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水晶岳16/01/20

山行期間 2015.12.30~2016.1.3
メンバー KTM,OSM,HSO,NKT,MTM,TKD
山行地域 水晶岳
山行スタイル 雪山

今年の冬合宿はな、なんと、北アルプス最奥地、水晶岳。さすが泉州山岳会といった渋い場所であるが、3度にわたる偵察は儚くもピークまでいけず、冬合宿の日程は5日間!はたしてピークハントはできるのか??

迎えた出発日、7名の内1名が急遽所用により不参加に。テントの交換や食事の調整等時間が遅れ幸先不調。
でもいつになく上機嫌なチーフリーダー。

30日。車は駅前のタクシー会社に車を駐車させてもらいタクシーで温泉まで。そこからは湯俣までひたすらトコトコ、トコトコ。二ヶ月で3度目。不安していた雪もしっかりついており初日は予定通りの1800mほどまで高度をあげてBV。とにかく長丁場になるのでご飯や水分補給には十分気をつけて積極的に休養。

31日。予定では南真砂手前の森林帯ギリギリまでアタックベースを上げる。懸念していた森林内の方向維持も偵察のおかげでスムーズにいき順調に高度を上げる。わかりにくい尾根筋をあーだこーだいいながら、大きなミスもすることなくたどることができた。高度が上がるにつれてそれなりの雪になってきたがストックのおかげでズボッとなることなく歩けて楽!アタックのことを考えると少しでも高度をあげたいが、森林限界ギリギリでBV。1時過ぎ。偵察は・・・と思ったがテントに入ってしまうとノンビリしてしまった。夕食はもちろん年越しそば!そば嫌いの私はずっと鍋がそばそばして後味が悪い年越しとなってしまった。うぅ。

 

高瀬ダム                                     ながーい尾根

 

1日。あけまして、水晶岳へ!気合の入りまくったチーフリーダーに喝を入れられながら出発準備!
BVをでると前日の風雪により猛烈なラッセル祭りの始まりです!いきなりの万歳ラッセルで準備運動。先頭は変わりませんよー!帰りのことを考えこまめに標布をつけ、稜線ではとにかく雪庇に注意!順調に進み、懸念していた崩落地。夏道はトラバースをするが今にも雪崩そうな斜面。崩落地をロープを出し通過する。偵察の時からできれば行きたいと思っていたが、OSMさんから振っていっただきご機嫌にリードをさせてもらう。ふつうのクライミングに比べたら、なんてこと無い場所かもしれないが、名も無い、ルート図も無い未知の世界。至福の瞬間。落石が多く、吹き上げる風に全身凍りつきながら、1p。最後はちょっとしたナイフリッジを落石にビビりながら足場を固めて通過、この怖さ見て欲しかったー!2pは落石だらけの逆層。普段のアイトレならなんてことない場所でも本番となるといつものビビり癖炸裂で時間が掛かってしまう。草付きではうまくイボイノシシが効いてくれたので安心。3pは急稜なトラバースをOSMさんリードで通過。後続は足場ができて楽々。次第に天気は好転し真砂岳を目前にとらえて、絶好のコンディション下でアタック。気持ちいいことこの上なし。(時間)真砂岳。水晶岳は遥か彼方。しかし全員満足の笑みに満ちていた。ここまでこれただけで、十分すぎる成果であった。めったに無い正月晴天、新年早々ありがたい絶景を目に焼き付けて下山へ。ロープを出した場所は懸垂下降で通過しBVへ。今宵の晩酌は大いに盛り上がり、新年の目標発表会!(私は爆睡)みんなの目標はなんだったのでしょうか?

2日、下山。風と降雪でトレースは無くなっていた。ちょうど地図判読訓練になるので先頭を交代しながら進む。2日かけて下山する予定であったが、スムーズに歩けたので一日はやく下山を完了した。

 

崩落個所、間はフィックスで通過 

最終日、槍を望む。

次の目標は冬季北鎌?