南紀 栂谷

山行期間 2015年10月3日(夜)から4日
メンバー MYG,OSM,UET,MTM
山行地域 南紀
山行スタイル 沢登り

南紀の栂谷に沢登りに行ってきました。朝は寒くて、いつもより出発時間を遅らせましたが、天気が良くいい沢登り日和になりました。しかし、腰から上は濡れたくはなかったですね。

自然の力はすごい。

水に入るとほとんど直登可なのですが、なかなかその気にはなれなかったですね。

ヤケベ岩

ガンガラ滝

滑り台に到着。MYGさんとMTMさんはチャレンジ。UETさんとOSMは滑ったら嫌なので右岸まき。

MYGさん、そっちに行ったらあかん!

「アー!」「ジャボン」あきらめて右岸まき。

MTMさんは落ちろの大合唱の中を、何とか突破。空気のよめんヤツや。

右岸巻きは、明瞭な巻き道がありましたが、やらしいトラバースとなり、懸垂で沢におりました。

あったかい時期に行けば、みんなで楽しめる沢だと思います。

遡行図

栂谷

行動時間

6:15栂の平橋→7:20ヤケベ岩→8:15ガンガラ滝→10:30烏帽子岳→12:20栂の平橋


南紀 滝本本谷 15年10月05日

山行期間 2015年9月26日(夜)から27日
メンバー OSM,TRN,NKT,UET,MTM
山行地域 南紀
山行スタイル 沢登り

今シーズンの沢は天候に恵まれず、今回も朝まで雨。何とか遡行はできましたが、天気がいい日に行きたかったですね。せめてもの救いは気温が高くて寒くなかったことでしょうか。

沢自体はいい沢でした。晴れの日にまた行きたいですね。

宝竜一の滝

一の滝の上に出るはずが、巻きすぎてしまい二ノ滝の上に出てしまいました。巻き上がったルンゼはガレガレで、途中でロープを出しました。バイルが役に立ちました。

コッペ滝

奥コッペ滝

ナメの連続

燈明滝

白滝

ナベラゴノ滝

ナメ

ホタバ導水路からコルに上がって下山しました。

遡行図

滝本本谷

行動時間

6:00駐車地→6:15宝竜一の滝→8:40平維盛住居跡→9:40燈明滝→11:20ホタバ導水路→11:50コル→13:20導水路に合流→13:50駐車地


前穂北尾根 15年10月03日

山行期間 2015年9月10日(夜)から13日
メンバー TGA,MEG,NKT,HSO
山行地域 北アルプス
山行スタイル アルパインクライミング

前穂高岳の北尾根へ行ってきました。日本のクラシックルートの1つなので、登りたかったルートです。仲間とお天気に恵まれていい山行になりました。

平湯から上高地へは宝タクシーを使うと駐車場代がタダになりますが、爆走運転なので、ご注意を。

ちょいと曇り気味の天気の中を出発。パノラマコースは通行止め、とのことで、横尾経由で、涸沢へ向かいます。

 

横尾大橋を渡って涸沢へ行くのは、TGAとMEGは18年ぶり。NKTとHSOは2週間ぶり!

曇り空も晴れてきて、横尾はいいお日和。屏風岩を見ながら(誰も登ってないな~平日だからかな~~とか、私あんなところよう登らん、とか言いながら)涸沢へ。

 

涸沢到着。とりあえず、ここをベースキャンプにするべく、テントを張りました。後日談ですが、NKTさんは2週間前の涸沢で果たせなかった野望(涸沢ヒュッテで○○すること)を今回こそ!と思っていたのですが、次回持ち越しとなりました。

 

 

 

テントを設営したら、取りつきの偵察。涸沢ヒュッテ裏のヘリポートから雪渓沿いに6峰を回り込むと、ガラ場の上に、5-6のコルが見えます。偵察の時に東京からの女性3人組と知り合う。積極的に?話しかけたHSOさんにより、泉州山岳会を御存じの方(ハギさん他)とのことでした。彼女たちも、明日は北尾根です。

 

 

 

早起きして取りつきへ向かいます。涸沢ヒュッテ裏のヘリポートから雪渓沿いに上がってガラ場を登ると5-6のコルです。涸沢からは6峰が遮って、5峰がよく分かりませんが、雪渓沿いに上っていけばわかってきます。雪渓脇にはペンキ印や小さなケルンなどがありました。

5-6のコルからスタートです。稜線に忠実に、岩稜をたどります。5峰を越えると岩岩した4峰の登りが見えます。

 

 

 

 

この4峰の登りが実は核心でした(東京の3人組からもそう聞きました)。技術的には難しくないですが、かなり大きい岩でも浮いているのが多く、ガレガレで注意が必要です。また、4峰ピークの手前は、左に行ってしまいがちですが、こちらに行くとルンゼに落ち込みそうになります(MEGさんはここの登り返しが最も怖かったと言っていました)。右上してピークに立ってから、右へ下るのが正解です。そうすれば、難なく3-4のコルへつきます。

 

 

3峰はザイルを出します。ルートの取りようで、易しくもしょっぱくもなります。

高度感のあるクライミングが楽しめます。2峰はガラ場を登ると左へ明瞭な巻き道があるので、それを回ると眼前にオオっ!という景色が見えて、その意外感に少し驚きます。どういう意外感かを知りたい方ご自身の眼で確かめてくださいね。

2峰はピークの少し先から15メートルほどの懸垂下降です。写真で懸垂しているのはMEGさんで、そのMEGさんを見つめている(実は写真を撮っている)のはTGAです。前穂高岳頂上(1峰ピーク)からHSOさんとNKTさんが撮ってくれました。

前穂のピークはすぐそこです。頂上では、一般登山者の方からの賞賛も。

 


あとは人混みの中を涸沢へ下るだけです。奥穂ピークのお社も人が多いし、ということでパス。前穂ー奥穂の吊尾根からは、前穂北尾根を登るパーティーが見えました(ハギさん達かな?)。途中途中でHumanWatching?を楽しみながら下山。翌朝に涸沢から上高地へ戻り、帰阪。

 

直前まで、台風の進路に気が気でなかったのですが、当日はバッチリ晴れて、良い山行となりました。

行程:9月11日上高地7:15ー涸沢13:30

9月12日涸沢4:50-5-6のコル6:00-前穂高岳11:00-奥穂高岳13:45-涸沢

9月13日涸沢ー上高地→大阪


TGA記

←前穂北尾根の全景です。概ねこの稜線通しに登ります。

写真左端が5-6のコル。中央の尖峰が4峰です。


信濃俣河内 15年09月26日

山行期間 2015年9月20日~23日
メンバー KTY(F),KTY(M)
山行地域 南アルプス 大井川 信濃俣河内
山行スタイル 沢登り


いつもなら忍耐の時間でしかないハイマツの藪漕ぎが、妙に楽しかった。長かった沢旅も、ようやくフィナーレだ。

南アルプスの大動脈にたとえられる大井川。その支流の一つ、信濃俣河内(しなのまたがっち)を遡行した。スケールの大きな沢だ。いくつものゴルジュを越えていく、沢の醍醐味があった。ただ、水量が豊富だったため、徒渉には苦労した。

9月20日に、畑薙第一ダムから入山し、信濃俣林道を経て入渓。しばらくは川原歩き。深い徒渉の繰り返しにくたびれた頃、三俣に到着し、ビバーク。21日は、第一、第二廊下を過ぎ、第三廊下あたりでビバーク。22日は、源流を抜けて稜線に達し、茶臼岳を経て横窪沢小屋まで。22日に、畑薙第一ダムへ下山した。

信濃俣河内概念図

9月21日 晴れ
朝一でのゴルジュはつらい。入り口からして、へつりが手強そうに思ったので、左岸を巻く。高く巻きすぎたのだろうか、時間をかけてしまった。後続の3人パーティが、汀に沿ってへつっていくのが足元に見えた。小滝を避けて右岸を巻くと、樹林の中に平坦地があった。どうやらこのあたりで第一廊下が終了したらしく、このあとはしばらく穏やかだった。

第二廊下は、突然はじまった。流心が岩を抉ってU字形の深い溝となっている。その両壁はツルツルのスラブだし、たとえそこを突破したとしても、その先にも激流が渦を巻いている。とても進める気がせず、高巻きを選択。ここで、大きな失敗をした。ほんの少し戻ってから巻けば良かったのに、それを面倒に思って目の前のルンゼに取り付いたのが間違いの元だった。思った以上に脆く、切り抜けて仕切り直すのに時間を空費した。

この反省から、いったん下流に戻り、最も素直そうな斜面から登ることにした。そして、中途半端に近道をせず、尾根を上がるだけ上がって、安定してトラバースできる位置を選んだ。獣道を拾って下りに転じ、最後は左岸の支流(ルンゼ)から沢へ戻った。そこは、ちょうど第二廊下の出口だった。出口から覗く第二廊下(写真)は、陰鬱で、よっぽど水量の減ったときでないと通過するのは気持ち悪かろうと思った。

第二廊下の出口

ヨモギ沢出合を過ぎて少し進むと、小さなゴルジュがいくつも連続するようになった。このあたりを第三廊下と呼ぶのだろう。人によって第三廊下の指し示す位置が異なることも、頷ける。また、このあたりから、徐々に滝の規模が大きくなってきた。いきおい、高巻きが大きくなる。いくつか連続する滝を一気に巻いてしまいたかったが、うっかり現在地の把握に自信をなくしてしまった。焦ったまま行動してもろくなことがない。「急がば回れ」と自分に言い聞かせ、本日はビバークとする。

午後はとても腹が減り、空腹に耐えての行動だった。夕食は、ドライカレーの予定を変更し、麻婆春雨にした。レトルトなので油がたっぷり、それが腹に染みこむようで、実に良かった。

9月22日 晴れ時々曇り
昨夕はガスが湧いて心配したが、今のところ大きく崩れるでもなさそうだ。さて、本日はどこまで行けるだろうか。

しばらく様子をみながら、右岸を巻き続ける。ひたすら高い方をめざしていたら、相方が、「ここ降りれそう」と言う。降りれるうちに降りる方が得策かも。獣道に沿って下ると、うまい具合に滝の上に出た。

次第に晴れてきた。さらに、谷が広がることによって頭上の梢から光が射し込み、明るくなってきた。気持ちいい一時だ。

西沢出合を通過する頃には、さすがに水量は減った。しかし、逆に傾斜が強くなり、そして滝も増えてきた。大半の滝は直登できるのが楽しい。ただ、濡れたホールドでの登攀が増える。念のためハーケンを打ったら、岩が崩壊して、結局ノーピンで登る一幕もあった。滝の上にかかる倒木でアンカーを作るとホッとした。

だいぶ源流らしくなってきたな・・・・と、朝から何度思ったことか。そう思ってからが長い。緊張が休まらず、気が参ってしまった。だが、それでも終わりはやってくる。水流が切れる直前に水を補給し、やがてダケカンバの疎林帯に突入した。最短距離で稜線に抜けたいので、方向を決めてまっすぐ高い方をめざした。

予定通り、仁田岳の北のコルに飛び出した。茶臼岳へと急ぐ道すがら、登山道のありがたみをかみしめた。

茶臼岳

 

<行動時間>
9/20 6:50 畑薙第一ダム→7:55 吊り橋→12:00 西河内出合→14:30 三俣BV
9/21 6:50 BV点→11:10 オリタチ沢出合→14:00 第二廊下終了→16:30 第三廊下途中BV
9/22 6:45 BV点→9:00 西沢出合→13:30 水流切れる→14:35~15:00 稜線→15:45 茶臼岳→16:10 茶臼小屋→17:10 横窪沢小屋BV
9/23  5:30 BV点→6:20 ウソッコ沢小屋→7:30 畑薙大吊り橋→9:00 畑薙第一ダム


東北はもう秋・飯豊の山へ 15年09月24日

山行期間 2015.9.19~9.22
メンバー SGY,NGS,KUD,TGA,NKZ
山行地域 飯豊連峰
山行スタイル 縦走

6年ぶりの秋の5連休。

4日間のガッツリ遠征プランを練り上げ、向かった東北の地。

稲穂は頭を垂れ豊穣の彩り。

山は錦を纏い紅葉の始まりでした。

 

1日目(小雨)

朝6:01 JR新津駅発 2両編成の普通電車はコトコト2時間強かけて山都駅へ。

そこからタクシーに乗って登山口の川入からさらに奥にある御沢野営場へ。

冬は5mの積雪があるそう。

準備を整えて出発。

豊かな森が小雨を遮ってくれる中、長く急な坂をぐんぐん登り高度を稼ぎます。

稜線近くにある峰秀水はとっても冷たくて美味!元気と力をもらいます。

そして稜線に上がり、しばらく行くと剣ヶ峰の岩場。

鎖場も出てくる岩場を登りきったら三国岳。

頂上には三国小屋があり、管理人さんに気をつけてと声をかけてもらい、さらに進みます。

種蒔山を巻き、切合(きりあわせ)小屋に到着。シーズン中は水場もあってトイレも清潔。

霧雨の中、テントを張ってホッと一息。

明日は晴れる予報なのに夜中に雨音。

 

2日目(霧雨のち晴れ)

ああ・・・あたり一面ガスガスではありませんか。。。

眺望なし。。。でも色づき始めた木々が癒してくれます。

御秘所の岩稜帯を越え

御前坂を登りきると本山小屋。その横には飯豊山神社。

奥のコンクリートの建物です。ガッチリ守られた本殿でしっかり安全祈願をしました。

そして飯豊山(2105m)に登頂。

何も見えないけど、なんだかうれしい。風がビュービュー吹いていました。

穏やかな草原の中を進んでいくと御西小屋に到着。

小雨だが風が強いので、早々にテントを立てて天候回復を待つこと3時間。

雨がやんだようなので大日岳に向かう。

いや、しかし、紅葉がきれいだなぁ・・・!

と気分良く最高峰・大日岳(2128m)に登頂。

みなさんガスで何も見えないと言ってたけど、ほんとに何も見えない。

だけど、帰る途中からビックリするほど晴れだした!

ほら、こんなに!

*御西小屋が小さく見えてます

まっ赤な夕日に感謝。

 

3日目(快晴)

待ちに待った快晴です。

おおっこんな景色だったんだ!と感嘆の声をあげながら出発です。

明るい空に紅葉も美しさアップ。

しばらくすると日の出。

なんと飯豊山頂からのダイアモンド飯豊でした!

雄大な東北の山ですが、飯豊連峰はこんな稜線が所々出てきました。

烏帽子岳~北股岳~門内岳へ。

門内小屋では管理人さんとトークタイム。

シルバーウィークは今年一番の人出で、どの小屋も定員オーバーでビックリしているとのこと。

そしてこの稜線の右側が山形県、左側が新潟県。

出発が福島県だったから、やっぱり大きいですね。

紅葉が笹の緑に映えて「きれいやなぁ」連発!

さらに地神山を経て今日の宿泊地・赤いお屋根の頼母木(たもぎ)小屋がみえてきました。

ナイスロケーションです。

水は、小屋より15m高い所から引いているそうです。

蛇口からじゃんじゃん出ていました。

トイレは、自転車コギコギのバイオトイレ。臭いもなく清潔感いっぱい。

今回のテントはこの5~6人用のオレンジテント。

大きいテントは珍しく印象が強かったようでたくさんの方に覚えてもらってました。

*左端から大石山~鉾立峰。一番奥が朳差岳

明日のルートをみながら過ごすゆったりまったり贅沢な時間。

夕日は日本海に沈み、また明日。

 

4日目(晴れ)

おはようございます。

日の出は大石山で。本日も晴れ!

鉾立峰はほんとにそこだけ強風地帯。

飯豊の7月のお花畑はすごくて、みんな感動すると言ってた門内小屋の管理人さん。

さもありなん、まだまだ可憐な花を咲かせていました。

*マツムシソウとウメバチソウ

朳差岳(えぶりさしだけ)の先には草原と池塘の広がる長者平。

*後ろにみえるのは朳差岳

前朳差岳まで気持ちいい稜線歩きが続きます。

樹林帯に入り、カモス頭を過ぎると一気に急坂に。

ブナ林が美しい。これぞ東北。

(熊さんには会いませんでした)

グンと下りきり東股川にかかる2号橋を渡ります。

橋からみる清流。とびこみた~い!

そして登り返してまたまた東股川まで下るのです。

権内尾根を登りに選んだ人と数人会ったけど、えらいなぁ。

1号橋を渡って林道終点に到着。

ここから小一時間林道歩きで東股彫刻公園。

タクシーに迎えにきてもらって、JR越後下関駅へ。

ここから3本の電車を乗り継いでJR新津駅へ戻りました。

ながいなが~い縦走の旅。

おつかれさまでした。

 

♨おまけ♨

山を下りたら・・・そう温泉です!

今回は地元オススメ新津温泉へ。

ここは何と石油臭の食塩泉。マジ石油!

体もタオルも服も十分石油臭くなって・・・飲んだらしょっぱかったです。

風呂上がりにはお茶と新潟せんべいをいただいて・・・東北を肌で感じることができました。

おわり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


いざ、小槍の上でアルペン踊り! 前奏の北鎌尾根 15年09月23日

山行期間 9月19日~23日
メンバー SKD、KNS、TRN
山行地域 槍ヶ岳
山行スタイル アルパインクライミング


長らく「小槍の上で踊りたい!」と口にしながらも、なかなか、計画までは踏み出せなかったら、何とも素敵な計画が!

しかも、雪の時期の偵察も兼ねた七倉から入る北鎌尾根付である。

お天気にも恵まれ、山中ずっと晴天という素晴らしい幸運に恵まれ、素晴らしく楽しい9月の連休を過ごすことができた。

 

1日目:9/19

 

 

 

 

 

 

 

 

七倉からタクシーに乗り、ダムへ、そこから歩き湯俣を通り過ぎ、入渓地点となる橋を渡る。

高巻の道は見えるが、基本的に水量が問題なければ沢を登ろうと沢靴も持ってきていたので、沢準備をして入渓。

さすがアルプス、水が冷たいが美しい流れ。

少し進むが思ったより水量が多く流れが急だったため、引き換えし、高巻の道を進む。

1回目の高巻を降りたところで、沢を進むことにする。

事前調査の記録の通り、ところどころフィックスロープがある。

想像していたより水が多く、腰までつかることや、徒渉可能なルートを調べながら、前進する。

水量が多かったが、岩にはばまれたりする沢ではないため、比較的、のんびりと沢を堪能する。

天井沢出合から右岸のルートが少し難しそうだだったため、古い標布に導かれた結果、足場のゆるい急な斜面での藪漕ぎと格闘することなる。

途中で無事に藪から逃れられたが、思った以上に時間をとられてしまう。

右岸にいくつかの幕営地があったが、もう少しP2の取り付近くまで標高をあげたいと考え先に進むがやはり、初日ということもあり、幕営することとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2日目:9/20

沢なので明るくなってから出発する。

P2取付を探しつつ、沢をのぼっていたが、気が付いたら取り付予想の高度より100mくらい高い位置にいることが判明。

結構、気を付けて、歩いていたのだが、通り過ぎてしまった。

ここで、相談。

戻ってP2取付を探すか、近くの北鎌沢出合からのアプローチに切り替えるか。。。

しばし、話し、「小槍をのぼる」ことを優先して、北鎌沢出合から登ることに切り替える。

さすが有名ルート。人が多い。

北鎌沢の出会いから登り、コルを少し行ったところで、幕営。

幕営できる場所には先客がいたので、寝床として、少々狭く、そして斜めであるが、景色は抜群。

素敵な夕日を眺めつつ、2日目終了。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日目:9/21

槍に向けて、歩を進める。

たくさんの人がルート上を歩いているので、同じ顔ぶれに抜きつ抜かれつされる。

時には言葉を交わしたり、ルートの様子を聞きあったり。

比較的明瞭なルートはあるのだが、進めそうな道が枝分かれしていたりなど、迷子になっているパーティーもいるので要注意である。

独標にて、みんなで大槍ポーズ!

順番待ちの後続隊から応援をいただきつつ、大槍直下の岩を登り無事に登頂!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大槍一般登山道は往復4時間の道のりとのこと。

その横をちゃかちゃかおりて、小屋に行くが満員御礼だったので殺生ヒュッテまでくだり、平らな地面に満足しつつ就寝。

この日も晴天のため、美しい夕焼けに満天の星空。

なかなか、大変な道のりだったので、ほっと心が休まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

4日目:9/22

いよいよ、小槍から大槍での登攀の日。

前日に小屋の人に偵察と小屋の人に様子を聞きに行ったところ予定していたコルから降りるルートが3日前に一部崩落したとのこと。

悩みながら、再度、小屋に確認しに行くと、下の取付からなら大丈夫との話し。

結構危ないとの記録があったので、躊躇していたのだが、その言葉に後押しされるように出発。

行ってみると、特に問題なく、しっかりトレースが。

 

小槍は3P TRN

1p目は小槍の本来の取り付まで3級くらいのルートを登る。

2p目はカンテ沿いに登る。

途中カンテをつかんで、ぐいっと登ると岩の向こうに谷と山と空が見える。

突然出現するかなりの高度感ある景色に驚くが眺めは美しい。

 

3pは山頂から聞こえる先行パーティの「アルプス一万尺」の歌声に
笑いながら登る。

無事登頂後、練習を重ねてきたアルペン踊りを無事に踊り大満足する。

曾孫に登る為、小槍最初の取り付まで懸垂下降2P。

 

曾孫~孫~大槍 SKD

浮石が多く、そしてもろい、そして支点がない中、SKD氏が登る。

岩のもろさにはドキドキするが、大槍に突き上げて登る感覚が楽しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事に今回2回目の槍の穂先。

一緒に登っていたパーティーに別れを告げて、下降できるところまで下降することとなる。

滝谷まで下って、行動終了。

 

5日目:9/23

滝谷から一路、新穂高温泉へ。

そして下山。回送していた車に乗り込み帰阪。

 

5日間晴天に恵まれ、4日計画、積極的に予備日を使用するという事前計画のおかげで無事に小槍~大槍への登攀を行うことができました。

 

 

 

9/19

高瀬ダム(6:42)~水俣川出会(9:05)~天上沢出会(12:25~12:55)~P2取付付近BV(15:28)

9/20

P2取付付近BV(6:28)~貧乏沢出会(9:43)~北鎌沢出会(10:03~10:39)~

北鎌コル(13:35~13:52)~天狗の腰掛コルBV(14:26)

9/21

天狗の腰掛コル BV(5:25)~天狗の腰掛(5:52)~独標(8:00~8:20)~槍ヶ岳頂上(12:51~13:10)

~殺生ヒュッテBV(14:45)

9/22

殺生ヒュッテBV(5:43)~槍岳山荘(6:01~7:28)~小槍取付(7:50)~大槍(13:28~14:14)

~槍岳山荘(14:30~15:15)~15:37から16:26の間GPS電池切れ 千丈沢乗越?~

槍平(17:29~17:44)~滝谷避難小屋BV(18:28)

9/23

滝谷避難小屋BV(5:58)~新穂高温泉(8:11)~駐車場(8:23)


きのこの山 鳳凰三山 15年09月15日

山行期間 2015.9.4(夜)~9.6
メンバー YDA,YMG,UET,MTM
山行地域 南アルプス
山行スタイル 縦走


同期4人で鳳凰三山に行ってきました。2日間の行程を4人で振り返りたいと思います。

行動時間
9月5日(土)晴れ
7:00 青木鉱泉-8:30 南精進ヶ滝見晴台-9:30 白糸滝-10:30 五色滝-11:30~12:40 鳳凰小屋-13:30~14:00 地蔵岳・オベリスク-14:05 賽ノ河原-14:30鳳凰小屋
9月6日(日)曇り
5:00 鳳凰小屋-6:30 観音岳-7:15 薬師岳-8:10 御座石-11:00 青木鉱泉

(や)今回の山行で印象深かったのは?
(う)命からがらオベリスク
(ま)オベリスク怖かった。登るのは何とかなったけど、降りるとき恐かったですよー
(や)足場が無い感じですか?
(ま)そうそう。出だし残置ロープに頼ることしかできなかった。
(う)出だしの一歩目が、何もない…オーマイガー
(ま)ホールドが細かくて、登山靴では苦労しましたね。クライミングシューズなら、左側の壁をもう少し上手く使えた気がします!最後はパーミングでえいやーですが(笑)
(や)でも、あの数mのためにクライミングシューズは持って行かないか~(笑)
(よ)苔むした森歩きもキレイだったね~
(ま)きのこ
(や)森の中よかったですね~。あと、終始キノコの話してましたね(笑)
(よ)滝も思ってたよりすごかった!
(や)いくつも滝があって、それを見ながら歩くのは楽しかったですね。登りは結構キツかったけど。
(う)マイナスイオン浴びっぱなし!
(よ)癒された~
(ま)早めにテン場に着いてよかったですね!塩ラーメン最高でしたねぇ。先に地蔵岳だけ登っておくプランもgoodでした!
(う)行動食だけとって、地蔵岳はつらかったやろな~
(ま)あの砂場で重いザックを持っていたら…
(や)キツいですね~。それに2日目、全装備担いで地蔵岳行ってたら、相当時間かかってたでしょうね。
(う)お地蔵さんもっといっぱいあるのかと思ってた。
(や)持って上がってくるの大変ですもんね~(´Д`)
(ま)子どもが欲しいと願う人が、地蔵を持ち帰り、子宝に恵まれたら持って帰った地蔵と新たにもう一つ持って上がるっていうのが良いですね
(う)歴史があるんやろな~。ええ話や!
(ま)全部同じ方向向いてましたが、日の出の方向ですかね?
(う)東向いてた。
(よ)賽ノ河原っていうから、何か怖いイメージやったけど、違った。
(ま)もし誰もいなかったら、不気味かもしれませんね
(よ)2日目の観音岳までの急登はキツかった
(ま)稜線までが大変でしたねー
(や)観音岳~薬師岳までは気持ちのいい稜線歩きでしたね
(よ)あの辺からオモシロかった
(う)富士山やっぱ存在感あるよな~
(や)そうですね。やっぱり富士山見れるとテンション上がりますよね!
(ま)UETさんと2人で走りましたね(笑) 疲れてるの忘れてました
(よ)変な写真もいっぱい撮ったし
(ま)変なテンションになってましたね。みんないい歳なのに(笑)
(う)左手に、日本一。右手にナンバー2とナンバー3。豪華ラインナップ
(や)周りの景色最高でしたもんね!
(ま)天気微妙そうだったのに、稜線からの眺望素晴らしかったです
(よ)あとは、ひたすら下る
(や)中道を下りにして良かったですね~。代わり映えの無い同じ景色の中をひたすら登るのはツラいやろうな~(´Д`)
(ま)下りも急でしたね!腕時計の高度計がみるみる下がってました
(や)滑りやすい歩きにくい道でしたね

行動中も雨に降られることなく、駐車場に着いた瞬間から降り始めるという最後の最後まで幸運に恵まれた大満足の山行でした。

緑の美しい森の中を歩く

逆マーライオン @白糸滝

地蔵岳頂上手前 砂地を歩く

オベリスク

オベリスクの上から

賽ノ河原のお地蔵さん

うっすら富士山が見える

富士山を食す

観音岳頂上でポージング



モジキ谷 15年08月26日

山行期間 2015年07月11日
メンバー TGA,MTD,SZK,HSO,NKT
山行地域 大峰
山行スタイル 沢登り


7月11日
モジキ谷を遡行してきました
いつもお馴染み天川村役場で一夜を過ごします。登山者のために駐車場を解放してくれているし、トイレもあり助かります。朝、下山口が離れているので母子公堂の登山駐車場に1台デポします(有料)
モジキ谷へはみたらい渓谷を通り過ぎ、国道とは思えない道を進む。
駐車場から入渓点まではすぐそこ、というのが嬉しいですね。

7時50分遡行開始
川は広々としているので水の中を進んでも良し、両岸を歩いても良し。ルートは色々とれます。水も冷たくなくて快適。
上がれそうな滝はどんどんチャレンジします。
10時バリコヤの谷の分岐点に到着。うっすらペンキで書かれています。

大滝18mは大きく巻く(恐らく登りすぎました)ここではロープを出しました。
巻くにもやらしい場所はTGAリーダーが上からロープを出してくれたので登攀。

もうそろそろ遡行終了かな…と思いきや見上げればいまだまだ続く沢。
そう、いつもの沢登りの感覚とは違いモジキ谷は長い。赤木沢に備えTGAリーダーが長いルートを選定してくれていました。
進めど進めどまだ着かない…
TGAリーダーも「こんなに長かったかな」


終了間際、水量が途絶えてからの草付の登りは緊張ものでした。
最後はシャクナゲに動きを封じられる。このままシャクナゲの妖精になりそう…
シャクナゲを掻き分け進むと良く通られている登山道に出る。稲村ケ岳頂上には15時到着。
17時下山口到着。母子公堂の方がコーヒーとお菓子を用意してくださりほっこりしました。ありがとうございました。
少し緊張する巻道と長~いルート。楽しかったです。
(NKT記)


大峰 旭ノ川 15年08月23日

山行期間 2015年8月21日(夜)から22日
メンバー KKD、OSM、UET
山行地域 大峰
山行スタイル 沢登り

泳ぎの沢に連れて行ってくださいとお願いをして、KKDさんに旭の川に連れて行っていただきました。最近、雨が降っていない、当日は晴れで気温が上がるとの予報で、泳ぎの沢日和と考えていましたが、途中雨がパラパラ降ってくる天気で、寒くて林道近くまで遡行して終了しました。しかし、下山中に晴れてきて、なんかついていない沢登りでした。

入渓しばらくはいい感じの河原歩きでした。

いよいよ泳ぎエリアに入ってきました。

二重滝。左岸から登ると思いますが、右岸を巻き上がってしまい、懸垂で3ピッチ降りました。降りたところが泳ぎで、こんな懸垂は初めてでした。

次の滝は右岸を上りましたが、見た目よりは緊張しなかったです。

おにぎり岩。水の力はすごいです。

綺麗ないい沢でしたが、天気が良ければもっといいのでしょうね。

泳ぎが中心な沢なので、パーティに1つライフジャケットがあったほうがいいと思います。水の中につかる機会が多いので、対策は必要だと思います。晴れた日に行きたいですね。


北アルプス 赤木沢 15年08月22日

山行期間 2015年7月18(昼)~20日
メンバー TGA,SZK,NKT
山行地域 北アルプス
山行スタイル 沢のぼり

昨年、台風で計画が流れてしまった赤木沢。リベンジのチャンスがやってきた。
しかし、今年も近づく台風にハラハラさせられたが何とか通り過ぎてくれた。
台風一過でスカッと晴れるかと思いきや、出発の金曜日は超豪雨。どうやら土曜日も雨らしい…
ということで土曜日お昼に大阪を出発し、折立キャンプ場で一泊する2泊3日の計画に変更した。

7月18日13時30分離阪
黒部五郎へ向かうUETさんMTMさんと折立で合流し、しばしテントで楽しいひと時を過ごす。

7月19日 5時折立出発。
さすが最速の黒部五郎チーム。出だしからどんどん引き離されるので早々にお別れする(その後、出逢う事はなかった)
我らチーム赤木沢は本日のお宿、薬師沢小屋をマイペースで目指す。無数の虫に集られたが高山植物が見頃で天気も良く気分良し。

11時30分薬師沢小屋到着。川の状態を小屋の人に確認すると、時期的な要因もありいつもより増水しているとの事。
そして夕方から雨が降り出す。雨脚は強くないが、止まない。止んでほしい。しかし、珍しい小屋泊まりは雨で憂鬱な中にも心地良さを与えてくれた。どうやらこの日の宿泊客20人ほどが明日、赤木沢に入渓予定らしい。
就寝する直前も雨が降り続き、川が遡行不可能と瞬時に判断させるほど増水していた。

7月20日
4時起床。外は暗くて様子がわからいが雨は止んでいた。次第に明るくなり晴れている事がわかる。いけるかも!と心が高ぶる。増水も落ち着いていた。さすが本流は増水も引くのも早い。
5時30分行動開始。赤木沢出合までは河原を上流へ登って行く。次第に先へ進めなくなり左岸→右岸、右岸→左岸2回渡渉。太腿くらいまでの水位の渡渉は慎重に。左岸を詰めると遡行できなくなり、大きく巻道を辿る。踏み跡は明瞭。
7時20分赤木沢出合に到着。渡渉などに手こずり赤木沢出合まで2時間かかってしまった。噂のナイアガラは水量が多いせいか想像以上に勢いがある。

赤木沢に入ると水量は多くなく、流れも穏やかである。陽ざしが水面を照らす。さすが噂通りの明るく開放的な沢。
胸まで水に入り右壁を登る2段20mの滝は右岸の草付の巻道ルートを行き、登そうな小滝は滝の中を詰める。

青空と両岸には黄色いニッコウキスゲが咲き、まさに天国。

珍しい食虫スミレ

滝が素晴らしく綺麗!綺麗綺麗綺麗!
この世のものと思えない。ここは天国か。気分は高揚しっぱなし。
あっという間に左岸を巻く大滝2段35mに到着。ここはロープを出しているパーティもいたが、ノーザイルで問題なく行くことができた。
このまま枝沢を詰めて赤木岳の方面に行くことも可能だが、中ノ俣乗っ越しまで詰めることにした。
ずーっと続くナメ滝。身も心も開放される。見上げた景色がアルプスならでわで気持ちが良い。遡行が終わってしまうのが惜しかった。

10時30分源流点に到着。ここから長いデプローチが続く。

16時30分クタクタで折立登山口到着。
お疲れ様でした。天国のような赤木沢、何度思い返してもうっとりします。
(NKT記)