山行期間 | 2015/12/29-30 |
---|---|
メンバー | SKD(CL)、TRN |
山行地域 | 中央アルプス 宝剣岳 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
サギダル尾根はロープウェイを下り、外に出たらすぐに見える尾根。
尾根への取付へのアプローチは非常に近い。
尾根に向かっては、トレース一つない真っ白の雪面が続く。
歩きだしは真っ白の雪面に自分たちのトレースを記しながら進む。
しばらく進んで後続パーティと交代。
速い人たちであっという間に登っていく3人の後を追い歩を進める。
降雪はないが風が強く、雪がまいかなり冷え込む。
途中にハンガーのうたれた岩があったが、ほぼ雪に隠れているため、岩稜取付まで雪の斜面を進む。
取付に到着し、ブッシュで自己確保を行い、先行パーティーが登るのを待つ。
半刻ほどまち、11時ごろ登攀開始。
岩稜に残置ハーケンはないがブッシュで支点を確保できる。
岩自体はそれほど長くない。
しっかりとしたホールドもあり、ステップのようになっているため登りやすいが、風もきつく、すぐ横は急斜面で切れ立っている。
40m位登って、岩は終了。
ピッチを切って交代。
そのあとは雪壁を登り切り、左に少し進み、サギダルの頭にたどり着く。
ロープの必要性を感じる場所は岩の1Pのみであり、アプローチの良さもあり、比較的短時間での登攀ができた。
個人的には宝剣への道がいやらしかった。
吹き上げる風が強かったことが要因であるように感じる。
途中、スノーリッジがあり、風もあるのでロープを出して進む。
そのあとに出てくる下りでは、最初、ビレーしてもらってクライムダウンを行ったが、途中に支点がなかったため一旦登り返して、岩にロープをかけて懸垂を実施する。
ルートを一度来たことのあるSKD氏の話によると、岩が隠れて、もっと雪壁になっており、ビレーなしでのクライムダウンが可能であったとということであった。
宝剣の登り下りともにしっかりと鎖もでており、スムーズに進むことができた。
最終のロープウェイには間に合わない時間であったため、予定通り、宝剣山荘横にて幕営。
一晩中風がきつく、ツエルト内に雪が吹き込んだり、入口のジッパーが勝手に開くという事態が発生した。
翌朝も風はきつかったが前日よりさらに良い天候となり、雲一つない青空がひろがっていた。
【行動時間】
12/29
ロープウェイ千畳敷駅9:20~岩稜取付10:30-登攀開始11:00~サギダルの頭12:40~宝剣山荘BV15:20
12/30
宝剣山荘BV7:30~ロープウェイ千畳敷駅8:10
山行期間 | 2015/12/19-20 |
---|---|
メンバー | SKD(CL)、TRN |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | アルパイン |
今年は暖冬とのことで、八ヶ岳も雪が少なく、アイスキャンディーもなかなか凍らないという状況であることは事前情報として入手はしていたが、行ってみたらやはり少なかった。
行者小屋までの道のりのほとんどは茶色の道、小屋に近づくにつれて、少しずつ白い景色に変わっていく。
行者小屋にて、アタック装備以外はデポして出発。
空を見上げるが、雲の流れが非常に早く、朝だからか少しどんよりとした印象を受ける。
中山乗越への道から沢筋に入る。
沢は完全には埋まっておらず、雪ののるゴロゴロとした岩の中を進む。
数年前に来たときには下部岩壁への取付は雪壁を登り、それほどいやらしいという印象は受けなかったが、今回はいやらしかった。
雪が十分ではないため、岩が露出しており、その岩もかなりもろい。
直登も可能だったが、もろい岩稜を迂回して、取り付にたどり着く。
1Pは凍っていなかったため、すっきりとした岩であった。
ホールドもしっかりしており、ハンガーボルトの支点も確認できる。
草付も程よく凍っており、打ち込んだアックスもよくきく。
空を見上げるといつの間にか雲一つない青い空がひろがっていた。
隣に見える中山尾根には登攀しているパーティの姿がみえ、声が聞こえる。
とてもかっこいい尾根で青い空に映える。
こういう景色を見ると、心が澄み渡る。
2P目以降もコンテではなく、確保しながら進む。
稜線はスノーリッジにはなっておらず、雪のある尾根歩きという印象である。
上部岩壁はカムとピナクルを利用して支点をとる。
最後は上部ガリーを登って、稜線に抜けた。
ここも雪がしまっておらず、さらさらとした雪の上にアイゼンをおくと岩にあたる。
少し不安に感じていたら、途中にリングボルトがあったので、支点をとることができた。
めいいっぱいロープを伸ばしたところに岩があり、確保。
最終ピッチもコンテせず、できる限りビレーをしていたが、ロープが足りなくなったので同時登攀切り替え、稜線に抜けた。
想定していたより時間がかかり、稜線に抜けた時には西から吹き上げてくる風がかなりきつく、風に飛ばされた雪が肌に当たり、痛かった。
最後はヘッドランプをつけて、町の明かりを眺めつつ、地蔵尾根を下って、行者小屋まで戻る。
SKD、TRNともに過去に一度先輩とともに登攀を行ったことがあるルートであり、比較的、気持ちに余裕をもって取り組むことができたのではないかと思う。
しかしながら、後半は体力とともに精神的な疲労が大きかったことも否めない。
経験豊富な方と行くときには異なる緊張感があったように思う。
【行動記録】
19日
美濃山荘5:00~行者小屋7:30/8:00~下部岩壁登攀開始10:45~稜線15:45~行者小屋18:00
20日
行者小屋8:00~南沢大滝偵察~11:45美濃山荘
山行期間 | 2015/11/21-22 |
---|---|
メンバー | SED、MSD、TGA、SZK、YMG、YDA、TRN |
山行地域 | 中央アルプス |
山行スタイル | ピークハント |
冬山のトレーニングを行う予定で白馬を計画していたが、あちらこちら全く雪がない状態のため、年末にいく宝剣、サギダル尾根の偵察を兼ねて木曽駒ヶ岳に行くこととなった。
ロープウェーをおりたら、雪国・・・ならぬ、茶色い世界が広がっておりました。
雪がなければ、かなりアプローチのよい、ピークハントです。
サギダル尾根を下から偵察。
小屋付近で幕営して、その後、宝剣へ。
時間的にも余裕があるので、宝剣のてっぺんの岩にかわるがわるのぼり、記念撮影。
雪がついた時の宝剣を想像しながらルートを歩き、サギダルの頭へ。
2日目は木曽駒ヶ岳に行き、デンして下山。
下山後は、今回の最終目的地とされた噂のGAROにて宝剣盛[ミックス丼)をいただく。
11/21 晴れ
8:15 菅の台バスセンター出発~9:00 しらび平出発~9:10 サギダル尾根偵察~9:35 千畳敷出発~10:40 乗越浄土~10:45 天狗荘(BC)
11:20 BC出発~11:45-12:10 宝剣岳~12:50-13:30 サギダルの頭~14:25 BC
11/22 晴れ
5:20 BC出発~6:00 木曽駒ヶ岳~6:35 BC
7:10 BC出発~7:25 伊那前岳~8:10-8:45 7合目付近~9:50 乗越浄土~10:35-11:00 千畳敷~11:20しらび平~12:00 菅の台バスセンター
山行期間 | 2015年10月24日〜2015年10月25日 |
---|---|
メンバー | OSM TKD UET |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
今回山行は、冬合宿に向け「七倉温泉から湯俣を経由し水晶岳」に至るルートの偵察を目的に実施した。偵察のポイントは、
以下のとおり
・雪崩ポイント(沢筋・中急斜面・雪庇等)
・緊急時のエスケープルート
・ビバーク適地(幕営・雪洞・休憩場所等ポイント)
・平坦地・支尾根等の不明瞭な地形のルート確認
・地形・風向・風景・植生・森林限界の環境
・岩場・トラバース等、難所等の確保必要地点の調査
・行動時間の把握・通信状況・必要装備等の把握・検討 等
10/23(金)
三国ヶ丘21時集合。翌日の長時間行動に備え、移動時間を短縮し睡眠時間を確保するため、近畿道~名神~中央道を北上。午前2時半七倉温泉に到着。車とテントに分かれすぐさま就寝。
(駐車場の仕切りロープは、バス・タクシー乗り場の境界。シーズン中は駐車位置に注意すること)
10/24日(土)午前4時半起床、5時半、待機時間節約のため高瀬ダムまでタクシーを利用せずに七倉温泉を出発。夜明け前の暗闇の中「山の神隧道」を進む。
1時間程歩くと高瀬ダム下部に到着。見上げるとダム上部への九十九折りの舗装路が続く。ロックフィルダムの岩稜帯を直登するのも楽しそうだが禁止されているのでご注意を。
高瀬ダムでトイレ・小休止をとり湯俣へ。ここから湯俣まで8.5km林道を高瀬川沿いに遡上する。麓は紅葉がまっ盛りで林道歩きも別の意味で楽しい。8時10分「名無避難小屋」に到着。
綺麗に整理・清掃されておりかつストーブや畳間があり10名程度利用可能に思う。緊急時には心強くありがたい存在だ。
林道終点の駐車場を越えると遊歩道になるが、ときおり木道があり積雪時はルートを外れると踏み抜きに注意しなければいけない。
出発から約3時間半で湯俣に到着。小休止と水分補給し竹村新道から急登を登る。
次のポイント展望台まで、一気に標高を約300Mを上げるため、積雪状況によっては辛いラッセルになりそうな箇所である。
「1644m槍見石展望台」付近は、西側の湯俣川側に切れており気を付ける必要がある。ここから1850Mあたりまで深い樹林帯をくねくねと進む。
比較的高い位置に既設の標符や樹木のマーキングがあるが、積雪期には埋没していたり夏道を外れ直登していた場合見えないかもしれない。
このあたりはしっかりと地図・コンパスを駆使し進むべき方向を外さないように細心の注意が必要。1900mを越えると傾斜がさらに緩やかになるとともに、大きく西に進路を変える。
このようなポイントは、斜度の変化・進行方向を確認するとともに通過後の地形・方角等もさらに確認することが必要になる。
特に下りは、気づかず支尾根に直進するケースが想定されるので、しっかりマーキングしておきたい。湯俣岳のピークを越えるとコルに向けて緩い斜面の下りとなる。
ここも深い樹林帯で方向の確認が難しく絶えずルートファインディングが必要と思う。100mほど下ると平坦な鞍部に到着。到着時刻とこの後の行程を鑑み、
2220m地点にツェルトを設営しBVポイントとした。
荷物をデポし稜線に向けて再出発。2400mを越えると稜線となり、南側は切れ落ちており滑落に注意が必要な場所が続く。また森林限界を超えハイマツ帯になることから、当日の天候・風力によってはこの手前の樹林帯でウェアの調整をすることとしたい。
14時10分南真砂岳に到着。ここから竹村新道分岐(真砂岳)までは往復2時間半が想定されること、「気象通報」の時間に間に合わなくなることから、本日の行動はここまでとし、BVポイントへ戻ることとした。
10/25日(日)
夜半から降り出した雨は、霰に変わりツェルトを「パラパラ」叩く。午前4時半、朝目覚め外に出ると雪は積もっておらず一安心。しかし気温は氷点下を下回っているのか水滴は凍っていた。
下りで注意が必要な箇所に標布をつけるため、スタート時間を調整し二日目の行動を開始。昨日とは違う目線で下りルートに標符をつけようと思うが、登りに比べ下りは標符の取り付けポイントが非常に難しい。樹林帯は見通しがきかず、少しの油断で進路を誤りそうに思える。進路が大きく変わるポイント、尾根の分岐等いくら標符があっても足りないくらい見極めが難しいと感じた。このような樹林帯を迷わず降りるには、高度な地図読み技術、的確な判断、地形を見る技術等が必要不可欠で、このような山行を積み重ね経験を積むことでスキルを上げていくしかないと思う。
午前8時、湯俣温泉晴嵐荘に到着。ほっと一息ついていると小屋の方に声をかけられる。この時期 営業小屋の締まった山域に入る登山者も少ない上、木道の整備にあたっていた小屋従業員の方が我々のBVポイントを見ており、「熊の水飲み場」であったことから特に心配していてくれたようであった。そして無事に我々が下山してきたことで声をかけていただいたようである。さらに、冷え込んでいたこともあって「お風呂に入っていく?」等と気遣いをいただき、本当にありがたく恐縮した出来事であった。
今回の偵察は、水晶岳まで届かなかったもののこの2日間の偵察で感じたことは、次のとおり
・樹林帯等のルートファインディングが困難で地図読み等が重要であること
・無雪期でも行程が長いため積雪期は体力的にも非常に厳しいことから体力強化が必要なこと
・滑落・稜線行動等危険な要素が多数存在することから基本的なアイゼン・ロープワーク等
事前の準備が成功の重要なファクターとなること これらの事項を念頭に計画的なトレーニングを進めることとしたい。
行動記録
10/24日 七倉温泉(5:30)→湯俣温泉(9:15)→BVポイント(13:00)→南真砂岳(14:10)→BVポイント(15:00)
10/25日 BVポイント(5:30)→湯俣温泉((8:00)→七倉温泉(11:10)
山行期間 | 2015年10月30日〜2015年11月01日 |
---|---|
メンバー | KTY(M),HSO,MSD |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
金曜日の夜、いつものように天王寺に集合をして出発。5人での予定が3人での出発となり広い車内が少し寂しかったです。道の駅で仮眠を取ってから5時頃に出発。七倉温泉に着いてから、でタクシーが来るまでの間、少し仮眠をとってからいざタクシーで出発。冬はタクシーもいないからこの道を歩くのか…「どれくらいかかるんだろう」、「この坂すごいなぁ〜」と思っていたらあっという間に高瀬ダムへ。ここからが本当の出発です。初めは緩やかな快適な道だったんですが、さすが三大急登!息が切れてゆっくりしか登れませんでした。登りながら雪になったらどこから登るのかを考えていたのですが全く見当がつかなくて標布をどこに付ければいいのかも分からず…。
登りは辛いが天気はよく景色はきれいであった。
ひいひい言いながらやっと烏帽子小屋に。うっすらと積もる雪の中を快適な稜線歩き。ここは風がキツいからあんまり雪は積もらないかなと思いつつ歩きました。ブナ立尾根でのゆっくりがたたって、野口五郎岳まで後1時間くらいの場所での宿泊。風も強く中々寒い夜でした。雪もあったので食後に水を作ってから就寝。真ん中で寝させてもらった私は、ぬくぬくで快適でした。
二日目は4時過ぎに出発。星空がめちゃキレイでした。歩いてるうちに夜が明けてきてキレイな朝焼けが。
今回は水晶岳には行かず、真砂分岐から湯俣温泉へ降ります。途中吹きだまりが何ヵ所かあり雪道に慣れてない私は四苦八苦。かなり体力を使いました。
途中の看板に書いていた通り、長い長い下り坂を降ってやっとの思いで湯俣温泉へ。川から出ている湯気と温泉の匂いに温泉に入りたい思いに後ろ髪を引かれつつも出発。またまた長い長い林道歩きを経て、高瀬ダムへ。今回は冬合宿の偵察だったのですが、全く役に立たなくて本当に申し訳なかったです。もっと勉強と体力と経験をしないといけないと痛感した偵察でした。余りにもしんどくてほとんど写真も撮ってないことが心残りでした。槍もキレイに見えていたのにー。
山行期間 | 2015/11/1 |
---|---|
メンバー | SKD、TRN |
山行地域 | 大台ケ原 |
山行スタイル | フリーマルチピッチ |
「サマーコレクション」といえば、有名なフリーのマルチピッチ。
そんな有名ルートに登ってみたいと思って、ついに今年行くことができた。
「有名ルートを触ってみたい!!」とかなり、不純な動機である。。
オンサイトグレードでは下部の10台はきびしいが、支点がとても狭い間隔で設置されているので、A0予定で。
前日にレクチャーを受け、早朝に出発。
奇数ピッチ:TRN
偶数ピッチ:SED
取り付までは途中までは赤い標布に導かれて、途中で放り出される。
「目的地付近に到着しました。」という昔のナビの様である。
あとは、横に横にトラバースしていたら、壁にたどり着いたいので、あとは壁に沿って進む。
1P
フリーで登れるので開始は2P目から。そして2Pに有名な「サマコレプレート」がある。
2p
SKD氏がリードで登る。フォローで荷物を持って登るが、A0でもしんどいと感じる。
やはり時期尚早な計画だったかと思い、かなり弱気になり、弱音をはくが、SKD氏の「ザックなかったら、いけますって~~」という明るい言葉に背中を押されるように次のピッチに進む。
やはり難しい。
ボルトはアルパインと比較して、しっかりしている(最近、サマコレ開拓時のボルトが劣化しているとのことで、あまり過信しないようにとは事前にアドバイスをいただいく)ので安心はできるが、やはり、かなりの高さなのでそこそこ怖い。
7p目のハンドトラバース等々、登れるグレードはかなり楽しく、周りの終わりゆく紅葉を楽しみつつ登る。
ただ、自分にとって難しめフリーのルートが9p続き、何時間も登ると心身ともに疲労が。
もう少しグレードをあげて、もう一度チャレンジしてみたい。
山行期間 | 2015.10.17-18 |
---|---|
メンバー | TGA,NGS,MEK,NKZ |
山行地域 | 戸隠周辺 |
山行スタイル | 縦走 |
「あの山は地元では屏風山というんだよ」
昨日、戸隠山へ登ったと答えると、飯縄山頂で声をかけてくれた地元の方はそうおっしゃった。
戸隠山は、あの天照大神が隠れ、世界が真っ暗になった岩戸隠れの伝説の地なのだ。
天の岩戸を覆っていた岩戸が戸隠山。なんと。
屏風のような岩戸はスリル満点。ドッキドキで登ってきました。
1日目(晴れ)
戸隠奥社から出発。りっぱな杉並木を早朝のピンと張り詰めた空気の中、敬虔な気持ちで歩く。
奥社でお参りをし、すぐ脇にある登山道へ。そこにはこんな標識が。
おおっ。気を引き締めて出発。
紅葉の木々の間から見える戸隠連峰は猛々しく美しい。
しばらくすると展望が広がった。百間長屋だ。
左に西岳・本院岳方面。
真後ろは明日行く飯縄山方面。どこをみても森森森。
そして、鎖場の登場。次々と現れる。
いよいよ蟻の戸渡りゾーンに突入。
慎重に慎重を重ねて突破。毎年事故が起こっているという話も肯けます。
ここからは快適な稜線歩きで、八方睨を経て、戸隠山(1904m)に登頂。
まさに屏風になっている屏風岩。
谷も深い。
そして、一不動避難小屋に到着。
高妻山はガスの中で展望が期待できないので、牛さんの呼び声に応じてここから下山することに。
でも、ここにも鎖場が。沢沿いなので濡れている。滝もある。注意して通過。
だけど、ほんと紅葉見頃で清清しい。
牛さんの声が近づいた頃、牧場入口到着。靴底を石灰でゴシゴシ。たいせつ。
牧場には、牛のほかウサギ、ヒツジ、ブタなど動物たちがいっぱい。
馬も穏やかな午後にまったり。
私達はお蕎麦でまったり。きのこにうっとり。
今日は牧場につながる戸隠キャンプ場のコテージ泊。
ここオススメです。温泉と買い出しができる中社地区へは車で10分程。
超快適でした。 〈行き届いたゴミ集積場 ↑ 〉
翌朝には、赤戸隠が。
2日目(快晴)
今日は、向かいの飯縄(いいづな)山へ登ります。
神告げ温泉の奥にあるちびっこ忍者村を通り過ぎると西登山道。
緩やかな黄葉のトンネルの道を進んでいく。
萱ノ宮の鳥居をくぐり、笹原に出ると大展望がひろがった。おみごと!
北アルプスから中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳から富士山まで雲海に浮かんでる。
こりゃあすごいわ、頂上はどうなってるの!とはやる気持ちを抑えながらググッと登ると
みえるわみえるわ!360度の大パノラマ。
〈東方面〉
武田信玄や上杉謙信も登ってこの景色をみたんだな・・・みなさんにもぜひみていただきたいです。
さて、頂上からは瑪瑙(メノウ)山への周回コースで戻ります。
登り返して瑪瑙山。そこから直下にある戸隠スキー場のゲレンデを下ります。
中社ゲレンデへの分岐から黄葉の森の中へ。落葉松の落葉がサラサラと降ってきました。
はっと目を奪われたモミジの赤。
三叉路のまん中を選び進むと、ちびっこ忍者村奥に出ました。
今日はイベントがあって家族連れがたくさんで賑やか。駐車場もいっぱい。
赤や黄の落ち葉の彩りも盛り上げている?
てくてくてく・・・神告げ温泉に到着。最後の〆はやっぱりさっぱり。
いえいえ、も一度お蕎麦をいただいて
秋限定の栗ソフトクリームで締めくくりました。
満腹。満喫。
おなかいっぱい戸隠の巻。
山行期間 | 2015年10月18日~19日 |
---|---|
メンバー | KTYM(F),KTYM(M) |
山行地域 | 甲斐駒ヶ岳 赤石沢ダイヤモンドAフランケ |
山行スタイル | 岩登り |
甲斐駒ヶ岳の赤石沢ダイヤモンドAフランケを登攀した。めざしたのは赤蜘蛛ルート。
先週の三連休に、はじめてこのエリアを訪れた。その際は、初日に取付までの下見を済ませはしたが、その深夜から降り出した雨のため、登攀を中止したのだった。だが、おかげで心配材料がずいぶん減った。
その結果をうけて、今週は二日で登る計画を立てた。極限まで軽量化し、壁の中でビバークして二日目には完登・下山しよう、と。
成功の要因は、一に好天、二に好天。それがすべてだった。
10月18日 晴れ 入山~4ピッチ目
どこまでも青い空、心地良くそよぐ風。ああ、気持ちいい。富士山は頂上に冠雪があり、北岳もまた然り。黒戸尾根の八合目で身支度を整えた。ここから、Aフランケをめざして下降していく。
Aフランケの頭の岩小屋で、水1リットルと若干の行動食をデポした。明日、ここで力尽きて二回目のビバークを余儀なくされた場合のための備えだ(結果的に、ビバークこそ回避したものの、この水がなければ危険なほどに脱水を進行させてしまった)。
赤蜘蛛ルートの取付に立った。一週間ぶりの再訪。前回は曇天の下であまり冴えない顔色の岩壁を拝んだが、今日は違う。青空に映える白い岩壁が、実に凜々しく見えた。
12時20分、いよいよ登攀開始だ。取付が抉れているため2ピン目に手が届かない。ここをショルダーで越すと、あとは単調な人工登攀だ。まずは小手調べといったところ。
2ピッチ目でジェードルに入る。結構な勢いでロープが出て行く。やがて勢いがゆるみ、止まっては進み、また止まっては進み・・・。45mほど出たところで「残り5m」とコールしたら、「もうすぐ着く」とのこと。コーナーの左側にあるクラックに沿って20mほど登ったあと、コーナーに走るクラックを一気に攀じていた。私は、右へ左へとレイバックの向きを替えつつ、セカンドなので、かなり強引に登った。
3ピッチ目は、クラックから離れて左の斜面を人工でたどった。V字ハングの直下でピッチを切った。
4ピッチ目、V字ハングを左から越えた後の、右上に移る部分が嫌らしい。トップが上から何か訴えかけてくるが、聞き取ることができなかった。フォローしてみて、その意味がわかった。岩が風化して脆く、スタンスが悪いのだった。ここが、このルートで最も条件が悪いと思った。
16時15分、二人揃って大テラスに立った。これは立派なテラスだ。今夜は、ここがねぐらだ。その前に、5ピッチ目にザイルをフィックスした。ブッシュの生えた凹角からカンテを左に回り込むと、上部ジェードルとご対面。明日はそこをいかにスピーディに抜けるかがポイントだ。
夕食は、行動食の延長のような簡素なものだ。それでも、暖かい飲み物とともに腹に入れれば、多少は落ち着けた。ただ、明日の行動用に水を残しておくと、ビバークで使える水は1リットルほどだ。これは少なすぎて、翌日、脱水を引き起こした。明らかに計画上のミスだった。
夜半、外に出てみると、煌々ときらめく星の海。それを遮って、真っ黒な岩壁のシルエットが浮かんでいた。振り返ると、オリオンが東の空を駆け上がりつつある。もう、そんな季節になったのだ。
10月19日 晴れ 5ピッチ目~下山
朝日に照らされた岩壁が赤く染まり、気持ちが再び高まってくる。昨日フィックスした5ピッチ目を登り返し、6ピッチ目に入った。
ルートは顕著だ。点々とつづくボルトを追うとリスに導かれる。ふと、不安がよぎる。はたして、手持ちのカムが足りるだろうか・・・? 用意したカム類は、#0.3~#1を合計8個だ(便宜上、キャメロットのサイズで表す)。#0.5以下を重点的に用意したつもりだが、それでも見込みが甘かったと、後悔した。不安を抱えつつボルトラダーをたどり、リスに突入する。再び逡巡してしまった。#0.3~0.5あたりが、もっと必要だ。自分のあぶみをかけたカムを回収し、持って上がることにした。そうしないと、上でプロテクションがなくなってしまう。だが、それではセカンドが登れない・・・、後で考えることにした。
リスには、アングルやコの字などのハーケンがいくつか残置されてあったが、うち1本はグラグラしていた。カムを節約したかったので、ハーケンを重ね打ちして補強し、ランナーに使った。こういったハーケンがいずれなくなってしまうことは、容易に想像できる。
このピッチの終了点は、久しぶりのあぶみビレイ。セカンドはリスに適合するサイズのカムを持っていないので、苦労するだろうと思っていたら、器用に登ってくるので感心した。どうやら、ナッツをセットしてあぶみに乗るという技を覚えたらしい。「初めてナッツの良さを知った」とは後になって聞いたこと。この機転はすばらしかった。
7ピッチ目、いよいよクライマックスだ。右手に迫る恐竜カンテを越えていくのだ。トップの体がスカイラインに躍り出る。そして、まず半身が、つづいて全身が、青空の中に吸い込まれていった。逆光の中で仰ぎ見るシルエットは、まるで、天国への階段を昇っていくかのように見えた。この白の伽藍の中で、一人、取り残された気分になった。下を見ると下部岩壁のスラブが一段と不安を煽る。だから、なるべく下を見ないようにした。やがて、コールを受けて、登りだした。ピンの間隔はきわめて適切だ。近すぎず、遠すぎず、快適に高度をかせぐことが楽しい。
8~10ピッチ目、傾斜の落ちた岩場から、ブッシュに突入、踏み跡を辿って、Aフランケの頭の岩小屋に達した。ようやく、長かった二日間が終了した。デポしてあった水1リットルを、ほぼ飲み干した。単に喉が渇いただけでなく、後半は行動判断にも支障を来していたように思う。
落ち着きを取り戻し、黒戸尾根の長い下りに踏み出した。最後まで天気がよくもってくれた。陽が傾くにつれ、紅く色づいた落葉樹の森に斜光が射し、しばし心が洗われる。ドングリの雨が降ってきて我に返り、先を急いだ。
<主な装備>
ザイル50m(8.0~8.1mm)・シュリンゲ×7・長シュリンゲ×2・縄シュリンゲ×2・カラビナ×17・安環付ビナ×2・ハンマー・捨て縄5m/各自
ジャンピング×1・ボルト×6・ハーケン×4・カム(#0.3~#1)×8・ナッツ×4/二人
※ランナー用のシュリンゲにもう少し余裕があるほうが安心。また、カムは#0.5以下が複数必要。
<行動時間>
10/18 4:40 尾白川駐車場→8:20 五合目→10:00~10:30 八合目→11:45~12:20赤蜘蛛ルート取付→16:15 4ピッチ目終了(大テラス)
10/19 6:05 大テラス→12:15~13:00 Aフランケの頭の岩小屋→14:30 五合目→17:20 尾白川駐車場
KTYM(M)記
山行期間 | 2015年10月16日(夜)から18日 |
---|---|
メンバー | OSM |
山行地域 | 中央アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
越百と南駒には積雪期に行ったことがあり、この間の仙涯嶺に入ったことがないので、その偵察に行ってきました。雪がどのように付くかによって変わってくるとは思うのですが、おそらく北沢尾根の岩場の方が仙涯嶺より厄介ではないかと思いました。
10/17 遠見尾根から見た御嶽山と南駒ヶ岳と越百山
越百山山頂と仙涯嶺から南駒ヶ岳
シオジ平自然園から越百山に登る尾根。いつかここにも行ってみよう。
仙涯嶺から見た越百山と仙涯嶺
南駒ヶ岳と赤梛岳、本日の宿。いつか、シオジ平自然園から黒覆尾根に上がる沢を登り、赤梛岳に行くバリエーションに行ってみたいと思っています。
出発前の天気予報では曇りとなっていたのですが、15時ぐらから雷と豪雨のあと、ヒョウが降ってきて真っ白になりました。アイゼンを持ってきてよかった。
10/18
ご来光
南駒ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山
木曽駒ヶ岳と宝剣岳、空木岳
南駒ヶ岳、富士山
今朝沢の紅葉
行動時間
10/17 6:00今朝沢橋→6:35福栃平→9:00越百小屋→9:40越百山→10:45仙涯嶺→11:50南駒ヶ岳→12:20擂鉢窪避難小屋
10/18 5:40出発→6:20南駒ヶ岳→7:55 2411mの三角点→9:20登山口→10:20今朝沢橋
山行期間 | 2015年10月17日夜~18日 |
---|---|
メンバー | SGY, KDA |
山行地域 | 大台ヶ原 蒸篭嵓 ブッシュマン |
山行スタイル | フリークライミング |
明神岳東稜、奥穂高岳南稜を攀じたあと、「つるべですっきりクライミングがしたいです」と口走った私。
そうそう確か大台ヶ原にルートがあったはず。サマーコレクションは昨年登ったし、紅葉の中のクライミングが今年の締めくくりにぴったりとこのブッシュマンを選んだ。
びっくりしたのは人の多さ。前日の夕方にはがらがらだった駐車場は、朝の6時には長蛇の車の列。さすが紅葉で有名な観光地だ。
おかげでクライミングの観客も大勢で、たくさんの応援?をいただいた。
「がんばれ~」(少年の声)、「あんなん登って保険入ってるんやろか」(年配のご婦人の声)、「女の人も登ってるで」(おじさんの声)、そして拍手。
大蛇嵓分岐より少し入ったところより谷に下り、右手の洞窟を過ぎたら、退色してる残置シュリンゲが取り付きの目印。
2、3日前にこのルートで滑落があったせいか、ヘリコプターが監視するように上空を旋回。
1P 5.9 いつも濡れてるとの情報どおり。少し木登りをしながら、離陸。ピンがほぼまっすぐなルート。5.9とのことだが最初は4級程度に感じた。
2P 5.9 右手から上がり、ブッシュの間を縫うようにして登る。簡単だが結構立っている。ハング帯で終了。
3P 5.9 2Pとよく似たピッチ。凹角をステミングして快適に登る。このピッチだけ「ビレイ解除」のコールが聞こえなかった。狭いテラスが終了点。
4P 5.9 左に行き過ぎるとブッシュマン2のルートに入りそうになるが、こんなに難しいはずはないと目を凝らして、ブッシュの向こうに次のピンをみつける。
5P 5.10c 核心のルート。右上してハングのところが10c、しっかりしたチェーンがありA0すると5.9。乗り越してからのスラブがいやらしい。セカンドの方が登りにくい気がする。
6P 5.9 右や左へ動き、一度クライムダウンしてしまったが、わたし的には面白かった。最後はコウヤマキの林に出る。ホールドがはがれやすいので注意が必要。
ルートを通じて壁が立っているが、ピンがしっかりしていて近い。6P140mと短く、初級者のマルチピッチの練習にいい感じだと思った。今度は季節を変えてチャレンジしたい。
帰りに入之波温泉に入るのを楽しみにしていたが、大台ヶ原ドライブウェイで事故渋滞に巻き込まれ、営業時間を過ぎてしまった。しかたなく津風呂湖温泉という古びれた感じの温泉に寄ったが、ここがわりと掘り出し物。温泉もよく、食事も美味しかった。
でも、今度こそ入之波温泉に入りたいな(^^)
(KDA記)
山行期間 | 2015年10月9日(夜)から11日 |
---|---|
メンバー | OSM,OKD |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | ピークハント |
同期のOKDさんと2年ぶりにアルプスの山に行ってきました。OKDさんはケガからのリハビリの最中で、順調に回復しているようです。完全復帰も近そうです。
餓鬼岳は名前からも興味をそそる山ですが、メジャーな山でもなさそうですし、この時期には人だらけを避けるのにはもってこいの山と思い選びました。行ってみて、期待以上の山でした。山頂の展望はよく、白沢ルートも魚止め滝などは立派でした。山頂の紅葉は終わりかけていましたが、魚止めの滝辺りは見頃です。注意点はテン場が小さいこと、白沢が増水すると渡渉ができないことです。
沢登りで来ると楽しいかも。
紅葉の滝
魚止の滝
山頂。360度の展望でした。
夕焼け
10/11は雨でご来光の写真は撮れず、下山としました。12日までいる予定だったので、雨が止んで増水のリスクがないと思うまでゆっくりしてから下山しました。
10/10 5:45白沢登山口→7:15最終水場→8:40大凪山→10:30餓鬼岳小屋→11:10餓鬼岳山頂
10/11 12:40出発→13:55大凪山→15:05最終水場→16:10白沢登山口
山行期間 | 2015年9月20日~9月22日 |
---|---|
メンバー | YMG UET |
山行地域 | 南アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
今年は、5連休となったシルバーウィーク。仕事の予定等から真ん中の3日間を利用し、前岳、中岳、東岳の3つの秀峰「荒川三山」と南アルプスの王者的な風格で赤石山脈の盟主「赤石岳」を実質1泊2日でぐるっと回り、移動距離28km、累積標高7400mを踏破する山行を計画した。
【9/20】仕事の関係から前夜泊が出来ないため、早朝7時堺市を出発。長期連休のこともあり交通量が多い。案の定、名阪国道天理付近で早くも事故渋滞につかまり約1時間ロス。今日は、畑薙第一ダム臨時駐車場15:00発、椹島行の最終バスに間に合わなければ、約20km弱の林道を歩くことになる。翌日以降の行程にも影響するので、間に合うよう休憩もそこそこに新東名高速を急ぐ。途中数カ所の自然渋滞があったものの、PM2:45何とか駐車場に到着。駐車スペースは、「約150~200台」程度のキャパはあるものの既に満車状態で林道に路上駐車が溢れている。諦めて通路スペースに駐車していたが、満員で臨時バスを待つ間に下山者があり何とか駐車場所を確保できた。GW等の混雑時期は、十分留意しなければならないことを反省する。バスに揺られて1時間、椹島到着。受付後、本日は「登山小屋」で素泊まりし翌日に備える。(畑薙第一ダム臨時駐車場~椹島行の送迎バスは、東海フォレスト運営のロッジ・山小屋への宿泊が条件)
【9/21日】AM5:45分夜明け前の椹島出発。比較的緩い上りを粛々と進む。7時半、清水平到着一息入れる。今日の行程は長いので午前11時までに千枚小屋に到着しなければ小屋泊、午後1時までに悪沢岳に到着しなければ千枚小屋へ戻りと事前に対策していたが、千枚岳、丸山、悪沢岳と予定を上回る時間で行動できた。
東岳では、少し時間の余裕ができたのであったかいお茶を入れ一息つく。
無事荒川三山を縦走し午後2時40分、無事荒川小屋へ到着。2000Mの標高差を一気に上り詰めた疲れもあり食事後は早々に就寝。
【09/22日】AM4:35分 荒川小屋出発。歩き始めて間もなく夜が明けはじめる。オレンジ色のグラデーションの先に富士山がきれいに見える。今日もいい天気になりそうだ。
昨日歩いた荒川三山がモルゲンロートに染まる。大聖寺平から小赤石岳までは眺望のない急登が続くが、小赤石岳に上り詰めると雲海に浮かぶ富士の絶景が待っていた。
「日出づる国の美しさをもっと、見せようじゃないか!」ある番組のナレーションをそのまま見ているようだ。
その後、気持ちのいい稜線を縦走し赤石小屋分岐に荷物をデポし、赤石岳山頂へ。ここからは中央アルプス、南アルプスの全景、そして富士山が・・・遮るものが何もない。綺麗・・・
充実したひと時を過ごした後は、本日の帰阪めざし、標高2000mを一気に下げる。ひたすら下り予定より少し早く12時椹島到着。
本来なら、もう少しゆっくり南アルプスの奥深さを感じて回りたいところであるが、短い時間でも工夫次第で十二分に満喫できることを学んだ山行であった。YGMさん本当にお疲れさまでした。
帰りは慰労を兼ねて浜松経由で贅沢三昧。
【9/20:移動日】
堺(07:00)・・・畑薙第一ダム臨時駐車場(14:45)
【9/21:1日目】
椹島ロッヂ(04:45)・・・清水平(07:30)・・・駒鳥池(09:10)・・・千枚小屋(9:50-10:15)・・・千枚岳(10:55)・・・丸山(11:35)・・・悪沢岳(東岳)(12:10-12:45)・・・中岳(13:30)・・・前岳(13:50)・・・荒川小屋(14:40)
【9/22:2日目】
荒川小屋(04:35)・・・大聖寺平(05:00)・・・小赤石岳(06:00)・・・赤石岳(06:40-07:00)・・・赤石小屋分岐(07:15)・・・富士見平(08:30)・・・赤石小屋(09:00-09:30)・・・椹島ロッヂ(12:00)
山行期間 | 2015年10月3日(夜)から4日 |
---|---|
メンバー | MYG,OSM,UET,MTM |
山行地域 | 南紀 |
山行スタイル | 沢登り |
南紀の栂谷に沢登りに行ってきました。朝は寒くて、いつもより出発時間を遅らせましたが、天気が良くいい沢登り日和になりました。しかし、腰から上は濡れたくはなかったですね。
自然の力はすごい。
水に入るとほとんど直登可なのですが、なかなかその気にはなれなかったですね。
ヤケベ岩
ガンガラ滝
滑り台に到着。MYGさんとMTMさんはチャレンジ。UETさんとOSMは滑ったら嫌なので右岸まき。
MYGさん、そっちに行ったらあかん!
「アー!」「ジャボン」あきらめて右岸まき。
MTMさんは落ちろの大合唱の中を、何とか突破。空気のよめんヤツや。
右岸巻きは、明瞭な巻き道がありましたが、やらしいトラバースとなり、懸垂で沢におりました。
あったかい時期に行けば、みんなで楽しめる沢だと思います。
遡行図
行動時間
6:15栂の平橋→7:20ヤケベ岩→8:15ガンガラ滝→10:30烏帽子岳→12:20栂の平橋
山行期間 | 2015年9月26日(夜)から27日 |
---|---|
メンバー | OSM,TRN,NKT,UET,MTM |
山行地域 | 南紀 |
山行スタイル | 沢登り |
今シーズンの沢は天候に恵まれず、今回も朝まで雨。何とか遡行はできましたが、天気がいい日に行きたかったですね。せめてもの救いは気温が高くて寒くなかったことでしょうか。
沢自体はいい沢でした。晴れの日にまた行きたいですね。
宝竜一の滝
一の滝の上に出るはずが、巻きすぎてしまい二ノ滝の上に出てしまいました。巻き上がったルンゼはガレガレで、途中でロープを出しました。バイルが役に立ちました。
コッペ滝
奥コッペ滝
ナメの連続
燈明滝
白滝
ナベラゴノ滝
ナメ
ホタバ導水路からコルに上がって下山しました。
遡行図
行動時間
6:00駐車地→6:15宝竜一の滝→8:40平維盛住居跡→9:40燈明滝→11:20ホタバ導水路→11:50コル→13:20導水路に合流→13:50駐車地
山行期間 | 2015年9月10日(夜)から13日 |
---|---|
メンバー | TGA,MEG,NKT,HSO |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | アルパインクライミング |
前穂高岳の北尾根へ行ってきました。日本のクラシックルートの1つなので、登りたかったルートです。仲間とお天気に恵まれていい山行になりました。
平湯から上高地へは宝タクシーを使うと駐車場代がタダになりますが、爆走運転なので、ご注意を。
ちょいと曇り気味の天気の中を出発。パノラマコースは通行止め、とのことで、横尾経由で、涸沢へ向かいます。
横尾大橋を渡って涸沢へ行くのは、TGAとMEGは18年ぶり。NKTとHSOは2週間ぶり!
曇り空も晴れてきて、横尾はいいお日和。屏風岩を見ながら(誰も登ってないな~平日だからかな~~とか、私あんなところよう登らん、とか言いながら)涸沢へ。
涸沢到着。とりあえず、ここをベースキャンプにするべく、テントを張りました。後日談ですが、NKTさんは2週間前の涸沢で果たせなかった野望(涸沢ヒュッテで○○すること)を今回こそ!と思っていたのですが、次回持ち越しとなりました。
テントを設営したら、取りつきの偵察。涸沢ヒュッテ裏のヘリポートから雪渓沿いに6峰を回り込むと、ガラ場の上に、5-6のコルが見えます。偵察の時に東京からの女性3人組と知り合う。積極的に?話しかけたHSOさんにより、泉州山岳会を御存じの方(ハギさん他)とのことでした。彼女たちも、明日は北尾根です。
早起きして取りつきへ向かいます。涸沢ヒュッテ裏のヘリポートから雪渓沿いに上がってガラ場を登ると5-6のコルです。涸沢からは6峰が遮って、5峰がよく分かりませんが、雪渓沿いに上っていけばわかってきます。雪渓脇にはペンキ印や小さなケルンなどがありました。
5-6のコルからスタートです。稜線に忠実に、岩稜をたどります。5峰を越えると岩岩した4峰の登りが見えます。
この4峰の登りが実は核心でした(東京の3人組からもそう聞きました)。技術的には難しくないですが、かなり大きい岩でも浮いているのが多く、ガレガレで注意が必要です。また、4峰ピークの手前は、左に行ってしまいがちですが、こちらに行くとルンゼに落ち込みそうになります(MEGさんはここの登り返しが最も怖かったと言っていました)。右上してピークに立ってから、右へ下るのが正解です。そうすれば、難なく3-4のコルへつきます。
3峰はザイルを出します。ルートの取りようで、易しくもしょっぱくもなります。
高度感のあるクライミングが楽しめます。
2峰はガラ場を登ると左へ明瞭な巻き道があるので、それを回ると眼前にオオっ!という景色が見えて、その意外感に少し驚きます。どういう意外感かを知りたい方ご自身の眼で確かめてくださいね。
2峰はピークの少し先から15メートルほどの懸垂下降です。写真で懸垂しているのはMEGさんで、そのMEGさんを見つめている(実は写真を撮っている)のはTGAです。前穂高岳頂上(1峰ピーク)からHSOさんとNKTさんが撮ってくれました。
前穂のピークはすぐそこです。頂上では、一般登山者の方からの賞賛も。
あとは人混みの中を涸沢へ下るだけです。奥穂ピークのお社も人が多いし、ということでパス。前穂ー奥穂の吊尾根からは、前穂北尾根を登るパーティーが見えました(ハギさん達かな?)。途中途中でHumanWatching?を楽しみながら下山。翌朝に涸沢から上高地へ戻り、帰阪。
直前まで、台風の進路に気が気でなかったのですが、当日はバッチリ晴れて、良い山行となりました。
行程:9月11日上高地7:15ー涸沢13:30
9月12日涸沢4:50-5-6のコル6:00-前穂高岳11:00-奥穂高岳13:45-涸沢
9月13日涸沢ー上高地→大阪
TGA記
←前穂北尾根の全景です。概ねこの稜線通しに登ります。
写真左端が5-6のコル。中央の尖峰が4峰です。