アルパインクライミングを目指す泉州山岳会へようこそ! 大阪府山岳連盟所属

ホームリンクサイトマップ
入会募集中
泉州山岳会とは山行記録イベント

会員限定

山行スケジュール役立つ資料の共有EPE

恵那山 15年04月16日

山行期間 2015年4月12日
メンバー TGA,OSM,KNS,NAZ,MSD,KTH
山行地域 中央アルプス
山行スタイル 雪山ピークハント

しばらく山登りから離れているメンバーで、恵那山に行ってきました。下のほうは解けて雪がなかったのですが、上のほうは十分にありました。私たちは練習も兼ねてアイゼンをつけたのですが、なくても大丈夫だと思います。この時期の注意点は踏み抜きが多いことでしょうか。

車はゲートがあるところに駐車スペースがあり、そこまで入れることができましたが、アイスバーンになっている時期は奥まで入れるのは勇気がいるかもしれません。

久しぶりの雪山で楽しみ?

しばらくは急登。雪あるのだろうか?

やっと雪が積もっているところまで登ってきました。

景色のいいです。

頂上に到着。ポカポカ陽気で結構まったりしました。

御嶽山や中央アルプスがきれいに見えました。

久しぶりの雪山なため、コースに難しいところがなく、日帰りで行けるということで恵那山を選びました。景色がきれいでいい山でした。また、みなさんどこか行きましょうね。

時間記録

6:20広河原駐車地→6:50登山口→8:50 1850mあたり→10:25頂上→13:20登山口→13:45駐車地


例会:空木岳 15年04月14日

山行期間 2015年4月10日(夜)~12日
メンバー NKT,KTM,TKH,KTF,MTU,UET,MTM,YOD,TKD,MKM,YMG
山行地域 中央アルプス 空木岳
山行スタイル 残雪期登山

Mチームになって初めての山行です。本格的な春山も初めて。春山ってどんな感じなのかな?服装は冬山と一緒でいいのかな?色々想像しながら準備をしていざ中央アルプスへ。

入山した4/11は小雨が降り続いていたが、気温は暖かく、汗が止まらない。
林道を抜け徐々に雪がお目見え。夏道が分かるところもあれば、雪に消えている所もあり、読図しながら進む。
実は、Bチームの間はリーダーに頼り切っていて、自分でちゃんと読図をしたことがなかったので、雪道ではどうやってルートファインディングしたらいいのかわからず。ちゃんとやってこなかったことを反省する。
先輩方の力も借りながら先頭も歩かせてもらって、次回からの事前準備の際に押さえておかなければならないポイントを学ぶことができた。

そうこうしているうちに、難所の大地獄に突入。雪は少しあるものの、アイゼンを着けて難なく通過。その次の小地獄の方が地獄度は高かった。足を滑らせたらどこまでも落ちていきそうな斜面をトラバース。ロープを頼りに慎重に通過。かなりの時間を要した。
今までこんなに緊張しながら歩いたことは無いのではないかというくらいの緊張感だった。
1日目は小地獄を越えた所で幕営。
翌日はアタック装備で空木岳を目指す。朝日が昇り、美しい景色を束の間堪能。前日とは打って変わって晴天。2日目も気を抜かずに慎重に歩を進める。「帰りもあの危険な地獄を通過しなあかんのか~」と帰路を考えると憂鬱になりながらもピークを目指すが、小地獄の通過を見越して、駒石の手前で引き返すことに。稜線からみる中央アルプスの山々は美しかった。
天気が良いせいもあってか、度々踏み抜く。帰りの小地獄もドキドキしながら通過。
この日も暖かかったのでよく喉が渇く。池山小屋の水場で美味しい水をたらふく飲んで、最後の一頑張り。

ピークは踏めなかったが、読図や危険な個所の通過方法など盛りだくさん貴重な経験ができた。
いつかまた、リベンジしたいと思う。


唐沢岳幕岩左方ルンゼ 15年03月31日

山行期間 3/27(夜)~3/29
メンバー SKW、HND
山行地域 北アルプス
山行スタイル アイスクライミング


アルパインアイスの人気ルート(?)、左方ルンゼに行ってきました。

登攀日の3/28は天気がよく、最高のロケーションを楽しむことができました。

先行パーティーがいたため、途中で順番待ちなどもありましたが、登攀は約3時間。

終了点から取り付きまで、B沢右俣から下降で約1時間。

下降路が分かりにくいかと心配していましたが、何日か前のものと思われるトレースがうっすらと残っていたおかげで、迷うことはありませんでした。

頑張れば日帰りも可能ですが、前夜ほとんど寝ていないため、翌朝の下降としました。

高瀬ダム下から唐沢に入る。

いやらしい巻き道 滑落は致命的

金時の滝は右岸のルンゼから巻く

幕岩が迫ってきた デブリだらけ

B沢に入る 落石注意

左方ルンゼ下部 F2の氷柱が目立ちます

F1はフリーソロ F2からアンザイレンして登攀開始

F2の10m以降はⅢ級以下の易しいアイスと雪壁が続く

ロケーションは最高 約3時間で登攀終了

 

葛温泉からアプローチ4時間半、登攀は3時間。

初見でトレースがないと、おそらく下降路を探すのが難しいと思われます。

また降雪直後は雪崩の危険が高く、天気が続くと落氷や落石が激しく、なかなか入山のタイミングも難しいです。

篤志家向きでしょうか?


一歩前へ!赤岳主稜 15年03月30日

山行期間 3月20日(夜)~22日
メンバー SKD、HSO
山行地域 赤岳
山行スタイル アルパインクライミング、アイスクライミング

丁度一ヶ月前に悪天候で行けなかった赤岳西壁主稜。

再挑戦すべくSKDさんと、HSDの若手コンビで計画した。

計画を立てて、時間の無い中トレーニングをし(ヘッデントレーニング!)準備万全。

 

登攀技術は十分練習した。

しかし一番不安なのは初日にアタックするので、体力不足による高度障害。。

そのため離阪時間をできる限り早め、仕事が終ったと同時に用意ドン!

PM5時半に出発するも、、事故渋滞+1H,美濃戸入り口で立ち往生+1H・・・・

結局仮眠時間は2Hとなる。とほほ

 

3月21日 赤岳 西壁主稜

美濃戸まで車ではいれたのでBCの行者小屋までは2時間の歩き。

ここでも体力温存の為極力荷物の軽量化をはかった。

高度障害には水を。ということで前日夜から出発まで1Lの水分補給。

そのおかげか、前回はとてもしんどかった道のりも、楽々になっていた。

行者小屋にBCをはり、少し休憩した後ガチャを取り付けアタック装備で主稜取りつきへ向かう。

 

 

取りつき点

 

石碑からチョックストーン

 

取りつきは文三郎尾根のはしごをのぼって少しいったところ、石碑の50mほど下から取りつく。

前回偵察をしていたのでスムーズに取り付けた。

最初のトラバースの通過に、文三郎の手すりを支点にセルフを取り確保したが50mロープでは間に合わなかった。

トラバース途中の岩に支点が一つあった。若干コンテぎみに10mほど進み確保してもらった。

 

チョックストーンからみるトラバース地点。

 

 

1P チムニー

最初のチムニーが核心のⅣ-。

アイトレを沢山したおかげで簡単そう!4mほどで高度もなく、ぺツルもうってある。

おたすけひもも掛かってあります。

ということでHSOがリードさせて頂くことになった。

少し前爪がかかれば安心!難なくクリアーでテンションが上がっていく。

チムニーをコの字に登り終了点。安心のぺツル2個!

 

2P 階段状の岩~

Ⅲ級10mほどの岩壁、SKDリードで登攀。

階段状で気持ちよく登攀しリッジにでる。

 

3~5P リッジ雪面

リッジ雪面は良く探せばハーケン等があるが、どこだどこだ?と探すよりピナクルが適度にあったり、カムが有効に使えた。

5P。HSOリードで「上部で出しの岩場の取り」へ行くはずが支点を発見できず、(先行パーティーも解らず右往左往)そのまま岩に取り付いてしまう。

支点があったが、さびたハーケンだったのでカムとナッツで補強し、HSDがビレイしていると後続パーティーはそれよりもう少し右にいったところに終了点をとっていた。

聞くとそこが正規らしいが、自分たちが違うルートを行っていたのでポジティブクライマーとまちがえられ「すごいねぇ」と連呼されいよいよテンションマックス笑

 

6P 上部で出しの岩場

正規のルートとは違うルートをとり、難しそうであるがSKDさんリード。

ひやひやしながら通過。1Pより断然むずかしかったがフォローなので楽しく登攀させてもらった。

 

7~9P 階段状のリッジ

適度にある岩を快適に登攀。

 

10P~11P 雪面

他のパーティーはアンザイレンを解くほどの場所であるが、なにがあるかわかりません。

しっかりと登山道まで確保しながら通過した。

 

登山道にでてからロープを解き、5分ほど歩けば赤岳頂上へ。

先回ピークを踏んでから一ヶ月、トレーニングを繰り返し目指した同じピーク。

ドッ快晴に恵まれすべてが報われた景色、ここに立てたことで今までより一歩成長出来たと思いました!

 

頂上からは文三郎尾根を下山しBCへ。

思っていた以上に早く登攀でき、15時過ぎにはBCにつきのんびりして就寝。

 

 

21日 南沢小滝 アイスクライミング

せっかく来たし、そのまま帰るのも勿体無いので

朝早く起きて南沢小滝でアイスクライミング。

 

まずは氷の確認。

よしっ、トップロープで!

イケイケモードは今日も続行で、得意のダイアゴナル。

ちょいハング

前日のままの普通のアイゼンだったのと、アックスも研ぎが甘いらしくぜんぜんささらない。

それでもトップロープなのでガンガン登り全身パンプ!

筋力アップしたところで、下山しました。

 

<行動記録>

3/21 0430起~0530美濃戸~0726行者小屋0820~0910主稜取り付き~1000登1347~赤岳P1355~行者小屋1520

3/22 0430起~0600行者小屋~0640南沢小滝アイス1020~1110美濃戸


八ヶ岳 ~72期 同窓会 山行~ 15年03月09日

山行期間 2月27日(夜)~3月1日
メンバー SGY、KNS、SKD,TGA,MYG、MTD,SMD,MYI
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル ピークハント&アイスクライミング


Bチームを卒業し、早いもので丸2年

恩師SGYリーダー、KNSリーダーもご参加頂けるという同窓会山行が実現しました。

72期メンバーがこれだけ多く集まる山行は卒業山行以来。

八ヶ岳へ向かう車中では懐かしい話しから今、そしてこれからの話まで色々な話題に満開の花が咲きます。

 

=2月28日=

■6時半 赤岳山荘駐車場 発

まずは南沢経由で行者小屋へ。入山者は多くトレースばっちり。

たまにツルッと滑る氷ついた箇所があり「下山は要注意だな」と

ヒヤッと感じることもありましたが

清々しい青空のもと、1年間共に頑張ったメンバーとの

久々の山行は嬉しい時間です。

 

 

樹林帯を進む中、視界がパッと開ける

 

「あれが大同心で小同心」

目下、八ヶ岳通い中のSKDさんのルート案内に

「いつかは」と心躍ったメンバーも多いのでは。

 

 

 

■9時半 行者小屋

 

 

 

 

 

 

 

文三郎尾根から 赤岳を目指します。

 

 

 

 

 

行者小屋から見上げた通り

登りはキツく、慎重になるものの

 

 

 

 

本日、快晴無風のアタック日和

 

■13時 赤岳山頂

「今日のこの登頂で72期の忘れ物を取り戻せた気がする」

このSGYリーダーのお言葉には思わず、ほろりとなりました

思い返せば72期Bチームの冬合宿は「北八ヶ岳」

悪天にみまわれ、結果は敗退

当時の冬合宿に参加出来なかったメンバーも加わり

2年という時間を経てようやく冬期の赤岳のピークを72期メンバーで踏む事が出来たのです

 

■16時 TGAさんの取り計らいで天気図大会開催。

そして自主的にお酒歩荷をしてくれた多数のメンバーのお陰でちょっと♬♪ほろ酔い♬♪♬にもなり、この日、寝る直前まで山の話しで盛り上がったのでした。

 

=3月1日=

長期予報での悪天予報がずれこみ、昼頃までは何とか天気はもつだろう、という予想。

今日は予定通り、南沢小滝でアイスクライミングです!ほとんどのメンバーがアイスクライミング初体験。

「実際にやって身につけるしかないっ!」という厳しい現場仕込みのSKDさんのもと、見よう見真似で取付くとすぐに腕パンパン足ぷるぷる。

リーダー陣や経験者の皆様の動きはとても滑らかで美しく登るのが簡単そうにも見えますが実際に取り付くと手も足もでません。。。

たまに運よくバイルやアイゼンが「サクッ」という良い音と共に氷面に刺さると楽しくなってきます!

それぞれのレベルで和気あいあいとお昼前までアイスクライミングを満喫し、名残惜しいながらも下山。

楽しい同窓会山行となりました。

 

残念ながら今回、参加出来なかったKWIリーダー、ITNさん、KMRさん 次回はご一緒できますように(^-^)

————————————————————————————————————————————

Bチームを卒業するにあたり、お世話になったリーダーに何かお礼がしたい、と皆で「ああだ、こうだ」と相談をした結論。

それは「先輩に連れていってもらう山行から後輩を連れて行ける、自身で山行を組めるようになること」でした。

今回、企画発案、準備段取りをして頂いたSKDさんのお陰で同窓会山行が実現した事に感謝すると同時に

この山行がお世話になったリーダーへの贈り物第一段となったのでは?!と感じます。

 

何かとお力をお借りすることがこれからも多々あるかとは思いますが。。。

少しでも早く成長できるよう、励みますのでこれからもよろしくお願い致します。


奥穂高 ~涸沢岳西尾根~ 15年03月05日

山行期間 2015年2月28日(金)夜~3月1日(日)
メンバー KTM,KTF
山行地域 穂高
山行スタイル 雪稜登攀・山頂往復


今回は3日間で、チャレンジして奥穂高に行く計画をたてた。

2月28日(土)

新穂高温泉駐車場を6時30分に出発し林道を進む。年末に来た時よりやはり雪が多い。

昨年11月から通算3回目の林道。楽なようで意外と長い道。

天気は快晴、穂高平小屋からは槍ヶ岳も見える。

9時10分白出沢出合、しばしの休憩後、ここから西尾根に取り付く。

ここからず~っと、ひたすらラッセル。しかも急登。

あまり平らなところや緩やかな傾斜は少ない。

雪質はモナカ。外はぱりっ、中はふかっ。ワカンでも凍っているため、

怖いところがあったりするが、アイゼンで沈むのもしんどい。

春山のような雪質になってる。

約5時間半ほどラッセルし、2200m付近で幕営。

明日は天気は崩れる予報。今日はこんなに天気がいいのに。

夜21時を過ぎると同時に風が吹き出す。一晩中風が吹いていた。

3/1(日)

4時に起きて準備するも、外が荒れているのがツェルトの中にいても分かる。

明るくなるまで待ち、6時半に出発。

昨日にひき続き急登。しかも今日は風のおまけつき。

しばらくすると樹林帯を抜ける。顔に容赦なく風雪が吹き付ける。

雪質は微妙に柔らかくいやらしい。

3時間ほど登り、岩稜が混じるようになってきた。

事前情報より、フィックスロープが張ってあるところを通過。

これを登りきれば、蒲田富士のはず。

その手前でツエルトをかぶって休憩。天気の状況は良くない。

けど行けるところまで行こう。ということになり、前進することにする。

少し前進するも休憩前より視界が悪くなっている。

残念だけど、引き返せるうちに、ということで、

ここまでということになり、撤退することになる。

登りでも嫌らしいところがあったので、下りはロープをだした。

風にあおられる、足をとられそうになる。

登りに立てた標布を回収し、幕営地点まで戻る。

12時。しばし休憩をし、下山する。

白出沢出合、14時30分。雪はここでは雨に変わっていた。

新穂高温泉駐車場17時。

2日間だったが、天気の全くことなる2日だった。


八ヶ岳バリエーションルート ~入門編~ 15年02月16日

山行期間 2015年2月14日~15日
メンバー KTF、SKW、HSO、HND
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル アルパインクライミング


八ヶ岳バリエーションの入門ルート、阿弥陀岳北稜と赤岳西壁主稜を計画しました。

これまで冬季の八ヶ岳で、天候に恵まれたことがなく、今回もまたまた土日ともに冬型予想…

厳しいかなぁと思いつつ、少しでも冬山の経験を積もうと入山しました。

 

今回はSKWさんがタイヤチェーンを購入!

その威力で美濃戸まで車を入れることができ、往復約2時間短縮できました。

まぁ、車の運転はかなり恐ろしかったですが(^_^;)

 

2/14(土)

南沢からBCとなる行者小屋へ。

天候不良のためか、いつもより入山者は少ないように感じます。

行者小屋に到着。

美濃戸から約2.5時間。

 

小休止の後、急いで登攀準備を整え、阿弥陀岳北稜に向かうことにします。

 

 

 

この時点で、BCレベルではまだ風が弱く、とりあえず出発してみることに。

阿弥陀岳方面は雲に覆われていて、JPあたりでもう一度アタックするかどうか判断することにしました。

行者小屋からJPまではトレースがあったので、50分ほどで到着。

 

 

 

 

 

JPに出ても風は10m未満。

おまけに、目の前の第一岩峰はどこからでも退却できそうなので、前進することにしました。

 

登攀準備を進めている間に、ガスは晴れ、風も弱まってきたので快適に登攀できました。

ザイルは2ピッチだけ伸ばしました。

今日はリードはSKWさんに任せ、HNDは気楽に後から登らせてもらいました。

1P目、クラックを3mほど登るとハンガーボルト1本あり。

その後は階段状。

2P目、階段状のフェースから最後は短いナイフリッジ。

 

 

 

 

 

ここまで来れば、山頂はもう目の前。

コンテで一登り!

 

 

 

 

 

 

登頂!

素晴らしい天気。

こんなに風の無い八ヶ岳は初めてです。

 

SKWさんは初めて冬の岩稜をリード、HSOさんは初めて冬のバリエーションルートからの登頂。

それぞれ良い経験ができました。

 

阿弥陀岳からの下降は慎重に。

少し緊張しました。

 

 

 

 

 

結局この日は、夕方まで良い天気が続きました。

明日もひょっとして行けるのかな?

 

2/15(日)

昨夜から雪が降り続き、あまり天気は良くなさそうです。

今日は赤岳西壁主稜を目指しますが、まずは一番に取付きたいので、5時前にBCを離れました。

 

ガスが多いため、日の出前は全く視界が効かず。

主稜の取付きが分かりません。

BCから文三郎尾根を約1時間登った所で、大体このあたりと目星をつけ、ひとまずツェルトに入って明るくなるのを待ちました。

しかし、日の出になっても30m先の岩が見えず、おまけに風雪が強まってきたので、今回は主稜の登攀は断念。

一般道から赤岳頂上を目指すことにしました。

 

高度が上がるごとに風は強くなりました。

この日の風は、強烈に冷たかった(ーー;)

油断すると凍傷になりそうです。

 

 

 

ツェルトを出て、30分足らずで赤岳頂上へ。

こんなに近かったんですね。

記念撮影。

HNDは初めての赤岳山頂で、それなりに満足しました。

 

 

 

 

山頂から1時間とかからず、行者小屋のBCへ。

一晩で、かなりの積雪があったようです。

 

 

 

 

 

 

この後、テントで温かいものを飲んでから撤収、下山しました。

赤岳西壁主稜を登れなかったのは残念ですが、ダメ元で出発した山行だったので、良しとしましょう。

KTF、SKW、HSOさん達は、下山中さっそく再挑戦を検討していました。

素晴らしい意欲ですね。

 

(HND記)


氷ノ山東尾根山スキー 15年02月15日

山行期間 2015/2/15
メンバー MSD、WKM、TGA、TRN
山行地域 氷ノ山
山行スタイル 山スキー


天気:曇り

行程:リフト上0810~東尾根への取付0920~東尾根上 1,100m 1020/1040~1370mくらい 1220/1240~ゲレンデ1440~駐車場 1450

 

近くて日帰りで行ったことのないところ。。。

ということで一度も行ったことのない氷ノ山。

そして、今年はわかさスキー場からHSO氏たちが行っていたので氷ノ山国際スキー場からアプローチする東尾根にする。

土曜日出発なので早めに出発。
駐車場について、リフトを使わず早めに出発する予定だったのだが、ゲレンデがよくわからない、、、

明るくなるまで待ったところ、駐車場からはゲレンデが見えず、登高リフトなるものを乗るとのことであった。。

 

登高リフト(これは時間があったので歩いて登る)ともう1本リフトを乗り、スキー場中心部へ。

ここにあるパトロール小屋で登山届を提出して出発。

尾根に取付くルートを探していたら、トレースがあったのでトレースを登る。
結構な急斜面で歩きの人に追い抜かされる(;一_一)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏道ではなく夏道の西側の沢を登っているようでかなりの急斜面。
4人中2人はとっとと板を外して担いで登り、最終的に尾根に登る最後の登りは全員が板を担いで登る。

スキーをしに来たはずなのだが。。。

 

尾根にたどり着く。

針葉樹林がかなり密にはえています。

 

 

 

 

 

 

 

 

途中、雪庇が落っこちていました。

尾根上は狭く滑るところもなくテロテロを移動しました。

天気不良で真っ白。上部は広斜面であったため、進路決定が困難だったので、上部滑走バーンを目前にして、撤退を決定。

 

 

 

 

 

 

 

 

下降は完全に登りと同じルートで下る。

登りに苦戦した急斜面はやはり滑走するには上部が急すぎましたが、少し下りるを滑ることができます。

但し、急斜面ゆえにかなりスラフ?が発生した跡があったので要注意でした。

今回のルートではあまり滑ることができませんでしたが、「地図をよく見ると滑るところがある」とのことなので次回再挑戦です。


蛇谷ケ峰 スノーハイキング

山行期間 2015年2月11日
メンバー HND,TGA,MYI
山行地域 比良 蛇谷ケ峰
山行スタイル スノーハイキング


2月11日:鉢伏山、12日:氷ノ山

これが加藤文太郎さんにとって初めての雪山への挑戦 ※諸説有り

そんな意義ある日を讃え、2月11日は恒例!スノーハイキング

昨年の氷ノ山に続いて今年は比良の蛇谷ケ峰へ

 

グリーンパーク想い出の森から吊り橋、旧いきものふれあいセンターを通過し

与一谷登山口から尾根道へ

さすが人気のお山。トレースはバッチリ

 

今日は時間がたっぷりあります  各自、思い思いに好きなだけ雪遊び

 

豪快ジャンプで雪屁崩し滑り台

でも戻ってくるのがちょっと大変???

 

随分、以前にお知り合いから頂いたまま、眠らせていたというスノーシューがいよいよデビュー!!

果たしてワカンとどれほどパワーが違うのか??

 

もう少し気温が低ければ霧氷の世界を楽しめたのに・・・と少し残念に思いはしましたが

雪の白というものは空の青でより一層、映えるものであり、気分は文句無しにどこまでも上々

 

道標が雪で埋まるほどではありますが雪はしっかりと締まっており、歩きやすい

有難く、トレースを拝借するツボ足隊のTGAさん&MYIと相反して

「スノーシューの威力を試したいっっ」と自ら大きくトレースを外れるHNDさん

お疲れ様です・・・

 

 

この最後の登りを超えたら

噂通りの好展望!!

名物 白蛇さん♪♬ に存在感溢れる武奈ケ岳を始めとした360度の眺望

せっせ、せっせ と山頂標識を掘り起こすTGAさん 何とも有難やぁ

 

「スノーハイクは楽しいなぁぁぁぁぁ~」と大満足して下山開始

 

あれっ見覚えのあるようなお顔の方がまた登って来られる・・・???

 

同じ時間帯に出発をした為、ちょっとした顔見知りになった方に間違いありませんっ

たしか・・・随分前に山頂を出発されたはず・・・

 

お伺いするとこのルートは目的ルートとは異なる朽木スキー場へ向かうルートだったようで・・・(冷汗

早く気付けてこれ幸い・・・ただちにルート修正

 

この先も552m地点の分岐等、丁寧なルート確認は必要です

 

大阪から朝発でも充分に楽しめ

また今回のような晴天であれば危険箇所も無く、少々のラッセルも楽しさを盛り上げる一つの要素!

 

雪山を純粋に楽しく満喫出来た2月11日となりました

来年はどこに行こうか

 

6:00大阪発→8:25 グリーンパーク想い出の森→与一谷登山口→尾根道(与一谷ルート)

→552m地点(釜ノ谷分岐)→11:00 蛇谷ケ峰 山頂→釜ノ谷分岐

→13:15釜ノ谷登山口(グリーンパーク想い出の森バンガロー裏)


西穂高 山スキー調査と雪洞 15年02月08日

山行期間 2/7-8
メンバー HSO、MGW、TRN
山行地域 西穂高
山行スタイル 雪山


天候:2/7晴れ、2/8雪

行程: 2/7 ロープウェイ上駅0934~山荘1055/1126~独標12/50~1550途中~・・・1600雪洞堀開始~1755雪洞完成

主たる目的:雪洞を掘ることとスキー滑走ができるかの調査

 

やはり、ロープウェイがある為かたくさんの人がいました。

さわやか青年、山スキーの兼用靴をはいた人、GOPROをヘルメットに付けて賑やかに一人で歩いている人、同じパーティーの人と間違って私たちの写真を撮ってくれた人、名古屋から来たクロアチア人のスキーヤーなどなど、たくさんの人との楽しい会話があり、いつもと一味違う山。

残念ながら、西穂までは辿りつけず、滑走斜面の調査はできませんでしたが、雪洞という目的は達成。

人間ショベルと化したHSO氏のおかげで約2時間で3人が横になって眠れるスペースを確保することができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にしほくん

 

 

 

 

 

 

 

 


妙法山 山スキー 15年01月26日

山行期間 2015.1.23(夜)~24
メンバー HSO,KTM,KTF,TRN
山行地域 妙法山
山行スタイル 山スキー

岐阜県の妙法山へ山スキーへ。

この山はインターネットの動画サイトでたまたま滑っている動画を発見し、景色が良かったので妙法山にきめました。

三方岩や猿ヶ馬場山なども近く、周辺山域は山スキーがさかん!

 

まずはおきまりの林道せかせか。

斜面に取り付きHIKE UP!!

急稜なトラバース。雪が緩んで危ない!

天気予報をみていると、平日→降雪 週末→ピーカン照りの良い天気。。

春スキーみたいな極アツな登りでした。

 

 

しかーし!あまりにも日射がつよすぎて斜面がきになり、弱層テス・・・ずるっ

むむっ?もういっかい・・・ずるっ

と角柱をつくる側から破壊するというプァーな状態。

ということですぐさま撤退。滑走開始!

 

スキー場の中級~上級くらいの斜度に密に生える木木木。

去年はすごく怖かったけど、今年はスリリングで楽しい!

 

朝はパフパフだったけど、日光でべっちょり重たい雪になってしまいました。残念。

でも、いろんな雪質をみたいので、いいのです。

帰りの林道で一部危ないところがあったので、(写真ではつたわらない・・・怖い!)

スキーを履いていると滑り出すととまらなさそうなのでつぼ足でしっかり通過。

妙法山山スキーでした、

やっほーーー

 

行動記録

野谷橋林道入り口P(0550)~尾根取り付き(0700)~・1128(1020)~1300m(1140)滑走開始~尾根取り付き(1230)~野谷端入り口P(1330)


戸台川アイスクライミング 15年01月22日

山行期間 2015.1.1-3
メンバー HND・SKD
山行地域 南アルプス
山行スタイル アイスクライミング

今回冬合宿を三峰川の岳沢を予定していましたが、年末年始の天候悪化で中止になり、代替え山行の戸台でのアイスクライミングに行きました。

 

1月1日

19:00に集合して、いざ戸台へ・・・と思いましたが、名阪国道が大雪の為大渋滞!!!

動きません!前を見てみると坂道で登れなくなった車やスリップして横を向いている車などがあり、下道へ降りました。下道を5分ほど進むとまた車が止まっていました。

一般道なので降りて車を押したりして時間がかかりましたが、何とか高速に乗り、無事現地近くの道の駅までたどり着きました。本日は車中泊です。

 

1月2日

早朝に起床して、朝食をとり、服を着替えたりして、戸台の駐車場まで行きました。例年より雪が多いとのことです。

戸台の河原の駐車場について、いざ丹渓山荘まで向かいます。

河原歩きです。ダラダラと長かったです・・・

3時間ほどで丹渓山荘に到着しました。

丹渓山荘は快適?でした!

山荘は廃業しているので、中を見てみると1PTが幕営していましたので、我々も山荘の中に幕営しました。

登攀準備を整えて、氷瀑目指します!!!

初日は時間があまりないので、近場の氷瀑に行きました。

「舞姫の滝」の基部に山荘から20分ほどで到着しました。

舞姫の滝基部です。

1P目はSKDリードで登攀開始です。

初日一発目の緊張感を楽しみながら登りました!Ⅲ級ぐらいです

2P目HNDさんリードです。Ⅳ級ほどで登りやすかったです!

3P目は大滝です!下から見上げたら2本ぐらいルートが取れそうでした。

HNDさんが空身になりリード開始です!

傾斜が強かったです。

兵庫県の山岳会が1PTおり、左側にトップロープを張っていましたので、我々は右側の所を登りました。Ⅴ級は腕がパンプしてしまいました・・・

終了点に着くとあまり時間がないので、ここでトップロープでトレーニングすることに・・・

トップロープを張り終えると、隣のPTから「こっちのロープを使って登ってください」とのお言葉がありましたので、お言葉に甘えて左側も登ることができました。

中央のラインは傾斜があり、難しかったですが、左側は少し傾斜が落ちて登りやすかったです。

トップロープは安心して登れますが、リードを想定して登ると体に力が入ってしまい、きちんとレストしないとすぐにパンプしてしまいます・・・

まだまだ経験不足です・・・・。

2時間ほどトップロープでトレーニングをして丹渓山荘に戻りました。

山荘にいたPTから翌日行く予定の「駒津沢」の情報を聞き、かなりのラッセルで時間がかかるとの事です。前日の大雪で、雪崩が発生して苦労したそうです。前日入っていたPTが高巻きを失敗して滝壺に落ちたとの情報もありました。

雪は多いようですが、、降雪より2日たっていますので、予定通りに駒津沢へ行く予定で就寝しました。

 

1月3日

起床して、朝食を食べて本日行く駒津沢のルートを確認して出発しました。

途中までトレースがありましたが、雪に埋もれた沢を渡渉時に雪を踏み抜いてしまわないように注意しながらあるきました。

1時間ほどでほとんどトレースがなくなり、ラッセルになりました。

腰ぐらいの雪ですが、吹き溜まりになるとかなり埋まってしまいます。

途中から傾斜が増してきましたので、胸ラッセルになりました。

2時間ほどで五丈の滝の基部に到着しました。

基部で用意をしていると近くから「ドン!」と大きな音が聞こえ、二人で「雪崩か?」と上を見上げましたが、雪は落ちてきませんでした。

その後も何度か「ドン!」と我々の反対側からの音におびえながら、登攀準備を整えました。

1P目はHNDさんリードでスタートです!

氷は薄く、ルートどりが難しいようです・・・

スクリューを2本打った所で、トップから指の感覚がほどんどない・・・とのことですので、ロアーダウンして指の回復をしました。30分ほどで感覚を取り戻して気持ちを入れ直し再登攀!

10mほど登った時です・・・「ドン!」と嫌な音が近くから聞こえました。

リードしているHNDさんの前の氷が薄くなるのが見えました・・・・!

「HNDさんの前の氷が落ちました、危険なので降りてください~~~!」と叫び・・・

トップから死ぬ気でクライムダウンするので、お願いします!と言って、驚異のクライムダウン

無事に着地することができました。

先ほどから鳴っていた音は、氷瀑の裏側が落ちている音でした。

そのまま登っていたら・・・と思うとぞっとします・・・

駒津沢は敗退をして、時間が残ったので、明日行く予定だった舞姫ルンゼへ行きました。

舞姫ルンゼは氷の状態も良く、40mの大滝です。

スクリューの本数が限られていたので、本数に注意しながらHNDさんのリードです。

途中でスクリューが足りなくなったので、降りて回収、登り返して、また回収・・・

トップロープをはりSKDも登ります。

懸垂は少し細い木が支点でした。

心細かったですが、無事登攀を終了できました。

夕刻になってきたので、山荘まで戻り、翌日行くルートがなくなったので、下山を決定して、ヘッドランプで下山しました。

毎回ですが、下山が長かった・・・

日本のアイスシーズンももう少し・・・

できるだけ登ってトレーニングをしたいと思いました。


赤岳天狗尾根 15年01月19日

山行期間 2015年1月10~11日
メンバー KTF、SKW、HND
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル アルパインクライミング


年明けの三連休を利用して、赤岳天狗尾根に向かう。

正月の寒波でまとまった積雪があり、直後の週末のため、今回は猛ラッセルも覚悟して入山した。

 

1/10(土)

未明に美し森駐車場に着き、仮眠。他に車は無し。

目覚めると2台駐車されており、進むべき登山道には真新しいトレースが。

「先を越されて残念」と言いつつ、その本心は「楽できて良かった」。

出合小屋までのアプローチでは、楽をしたいのが人情というものです。

美し森駐車場

しばらくは林道歩き

自然に沢に出て、いくつかの堰堤を超える

途中、立派なカモシカに出会う

出合小屋。思ったより遠かった。

 

出合小屋から先にも、トレースがばっちり。どうやら、先行パーティーも天狗尾根に向かったようだ。

しかし、トレースがあるにもかかわらず、目指すべき方向と地形が頭の中で何となく一致せず、しばしの彷徨。

30分ほどうろうろして、ようやく自分の愚かさに気付き、トレースを辿ることに。

どうやらルートファインディングでは、先行パーティーが一枚も二枚も上手だったようです。

先行パーティーは大きいテントなので、2400m付近の平らになった場所で幕営。

ここまでのラッセルのお礼を言い、我々はもう少し前進します。

激しいラッセルになるかと思いましたが、何日か前のトレースがうっすらと残っていたので、激しいラッセルになることはありませんでした。

赤岳沢。

左から落ちてくる沢筋からのトレースを利用させてもらいました。

 

正午過ぎ、天狗尾根核心部の岩稜帯に到着。

目印のカニのハサミを確認して、すぐ下の斜面をならして幕営することにした。

明日は一番で取付けること間違いなし。

昼過ぎに、岩稜帯に到着。

岩稜帯直下の急な斜面を切って幕営。雪が多かったからなせる業。

 

 

1/11(日)

まだ暗い中、ヘッドランプを付けて出発。

カニのハサミは難なく通過。その後、突き当たった壁でルートに迷う。

トポやネットでは右からとなっていたのだが、一旦右にルートを探るも暗くてよく分からない。戻って左上するランペにルートをとる。

これが失敗。

途中から難しくなり、ランニングも取れず、困難なクライミングを強いられる。今回はワートホッグに何度か助けられました。

結局大天狗手前まで、5ピッチザイルを伸ばした。

大天狗は右上に弱点の凹角を登ると簡単。1ピッチで抜けられました。

まだ暗い中の出発。慎重に。

一旦右にルートをとるが、仕切りなおして登攀開始。

この時は簡単に見えた、左上するランペ。

核心となった3ピッチ目。もろい岩とランナウトの恐怖に耐える。

5ピッチでようやく大天狗直下にたどり着き安堵。

この後、カメラの不調により写真無し。

 

大天狗から先は、ザイルを出すほどではなく、稜線まで慎重に登攀する。

下降はツルネ東稜。

ツルネ東稜は、出だしが分かりにくいように思う。

トレースが無かったら、ルートファインディングに苦労したかもしれません。

稜線に到着。やっぱり人工物を見ると安心します。

登攀終了。ありがとうございました&お疲れ様でした。

天候が悪かったので、赤岳山頂は割愛して下山。

 

今回は、全員が初めての山域ということで、時間に余裕を持った計画にしました。

八ヶ岳東面には、まだ楽しそうなルートが多数。

でも、関西からだと普通の土日では、かなりタイトなスケジュールになりそうですね。


祈願!2015年初めは槍ケ岳 ~冬合宿偵察~ 15年01月17日

山行期間 2014年11月22日夜 大阪発~11月24日
メンバー KTM、KTF、SZK、NKT、HSO、MYI
山行地域 北アルプス
山行スタイル 雪山縦走


前回の冬合宿「爺ケ岳」で多くの事を教えて頂いたお二人、そして愉快で元気なMチーム1年目のメンバーで

冬合宿:槍ケ岳に向け、偵察に行ってきました。

 

~1日目~

■6時 新穂高温泉 出発

林道が長い・・・

■7時15分 穂高小屋

だんだんと深くなる雪の感触に あぁぁぁ 雪山の季節が来たなぁ、と肌で感じます。

ああぁぁぁぁぁぁ・・・この感じ・・・。その歩きづらさに雪山の苦しさも思い出してきました。

前年の同ルートでの冬合宿では槍平に13時半頃到着と聞いていたので今回もそれなりに時間がかかると覚悟していましたが

白出沢、滝谷避難小屋を過ぎると思いのほか、すぐに藤木九三レリーフ。槍平まで予想より早く到着できそうです。

いや・・・ちょっと待て。このルートをあのベテラン勢で13時半までかかったということは・・・1ケ月後、どれだけ厳しいラッセルが待っているのだろう・・・

 

■10時20分 槍平小屋

「荒天での視界不良時には今見えている景色は一切見えない。そのような状況でどの方向に進むのか」KTMリーダーより。

各地点でコンパスでの方位チェック、奥丸山の取付点など1時間ほど入念に偵察。

奥丸山取付のあまりの急登に「雪崩ないか」と不安を感じた途端、ゴロッガラガラ。

耳をふさぎたくなる嫌な音が。。。

小さな落石ではありましたが異様に身震いがしたのを覚えています。

■13時50分 千丈分岐 幕営

「あれが中崎尾根、そして千丈乗越」

KTMリーダーより飛騨沢側から見た冬合宿時に実際に行くルートの確認をして頂きました。

千丈乗越。遠目から見ても鋭く険しい面持ちです。

 

今日は幸いにもほどよく優しいこの山域が冬合宿時には一体どれほどの厳しい山に様変わりしているのか。

その想像で不安と緊張にまみれた1日目がようやくここで終わりました。

 

緊張がほぐれると少し余裕も生まれ 今回が滅多に無いほどの好天に恵まれていることに気付きました。

青空と真っ白な雪、そして槍ノ肩を背に!!

 

~2日目~

■6時出発

まだ暗い中ではありますがトレース有り。 しかし朝一番の登りは非常にこたえます。槍ノ肩に着く頃にはすっかり明るくなっていました。

 

 

目の前に槍ケ岳。

 

山荘前に荷物をデポし、ここからはKTFさんを先頭に山頂を目指します。

KTFさんに指示を頂きながら後に続き、登るも私なんかの今のレベルではここに来るべきではなかった。

登り始めた途端、すぐにその思いに打ちのめされました。

 

上を見ても、下を見ても、左右どこにも安心できる場所なんてものはほんの僅かも無く。

雪と氷が入り混じった鋭く冷たい傾斜の勢いに飲み込まれ、背筋、手、足、そして気持があっという間に凍りつく。

 

何をどうやったかKTFさんの助言もあり何とか山頂に立てたものの、私個人的には非常に厳しい槍ケ岳となりました。

 

1ケ月後、またここに立てるかな・・・。立てますように。

 

槍ケ岳山荘前に戻ると今から向かう大喰岳への方位チェック、状況の悪い雪山での装備の工夫や行動について

KTMリーダー、KTFさんより様々なアドバイスを頂きます。

■10時過ぎ 大喰岳

山頂から西尾根取付。西尾根から飛騨沢合流までの方位チェックをこまめに行うメンバーについていくだけで精一杯。

槍ケ岳ですくみがどうも未だ後を引きます。

 

「あれが宝の木です」KTMリーダーより。飛騨沢合流への大きな目印。

 

ヒヤリとする切り立った箇所が少なくない西尾根からやっと昨日から馴染みの飛騨沢へ合流し一安心。

■13時半 槍平小屋

ここからアイゼンを外します。足元が軽いっ!! アイゼンってこんなに重かったのか・・・

しかしアイゼンを外した途端、ツルつる・・・滑る・・・「重いっっ」と文句を言ったことをすぐに反省(--〆)

あらためてアイゼン様の有り難みを感じます。

 

白出沢までツルツル滑りながらつぼ足訓練をし、そこからの長い長い林道を乗り越え、気付けばどっぷり夕暮れどき。

 

16時45分 新穂高温泉

今回の偵察山行 終了。この2日間は本当に長かったぁ。

 

偵察に加え、雪山での行動、装備、テント生活など今までの山行以上に学ぶ事が多く

また冬合宿でどのような厳しい山に挑戦しようとしているのかを目の当たりにする事が出来た意義ある2日間でありました。

この経験をどれだけ活かし、槍ケ岳に挑めるか。

あと1ケ月。まだまだ始まりです。

 

~冬合宿に続く~


ラッセル劇場@大日岳 15年01月12日

山行期間 2014年12月13日夜発 12月14日
メンバー KNS、MTU、IND、SZK、MYI
山行地域 大日岳
山行スタイル ラッセルトレーニング


冬合宿目前

塩見岳チーム、北八ケ岳チーム、槍ケ岳チームの一部メンバー合同で

深雪に埋もれ、

いえいえ

誰もが羨む、果てしなく続く白銀の世界でのふかふか新雪を思う存分、堪能してきたのであります。

 

■6時

今回は「ピークを踏む」というより「ラッセル」練習が第一の目的。

11時をリミットとし、行けるところまで行くこととなりました。

リフト沿いに大人しく進みます。

今回の目的を応援??してくれたのか有難いことに・・・

早速すぎる 猛烈っっっ!! ~ラッセル劇場開幕~

パチパチ♪ 大歓声♪

この時点で「ピークは遥か彼方」とうすうす勘づきましたが

そんな感情はグッと飲み込み、見て見ぬふり。

全員でピークを目指して強気で果敢に挑むのであります!!

 

が、カラ元気をあざ笑うかのように・・・

あの明かりが近いようで ちっともかんとも近づいてくれません(涙

ラッセルの先頭を交代し協力しあう。これぞ ザ・チームワーク。

でもやっぱり明かりはまだまだ遠い・・・

 

一山越えると小洒落たスキーヤー、ボーダーが行き交うスキー場ど真ん中

スキー場の皆さんにご迷惑をかけないよう、そそくさとスキー場を横断。

Sさん曰く、かるがも親子の横断であります。

スイスイ~と気持ちよさげに極上パウダーを滑りゆく格好良い滑走者に逆走し

地味ではありますが、自分の足でこつこつとワカンを頼りに登るのであります。

ここから先は賑やかだったスキーヤー、ボーダーとはお別れし、いよいよ大日岳へ。

つまり核心部。さらなるスノーパラダイスが待っているのであります。

~ラッセル劇場第二幕~ 満員御礼 感謝!!

苦しくったって♪

辛い中でも皆が楽しく力を合わせれば へっちゃら なのであります!!

気持ちはへっちゃら!!でも現実は大雪に阻まれ・・・ほとんど進めず。

「ピーク登頂」を信じる気持ちは降ってはすぐに溶けゆく雪のごとく、あっけなく散りゆきました・・・

こうなったら本来の目的を120%達成するのみ!横一列になり、各自ラッセル練習に励むのであります!!

 

■リミットの11時:1500m付近

あと1時間足らずで辿りるけるピークを目指す、11時のリミットをもって下山する、という2つの意見が交錯しましたが

当初の予定通り、 11時をリミットに下山となったのであります。

「帰りはラクで早いだろう」という予想はいとも簡単に裏切られ・・・

~猛烈ラッセル劇場 番外編 下山~

どこまでも沈み込む新雪ふかふか状況の下山では登り同様、ラッセル筋が悲鳴をあげ・・・

スノーパラダイスはまだまだ続くのであります。

スキー場から聴こえてくる軽快な音楽や

スイス~イとあっという間に滑っていかれるスキーヤー、ボーダーと並行してのラッセル。

いつもとは違う雰囲気の中での下山は何か変な気分であります。

 

最後の最後までラッセル練習という目的はおおいに達成でき

また私個人的には冬合宿へ向け、課題としていた装備チェック等も確認ができ

得ることが多いトレーニングとなったのでありました。

 

~冬合宿に続く~