山行期間 | 2017年1月20日夜~22日 |
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メンバー | HND(L)、HSO |
山行地域 | 鈴鹿 御在所山 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
去年もこの時期にお世話になった藤内小屋。年に一度くらいは小屋の御主人に挨拶に行こうと、今年も軟弱小屋泊まり山行を計画した。小屋の御主人は、いつも親切にしてくださるが、今回も我が家のように寛がせていただいた。小屋泊まりで幕営の煩わしさが無い代わり、登攀ルートはあくまでもハードに。がっつり登攀して、夜はゆっくり休ませてもらおうという作戦だ。しかし夜の小屋では、昨年一緒に泊まった東海のクライマーと今年もたまたま一緒になり、夜は大宴会になってしまった。朝食は我々だけ極端に早くしてもらうわけにはいかないので(と言い訳をしつつ)、日曜の朝ものんびりスタートとなったが、たまには(?)こんなのも良い。
帰りに挨拶をすると、この山行の無事を喜んでくれた。また来ますと約束して下山。次回は手土産に、酒とつまみぐらいは歩荷して行こうか…。
〈登攀記録〉
1月21日 雪のちくもり(風強し)
中尾根
御在所では近年まれにみる大雪。昨夜降っていた雨は明け方にはやむと予想していたが、起床時はまだみぞれ。濡れるのが嫌で、出発は少しのんびりしてしまった。
アプローチは、前尾根の取り付きまでは先行パーティーがあった。ここから先はノートレース。藤内沢の中心近くは腰まで沈む。途中沢をトラバースする地点は雪崩が怖いので、通常のルートを避けて、樹林帯の尾根筋を詰めた。取り付きまでは激しいラッセルで、最後の崩壊した部分のトラバースはロープを出して慎重に進む。時間はどんどん過ぎ、中尾根の登攀を開始できたのはお昼を過ぎていた。でも、今日はラッセルだけで登攀できないかもしれないと心配していたので、少しでも登攀できて満足した。
登攀開始!
P4 1P目
チムニーに入り込む箇所が核心。今回も残置無視で登るつもりだったが、途中残置ハーケンを1本使用してしまった。以前来た時と違って、雪が多くてホールドやプロテクションをきめる節理を見つけるのに苦労して、うまくランナーを取れなかったのが原因。修行が足りません。
P4 2P目
出だしが核心。落ちたらグラウンドフォールだが、ガバなので思い切っていく。そのあとは快適な内面登攀。
次はP3だが、ここで登攀終了の予定時刻に近くなったので、同ルートを懸垂下降した。
前回苦労したP3、もう一度登りたかった反面、怖い目に合わずに済むと思うと正直ほっとした。
P2、P1はまだトライできていない。次こそはP1まで狙いたい。
使用ギヤ:ダブルロープ50m×2、キャメロット#0.3~4 1セット、ナッツ1セット、アルパインヌンチャク6本程度(P3まで行く場合は、10本程度は必要)
1月22日 くもりのち雪
1ルンゼ(中俣)
今日もゆっくりスタート。天気が崩れる前に下りたいので、今日は中俣一本だけに絞る。昨日行ったパーティーによると、状態が悪くて恐ろしかったと。大丈夫かな?
登攀開始!
1P目
バットレス寄りの雪壁から取り付き、岩を左へトラバース。簡単だがモナカ雪、ベルグラなので、支点は取れない。トラバースの途中に支点があったので、ロープの流れを考えて短いがここで切った。
2P目
さらに左にトラバースしたあと、3m位の凹角状のベルグラを登る。バランスが悪くて気持ち悪い。その後は比較的快適にロープを伸ばし、大きな木まで。
3P目
快適なピッチ。氷が薄いところが多いが、場所を選べば16㎝のスクリューが決まる。雪田の倒木まで。
4P目
最終ピッチ。上部は今回はオーソドックスと思われる左から。が、これが失敗。スクリューは効かず、最後の2mは、氷は表面の5㎝だけで、アックスを振ると穴が開いて崩れた。穴の開いた氷にピックとアイゼンを引っ掛けて、そーっと体重を掛ける。気持ち悪い。ごまかしながらじわじわ高度を上げ、最後は必死の思いで木につかまり、這い上がった。
氷結状態は、元々期待できるエリアではないので、中俣としてはこんなものなのではないかと思う。純粋なアイスではなく、岩あり雪壁ありで楽しませてくれた。最終ピッチ上部は、真ん中の氷柱を登った方が良かったかな。
使用ギア:ダブルロープ50m×2、ワートホッグ×2、アイススクリュー16㎝×5、13㎝×2、10㎝×1、アルパインヌンチャク×8本程度
二日間、短い時間ながらも、良いトレーニングができたと思う。大阪からも近く、日帰りでも十分楽しむことができるので、もう少し通っても面白いかもしれない。
山行期間 | 1月7日~8日 |
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メンバー | HND,HSO |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
1月の三連休で中央アルプスに行く予定にしていましたが、都合が悪くなり急遽八ヶ岳西面に変更していただいた。
まだまだ経験が浅い自分には、八ヶ岳は絶好の修行の場。
張り切ってクライミング!
7日 赤岳ショルダー右リッジ
以前から気になっていた赤岳尾根シリーズ。メジャールートとは桁違いに入山者が少なく登山大系にも三行広告の如く、情報に乏しい。
それ故、想像を掻き立て未知の冒険に対する期待が高まる。これこそが登山の醍醐味だ。
美濃戸の駐車場からヘッデン出発し、行者小屋にBCを張る。アタック装備を準備しいざ出発!
取りつきは赤岳主稜へ向かうトレースから赤岳沢へ向かって下降し、赤岳沢を登った左手がショルダー右リッジの取りつき。
赤岳沢登降はとても急なので、しっかりとアックスアイゼンを効かせながら慎重に行動する。
下方からみるに正面の凹角が気持ちよさそう。
左の雪面を登れば簡単であろうが、やはりここは岩のルートをチョイス!
ちょうど開始点にはペツルの残骸が残っていた。
ハーケンを打ちビレイ点を作る。自分は今年からクォークを導入したが、スカ振りはかなり多いが頑張ればハーケンもしっかり打てる。
1P HNDリード
HSOの作戦通り奇数が難しくなるから任せる作戦だ。思っていた以上に悪く右往左往。あまりにも悪くて手袋をはずして突破。うーん、フォローでもいやだなぁ。。。
下部を乗り越すと今度は上部は細いクラック。ここも手袋をはずして突破。フォローのHSOは落ちる心配もないので快適にピックをひっかけドライで突破!気持ちいい!がトップは絶対無理だなぁ~
2P HSOリード
悩みながらもHSOリード。簡単なトラバースからリッジに出るが雪の付き方がやらしく怖い。とりあえず、支点をとれたので勢いよく上部へ抜ける。
雪の少ない雪陵を進むも第2岩峰に届かず途中で切る。
2.5P HNDリード
3Pへのつなぎを残り10mほどを伸ばす。
3P HNDリード
かるくルンゼ状になった岩壁。斜度はそれほど立っていないが、ところどころのベルグラと微妙についた雪がやらしい。
ランニングをあまり取らないまま一気にロープを伸ばしていく、HNDさんは普通に行っていたが、自分はランニングを取らずにこのやらしさは登れない。腕も足もプルプルなっていただろう。。ピッチ順番の作戦成功だ。
上部は雪をかきながら登るが、落雪と岩の落下が多い。
ビレイしていると対面する赤岳主稜を登るコールが聞こえる。「ビレイ解除」、「ロープアップ」
「ロープッ!」と聞こえた瞬間、頭上をブゥーンとこぶし以上ある岩が落ちて行った。そのコールはHNDさんの「ラーク」の声だった。
油断禁物である。
4P HSOリード
いよいよ乗り気がしないが順番なので仕方なくHSOリード。Ⅲ級の簡単な岩だが雪の付き方がやらしい。少し乗った雪で足場が前傾し、アックスを振っても草つきだか岩だかわからない。必死の覚悟で乗った足場もアックスを振って体制維持を試みるがことごとく岩ではじかれ冷や水だらだら。支点乱打で弾切れ終了。
5P HNDリード
残りを処理してもらい、リッジを越していく。フォローは気持ちいい。
6P HNDリード
時間もかなり厳しくなってきた。装備がそのまま残っていたのでHNDさんリード
雪面をトラバースし時間を稼ぐ作戦。灌木を集めて終了。
7P HSOリード
バスッ、バスッ 振りかぶったアックスがばっちり効いて気持ちがいい。灌木があるか~と気軽にロープを伸ばしいっぱいになったところで灌木を掘る、、、がほ、細い。。そのまま穴を掘り進めてスノーボラードとピッケルを埋める。体重はささえられるけど、墜落荷重にたえられるか・・?ひやひや
8P HNDリード
ギアの受け忘れをするのを忘れて途中で気付くがそのまま雪面を進む。周りはどんどん暗くなりいよいよヘッデン登攀に。
ルンゼ状の岩場を少ないギアで乗り切り終了。少ないギアでさすがHNDさん。
終了点は稜上で風が厳しい。
9P HSOリード
短いリッジを抜けて雪面を登り、やっと見えた登山道!ロープもかなり屈曲し暴風で声も聞こえない。
どうやらロープが片方手繰り切れておらず、そのままビレイしていた。陵上のトラバースだったのであまり引きすぎてもバランスを崩すと思い、ロープを緩めに引いていたため、意思疎通に時間がかかった。暴風の中時間がかかってしまい、すみませんでした。
赤岳登山道~文三朗尾根下山
登山道にでてひとまず握手を交わし、お互いの拳闘をたたえる。前日の短い仮眠にヘッデン登攀。
さすが八ヶ岳は修行の場。こういうことができるのも慣れ親しんだ八ヶ岳の魅力だろう。
夜7時に業者小屋に到着。
8日 阿弥陀岳北西陵
去年までのトレーニングでグレード感はここに及ぶかな?といった北西陵
核心ピッチは同様にHNDさんにお願いすることにして、いざクライミング!
取りつきは行者小屋を少し下ったところから北西陵が見えるのでそこから林内を進んでいく。さすがにメジャールートだけあって、トレースはばっちりある。前日のクライミングから時間間隔もシビアに思えたが、一般道かとおもうくらいのトレースにさくさく進むこと、一時間ほどで小ピークに到着。
下部のリッジは雪も少なくトレースもあるので、フリーでどんどん進み、第1岩壁まで。
1P HSOリード
草付フェースはHSOの大好物なので気持ち良くリード。
バスッバスッ!振りかざすアックスが気持ちいい。
2P HNDリード
昨日のグレード感とはうって変わってトポ通りの岩場が気持ちがいい。ロープは思っていたより多めに出た。
3P HSOリード
細い雪面バンドを回り込み核心の岩場下へ。Ⅳ級のグレード表記なのにトラバースのみで終了点も。
ここでおわりか?と思ったが目の前には気持ちのよさそうな岩。たまらず登ってしまうも、やはり最終ピッチに入ってしまったようで途中のハーケンを集めて終了。結果核心部を間近でみれるポイントで結果オーライ?
4P HNDリード
以前はスラブのやらしい岩壁だったのかもしれないが、アイゼンの跡がでており、割と足はおける。手も手袋なければカチもちできそうだ。
見事なムーブで綺麗に突破。フォローのHSOはカラビナが回収できずあえなくテンション。残念。
あっという間に終了点で終了。
人気ルートはやっぱり人気ルートの理由がある。景色も良く気持ちがいい。
阿弥陀のピークに立ち、休憩をして中岳沢を下降し、山行を終えた。
7日 美濃戸0615~行者小屋0815-0920~文三朗尾根取りつき1000~ショルダー右リッジ取りつき1030~赤岳1750~行者小屋1915
8日 行者小屋0525~北西陵取りつき0720~終了点0920~阿弥陀ピークー0945~行者小屋1025~美濃戸1245
山行期間 | 2016年12月28日夜~2017年1月1日 |
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メンバー | OSM(L)、OKD、TKD |
山行地域 | 槍ヶ岳・穂高岳 |
山行スタイル | 冬山 |
2016年冬合宿今回OSMリーダーの元、崩沢尾根から蝶ヶ岳、常念岳をと縦走し、南東尾根から降りてくるルートに挑戦する事となった。
12/29 晴れ
6:10 四季の郷を出発あまり雪が見られない。2hほど取りつきまでアスファルト道を進む。
8:14 崩沢尾根取りつき下見時に確認した橋へ向かう。踏み場の鉄板が片付けられてしまっていたが、間の鉄骨に足をのせて進んでいく。手すりはそのままなので三点支持を意識して進む。
崩沢尾根は廃道になっているだけあって道の整備がされていない。クマザサだらけの中、旧坂を直登するしかない。足場もクマザサでは滑るので最初からアイゼンをつけて登り始める。寒さのせいかクマザサの元気が無く下見の時よりは楽にのぼれた。これなら常念まで行けるかもしれない。
13:10 1880m地点のコルでBV
12/30 晴れ
クマザサの勢いは衰え、ラッセル中心の道のりとなる。自分はラッセルが苦手だ。
諸先輩達から習った
・ピッケルは全体を雪に刺して横方向に力をのせて登る。
・ピッケルの指す角度は斜面に対し90度が一番効く
・足を踏み出す時は大股でできる限り上から雪を固める。
等のコツは流用しているつもりなのだがなかなかペースが上がらない、それ以前に体力が続かない。
これを機会にラッセルのやり方を見直すべきかと考える。一番まずいのは踏み抜いた時だろう、脱出に時間と体力を消耗してしまう。いろいろ試行錯誤した結果はまった場合そのまま一気に引き抜こうとせずに膝と体重を利用して穴を広げてから引き抜くと楽に抜けることを発見。体力の消耗を抑えれるようになった。
しかし根本的な問題としてなんとか踏み抜かないで済むようにならないものか…、踏み抜くタイミングはだいたい決まっている。上に、前に進もうとして力を入れた瞬間だ、バランスも崩すため無駄に体力を消耗する。そこで最初から進む前に体重をかけて足場を固める作戦を考える。時間はかかるがこれも体力の消耗に役立った。
まだまだペースは上がらない。もっと良い方法は無いものかと思案する。ふと気づくと野生動物のトレースが見える。まぁ崖下にたどり着くものでもあるまいと辿ってみるとこれが案外安定して進めたりする。よくよく考えると踏み抜く地形というものにパターンがある気がしてくる。良くあるのが低木やクマザサの上に雪が降り積もっているパターン、踏み抜いたうえに植物が足に絡まって難儀する。他にもサラサラの雪が斜面についており、踏んでも蹴っても固めても崩れていくパターン。後は少しへこんでいるコルのような箇所の吹き溜まりに突撃する事か。冷静に考えればそこを避けていけばいいだけである。よくよく地形を見てみる。雪の硬さや強度というものが見える気がする。日当たりの関係が一部雪が解けたのち、また固まったような少し強度のある箇所がある? なんとなく強度が高そうな箇所を選び、慎重に歩を進める。劇的に踏み抜き率が減った。
「これだ。」
勢い山と会話して進むべき方向を教えてもらっているような気分になってくる。「山を力づくでどうこうしようなんておこがましいんですよ。」という某先輩の言を思い出す。ラッセルが楽しくなってきた。
13:30 やっと蝶ヶ岳のピークが確認できた。ここでメンバー3人で相談する事となる。このまま強硬に進むか、あきらめて2585mコルでビバークするか、現状のペースとピークまでの距離を考えるとおそらく4hはかかる。17:30になる。体力の消耗も激しい。頂上に着けば非難小屋があるとはいえリスキーだ。2585mでBVを決断する。
12/31 晴れ
6:20 湿気ってだんだん保温力の無くなって来ているシュラフからはい出し、バリバリに固まって履くのも難儀する冬靴を履き出発する。靴の中もだんだん湿気ってきている気がする。今回軽量化のため、テント無しのツェルト泊だが明らかに湿気って行くペースが速い。長期冬山行の厳しさをひしひしと実感しつつ蝶のピークを目指す。
8:40 ついに蝶のピークに登頂する。皆感無量でハイタッチ、記念撮影、苦労した甲斐があるというものだ。休憩がてら非難小屋を見学。雪に埋もれても大丈夫なような頑丈な扉をくぐり中へすすむ。かなりの広さがあり、先着していたPTの人たちがテントをはっていた。徳沢園の方から来られたの事。非難小屋内には非常食、トイレも完備されていた。久々に文明にふれた気がする。30分ほど休憩して元みた道を引き返す事とする。2日目にピークを踏めなければ往路下山することは最初から決まっていた。常念岳まで続く尾根道に後ろ髪をひかれつつも今まで自分たちが作ってきたトレース、票布をたどり引き返していく。
12:20 クマザサ地帯でBVは避けたいという考えの元、早めにBVする。明日には下山できるだろう。大事にとっておいた少し高い日本酒に晩御飯に計画されていた年越しそばに合わせて持ってきた鴨肉の燻製を引っ張り出して本山行一番の贅沢をさせて頂く。虎の子のホッカイロも足裏に張り、ぬくぬくで寝させてもらう。酔った勢いもあってぐっすり就寝できた・・・。と思ったら酒が覚めると急に湿気たシュラフの保温力の無さが身に染みてくる。久々に「がたがた震えながら目が覚める」という体験をする。明日は下界で温泉だ。震えながら夜明けを待つ。
1/1 晴れ
5:45 やはりバリバリに固まっている冬靴を履いて下山を開始する。今回ずっと晴れていてくれたのはとても助かる。トレースも下山すればするほど薄れてくるが、下見時点から大量につけていた票布のおかげで大きく迷う事なく下山できる。
8:56 取りつきまで降りることができた。
10:40 途中の延命水を頂きつつ、四季の郷まで下山した。
行動記録
12/29 6:10四季の郷→7:15延命水→8:14崩沢尾根取付き→9:25 1395m→10:45 1600m
→11:36 1720m→12:35 1800m→13:10 1880mBV
12/30 6:00出発→7:10 2100m→7:55 2165m→8:45 2240m→10:10 2350m→11:00
2400m→12:00 2500m→13:00 2570m→13:40 2585mBV
12/31 6:20出発→7:20 2535mコル→8:00 2630m→8:40蝶ヶ岳→10:20コル→11:20
2320m→12:20 2120mBV
1/1 5:45出発→7:17 1730m→8:30 1185m→8:56取付き→10:40四季の郷
山行期間 | 2016年12月29日夜~2017年1月1日 |
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メンバー | HND(CL) HSO(SL) MTU UET |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 雪山ピークハント |
12/29日 名神高槻BSでMTUさんをピックアップし全員集合。新穂高へ向かう。
高山市内を過ぎ、平湯峠あたりから路面に積雪が出てくる。「登攀ルートはどうだろう」期待と不安を抱かえつつ、道の駅上宝で仮眠をとる。
12/30日 AM5時起床。新穂高温泉駐車場に向かう。運よく駐車スペースも見つかり慌ただしく準備を整え冬合宿のスタートを切る。駐車場から林道を経由し一気に白出沢まで、曇天の中まずまずのペースで進む。少し休憩の後滝谷避難小屋に向け出発。積雪も少なくトレースもばっちりあるため夏時間と変わらないペースで進める。計画では今日の行程は、槍平小屋までとなっていたが、計画より早く着いたため、さらに先へと進むこととした。
ここまでの平坦な行程に比べ、ここから先は登りも少し急になり荷物の重さも相まって結構きつい。何度も一息付きながら奥丸山のピークを目がけ尾根筋をひたすら登る。ここもしっかり踏み固められたトレースがあり登り易い。ラッセルがなく惜しい反面体力的には本当にありがたい。順調に高度を稼ぎ、午後2時本日のBVポイントとなる、2350m地点にテントを設営する。ここは、西鎌尾根~槍ヶ岳、大喰岳・南岳・北穂高岳まで一望できる絶景のビューポイントで好天も相まって贅沢な時間を過ごすことができた。天気図から明日の天気もよさそうで、本日の疲れもあり早い食事を終え早々に就寝。
12/31日 午前3時半起床。今日は合宿のメインイベント槍ヶ岳へのアタック。BVポイントからアイゼン・ハーネスを装着し千丈乗越に向け暗闇を進む。夜も明け東の空がすっかり明るくなるころ乗越への核心部に着く。トレースは乗越のコル部分に目がけて斜面をトラバースしていたが、我々はセオリー通り尾根筋を進むこととし、ルンゼ状のいやらしい斜面はロープを出し通過した。多少時間を要したものの安全に乗越に到達し西鎌尾根の稜線を進む。雪面も締まっていて効き歩きやすい。所々アイスバーンがあり緊張しつつ気持ちが引き締まる。時折ダガーポジション取りながら順調に高度を稼ぐ。
AM9:20分槍ヶ岳山荘に到着。ピークと小屋間のコルは風が強く山頂も雪煙が舞っている。しばらくの休憩をはさみ、意を決し山頂に向けアタックを開始。凍結した雪面はアイゼンの効きはいいが油断は許されない。緊張感を保ちながら一歩一歩慎重に進む。一部鎖・梯子が露出しておりそれらを利用でき登り易い。
そして、AM10:10分ついに槍ヶ岳山頂に到着。トレーニングの辛さや、ここまでの苦労も吹き飛ぶ感動の瞬間を迎える。満面の笑顔で握手を交わし山行の成功を祝す。当初予定では、元日に登頂予定であったが、大晦日の登頂も一年の締め括りとしてこれも良かったのではないかと思う。記念撮影も程々に名残惜しいが時間も押していることもあり早々に降りることとする。肩への下りは登り増して慎重に降りる。肩の小屋で小休止し、下降ルートの大喰岳西尾根に向け出発。登り返しが体に応えるが、達成感や絶景の展望も相まって充実している。西尾根も歩きやすく順調に飛騨沢を下降しPM2:25分槍平のテンバに到着。今日は大晦日、水も食料も豊富にあるので豪華な晩餐で疲れを癒した。
1/1日 AM3時半。「明けましておめでとうございます」の掛け声で起床。今日は新穂高温泉まで降りるだけなので気分的にも楽だ。午前5時過ぎテント場を出発。
この3カ月間、苦しみもあったが楽しかった思いを振り返りつつ、余韻に浸りながら槍ヶ岳を後にした。
【槍ヶ岳 行動記録】
12月30日
新穂高温泉6:15-穂高平小屋7:15-白出沢8:20-滝谷小屋9:30-槍平小屋11:00-奥丸山ピーク付近12:55-中崎尾根2350m地点BV
12月31日
中崎尾根BV地点5:10-千丈沢乗越8:00-槍ヶ岳山荘9:20-槍ヶ岳10:10-槍ヶ岳山荘11:00-大喰岳12:00-飛騨沢13:30-槍平小屋14:25
1月1日
槍平小屋5:10-滝谷小屋5:40-新穂高温泉8:00
山行期間 | 2017年1月6日(金)夜~8日(日) |
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メンバー | SGY, MTM, UET, TYK, KSH, TCH, INO, SOT, MRJ, HJS, TNK |
山行地域 | 南アルプス |
山行スタイル | 雪山登山 |
いよいよ冬山ステージの本番、3000m超えの高峰・仙丈ヶ岳へ挑戦する日がやってきた。この日のために育成メンバーは11月から、アイゼントレーニング+担荷を2回、冬合宿とステップを踏んできた。
天候は2日目午後からの崩れが心配される予報だが、大阪を予定通り出発。
戸台よりやや手前の道の駅「南アルプスむら長谷」のアスファルトにテントを張り仮眠。(北沢峠よりここでの仮眠のほうが寒かった・・・)
戸台駐車場の混雑を懸念したが、駐車している車は数台程度。一安心。駐車場で共同装備の荷分けと身支度を行い、トイレを済ませ、ビーコンチェックをし、6:55出発。しばらくは戸台川沿いの林道歩き。ときどき渡渉。日が昇りきると、空はすばらしい青色になっていく。しばらく進むと巨大な人工物が見えてきて、あれが白岩堰堤と教えていただく。
丹渓山荘を過ぎ八丁坂をある程度登りきっても、雪はうっすらとしかなく、安全に歩くことが出来る。その後積雪状態となったところで、アイゼンを装着。太平山荘を抜けて最後の登りをがんばり、北沢峠に到着。
テン場についたら、テント類を傷つけないよう、まずアイゼンを外し、ガチャ類を1箇所にまとめた。育成メンバーの半数は雪面へのテント設営が初めてだったが、リーダー陣に倣って、スコップで整地し、本体設営、外張り設置、竹ペグ設置と積極的に動いた。設営後は各テントでお茶タイムと天気図作成。夕食のおいしい鍋に舌鼓をうち、気付いたら、18:00過ぎとなる。「いま寝たら、起床まで10時間もあるよ・・・」とげんなりしたが、結局寝支度をしたら、みなあっという間に沈黙し、就寝。夜にトイレで外に出たら、星と月明かりでとても明るい!明日の少なくとも前半は、天気がもちそうだ!
翌朝は4:00起床。いよいよ今日は山頂アタック。予報を考えれば、とにもかくにも午前中勝負。まずは小仙丈ヶ岳をめざしそこで判断ということで、目標から10分遅れの5:40テン場出発。昨年秋の北八ヶ岳縦走のときは、撤収も込みで1時間半で支度ができたはずだが、冬装備ではまだ不慣れなため手際が悪い。
そしてわずか15分、登山口ですでに暑く感じ、もうウェア調整。本当に冬はいろいろな調整が難しい。
そしていざ登り始めると、自分の足が重くてスピードがあがらない。「午前中勝負」なのに。冬靴とアイゼンの重みに負けないように、もっと鍛えないと。
小仙丈ヶ岳手前の、樹林が切れるあたりで、再度ウェア調整。風などを想定して、リーダーからミドルウェア、バラクラバ、ネックウォーマー等の着用を指示され、各自調整を行う。樹林を出たら、確かに風が直接体に吹き付けて、体感気温が低く感じられる。しかし、青空とはいかずとも、空を覆う雲は高いところにあり、南アはもちろん、富士山、乗鞍まで、周囲の景色はしっかりと見える!無事に小仙丈ヶ岳へ到着し、それぞれに写真撮影したところでリーダーが「さあ、進みましょう」と、山頂を目指す号令が!
下山時の下降路の目印として標布を1本たて、山頂へ向け出発。多少の風はあるものの、空は高曇りの状態でかろうじて安定を保っている。山頂までは急登、トラバース、氷結面の通過などあったが、これまで積んだアイゼンワーク訓練の成果で、みな無事に通過。とうとう目指す山頂に到達した。まさか本当に山頂に立てるとは!冬山3000mでも、正しく天候を判断し、山にあわせた適切な体力と技術を備えれば、自分でも登れるのだ(連れて来られただけだけど・・・)と大変感動した。メンバーも全員大喜び。
一通り記念写真を撮ったら、他のパーティーに山頂を明け渡して下山開始。するとリーダー陣の想定通り、雲が重くなり、小雪が舞い風も出てきた。小仙丈ヶ岳で一瞬足を止めたが、それ以外は森林限界までほぼ休まず下り、樹林帯に入ったところで、ほっと一息、休憩。行動食と飲み物を補給し、再出発。その後は休まず、二合目で近道を選択してテン場に戻った。
てっきり、ここでもう1泊するかと思いきや、「テント撤収して戸台へ下山します」とリーダーの指示。戸台駐車場が雪で埋まると、車が駐車場から出られなくなることを懸念しての判断。たしかに、積もるタイプの雪が、どんどん降ってくる。40分でテント撤収、パッキングを行い、13:00過ぎに北沢峠を出発。
昨日登ってきたときとは打って変わり、登山道が薄い雪で覆われて、石、岩が見えにくくなっていて、大変歩きにくい。アイゼンは装着したまま、必死に前へついていく。一度アイゼンを外したものの、凍結箇所でステンと転ぶ。再度装着して、そのまま戸台まで歩き続けた。懸念の渡渉は2箇所。もう暗くなっており、ヘッドランプで照らして慎重に靴の中まで濡らさないように、と思ったが、「どうせあと少しで駐車場だから」と覚悟を決めてバシャバシャと勢いよく進むメンバー続出!やっと駐車場に着いた頃には、朝の行動開始から12時間が経過していた。12時間も行動できるとは!育成メンバーも、みんな強くなりました。
リーダーの懸念どおり、駐車場はすでに積雪状態となっていた。やはり下山は適切な判断だったのだと実感。
今回、自分なりの教訓が2点。1点目は渡渉について。
初日の途中、メンバーの1人が渡渉に失敗して川に上半身までつかってしまった。冬山では濡れが低体温や凍傷に直結するため、渡渉で絶対に転倒しないように、靴の中もぬらさないようにと、リーダーから改めて教えていただく。また予備の靴下・手袋は必携、と肝に銘じる。
2点目は高所での行動について。
もともと自分は高所に弱めで、その対処法もわかっていたつもりが、今回登るのに必死になってしまい、仙丈ヶ岳山頂から下山開始してすぐ、呼吸が浅くなっていることに遅ればせながら気付く。「あ、しまった。高度障害が出そう」と思ったときはすでに遅く、みるみる気持ちが悪くなってきた。それでもなんとか歩けているつもりだったが、後ろにいたメンバーに「ふらついていますよ、大丈夫ですか」と声をかけられ、初めて自分の状態を把握できた。高所では深く息を吐くように、また自分の行動を客観的に把握、判断できるように。
今山行、貴重な三連休を育成メンバーのために使っていただいたリーダー陣、そして戸台~北沢峠往復に同行し、育成メンバーへ様々な目配りをしてくださったOSMパーティーに、感謝の気持ちでいっぱいです。
冬山は気象判断、前進と撤退の判断、メンバーの体調把握、などなど、夏山の何倍も、考え判断しなくてはならないことが山盛りですが、これから経験を重ねて、少しずつ力にしていきたいと思います。
(MRJ記)
<行動時間>
1/7 戸台駐車場6:55→白岩堰堤8:55→熊ノ穴沢10:00→丹渓山荘10:40→大平山荘13:15→北沢峠14:00→北沢駒仙小屋14:15
1/8 北沢駒仙小屋5:40→北沢峠5:55→四合目7:10→大滝ノ頭五合目7:25→小仙丈ヶ岳8:35→八合目9:00→仙丈ヶ岳9:55→小仙丈ヶ岳10:40→樹林帯11:05→二合目11:50→近道登山口12:05→北沢駒仙小屋12:20~13:00(テント撤収)→太平山荘13:25→丹渓山荘15:00→熊ノ穴沢15:25→白岩堰堤16:25→戸台駐車場17:35
山行期間 | 1月7日 |
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メンバー | TGA(L), ABE, DTE |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | 冬季登攀 |
八ヶ岳は年末より雪がなくなってました。
1月7日午前2時、舟山十字路の駐車場にはたくさんの車が停まっている。
3連休は初日が高気圧におおわれるが、2日目後半からは南岸低気圧がやってくるため、初日に阿弥陀を抜けたいところ。
仮眠後の午前5時50分、計画書どおり2泊分の装備で出発する。
南稜に入るには二通りルートがあって、旭小屋から登るか、林道沿いに登って堰堤から登る。
旭小屋に行くルートが分からず、「阿弥陀南稜(一般ルートではありません)」の道標に従って林道を登り、尾根に上がると、無事に旭小屋分岐に行き当たる。7時30分。
それにしても雪がなーい。
ひたすら樹林帯を歩く。けっこう長かった。
雪が出てきたと思ったらカリカリに凍っているので、アイゼンをつけた方が早い。
青ナギに到着。
急に木がなくなって、視界が開ける。
青ナギは北アルプスが見渡せて、突然現れた天国。
ラッセルで遅くなったらここが一つ目の幕営ポイントだが、ここまではラッセルどころかただの重装備ハイキング、まだ9時。
もちろん進みます。
10時10分、無名峰。
南稜の核心部が見えてくる。
10時30分P1取り付き。
南稜はP1、P2まで一般ルートのような道で、
日本登山体系でも、「無雪期はもはやバリエーションルートではない」と断言してます。
11時20分、核心のP3ガリー取り付きビレイ点に到着。
先行パーティを待って、ABEさんリード開始。
ビレイ点は日陰で寒い。
コールの声がぜんぜん聞こえないようで、ロープいっぱいまで登ってしまった様子。
ホイッスルを導入する。
今回、天候を考えると1日で御小屋尾根まで抜けたいので、軽量化のため現地判断でロープは一本としていた。TGAリーダーはセカンド、フィックスでユマール登攀開始。
いよいよ私も登りはじめるが、ルンゼがカリカリでちょっとビビる。
しかも2泊分のテント装備がけっこう重い。
実は今回登攀用のピッケルを新調していきました。縦走用のピッケルはここではぜんぜん刺さらなかったので、持って行ってよかった…。
ABEさんがワートホッグで作ってくれたランニングビレイ、抜き方を聞くの忘れた!と焦ったけど、ピッケルでグリグリやっていたら抜けた。
P3ガリーは、取り付き以外人口のプロテクションが見当たらなかった。
1ピッチ目のビレイ点を岩とカムで作ってくれていたABEさん。2ピッチ目もリードお願いします!
他のパーティはけっこうロープなしで登ってくる。
13時、P3ガリーの2ピッチを終了。けっこう長かった…
13時20分、P4はロープなしで。
13時50分、阿弥陀岳。
下山は御小屋尾根。雪はなさそうだが途中に水場があるので、とりあえずそこまでは降りることに。
御小屋尾根も上の方はアイゼンが刺さらないくらい凍っていてけっこう悪い。
一部、フィックスロープが張ってある。
水場分岐で二箇所めの幕営ポイントだが、まだ15時だったので、日帰り下山決行。
16時御小屋山。
16時50分、舟山十字路に無事下山。
雪が少なかったおかげで、計画上2泊のところが11時間行動の日帰り山行となった。
積雪状況によっては、日帰りアタック装備のルートなのだと思った。
実際にそうしているパーティが多かったようだ。
また全体的に、南斜面のせいか解けた雪が固く氷っていた。
それからこれまで、全装備登攀の経験がなかったので、非常に良いトレーニングになったと思う。
同時に、雪稜でリードするにはまだまだ道のりが長いと感じた。がんばります。
(行動記録)
20170107
0550 舟山十字路
0730 旭小屋分岐
0900 青ナギ
1010 無名峰
1030 P1取り付き→P2
1120 P3取り付き
1320 P4取り付き
1350 阿弥陀岳
1600 御小屋山
1650 舟山十字路
山行期間 | 2016年12月22日(木)夜~25日(日) |
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メンバー | TGA(L)、SZK、ABE |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | 冬山、アルパインクライミング |
12月22日(木)夜~25日(日)で、冬合宿・八ヶ岳に行った。
12月22日(木)夜9時過ぎ、雨の中大阪駅を出発する。今週は暖かい日が続いて、車で美濃戸口から美濃戸
へ行く道も、雪は11月末に偵察で行ったときより少ない。今回も車で美濃戸の駐車場まで行けてよかった。
駐車場に着いても雨が降り続いているので、車の中で仮眠する。
12月23日(金)
4時に起床したが、まだ雨が降っている。CLは、雨は上がると判断。更に1時間仮眠し5時、目覚ましが鳴る。
CLが「雨が止んでいる!」と叫んだ。よかった。
6時40分 駐車場出発。
行者小屋までの登山道も11月末より、雪が少ない。ただ、登っていくと登山道が凍結していて滑る。
危ないので、アイゼンをつける。10時過ぎ、行者小屋着。
10時45分。テントを設営してアタック装備で阿弥陀北稜を目指す。
中岳沢にトレースが続いている。11月末の偵察では夏道を進んだが、中岳沢沿いの方が
トレースがしっかりついている。中岳沢から阿弥陀北稜に行くトレースを期待しながらが、
中岳沢を登って行ったが、だいぶん上まで行ってしまい。「Aさん、登り過ぎじゃないの?」
とTさんがトップを替わってくれた。
ここから中岳沢を外れ、北稜に合流するよう右寄りに登って行く。雪面表面は固く、
その下に柔らかい層がある。
雪面に足をのせると、表面がサクッと割れて、柔らかい層にズボッと埋まっていく。
Sさん、「雪崩がおきそう。」
更に登ると、岩稜が出てきて、ザイルを出さないとこの先は進めない。12時30分。
このまま前進するとベースに戻る時間が気になるので、引き返す。
後ろを振り返ると、今まで登ってきた雪面の斜度がきついことに驚く。慎重に猿回しで
下っていく。
中岳沢に戻り、阿弥陀北稜への分岐を探しながら下って行くと、Sさんが「ここでは?登った跡があるような。」
標布は付いていないが、踏み跡をたどって、阿弥陀への支尾根へ登っていくと、樹林帯の中をトレースが阿弥陀北稜
へと続いているようだ。取りつきへのアプローチも確認できたので、ここから夏道をたどって下る。夏道の方が雪に潜る。
13時50分 行者小屋着
この日は、阿弥陀北稜の取りつきへ行けなかったが、急斜面のラッセルや猿回しができ、良いトレーニングに
なった。
16時まで待って、夕食の鍋を楽しむ。
12月24日(土)
5時起床。6時40分 行者小屋 出発。
昨日のアプローチからトレースをたどり、阿弥陀北稜へ向かう。
7時40分 ジャンクションピーク手前で、ハーネスを付ける。
展望の良い雪面からちょっといやらしい急斜面を慎重に登り、更に進むと、岩稜が見えてきた。前の前のパーティ
のセカンドが岩稜を登っていた。前のパーティは寒さに震えながら順番を待っていた。ここが第二岩稜だった。
第一岩稜はトレースをたどっているうちにいつの間にか登ってしまっていた。
続いて前のパーティのトップが登り始めたが、苦労しているようだった。
CLのTさんが「このパーティの後に岩稜を登るか、1ピッチ目を巻いて途中から岩稜に入るか、ルンゼ状を阿弥陀
頂上まで行くか?」
寒さに震えながらこのパーティが登るのを待つのはつらいので、1ピッチ目は巻くことにする。
Tさんが左のルンゼ状を登り、右寄りに登って2ピッチ目の取りつきに合流。
2ピッチ目の取りつきで登攀の準備をしていると、前のパーティはトップとセカンドを交代して登ってきた。
Aがリードで登る。岩稜を登ると、ナイフリッジ。トレースはしっかりついているが、緊張しがら進む。
木でビレイ。ここまで来ると、阿弥陀岳の頂上は目の前。
Sさんが「もう、終わったの?」と物足りなさそうだった。
心配していた阿弥陀岳の下りも、多くの人が登ったり下りたりしていて、
階段状になっている。
10時05分 中岳のコルで休憩。
休憩していると、阿弥陀から下って来た人が中岳沢を下っていく。中岳沢のトレースは阿弥陀岳に行く人が
つけたようだ。
ここから中岳を通って文三郎尾根から赤岳主稜の取りつきまで行くことにする。
赤岳主稜を登っているパーティが3パーティくらいいた。
11時30分。赤岳主稜の取りつきに行くと。トップはすでに1P目を登っていて、2人が取り付きで待機中だった。
Tさんが「カム持って来てたら、こらから登るんだけど。」
「明日は、赤岳主稜!」と決めてテント場に戻る。
12時30分 行者小屋着。
今晩の晩御飯は、ミートスパゲティとポタージュスープ。
12月25日(日)
4時起床。5時40分 行者小屋 出発。
一番乗りと思いきや、文三郎尾根から取りつきを見ると、既にトップは1ピッチ目の登攀途中で、2人が取り付きに
いた。
1P 取りつきのビレイピンから、スタート。前のパーティも苦労していたチムニーをTさんが登り、雪面を進み、回り込んで姿が消えた。
しばらくすると、「ビレイ解除」の声が聞こえた。「ザイルアップ!」と叫ぶが、なかなか
ザイルがアップしない。
Sさんが高音の良く透る声で叫んでくれた。ザイルも黄色と赤の長さが数メートル違うので、
2本まとめてたぐるとぐちゃぐちゃになってしまう。待っていると寒い。手足が凍える。
2P ビレイピンの左側の階段状のところから登る。後ろの2人パーティが追いついてきた。
前のパーティは前の前のパーティを追い越して行ったそうだ。
岩稜の上に出ると、Tさんが岩にシュリンゲをひっかけてビレイしてくれていた。
3P 雪稜を登る。ザイルを伸ばせるだけ伸ばして、カムでビレイしていた。
後ろのパーティが私たちを追い越して行ってしまった。
4P ハーケンが打ってある岩を登り、更に進む。
5P 雪面をアックスを刺して登る。
6P 岩を一登りし、凹状壁。岩の間を抜けると、急に展望が開けてきた。明るい。
人気ルートなので、順番待ちを心配していたが、私達の前のパーティも後ろのパーティも
先に行ってしまった。こんなに良い天気なのに、私達の後ろからは誰も登って来ない。
主稜を登っているのは私達だけのようだった。声がする方向を見ると、文三郎尾根を
登っている人たちだった。私たちも昨日は文三郎尾根からこのルートを見ていた。
7P だいぶん上まで来た。雪面を登り岩の間でビレイしていた。
8P ビレイポイントに3人集まれないので、Sさんが登ってから、Aが登り、トップの
Tさんの横を通って更に先にザイルを伸ばすと、縦走路に出た。岩にシュリンゲを引っかけて
ビレイ。(上記のピッチ数は何ピッチか飛ばしているかもしれません。)
セカンドのときは震えながら待っていたが、トップは登るとセカンドのビレイ、セカンドが
到着するとリード。トップの大変さが良くわかった。
13時10分 赤岳頂上。Tさんが「時間がかかりすぎるのが課題。」
文三郎尾根を下山して、14時15分 行者小屋着。
テントを撤収して、14時50分 行者小屋出発
16時30分 駐車場着。何とか日が暮れる前に駐車場に着くことができた。
12/23(金)
6:40 駐車場出発 → 10:00過ぎ 行者小屋着
10:45 行者小屋出発 → 12:30 引き返す → 13:50 行者小屋着
12/24(土)
5:00起床 → 6:40 行者小屋 出発 →7:40 ジャンクションピーク手前
→9:35 阿弥陀岳 → 10:05 中岳のコル →11:30 赤岳主稜の取りつき(下見)
→12:30 行者小屋
12/25(日)
4:00起床 →5:40 行者小屋 出発 →7:15 赤岳主稜 登攀開始 →13:10 赤岳頂上
→ 14:15 行者小屋着 →14:50 行者小屋 出発 →16:30 駐車場着
山行期間 | 2016年11月25日夜~27日 |
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メンバー | TGA(L),SZK,ABE |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | 雪山ピークハント |
11月25日(金)夜~27日(日)で、冬合宿メンバーで冬合宿に予定している八ヶ岳に偵察に行きました。
11月26日(土)
6時20分に赤岳山荘の駐車場を出発。 トレースにそって行者小屋まで歩きます。
足の速い登山者が私たちを抜かしていきます。
冬なのに、八ヶ岳に行く人って多いんですね~。
行者小屋に近づくと、正面に八ヶ岳の稜線や大同心、小同心が見えてきました。良い天気です。
9時頃、行者小屋着。テントを設営し、アタック装備で、地蔵尾根へ向かいます。
地蔵尾根もトレースがしっかりありました。樹林帯が終わる地点でアイゼンをつけます。
樹林帯を抜けると、阿弥陀岳が、そして冬合宿に登る北稜がよく見えました。ジャンクションピークの基部への
尾根上にジグザグにトレースが見えました。ジャンクションピークからは斜度があって、岩場もある。私に登れ
るのだろうか?
CLより、「地蔵尾根は、冬合宿のときに赤岳~硫黄岳 縦走のエスケープとして使えそう。
地蔵尾根上部が悪い箇所があるので、下降するときは懸垂下降なども考えている。」とのこと。
山行期間 | 12月29日-30日 |
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メンバー | SKD(L) , WDZ , DTE |
山行地域 | 南八ヶ岳 |
山行スタイル | アルパインクライミング、冬山 |
いよいよ冬合宿。
10月から、歩きの山行・アイトレ・猿回し・歩荷・例会…とにかくひまにまかせて毎週トレーニングに行った。
今回Mチーム初めての冬合宿で、トレーニング目標は
・歩荷25kg以上(女性)で8時間以上
・III級程度のアイゼンでのリードクライミング
冬山トレーニングは地味で大変だが、合宿に行ってみて、その重要性を実感した。
12月28日、無事に年末の仕事納めを終えて、21時発で八ヶ岳へ向かう。
リーダーの車の中で、まず、どんなシュラフを入れてきたかが話題にあがる。
2人とも冬用。3シーズンのペラペラを入れてきたのは私だけ。
八ヶ岳ってめちゃくちゃ寒いんですよ〜。
そんなシュラフで大丈夫ですか(笑)
とからかわれる。
合宿だから、みんなもっと攻めてくると思ってました!真ん中に寝させてください!
29日午前4時、赤岳山荘Pに着き、仮眠用テントの真ん中を譲っていただいて寝るが、案の定めちゃくちゃ寒い。
8時、行者小屋に向かって出発。
登山道はカリカリ。 沢も凍っているが雪はかぶっていない。
9時、帰りにアイス体験をする予定の南沢小滝を偵察。
氷結は半分くらい、凍った部分も水が流れている。
登れなくないけど、微妙ですね。
とSKDリーダー。
翌々日にはばっちり凍っていることを願って、行者小屋に向かう。
10時30分行者小屋。
ガスがなくなって南八ヶ岳の峰々が見渡せる。日陰で寒く、夜が思いやられる。
【合宿1日目 石尊稜下部岩壁雪訓】
せきそんりょう、という名前がトラウマになりそうな1日目になった。
石尊稜は、鋸岳ルンゼと三叉峰ルンゼの間にある冬季中級アルパインルートです。
その下部で冬季登攀の訓練を行う予定、だった。
11時30分、行者小屋を出発。
取り付きまでは、私1人のルーファイで行くという課題をいただいた。
中山乗越を下って、橋のところで沢に下りて、右側の三叉峰ルンゼをつめていく…
という情報を事前にネットで見た。
あ、これが橋かな?というところで沢に下りて、トレースにそって右に右に…
あれ?!尾根に出てしまいましたが
中山乗越に戻ってきてしまった(泣)
どうしよう(パニック)
もう一度赤岳鉱泉方面に下ってみようかな…いやだな…
地図上は中山尾根から取り付きのルンゼに下れるところがあると思う(冷静)
というWDZさんの励ましにより、中山尾根をトラバースすることにする。
トレースが無い樹林帯の中で、進む方角は分かっているのだが、どこをどう歩けばいいか。頭が真っ白になって、カモシカの足跡を辿ってしまう。
沢、尾根、沢、尾根の連続する地形で、地図を見るたびに現在地が合っているか不安になる。
ちょっと下って、ルンゼ側が急斜面に見えて、やっぱりまたちょっと登って、樹林帯の彷徨。
一人だったら完全なる遭難者でした。
意を決して左側のルンゼに下りる。
そこには待ちに待った人間のトレースが(泣)
木がなくなって、赤岳鉱泉、大同心、小同心が見渡せる。
よかった…これが三叉峰ルンゼだ
でももう13時を過ぎている。
二俣のところで、左が小同心ルンゼ、右に行ったら石尊稜。のはず。
少し進んで、「石ソンりょう取り付き」と書かれたテープを見たとき、ほっとしたと同時にどっと疲れがおそってきた。
この数日、石尊稜に入った人は少ない様子で、トレースはどんどん消えていく。
膝くらいの雪が積もった沢を踏み抜き踏み抜き進んでいくが、疲労感で石尊稜ははるか彼方に感じる。
トレースが完全に消えた付近で、見かねたWDZさんが、ラッセルを代わってくれる。
取り付きのフェースらしき岩が見えているが、13時50分。ここでリタイア。
リーダーからは、
・雪山ではトレースがないところを自分の読図力で進む
・事前にもっと地形を精査しておく
などのアドバイスをいただいて、正解の取り付き地点を教えてもらいながら行者小屋へ引き返した。
もっと赤岳鉱泉方面に下っていたら、ロープが張られた明確な入口があったのだった。
私のせいで登攀訓練もできず、リーダーとWDZさんにはただの散歩をさせてしまったが、ぐったりの私は中山乗込に登り返すのが一苦労。
大反省の1日目、終了。
ところで心配していたツェルト×スリーシーズンでの夜だったが、2人のお情けで真ん中をいただいたのと、テントシューズとカイロのおかげで、端の2人より快適に寝てしまいました。すみません。
12月30日
【合宿2日目 阿弥陀北稜〜赤岳】
計画書では、阿弥陀北稜を登攀後、硫黄岳まで行く予定だが、強風と稜線上の地吹雪を心配されたリーダーは、空の様子を見てから出発するということで、ツェルトをたたんで7時、行者小屋出発。
この日のルーファイはWDZさん。
WDZさんは、行者小屋からすぐ右にトラバースして尾根に出るルートを狙っておられたが、前日のトラウマで新雪恐怖症の私が拒絶。
すみません、トレースのある方でお願いします。
7時50分ジャンクションピーク。
SKDさんリードで第一岩稜を登り始める。
ピッケル、アイゼンをしっかり決めてから次の一歩を進めて下さい、
ロープ出さなくて大丈夫ですか?
と前を登るSKDさんが優しい声をかけてくれる。
この辺りから、下を見ないようにする。
8時20分、核心の第二岩稜取り付き。
先行の大人数のパーティーを迂回し、左側のビレイ点からSKDさんリード開始。
早い!
気持ちいい〜♩と上からリーダーの声。
リーダー楽しそう。リーダーには簡単すぎるルートだったけど、よかった。
ロープ半分!寒くて声が通らない。
一瞬でビレイ解除のコール、ロープはピンピンに。
いよいよ私も登り始める。
ピッケル一本だが、フリーで岩をつかむよりも楽だ♡と感じた。
しかし、ウール手袋とオーバー手袋をつけていても、雪稜登攀はこんなに指が冷たいのかとびっくりした。
今回は2ピッチだけだが、これで何ピッチも登るのは、たぶん過酷だ。
2ピッチ目は、SKDさんに借りたバイルを出して、ダブルアックスにしてみる。
なんかアルパイン!
無事にナイフリッジを通過。
ビレイ点に着いて、
富士山が見えますよ。
とSKDさんに言われ、見渡すと八ヶ岳の全貌から富士山、御嶽山、南アルプス、北アルプスの雪山の大展望。
美しすぎて泣けてくる。
生きててよかった。と思いました。
10時、阿弥陀岳登頂。
さて、阿弥陀の下りは審議の際、むしろ北稜より脅されていた部分だが、しっかりステップが切ってあるので、難なく下降。
10時40分中岳のコル、11時中岳。
この時点で、時間的に横岳方面は厳しい。
中岳を下るとかなりの強風だが、歩けないほどではなく、太陽と青空もばっちり出ている。
この山域ではこの風が普通。とリーダー。
正午、赤岳。
12時30分、地蔵の頭。
この先はエスケープルートが無く、横岳、硫黄岳に進むには時間が遅いので、地蔵尾根を下降することになる。
地蔵尾根といえども、上部はリッジと急斜面のトラバースなので、気は抜けない。
直前に地蔵尾根で滑落事故もあったようだ。
13時行者小屋。
横岳方面は行けなかったが、大満足の内容の2日目を終えた。
さて、行程は残すところ南沢小滝のみになった。
氷結状態が微妙なので、行者小屋を撤収して南沢小滝まで下りて、氷結状態が良ければ南沢小滝で泊まって翌朝クライミングしましょう、ということに。
14時行者小屋を出発。
14時50分南沢小滝。
さてさて、滝は…
前日と変わらず、水が滴って、微妙。
誰か登った形跡。氷瀑が割れている。
登ってもいいけど、確実に濡れます。
またコンディションの良いときに来ましょうか。
シュラフが薄い私は、内心ホッとする。
ということで、一泊になったが内容の濃かった?冬合宿も無事終了。
年明け来週も、阿弥陀南稜に来ます。
今回の反省点。
・取り付きの調査はもっと精密に。
・ナルゲンの蓋はちゃんと洗ってから持って行きましょう。
(行動記録)
20161229
0800赤岳山荘P
1030行者小屋
1130行者小屋
1350石尊稜取り付き手前100m
1500行者小屋
20161230
0700行者小屋
0750JP
0800阿弥陀北稜第一岩稜
0820阿弥陀北稜第二岩稜
1000阿弥陀岳
1040中岳のコル
1100中岳
1200赤岳
1230地蔵の頭
1300行者小屋
1450南沢小滝
1600赤岳山荘P
山行期間 | 2016年12月28日(水)夜~30(金) |
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メンバー | SGY, ASI, TYK, INO |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | 雪山縦走 |
合宿は北八ヶ岳へ行ってきました。12/28夜出発で大晦日に帰るという年末多忙な時期の日程になっているため、参加人数が少なく4人での山行になりました。リーダーとサブリーダーと76期の二人です。なんて贅沢な組み合わせ・・・。
11月に偵察の山行に行きましたが、あまり頭の中に記憶が残っていない。荷造りをしながら、地図を見直し、思い出す。しかし今回は冬の雪山。今まで行った雪山といえば軽アイゼンを履いて登った高見山ぐらいで、本格的な雪山登山は私にとって初めての経験。しかも11月12月と多忙だったため、トレーニング山行を2回も欠席し、さらには最終のルームも休んでしまうという、とても残念な準備になってしまい、気持ちが不安になる。参加する同期のもう一人はとても強く健脚な持ち主で、私だけが足をひっぱるかもしれないと思い、自己トレーニングがてらに何度かジョギングを実施するが、不安は残る。しかし、一番の不安が、寒さ!なんといっても、私は末端冷え症!寒がり!寒さに耐えることが最大の核心だと思いながら覚悟する。
12/28仕事納めがなかなか納まらず、集合時間を1時間遅らせていただき出発。3:15に北八ヶ岳ロープウェイに到着して仮眠をとります。ロープウェイの始発に乗るために乗り場に並ぶが、スキー客が沢山いることに驚く。ロープウェイを上がるとそこは銀世界。ふかふかの雪があたり一面でした。バラクラバをして、手袋をして、オーバーミトンをする。なかなか冬山の服装に慣れずに、オーバーミトンでの操作も上手くできず、みんなを待たせてしまい申し訳ない気持ちになるが、リーダーやサブリーダーが色々教えてくれて感謝。まずはアイゼンを履かずに出発。
私が先頭で歩きます。ピッケルを持ちながら歩くのがなんだか嬉しく楽しい。歩いていると冷え切った体も指先も足先も温まってきて、中にきていたフリースを脱いでおいて良かったと思う。偵察に来たときは、下が岩だらけで歩きにくかったが、雪が積もっているおかげで、まっすぐ平らな道を登るだけ。楽しい。途中でアイゼンを履くとさらに軽快に歩ける。登りがひたすら続くが、呼吸を整え、一定のリズムを保ちながら、足を運ぶ。登っても登っても上りだが、一歩一歩登っていくのが楽しい。下りは下りで一気に体が軽くなるため楽しい。不安な気持ちが多く半分憂鬱になりながらの参加でしたが、やっぱりこの歩きが私は好きなんだと思い出して実感する。4人という少人数での行動のためか、ペースが計画よりも早く、天気がいいうちに泊まる予定にしていた黒百合ヒュッテをこえて、東天狗岳を越えてしまおうかとリーダーが検討する。しかし、そのまま突っ込むには時間が微妙なため、ここは無理をせずに計画通りに黒百合ヒュッテで泊まることにする。
マイナス何度だったのか、寒いを通りこして冷たい中でのテント張りは本当に拷問のよう。だが、ここで頑張らないと快適な寝床を確保できないから、みんなで、雪面を平らにしてテントをたてて、竹ペグで固定します。この時が一番寒かった・・・。
テントの中に4人が入り、ザックも入れると狭い狭い。でもこの狭さが暖かさをうむことを学びます。リーダーの指示ですぐに4人がテントの四隅に移動し、中心にスペースができあがり、ガスを炊く用意をします。雪を溶かして水を作りお湯を沸かして、嗜好品のカフェオレを頂き、ホッと一息。サブリーダーがバーボンを温め、この一杯のために頑張っているんだと嬉しそうに飲まれる。外は寒い雪の世界だが、テントの中は本当に暖かく幸せになる。食料担当の同期がキムチ鍋を用意してくれる。調理しながら急に独特の笑みを浮かべるので、「もしかして肉を忘れたの!?」と皆で問うと、「肉はあります!でも間違えて違う肉を持ってきてしまいました!」と。用意していた豚ばら肉ではなく、コストコのプルコギを持ってきてしまったと。でもみんなで「豪華になるしキムチ鍋にあうからいいんじゃないの」と笑いながら調理を進めていただきます。雪山でのキムチ鍋のおいしいこと!最高でした。
時間は早いけど、シュラフに入って18時ごろに就寝。日ごろの寝不足を山で解消するといった感じです。冬用シュラフ+テントシューズをはいて万全の体制。リーダーに、ヤッケやスパッツは断熱効果を狙うためにシュラフとマットの間に引いたらいいと教えていただきました。また湿っている手袋や帽子はお腹辺りの服の間に入れて体の熱で乾かしたらいいとも教わりました。豆知識の勉強です。端っこじゃなくて間に寝かせていただいたこともあり、ぽかぽか暖かく、快適に眠ることができました。ただ、夜中には、テント内の結露がぽたぽた顔に落ちてきて何度も目が覚めましたが・・・。
5時に起床し、朝食の雑炊を食べて荷物のパッキングをします。天気予報によると、昼になればなるほど晴れてくるとの情報。テント内で待機して、7:30にテント撤収。8時には出発します。朝から体が冷え切っていたため、迷ったあげくにフリースを着たまま出発。少しずつ晴れ間がみえて、きれいな樹氷の樹林帯を抜けながら絶景を堪能して、森林限界に達すると青い空と一面の白い大地の中を登っていきます。気持ちいい。来て良かったと嬉しくなります。しかし稜線沿いは風もあり注意して歩きます。ひとつ難儀したことといえば、サングラスをしてもバラクラバをしているせいですぐに雲ってしまったことです。これは改善策を考えないといけないなと宿題になりました。
途中の登りでサブリーダーが何もないところで転倒して、私の足元に転げ落ちてきました。危ない危ない。でもその一瞬の出来事で私は頭の中では色々な事を考えてしまいました。もし、私が先頭を歩いていて、その後ろでサブリーダーが転倒して、あとの二人も引き連れて下まで滑落してしまったらどうする?私一人残されてしまったら?そうなったら私はどうする?助けに行くことはだめだし、助けを呼ぶ?携帯の電波は入っている?行ったことないけど、近くのオーレン小屋まで歩いて助けを求める?こんなところで一人ぼっちになるのは嫌だ。私は落ちついていられる?など、沢山のことを考えさせられました。でも、山の上では何が起こるかわかりません。常に危険予測をしながら登ることが鉄則だと痛感しました。
無事に硫黄岳山頂まで登りしばしの休憩。そして下山。あっという間に赤岳鉱泉に12:30についてしまいました。リーダーが1日早くなるがそのまま下山するか、予定通りここで泊まって明日下山するか検討します。皆で話し合い、そのまま下山することになりました。赤岳山荘から美濃戸口までの道路がアイスバーンになっている部分が多く、どこでアイゼンを脱ぐかどうかも考えどころだなと勉強になりました。
4人という少人数で天候にも恵まれ、軽快に山行を終了できましたが、帰りに皆で、「時間に余裕があれば、赤岳鉱泉ではなく行者小屋まで進みそこで泊まり、3日目に赤岳へアタックしてから美濃戸口へ下山するという計画も追加しておいたら良かったね」と話していました。なぜその案が事前に頭をよぎらなかったんだろうと後悔。大後悔!
1日早く帰阪して、ゆっくり片付けもできました。しかし12/31大晦日に快晴の空を見上げながら、今頃赤岳に行けてたかもしれないのにな・・・・とまた後悔。雪山の冷たく澄んだ独特の空気を思いだしながら、次の仙丈ヶ岳も天気が良かったらいいのになと胸に思います。
一緒に山行に参加してくださったリーダーとサブリーダーと同期に感謝。また、年末の仕事納めの日に快く休みを頂けた仕事の環境に感謝。気をつけて楽しんで行ってきてねと笑顔で見送ってくれる家族に大感謝です!この気持ちは忘れないようにします。ありがとうございました!
(INO記)
<行動記録>
12/29 八ヶ岳ロープウェイ山上駅9:25→縞枯山10:15→麦草峠11:35→高見石小屋12:55→黒百合ヒュッテ14:20
12/30 黒百合ヒュッテ8:00→東天狗岳9:05→夏沢峠10:15→硫黄岳11:25→赤岳鉱泉12:30→美濃戸山荘14:05→美濃戸口14:50
山行期間 | 12/23-25 |
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メンバー | MTU, NGS, WDZ, DTE |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | 雪山登山 |
合宿直前の3連休。
合宿に行けないMTU先輩と相談して、天狗岳〜硫黄岳くらいに行きましょうかということに。
黒百合から入ることも考えたが、往復時間と日数を考えた結果、本沢温泉にベースを張って2回登りますかということになった。
12月22日、23時半離阪。
12月23日、稲子湯手前の車道に一部スケートリンクのような凍結箇所があり、立ち往生する。チェーンを装着し、6時稲子湯登山口P。
7時まで仮眠し、8時10分、本沢温泉を目指して登り始める。登山道は雪が解けて凍っている。暑い。
ところで、連休前半の天気予報は最悪。超冬型で2日目には強い寒気も来るらしい。
初日は本沢温泉までかな〜?という気分になる。
豪華ディナーを歩荷してくれるリーダー。
気温が高く、発泡スチロールのような霰がまう。雨にならなくて助かった。
普通のブッシュのところで踏み抜いて、無様にこける私。
11時、本沢温泉に到着。
本沢温泉のテント場は、水場が近く小屋のトイレも使えて快適そのもの。雪が少なくて竹ペグはいりません。
天気は思っていたより穏やか。でも上の方では風がごうごう鳴っているのが聞こえる。
計画ではこの日、天狗岳を目指す予定だが…
偵察もかねて行けるとこまで行きましょう。とリーダー。
ということでテント設営後12時20分、ちょっと遅いけど出発。
積雪時は白砂新道という天狗岳に直登する登山道は閉鎖されているので、夏沢峠を回ることにしていたが、初日のこの計画はちょっと無理があった。
13時10分夏沢峠やまびこ荘。
雪は60cmくらいだが、トレースがばっちりなので歩きやすい。
根石岳くらいは行きましょうか、ということで歩き続けるが、なかなか樹林帯が終わらず、タイムアウト。
14時40分、根石岳までまだ500mもあった。
明日がんばりましょう。
ということですでにザックにバスタオルを忍ばせていたリーダーは、下山途中の野天風呂で入浴。WDZさんもすかさず入浴。
女性メンバーは日が暮れるのを待つ。
山に行かなければ家で三角座りをしていただろう世間はクリスマス連休。
豪華なディナーが出てきて感動しました。
宴会後はNGS大先輩と野天風呂へ♡
山の中で全裸になる。そしてポカポカで寝れるなんて、本沢温泉はすごい良いところです。
12月24日、5時起床。
いよいよ硫黄岳から横岳を目指すべく出発の準備を整えるが、リーダーは以前から痛めていたアキレス腱の不調により、BC待機となった。無念。
足を引きずりながら本沢温泉まで来てくれたリーダーに感謝しながら、NGS大先輩にリーダー代行をお願いし、6時30分硫黄岳を目指して出発。
7時30分夏沢峠。アイゼン装着。
この日も冬型が残り、強い寒気が入ってくるため、稜線は吹雪が予想されていた。計画審議の際、硫黄岳で視界が悪い場合横岳に進むのはくれぐれも気をつけるように注意を受けていた。
正直、硫黄岳から引き返すのかな、と思っていた。
森林限界を超えたらやっぱり風が強いけど、視界もあるしトレースばっちり、ラッセルもなくて全然大丈夫。
8時45分硫黄岳。
さ、横岳行きましょう
とNGSリーダー代行。
硫黄岳からは帰りを意識してコンパスと景色に集中。でも、トレースと夏道の道標がいっぱいあるからなんだか今日は大丈夫そう。
横岳手前はリッジだが、トレースばっちりで山頂手前に冬用のハシゴがかけてあり、問題なく登れた。
9時45分横岳登頂。
問題の復路も視界が悪くないので、来た道を順調に下る。
気温はぐんぐん下がっていて、マイナス10度台。
11時30分夏沢峠、前日に登れなかった天狗岳が名残惜しいが、また今度。
12時10分無事本沢温泉に下山した。
降りてきて、硫黄岳〜横岳の稜線は、風がけっこう強かったなぁと思っていたが、NGSさん的には風のうちにカウントされていなかった様子。
ともあれ、2日目は順調に行程を終えたので、あとは温泉に入るだけ。
3日間の山行で4回温泉に入って、疲労感ゼロの雪山だった。
リーダーは多分5回以上入っていた。
(行動記録)
20161223
0810 稲子湯
0940 しらびそ小屋
1100 本沢温泉
1220 本沢温泉
1310夏沢峠 やまびこ荘
1440根石岳 手前500m位
20161224
0630本沢温泉
0730やまびこ荘
0845硫黄岳
0955横岳
1130やまびこ荘
1210本沢温泉
20161225
0630本沢温泉
0730しらびそ小屋
0900稲子湯
山行期間 | 2016年12月9日(夜)から12月11日 |
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メンバー | TKD OSM OKD |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | ピークハント(バリエーションルート) |
冬合宿に向けてのトレーニングを兼ねて、霞沢岳・西尾根に行ってきました。今回のリーダーはTKDさんです。このルートは初級の冬季バリエーションルートでもあります。
12月10日
車で仮眠後、沢渡(さわんど)第2駐車場に移動。予約していたアルピコタクシーさんに乗せてもらい、釜トンネルまで移動。ときおり真っ暗になるトンネルを抜け、さらに上高地トンネルを抜けます(ヘッドランプを準備した方が良いです)。
しばらく進むと大正池砂防事務所の看板を発見。ここを少し入ったところに取りつきがあるはずです。雪の積もった事務所への道を進むと、尾根に取りつきやすそうな場所を発見。フィックスロープも有り。ここからは尾根をひたすら東へ登っていきます。尾根は雪とクマザサのミックス。滑りながら登るので予想以上に体力を消耗します。トレースは無く、他パーティーと出合うこともありません。
12時40分、2100mあたりにキャンプ適地を発見。雪面を踏み固め、テントを設営。昼過ぎで外気温はマイナス15度!!出発前の天気予報は寒波到来を告げていました。深夜の冷え込みはさらに強く、寒さで何度も目が覚めました。
12月11日
5時40分、出発。目出し帽、ヘルメット、アイゼン、ピッケル・・・。カラビラ・シュリンゲを使った簡易ハーネスも装着。森林限界を超えたあたりから、風が強くなります。しかも積雪量が増えてくるという予想外の展開。トレースは無く、新雪を膝までラッセル。ときおり腰までラッセルです。思いのほか進めず、山頂に到達するためのタイムリミットが迫ってきました。
ここで作戦会議「ここで撤退か?」。相談の結果「岩稜を下から拝んで、それで帰りましょう」となりました。ラッセルで疲れたOKDは大賛成です。再びラッセルで稜線を進み、岩稜の下部に到着。岩稜は拝みました、あとは引き返すのみです・・・。
ここで岩稜を見上げていたOSMさんとTKDさん「・・・やれそうやね」「・・・やっちゃいますか!!」。
OKD「・・・(やるんかい!!)」。岩稜を前に2人のテンションが上がってしまったようです。
短い岩場ですが登攀開始です。アイゼンの前爪を岩に乗せ、岩をつかみ、ピッケルを氷に刺して登ります。ルートには残置のフィックスロープが有りますが、凍ってすべるために頼りにはできません。
そして岩稜の頂部に到着!!3人立つのがギリギリの広さ。霞沢岳頂上ではありませんが、核心部を越えた達成感はあります。写真を撮り、OSMさんがクライムダウン開始。その間、岩稜の頂部でTKDさんとOKDで「良い景色だねぇ~」などと立ち上がっていると、いきなり突風が!!姿勢を低くして態勢を安定させるが、思わずヒヤッとする瞬間。やはり油断は出来ない・・・。
OKDが最後にクライムダウン。もちろん登りより難しいです。ピッケルはダガーポジション。慎重にゆっくり、確実に一歩ずつ降ります。岩稜の下部まで降りて一安心です。
ここからテントまで戻り、撤収作業。クマザサと雪でスリップしながら下山。釜トンネルに来てもらったタクシーに乗せてもらって沢渡(さわんど)第2駐車場に戻ります。アルピコタクシーさん、お世話になりました。
駐車場前の「温泉山小屋ともしび」の温泉に入って、その後は美味しいものを食べに行きました。
今回の冬合宿のトレーニング山行は無事に終了です。おつかれさまでした!!
(行動記録)
12/10 7:00釜トンネル→7:57大正池砂防事務所→9:04 1620m辺り→9:34 1695m辺り
→10:30 1800m辺り→11:10 1930m辺り→12:40 2100m辺りBV
12/11 5:40出発→6:50 2400m辺り→8:10 2560m引き返す→9:30テン場
→12:00大正池砂防事務所→12:50釜トンネル
山行期間 | 2016年12月17日(土)夜~18日(日) |
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メンバー | SGY, NGS, MTM, KNS, HSO, UET, ASI, TYK, KSH, TCH, SOT, MRJ, HJS |
山行地域 | 福井の山 |
山行スタイル | 雪山 |
今回の荒島岳山行は、育成チームにとっては、実際の雪山での初めてのトレーニングになる。 前回の屯鶴峯、前々回の蓬莱峡では、仮想雪山として風化花崗岩を利用して、アイゼンワークやピッケルの使い方などを練習してきたが、そこはやはり関西近郊のトレーニング場でしかない。
今回は実際の雪山でのトレーニングであり、これまで練習してきたことを実践として試す場であり、また積雪量によってはラッセルワークの練習なども目的としてあげられていた。私個人としては、この日までに新たに準備しておいた冬山装備の初使用であり、年末そして年始に予定されている冬合宿に持って行く装備や道具の点検も兼ねていた。
出発日17日の夜の時点で荒島岳の積雪量の情報は入っていた。一日早く当会Mチームのパーティーが荒島岳に入っており、それにより現在の荒島岳の積雪が少なく、ラッセルワークの練習は出来そうにないということが予想された。18日朝7時に標高350mカドハラスキー場跡の駐車場から出発。
歩き始めたこの地点では雪はほとんどなく地面のコンクリートや土が丸見え状態、しかも溶けた雪と混ざってベチャベチャ、この調子では山頂付近に行ってもやはりラッセルワークの練習は出来ないなとあきらめた。天候は曇りであったが風はなく気温も高く、出発からの登りで1時間もしないうちにアウタージャケットは脱いでしまった。
シャクナゲ平辺りまで来ると流石に雪山に来たといった感じがしたが積雪量は数十センチといったところか。山頂には10:45に到着。ラッセルワーク練習は残念ながら出来ないが、ここ山頂付近ではまだ踏み荒らされていない積雪数十センチの場所があったため、ワカンの装着練習と実際にワカンをはいて歩いてみることになった。
そしてもうひとつ、ビーコンの使い方を宝探しゲーム風にして体験した。ビーコンを触ること自体が初めてであったため、ビーコン体験が新鮮でとても興味深く楽しい経験であった、しかも値段が4万円前後ということ… やれやれである。
下山時ようやく晴れ間が表れるようになり、キラキラした雪山独特のきれいな景色が見られた。 今回の山行では楽しみにしていたラッセルワークの練習は残念ながら出来なかったが、新たに購入した冬装備の初使用やビーコン初体験ができたことは良かった。 次は本番の年末の冬合宿である、楽しみで仕方がない。
(TYK記)
<行動記録>
カドハラスキー場跡駐車場7:05~シャクナゲ平9:30~荒島岳10:45~シャクナゲ平12:30~駐車場14:15
山行期間 | 2016年12月4日(日) |
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メンバー | SGY, MTM, KNS, ASI, TYK, TCH, SOT, MRJ, HJS, TNK |
山行地域 | 葛城山系 |
山行スタイル | アイゼンワーク、担荷 |
屯鶴峯でのアイゼンワークと担荷トレーニングをしてきました。
前日が納山祭であったため、数人はルームに宿泊、帰宅された方は翌朝上ノ太子駅に集合し、車で屯鶴峯へ向かいました。
準備を行い、10時頃よりアイゼンワークを開始。
蓬莱峡でのトレーニングに続き2回目のアイゼンワークということもあり、足の運び方が以前よりスムーズだったように思います。 トラバース時や急登時など、場面に合わせた適当な歩き方が本番で自然とできるよう、場面と歩き方を頭の中で確認しながら歩きました。
その後、11時過ぎ頃より猿回しを開始。
前回の蓬莱峡より、岩に階段状の凹凸が少ないため下りにくく、前向きで下りることに結構勇気が要りました。
しっかり腰を落として、フラットフィッティングで、アイゼンを信じて、など雪山での下りをイメージしながら、上り下りそれぞれ6本ずつ行いました。
その後、屯鶴峯から二上山までの往復を担荷。
ザックに石を詰め、13時30分頃より開始しました。
予報より降り始めが遅れていた雨が、1時間ほど歩いたところで降ってきました。
カッパを着て歩きましたが、歩いていると蒸れて暑く、止まると急激に濡れた部分が冷えるため、体温調節が大変でした。
しかし、普段雨の中をカッパを着てひたすら歩くこともないため、これはこれで楽しいような気がします。
16時30分頃、びしょびしょになり担荷を終えました。
その後、車で上ノ太子駅へ向かい、駅で解散となりました。
納山祭の翌日であったということで、二日酔い、寝不足の人もちらほら、といったなかでのトレーニングでしたが、全員で無事終えることができました。
蓬莱峡に続いて今回のトレーニングで、冬山のイメージを更に掴むことができたように思います。
しかし、土と雪を歩くのではやはり違ってくる部分も多いと思うため、本番では気を抜かず、これからの冬山を楽しみたいと思います。
(HJS記)
<行動記録>
アイゼンワーク 9:5011:20
猿回 11:20~12:40
歩荷 屯鶴峯13:30→二上山15:10→屯鶴峯16:20