山行期間 | 2015年5月9日(夜)から5月10日 |
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メンバー | OSM,KMD,MYG |
山行地域 | 南紀 |
4月に南紀の赤倉谷を計画していたのですが、現地まで行って雨が降ってきて帰ってくるという悲しい思いをして、今回は泊りで行く予定が雨の予報で嫌な予感がしていたのですが、10日が天気だったので日帰りに変更していきました。
沢自体は難しいところはなかったのですが、二ノ滝手前の巨岩をどうやってクリアーするかがポイントでした。ただ下山にてこずってしまったのは予想外でした。
入渓点は登山道を登って行けばここだろうという所に行きつきます。
今年初の沢でいい感じの雰囲気です。
一の滝に到着。ええ感じです。右岸を巻きました。滝の直上におりましたが、ちょっと厄介でした。もう少し上流にいいところがありました。
二ノ滝手前の巨岩。左岸の流木にお助けひもを巻き付け、あぶみを作り、プルージック登攀にして登りました。
二ノ滝。左岸の水際を登れそうな感じでしたが、巻きはロープ出さなくてよさそうだったので巻きました。
三の滝。
三の滝を越えると河原歩きです。11時に引き返すことにしました。
帰りに堰堤を懸垂で降りた後、右岸の登山道を下り、地図で尾根越えのルートに上がり始めると、途中で尾根を巻くような登山道が見つかりました。それに行ったのが失敗でした。途中で道がなくなり厄介なトラバースの連続でした。取水堰堤まで沢下りをするべきでした。三の滝の上に下りるつもりが、下に下りてしまい、導水管まで登り返しました。導水管から東屋への登山道も間違えて変なところに入ってしまい、散々な下山でした。
時間記録
5:50東屋→6:15一の滝→7:30二ノ滝→10:50標高425mあたりで引き返す→13:10三の滝下→13:50導水管分岐→東屋
山行期間 | 2015.5.1(夜)~5.4 |
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メンバー | TKH,YMG,YDA |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 春山 縦走 |
今回は春合宿です。
私達B班は他のグループとは合流せず、単独での行動です。
女子3人、偶然にもみんな同じ職業…。
楽しい山行になりそう!と期待しながら、扇沢の登山口をスタートしました。
5/2 晴れ
雲ひとつない快晴のスタートです。
初めは、石で整備された柏原新道をゆっくり登ります。
1時間ほど登ったところで八ッ見ベンチに到着。ここから先は冬道に入り、南尾根を進みます。
ここまで雪はほぼゼロ。
この先もしばらくは雪がなさそうです。
休憩をはさみなから登りを続けると、所々に雪が残っています。高度が上がるとさらに雪の量が増え、初めは樹林帯を登っていましたが、ついに雪の斜面に出ました。まずまずの急斜面でしたが、冬山の経験を思い出しながら手足を使って進みます。
ジャンクションピークまで来ると、まだまだ冬山だなーという感じで雪が積もっています。ここから見上げるのは爺ヶ岳の南峰で、鹿島槍ヶ岳まではまだまだの行程。
今日はとにかく冷池山荘まではと気を抜かずに歩き続けます。
爺ヶ岳の南峰、中峰、北峰を過ぎると、冷池山荘が見えます。
爺ヶ岳には雪がほとんどなかったのに、山荘周辺はかなり雪が積もっていました。
到着してから、ツエルトを張りご飯の準備です。天気が良かったので、雪の上でしたがツエルトでも快適に寝ることができました。
5/3 晴れ
朝ごはんを食べ、今日は鹿島槍ヶ岳を目指します。冷池山荘からしばらくは雪道を進み、また途中から樹林帯や岩場などを登ります。
鹿島槍ヶ岳の南峰を見上げると、西側は雪がなく、東側には雪庇が見られます。
私達の進む道は西側のため、日陰にはなっていましたが、夏道のように快適に登ることができました。
最後の岩場を過ぎると南峰の頂上に到着です。
頂上から360°山々が見渡せます。
どうせなら北峰まで!とスリル満点(私にとっては)の岩場を一度下り、北峰まで登りました。他に登山者はいなかったので、私達だけで貸し切りです。
日焼けも忘れて、しばらくのんびりしました。
帰りはジャンクションピークで1泊し、予定通り5/4に下山することができました。
天気が崩れてくるとの予報でしたが、ほとんど雨にもあたらず、暑いぐらいのとても快適な山行になりました。
少人数で行く山行は初めてでしたが、怪我もなく予定通りの行程で進むことができました。
メンバーのみなさん、ありがとうございました。
山行期間 | 2015年5月2日~5月6日 |
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メンバー | KTY ARN OSM NGS NKT UET TKD |
山行地域 | 北アルプス 鹿島槍ヶ岳 |
山行スタイル | 雪稜登攀 雪上訓練 |
【合宿計画】
A班;CL.KTY ARN NGS
5月2日 大谷原→天狗尾根→天狗の鼻BV
5月3日 BV点→最低コル→ピークリッジ→天狗尾根を下降→西俣出合
B班;CL.TKH YDA YMG
5月2日 駐車場⇒柏原新道登山口~出合⇒爺ヶ岳南尾根⇒冷池山荘BV
5月3日 ⇒BV地点⇒布引山⇒鹿島槍ヶ岳往復⇒BV地点
5月4日 BV地点⇒扇沢駐車場⇒帰阪 5月5日 予備日(最終下山連絡日時;15時)
C班;CL.ARN NKT
5月4日 大谷原→西俣出合→東尾根→第2岩峰付近BV
5月5日 BV点→鹿島槍北峰→(五竜岳往復)→冷池BV
D班; CL.OSM KTY NGS UET TKD
5月4日 大谷原→西俣出合→鎌尾根→八峰BV(※または、冷池BV)
5月5日 BV点→五竜岳往復→冷池BV
全体
5月6日 早朝、赤岩尾根を下山開始 途中から西俣へ入り、適地で雪上訓練および確保技術研修を実施
午後、大谷原へ下山
5月7日 予備日
2015年春合宿は、当初各班それぞれの登攀ルートで残雪期の鹿島槍ヶ岳に臨む計画であったが、諸般の事情により計画を変更し、D班に合流のうえ「大谷原~鎌尾根」ルートで鹿島槍ヶ岳を目指すこととなった。
5月4日(月)大谷原ゲートで先発隊と合流。気温は暖かいものの、事前の天気予報のとおり薄曇りの朝を迎える。午前5時、大谷原ゲートを出発、林道を進む。約1時間程で、西俣出合に到着。一息入れる。
ほどなく、鎌尾根の取り付き付近に到着。どのあたりから尾根線に乗るか判断が難しい。この季節明確なルートがあるわけでないため、状況に応じトラバースと直登等を取り混ぜ高度を稼ぐ。地図やコンパス、周りの景色から、進行方向を適宜確認し、臨機応変にルートを変える。これが積雪期登攀の醍醐味か。
徐々に傾斜がきつくなりアイゼン装着。切れ落ちた斜面のトラバースにはロープで確保しながら安全確実に歩を進める。パラついていた雨は、時に強さを増す。雪面は、雨と高い気温から緩んでおり気を抜く暇がない。ミスの出来ない張りつめた緊張感と悪雪による歩行困難から疲労を増していく。要所要所で、実践的かつ的確なアドバイスを受けながら、集中力を落とさない様、必死に登攀を続ける。午後3時半、ようやく稜線に到達。ここまで約10時間。肉体的にも辛かったがよく頑張れたと思う。短い休憩のあと、鹿島槍ヶ岳のピストンをキャンセルし布引山経由で、冷池山荘近辺のビバークポイントへ移動。雪面を整地しツェルトを設営、翌日の行動を控え早々に就寝。
5月5日(火)午前2時半起床。4時出発、うっすらと白み始めた稜線を赤岩尾根分岐に向けて歩き始める。稜線上はほとんど雪がなく夏道がでている。降下ポイントから、立山連峰、後立山北部等絶景の朝焼けを目に焼けつける。しばらく景色を楽しんだ後、気を引き締めて下降開始。稜線上の登山道とは一転し赤岩尾根は積雪も豊富で、昨日の雨と明け方の冷え込みもあり表面がクラストしている。アイゼンはしっかりと効くものの奥には雪の柔らかい弱層があり、下降も同様に気は抜けない。2300m付近で赤岩尾根を離れ、西沢上部の雪渓に入る。ここで再び急斜面の下り方・アイゼンワーク等技術的なレクチャーを受ける。一瞬の油断や判断ミスが重大な事態を招くことを頭に叩き込み、慎重に歩く。下ること約1時間、傾斜の緩んだ1600m付近で小休止。
ここで、今回の山行の目的でもある雪上訓練を始める。雪上訓練は、自然物やデッドマン・土嚢等を利用した支点の構築、スタンディングアックスビレイ等確保技術の実技等、現場でしかできないことを約3時間じっくりと取り組むことができた。まだまだ、覚える必要のある技術は枚挙に遑がないが、また次の機会に取り組みこととし、大谷原に向かう。
今回自分が参加したC班の合宿行程は、Bチームを卒業し雪稜登攀経験の少ない我々のために組んでいただいた山行と理解している。雪稜登攀は、登山の基本となる要素を余すことなく盛り込まれており、読図、ルートファインディング、雪上歩行、危険回避措置、確保技術、ツェルトによるBV等、経験することができた。雪稜登攀技術をマスターした訳ではないが、このような合宿を通じ、今後も経験を重ねていきたい。
余談
大谷原に到着直前、この山の主のようなカモシカがこちらを見ていた。
「またおいで」と言っているように感じたのは、自分だけでしょうか・・・。
山行期間 | 5月2日~5日 |
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メンバー | HSO、MSD、MGW、TRN |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 山スキー |
このところ山スキーを積極的にするようになり、はじめての山スキー春合宿がHSO氏を中心に進められ、無事に当日に初日を迎えることができた。
5/2 晴れ
高山で東京発をピックアップして、飛越トンネルへ。
トンネルのかなり手前から駐車がある。
通過可能なところまで車を前進させて、準備開始。
スキーヤがかなりいる。
トンネルまでの道のりと積雪が少ないとの前情報があったため、スニーカーを履いてトンネルまで向かう。(結果的にはスニーカーの出番はここだけ)
トンネルからは谷をわたり、かなりショートカットできる。
昨年も北ノ俣に山スキーに来ていたので、ルートに問題はなく、避難小屋周辺で幕営。
5/3 晴れ/曇り
早朝、雪面が硬いため、スキーアイゼンを装着して、北ノ俣を目指す。
山頂かなり手前から雪がなく、先が思いやられる。
山頂左側は雪がつながり、トレースもありそうだが、その先はどう見ても藪漕ぎの様子。
安全策を取り、板を担いで山頂に向かう。
「この山を越えた向こう側には雪はあるのか??」という何とも言えない不安を抱えながら、無事山頂につき、日本オートルートに乗っかった。
不安をよそに雪はあったので、一安心。
赤木平に滑り込む予定だったが、そこはカットして、中俣目指してトラバースしながら滑り込む。
黒部五郎を滑っているスキーヤーを見ながら登る。
かっこよく滑りこんでくるスキーヤーを眺めるのはかなり楽しく、心が浮き立つ。
が、視線を戻すと結構な登りで浮き立った心はどこかに行く。
登り切り、翌日以降の天候や今後の行程を考えながら進退について相談し、先に進むことになる。
行くと決めたら、夏道を少し下り斜度のゆるそうなところからカールに滑り込む。
融雪が進み、滑るたびに表層がシャラシャラと音を立てて、流れていく。。
トラバースしながら進むことはやめて一旦底まで滑り降り、五郎小屋まで登り返すことなく無事にたどり着く。
今晩はありがたく小屋にとめていただく。
小屋の中はやはり快適である。
5/4 曇り/雨
天候が崩れる予報のため、早めに出発。
天候不良のためか、雷鳥を見たいと切望していた青年の願いは聞き入れられた。
何回も雷鳥に遭遇したため、数度目の遭遇時にはありがたみはぐっと減ってしまった。
三俣蓮華まではスキーを担いだり履いたりを繰り返す。
本来ならばもう少しスキーを活かせるのだろうか?と思うが例年がどの程度なのかわからないため、担ぐことにさしてためらいは感じず。
双六小屋までは山頂をまいて、中道を滑る。
高度を維持して、トラバースしていたが、途中で下りすぎたようである。
スキーでの滑走は思いがけず高度を下げてしまうことを実感。
結果、小屋がわからず、雨も少しずつひどくなりそうだったので、幕営。
幕営後、MGW氏の読図とGPSの緯度経度から25000分の1の地図にどんどん線を引いて、現在地を確定。
ガスが出ていたため、稜線ルートをとも思ったが、滑りたいという誘惑にまけたのと、高度を維持してトラバースすれば大丈夫という気持ちから滑り降りてしまったことを反省。。。
5/5 晴れ
翌朝は晴れた。
50mほど登り返して、トラバースの予定だったため、テントを撤収。
昨日の反省も込めて、スキーは担ぐ。。。(早朝なのでバーンがカタいというのもあったが)
アイゼンとピッケルで登り返すと、槍が見える。
槍が見えれば迷うことはありませんでした。
しばしトラーバースすると無事に小屋が見えました。
小屋のあたりには登山者が。
これほど登山者にあえてうれしくなったことはないというくらいうれしかった。
双六小屋であった登山者に小池新道の様子をうかがい、そのまま新穂高に下山することに決定。
弓折まで行き、弓折から鏡平を通らずに沢を滑り込むことにする。
この3日間は今日の滑走のために頑張ってきたのだと思えるくらい快晴の中の滑走。
最終日で滑りを満喫。
ただ、雨が多かったためか縦溝があり少々滑りにくかったですが、前日までのことを考えるとそんなことは些細なこと。。。
下部になるほどはデブリや落石が多くありましたが無事にに新穂高まで下りてくることができました。
<行動記録>
5/2(土) 晴れ
駐車場所 1260m(8:50)~飛越トンネル(9:42~10:03)~神岡新道出会い(11:40)~寺地山(14:03/14:20)~北ノ俣避難小屋周辺幕営(15:20)
5/3(日)晴れ/曇り
幕営地(6:15)~北ノ俣稜線(9:05/9:25)~北ノ俣(9:50)~中俣乗越(11:30)~黒部五郎(13:30/14:30)~五郎小屋(15:40)
5/4(月)曇り/雨
五郎小屋(4:30)~三俣蓮華岳(7:00)~双六小屋周辺(10:00~11:30)幕営
5/5(火)晴れ
幕営地(4:40)~双六小屋(5:40~6:00)~弓折岳(8:10)~弓折尾根滑走開始(9:10)~ワサビ平(11:10)~新穂高(13:00)
山行期間 | 2015年4月25日(夜)~28日 |
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メンバー | KTM,YMG |
山行地域 | 北アルプス 霞沢岳 |
山行スタイル | 縦走 |
4日間で霞沢岳~常念岳。行けるところまで。天気も良さそうだし、案外行けるかも!?と言う淡い期待は1日目にして打ち砕かれました(´Д`)
救いは、どこから覗いても穂高の山々が色んな表情で顔を出してくれること。疲労と緊張感で毎日クタクタな私の心とは裏腹に、真っ青に澄み渡った空と雄大な穂高の山々を3日間堪能することができ、ロケーション的には最高の山行でした。
4月26日 晴れ
車中で仮眠した後にバスで大正池へ。大正池の向こうに聳える穂高の山々が池の水面に美しく映っている。写真を撮りつつ、砂防事務所に着き、そこから西尾根へ。雪は無く、藪漕ぎが続く。いつまでたっても雪が出てこない。藪、藪、藪。笹が行く手を阻む。すぐにリーダーが見えなくなるくらいの私の身長程ある藪の中を進む。こんな藪漕ぎは初めてだったので、暫くするうちに何だか楽しくなってきた。笹の流れに抵抗せずに合間をぬって…と楽しく感じたのは一瞬で、高度が上がるにつれハイマツに身も心も打ちのめされる。前進しようとしてもハイマツが全身を捕まえる。何度もハイマツの牢獄に閉じ込められ身動きが取れずにもがいているうちに、このままハイマツに呑み込まれてハイマツの妖精になってしまいたいと思うほど、私の心はやられていた。途中、危険な岩場はロープで確保してもらいながら通過。私はもうヘトヘトです。そして、また、ハイマツ地獄へ。「さっきよりもモスンターが弱まってるやろ~」とリーダー。確かにモンスター度は下がっていましたが、それでも私にとっては大ボス級でした(笑)
私が藪漕ぎに苦戦している間も、リーダーは冷静に現在地を確認されていた。どうやって現在地を割り出しているのか尋ねると、地図から尾根がどのように繋がっているのかを把握し、現場の状況と照らし合わせるとのこと。私は、地図とコンパスと高度計とのにらめっこしかしていなかったので、また1つ勉強になりました。
1日目は霞沢岳ピークの少し手前で幕営。ツェルトの設営も初めてだったので、指導いただき、立派なねぐらができました。
4月27日 晴れ
この日も快晴で、穂高周辺がキレイに見渡せる。出発後3分で再びハイマツゾーンに突入。またか…。昨日の悪夢が蘇る。何とか抜け出し、ようやく霞沢岳頂上到着。稜線上は夏道も現れているが雪も残っている。気温が高いので踏み抜く所も多く、歩きにくい。K1を過ぎた辺りで急斜面の下り。急すぎて数m先が見えない。2人なので、私を確保してもらうには私が先に歩かねばならない。恐る恐る足を出すせいで、体重のかけ方が悪く何度も滑る。アイゼンワークのトレーニングに参加していてもこの状態なので、経験していなかったらどうなっていたことか…。しかし、岩と雪では感触が違うので、緊張感はMAXだが、実際に雪上で経験できたのは良かったと思う。そんなことを何度か繰り返し、その度に通過に時間を要し2日目もあまり進めなかった。この雪の状態と今後の行程を考えると、この先大滝山に進んでも山行期間内に下山できないため、翌日以降の予定を変更し、徳本峠に荷物をデポし大滝槍見台まで往復し下山することになった。ということで、この日はジャンクションピークで幕営することに。自分が足を引っ張っているのが本当に申し訳なかったが、優しくフォローしていただいたことが有難かった。
4月28日 晴れのち曇り
3日目も好天気。気分よく歩き始めたのも束の間、急な下りが出現。一気に緊張感が高まる。ロープで確保してもらいながら通過。30分程かかって通過し、その後は夏道も出てくる。この2日間私たち以外誰とも出会わなかったのだが、徳本峠の手前で霞沢岳に登る人を発見。なぜか下界に下りてきた気がして安堵した。徳本峠小屋から大滝槍見台まではなだらかなアップダウンが続く。それまでの行程に比べ、とても歩き易かった。標布は所々あるものの、開けた樹林帯で、どこが正解ルートなのか少々悩む。私は標布を頼りに必至に探すのみであるが、リーダーは地形の様子から推察されているようだった。そのポイントをもっと聞いておけばよかったと今になって後悔。爽やかな風が吹く中、大滝槍見台に到着。槍見台は崩壊していたが、梯子に登り、槍を拝む。正直、もっと大きく槍を眺められると期待していたので、拍子抜けしてしまった(笑)30分程ゆっくり滞在し景色を堪能し、徳本峠に戻る。3日目は徳本峠で幕営し4日目に下山予定であったが、天気が下り坂であるのと、春合宿の準備もあるため3日目で下山することとなった。上高地に着く頃に小雨が降り始めた。
〈時間記録〉
4/26 6:30大正池→8:00 1700m地点→10:10 2050m地点→12:30 2400m地点→15:00 2570m地点
4/27 7:00出発→7:20霞沢岳頂上→7:40 K2→8:10 K1→10:00 2450m地点→11:35 2270m地点→13:40ジャンクションピーク
4/28 6:00出発→7:40徳本峠小屋~8:35出発→11:10大滝槍見台→13:20徳本峠小屋→16:20上高地
山行期間 | 2015年4月25日~28日 |
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メンバー | SGY, KDA |
山行地域 | 毛勝三山 |
山行スタイル | 雪山縦走 |
4/25(土)
朝、大阪を出発し、夕方、魚津ICで高速を降りる。登るであろう雪山が目前に見える。
片貝第2発電所手前ゲートで50cmほどの雪の上に強引に車を停め、魚津市の管理する無料宿泊所である片貝山荘へ向かう。事前予約してあるので、今夜はこちらで宿泊する。
建物の中は見かけよりきれいだが、トイレの水は外へ出て下の用水をバケツで汲まなければならない。
4/26(日)
5:20出発
今回は昔から登られている毛勝谷ではなく、西北尾根を登る。
登山道は雪に埋まり不明慮なので、地図とコンパスを頼りに2時間ほど歩いてやっと道らしきものに合流した。思ったよりよく踏まれている。
1,800mを越えたあたりから雪の切れ目が無くなる。振り返るとすっきりとした尾根が見渡せた。
2,020m付近まで登り、幕営することにする。眺望がすばらしい。
北は富山湾の海岸線、能登半島までくっきり見える。南を見れば明日登る毛勝山。
4/27(月)
6:00出発
真っ青な空に陽射しに照らされ白光りしている毛勝山。
ピークへの最後の急登を越えると景色が変わる。まず北峰、そして南峰。
次に向かう釜谷山と猫又山の姿が見えた。
毛勝山から釜谷山、猫又山に道はないので、積雪期のみ登れるルートだ。
雪の状態がいい時間帯にできるだけ進みたい。吹き飛ばされた雪で雪庇が張り出している。
12:30猫又山頂上、三山制覇。後立山連峰が一望できる。
明日降りる猫又谷の手前まで行くことにする。
午後になり雪はザラメ状態。猫又谷下降点のコルに到着。目前に剱岳が見えるすばらしいテント場だ。
4/28(火)
猫又谷を一気に下る。長大な谷である、開放的というべきか明るく末端まで見通すことが出来る。上部の斜度は40度くらい、早朝で雪はがちがちだが、踏み跡が残っているので使わせていただく。左右の谷からのデブリが大量にある。
900m付近まで降りて沢が出てきた、1,000m以上もまっすぐな気持ちのいい谷である。
林道や市道、あらゆる道が崩壊している。
デブリでずたずたの道を乗り越え足を進めていくと除雪のトラクターに出会う。挨拶をして通り過ぎたが、初日に会った山菜採りのおじさん以来の里人だ。
カタクリ、イワウチワ、ショウジョウバカマ、キクザキイチゲ、お花畑に目を細めながら車を停めていたゲート付近へ到着。
あたりはすっかり雪が溶け、春になっていた。
(KDA記)
<行動記録>
4/25(土)片貝第2発電所手前のゲート16:00→片貝山荘18:20
4/26(日)片貝山荘5:20→(毛勝山西北尾根)取付き6:10→稜線8:00→1479m三角
点 10:30→2020m幕営地14:20
4/27(月)幕営地6:00→毛勝山8:05→南峰8:50→釜谷山10:30→猫又山12:30→猫又
谷のコル14:05
4/28(火)猫又谷のコル6:15→(猫又谷)1450m地点7:35→985m地点8:45→片貝南
発電所10:00→片貝第2発電所手前のゲート12:20
山行期間 | 2015年3月27日 (夜) から29日 |
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メンバー | HSO、KTY(M)、TRN、KTY(H)、WKM、SZK,UET |
山行地域 | 唐松岳、白馬稗田山 |
山行スタイル | 山スキー |
2月下旬に、HSOさんが計画したこのプランに同行の予定でしたが出発直前、さーぼちぼち家を出ようかなーと思っていたら電話があり、急に仕事が入り休めなくなってしまったとの事、可哀そうに。
もっとも私みたいに毎日休みというのも、一番可哀そうなんはあんたや、と言われそうな気がしなくもないですが、3月1日からEPEのニセコのゲレンデスキーに参加予定でしたので、スキー板やウエアーの選択や携行、搬送方法等の悩みからは幾分解放されました。
これまでのわずかながらの、山スキーの経験と比べて、かなりハードルが高く、正直不安な面も有りました。
1850メートル地点位までリフトで上がれるとはいえ、参考書などでは適期は4月、尾根上はアイゼンを履かなければならないようなら危険、丸山の斜面は雪崩の危険、稜線直下は急斜面で滑落の危険、唐松岳山頂へは雪が飛ばされていてアイゼン登高となる、無理をしないで唐松山荘で引き返すのが良い、等と載っていて無雪期も含めて、初登頂かつ初滑降の私は腰が引けて当然、ですが、当日、天候に恵まれたことや、精鋭揃いのメンバーの達に助けてもらいながら、なんとか思いを達成出来て、大変幸せな気分でした。
もちろんこれがナンバーワンの山行であった、又、山スキーに行きたいと思っています、あと何年体力が持つかわかりませんが、「もうWKMさんはお誘いしませんなん」て言われるまで。
唐松岳(28日) 深夜勝手に喋る自販機に悩まされながら、道の駅にてテントで仮眠、八方尾根スキー場駐車場で身支度、一番のゴンドラ、リフトと乗り継いで八方池山荘前からシールで登高開始,八方ケルンを過ぎて第3ケルン(八方池)この辺りから顕著な尾根筋を登る、右は無名沢で、ここからトラバースぎみに滑って、登り返さなくても尾根に戻れるという手もあるらしい。
斜度が増してきた所でシールプラス、クランポンで登る、クラストはしていないので、たいして違和感はなく歩けるが、きつい登りなので息が切れる、止まっては登るの繰り返し、前を行くメンバーの1人も立ち止まって一息入れている、いつもはひょいひょいなのに今回は調子が悪いのかなあ、後で、そうか待っていてくれたんだと、気が付く(大阪へ帰ってから)
丸山ケルンを過ぎて2500メートル地点辺りでWKMだけスキーを雪面に深く突き立て、主の帰りを待ってもらう事にして、アイゼン登高、他の皆さんはスキーをザックに八の字に固定して登っていたが更に50メートル先の地点でデポ、稜線は風もそこそこきつかったので体重の軽い私だったら飛ばされそうで、かなり歩きづらいと思う。
2650メートルのキャンプ場で行動食と休憩、ソルティーライチを意識して飲んでいたのに、アイゼン登高になってから足がつりだしてしまい、休憩中もマッサージやらストレッチをしたり、冷えないように足踏みやらで対処しましたが秘薬?の芍薬甘草湯の効果かそのうちに治まってやれやれでした。
キャンプ場で私が更にザックをデポ。唐松岳まで直線距離であと500メートル。
目指すピークは見えているのに、なかなか迫ってこないが、天気は最高で眺めも良いし、まあ時間通りのペースで来ているので慌てることはない。
スキーよりも登山者のほうがが圧倒的に多いように思う。
さーいよいよ頂上に着きました。八方池山荘から歩き出して約4時間半、みんなで喜びえを分かち合ってからKTYさんの一眼レフカメラで記念撮影、後で写真を見たら全員こぼれんばかりの笑みで、見ているこちらもついニヤケテしまいました。
目の前、北には不帰劍その向こうは白馬三山、振り向けば五竜岳の雄姿、めったに出会えない冬の大パノラマを満喫たら、いよいよスカイラインの滑降、2450メートル地点で、はやる心をおさえてデポしたスキーを履く、尾根北側はクラスとしていて危険なので尾根上、又は南側は雪質もまあまあで、シュプールにスキーを取られないように下る、要所要所で待っていてくれるので追いついては又下るの繰り返し、はるか下の白馬の市街地に向かって下っているが滑っても滑ってもまだまだだ、日野正平ではないが人生下り坂サイコー!やっとリフト駅の八方池山荘にたどり着く、ここからはリフト沿いにゲレンデは滑ることになるが、これがなかなか難題でした。
ゲレンデが掘れてコブだらけのモーグルコース並みに荒れていて、登りで体力を使い果たしてしまったのか、秘薬の副作用か、早い話が加齢現象なのか、(本人は往生際が悪くてなかなか認めたがらないんですが、)踏ん張りが利かず数回ターンしては尻餅をえんえんと繰り返すもんだから、HSOさんが見かねて私のザックを自分のザックと2つ担いでくれました。
彼は任務のトレーニングでは自分の体重位の重量を担ぐらしいので、バズーカもタマ入っていない私のザックなんかちょっと大きなおにぎり位の感覚かもしれません有り難くも下までがしてしまいました。ありがとうございました。
行動記録 7:30リフト乗り場 → 8:55八方池山荘 → 11:00丸山 → スキーデポ地点(2500m)→ 13:20唐松山荘 → 13:35唐松岳 → 15:43八方池山荘 → 17:05リフト乗り場
白馬コルチナスキー場のリフトを1443メートルの終点で降りてたらゲレンデを左に見て黒川沢お目指して樹林をトラバース気味に滑る。
きつくない傾斜でシュプールも残っていてコースもはっきりしている、昨シーズンの八方岩岳以来の樹林帯だが、此処の方がまばらな感じで滑りやすい。
稗田山からほぼ真っ直ぐ南下して、1000メートル地点で黒川沢を渡ったら、南東に沢沿いを下り810メートからべつのリフトで1000メートルまで登り返して始発駅にまた下るというほぼ円を描くコース。
今日の私のコンディションは昨日のような様な事はない模様ですが、皆さんの綺麗なフォームとは比べものにはなりません。が本人が楽しいいということが一番と言い聞かせる。
他のパーティーと遭遇することも無く、天気も何とか持って、2本滑ったところで、帰りの身支度で待ってもらわなくて済むように一人早じまいしましたが、今回はスカイラインと樹林と両方楽しんだので、まだ残雪のスキーはシーズン中だが、来年はロッカースキー で、 パウダーの雪煙に我が身が隠れる位思いきりシュプールを描きたいものです
山行記録 3/2 9:00リフト乗り場 → 稗田山 → 9:55リフト乗り場、以下2回くり返し12:30終了
山行期間 | 2015年4月12日 |
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メンバー | TGA,OSM,KNS,NAZ,MSD,KTH |
山行地域 | 中央アルプス |
山行スタイル | 雪山ピークハント |
しばらく山登りから離れているメンバーで、恵那山に行ってきました。下のほうは解けて雪がなかったのですが、上のほうは十分にありました。私たちは練習も兼ねてアイゼンをつけたのですが、なくても大丈夫だと思います。この時期の注意点は踏み抜きが多いことでしょうか。
車はゲートがあるところに駐車スペースがあり、そこまで入れることができましたが、アイスバーンになっている時期は奥まで入れるのは勇気がいるかもしれません。
久しぶりの雪山で楽しみ?
しばらくは急登。雪あるのだろうか?
やっと雪が積もっているところまで登ってきました。
景色のいいです。
頂上に到着。ポカポカ陽気で結構まったりしました。
御嶽山や中央アルプスがきれいに見えました。
久しぶりの雪山なため、コースに難しいところがなく、日帰りで行けるということで恵那山を選びました。景色がきれいでいい山でした。また、みなさんどこか行きましょうね。
時間記録
6:20広河原駐車地→6:50登山口→8:50 1850mあたり→10:25頂上→13:20登山口→13:45駐車地
山行期間 | 2015年4月10日(夜)~12日 |
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メンバー | NKT,KTM,TKH,KTF,MTU,UET,MTM,YOD,TKD,MKM,YMG |
山行地域 | 中央アルプス 空木岳 |
山行スタイル | 残雪期登山 |
Mチームになって初めての山行です。本格的な春山も初めて。春山ってどんな感じなのかな?服装は冬山と一緒でいいのかな?色々想像しながら準備をしていざ中央アルプスへ。
入山した4/11は小雨が降り続いていたが、気温は暖かく、汗が止まらない。
林道を抜け徐々に雪がお目見え。夏道が分かるところもあれば、雪に消えている所もあり、読図しながら進む。
実は、Bチームの間はリーダーに頼り切っていて、自分でちゃんと読図をしたことがなかったので、雪道ではどうやってルートファインディングしたらいいのかわからず。ちゃんとやってこなかったことを反省する。
先輩方の力も借りながら先頭も歩かせてもらって、次回からの事前準備の際に押さえておかなければならないポイントを学ぶことができた。
そうこうしているうちに、難所の大地獄に突入。雪は少しあるものの、アイゼンを着けて難なく通過。その次の小地獄の方が地獄度は高かった。足を滑らせたらどこまでも落ちていきそうな斜面をトラバース。ロープを頼りに慎重に通過。かなりの時間を要した。
今までこんなに緊張しながら歩いたことは無いのではないかというくらいの緊張感だった。
1日目は小地獄を越えた所で幕営。
翌日はアタック装備で空木岳を目指す。朝日が昇り、美しい景色を束の間堪能。前日とは打って変わって晴天。2日目も気を抜かずに慎重に歩を進める。「帰りもあの危険な地獄を通過しなあかんのか~」と帰路を考えると憂鬱になりながらもピークを目指すが、小地獄の通過を見越して、駒石の手前で引き返すことに。稜線からみる中央アルプスの山々は美しかった。
天気が良いせいもあってか、度々踏み抜く。帰りの小地獄もドキドキしながら通過。
この日も暖かかったのでよく喉が渇く。池山小屋の水場で美味しい水をたらふく飲んで、最後の一頑張り。
ピークは踏めなかったが、読図や危険な個所の通過方法など盛りだくさん貴重な経験ができた。
いつかまた、リベンジしたいと思う。
山行期間 | 3/27(夜)~3/29 |
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メンバー | SKW、HND |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | アイスクライミング |
アルパインアイスの人気ルート(?)、左方ルンゼに行ってきました。
登攀日の3/28は天気がよく、最高のロケーションを楽しむことができました。
先行パーティーがいたため、途中で順番待ちなどもありましたが、登攀は約3時間。
終了点から取り付きまで、B沢右俣から下降で約1時間。
下降路が分かりにくいかと心配していましたが、何日か前のものと思われるトレースがうっすらと残っていたおかげで、迷うことはありませんでした。
頑張れば日帰りも可能ですが、前夜ほとんど寝ていないため、翌朝の下降としました。
左方ルンゼ下部 F2の氷柱が目立ちます
ロケーションは最高 約3時間で登攀終了
葛温泉からアプローチ4時間半、登攀は3時間。
初見でトレースがないと、おそらく下降路を探すのが難しいと思われます。
また降雪直後は雪崩の危険が高く、天気が続くと落氷や落石が激しく、なかなか入山のタイミングも難しいです。
篤志家向きでしょうか?
山行期間 | 3月20日(夜)~22日 |
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メンバー | SKD、HSO |
山行地域 | 赤岳 |
山行スタイル | アルパインクライミング、アイスクライミング |
丁度一ヶ月前に悪天候で行けなかった赤岳西壁主稜。
再挑戦すべくSKDさんと、HSDの若手コンビで計画した。
計画を立てて、時間の無い中トレーニングをし(ヘッデントレーニング!)準備万全。
登攀技術は十分練習した。
しかし一番不安なのは初日にアタックするので、体力不足による高度障害。。
そのため離阪時間をできる限り早め、仕事が終ったと同時に用意ドン!
PM5時半に出発するも、、事故渋滞+1H,美濃戸入り口で立ち往生+1H・・・・
結局仮眠時間は2Hとなる。とほほ
3月21日 赤岳 西壁主稜
美濃戸まで車ではいれたのでBCの行者小屋までは2時間の歩き。
ここでも体力温存の為極力荷物の軽量化をはかった。
高度障害には水を。ということで前日夜から出発まで1Lの水分補給。
そのおかげか、前回はとてもしんどかった道のりも、楽々になっていた。
行者小屋にBCをはり、少し休憩した後ガチャを取り付けアタック装備で主稜取りつきへ向かう。
取りつき点
取りつきは文三郎尾根のはしごをのぼって少しいったところ、石碑の50mほど下から取りつく。
前回偵察をしていたのでスムーズに取り付けた。
最初のトラバースの通過に、文三郎の手すりを支点にセルフを取り確保したが50mロープでは間に合わなかった。
トラバース途中の岩に支点が一つあった。若干コンテぎみに10mほど進み確保してもらった。
1P チムニー
最初のチムニーが核心のⅣ-。
アイトレを沢山したおかげで簡単そう!4mほどで高度もなく、ぺツルもうってある。
おたすけひもも掛かってあります。
ということでHSOがリードさせて頂くことになった。
少し前爪がかかれば安心!難なくクリアーでテンションが上がっていく。
チムニーをコの字に登り終了点。安心のぺツル2個!
2P 階段状の岩~
Ⅲ級10mほどの岩壁、SKDリードで登攀。
階段状で気持ちよく登攀しリッジにでる。
3~5P リッジ雪面
リッジ雪面は良く探せばハーケン等があるが、どこだどこだ?と探すよりピナクルが適度にあったり、カムが有効に使えた。
5P。HSOリードで「上部で出しの岩場の取り」へ行くはずが支点を発見できず、(先行パーティーも解らず右往左往)そのまま岩に取り付いてしまう。
支点があったが、さびたハーケンだったのでカムとナッツで補強し、HSDがビレイしていると後続パーティーはそれよりもう少し右にいったところに終了点をとっていた。
聞くとそこが正規らしいが、自分たちが違うルートを行っていたのでポジティブクライマーとまちがえられ「すごいねぇ」と連呼されいよいよテンションマックス笑
6P 上部で出しの岩場
正規のルートとは違うルートをとり、難しそうであるがSKDさんリード。
ひやひやしながら通過。1Pより断然むずかしかったがフォローなので楽しく登攀させてもらった。
7~9P 階段状のリッジ
適度にある岩を快適に登攀。
10P~11P 雪面
他のパーティーはアンザイレンを解くほどの場所であるが、なにがあるかわかりません。
しっかりと登山道まで確保しながら通過した。
登山道にでてからロープを解き、5分ほど歩けば赤岳頂上へ。
先回ピークを踏んでから一ヶ月、トレーニングを繰り返し目指した同じピーク。
ドッ快晴に恵まれすべてが報われた景色、ここに立てたことで今までより一歩成長出来たと思いました!
頂上からは文三郎尾根を下山しBCへ。
思っていた以上に早く登攀でき、15時過ぎにはBCにつきのんびりして就寝。
21日 南沢小滝 アイスクライミング
せっかく来たし、そのまま帰るのも勿体無いので
朝早く起きて南沢小滝でアイスクライミング。
まずは氷の確認。
よしっ、トップロープで!
イケイケモードは今日も続行で、得意のダイアゴナル。
ちょいハング
前日のままの普通のアイゼンだったのと、アックスも研ぎが甘いらしくぜんぜんささらない。
それでもトップロープなのでガンガン登り全身パンプ!
筋力アップしたところで、下山しました。
<行動記録>
3/21 0430起~0530美濃戸~0726行者小屋0820~0910主稜取り付き~1000登1347~赤岳P1355~行者小屋1520
3/22 0430起~0600行者小屋~0640南沢小滝アイス1020~1110美濃戸
山行期間 | 2月27日(夜)~3月1日 |
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メンバー | SGY、KNS、SKD,TGA,MYG、MTD,SMD,MYI |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | ピークハント&アイスクライミング |
Bチームを卒業し、早いもので丸2年
恩師SGYリーダー、KNSリーダーもご参加頂けるという同窓会山行が実現しました。
72期メンバーがこれだけ多く集まる山行は卒業山行以来。
八ヶ岳へ向かう車中では懐かしい話しから今、そしてこれからの話まで色々な話題に満開の花が咲きます。
=2月28日=
■6時半 赤岳山荘駐車場 発
まずは南沢経由で行者小屋へ。入山者は多くトレースばっちり。
たまにツルッと滑る氷ついた箇所があり「下山は要注意だな」と
ヒヤッと感じることもありましたが
清々しい青空のもと、1年間共に頑張ったメンバーとの
久々の山行は嬉しい時間です。
樹林帯を進む中、視界がパッと開ける
「あれが大同心で小同心」
目下、八ヶ岳通い中のSKDさんのルート案内に
「いつかは」と心躍ったメンバーも多いのでは。
■9時半 行者小屋
文三郎尾根から 赤岳を目指します。
行者小屋から見上げた通り
登りはキツく、慎重になるものの
■13時 赤岳山頂
「今日のこの登頂で72期の忘れ物を取り戻せた気がする」
このSGYリーダーのお言葉には思わず、ほろりとなりました
思い返せば72期Bチームの冬合宿は「北八ヶ岳」
悪天にみまわれ、結果は敗退
当時の冬合宿に参加出来なかったメンバーも加わり
2年という時間を経てようやく冬期の赤岳のピークを72期メンバーで踏む事が出来たのです
■16時 TGAさんの取り計らいで天気図大会開催。
そして自主的にお酒歩荷をしてくれた多数のメンバーのお陰でちょっと♬♪ほろ酔い♬♪♬にもなり、この日、寝る直前まで山の話しで盛り上がったのでした。
=3月1日=
長期予報での悪天予報がずれこみ、昼頃までは何とか天気はもつだろう、という予想。
今日は予定通り、南沢小滝でアイスクライミングです!ほとんどのメンバーがアイスクライミング初体験。
「実際にやって身につけるしかないっ!」という厳しい現場仕込みのSKDさんのもと、見よう見真似で取付くとすぐに腕パンパン足ぷるぷる。
リーダー陣や経験者の皆様の動きはとても滑らかで美しく登るのが簡単そうにも見えますが実際に取り付くと手も足もでません。。。
たまに運よくバイルやアイゼンが「サクッ」という良い音と共に氷面に刺さると楽しくなってきます!
それぞれのレベルで和気あいあいとお昼前までアイスクライミングを満喫し、名残惜しいながらも下山。
楽しい同窓会山行となりました。
残念ながら今回、参加出来なかったKWIリーダー、ITNさん、KMRさん 次回はご一緒できますように(^-^)
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Bチームを卒業するにあたり、お世話になったリーダーに何かお礼がしたい、と皆で「ああだ、こうだ」と相談をした結論。
それは「先輩に連れていってもらう山行から後輩を連れて行ける、自身で山行を組めるようになること」でした。
今回、企画発案、準備段取りをして頂いたSKDさんのお陰で同窓会山行が実現した事に感謝すると同時に
この山行がお世話になったリーダーへの贈り物第一段となったのでは?!と感じます。
何かとお力をお借りすることがこれからも多々あるかとは思いますが。。。
少しでも早く成長できるよう、励みますのでこれからもよろしくお願い致します。
山行期間 | 2015年2月28日(金)夜~3月1日(日) |
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メンバー | KTM,KTF |
山行地域 | 穂高 |
山行スタイル | 雪稜登攀・山頂往復 |
2月28日(土)
新穂高温泉駐車場を6時30分に出発し林道を進む。年末に来た時よりやはり雪が多い。
昨年11月から通算3回目の林道。楽なようで意外と長い道。
天気は快晴、穂高平小屋からは槍ヶ岳も見える。
9時10分白出沢出合、しばしの休憩後、ここから西尾根に取り付く。
ここからず~っと、ひたすらラッセル。しかも急登。
あまり平らなところや緩やかな傾斜は少ない。
雪質はモナカ。外はぱりっ、中はふかっ。ワカンでも凍っているため、
怖いところがあったりするが、アイゼンで沈むのもしんどい。
春山のような雪質になってる。
明日は天気は崩れる予報。今日はこんなに天気がいいのに。
夜21時を過ぎると同時に風が吹き出す。一晩中風が吹いていた。
3/1(日)
4時に起きて準備するも、外が荒れているのがツェルトの中にいても分かる。
明るくなるまで待ち、6時半に出発。
昨日にひき続き急登。しかも今日は風のおまけつき。
しばらくすると樹林帯を抜ける。顔に容赦なく風雪が吹き付ける。
雪質は微妙に柔らかくいやらしい。
3時間ほど登り、岩稜が混じるようになってきた。
事前情報より、フィックスロープが張ってあるところを通過。
これを登りきれば、蒲田富士のはず。
その手前でツエルトをかぶって休憩。天気の状況は良くない。
けど行けるところまで行こう。ということになり、前進することにする。
少し前進するも休憩前より視界が悪くなっている。
残念だけど、引き返せるうちに、ということで、
ここまでということになり、撤退することになる。
登りでも嫌らしいところがあったので、下りはロープをだした。
風にあおられる、足をとられそうになる。
登りに立てた標布を回収し、幕営地点まで戻る。
12時。しばし休憩をし、下山する。
白出沢出合、14時30分。雪はここでは雨に変わっていた。
新穂高温泉駐車場17時。
2日間だったが、天気の全くことなる2日だった。
山行期間 | 2015年2月14日~15日 |
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メンバー | KTF、SKW、HSO、HND |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
八ヶ岳バリエーションの入門ルート、阿弥陀岳北稜と赤岳西壁主稜を計画しました。
これまで冬季の八ヶ岳で、天候に恵まれたことがなく、今回もまたまた土日ともに冬型予想…
厳しいかなぁと思いつつ、少しでも冬山の経験を積もうと入山しました。
今回はSKWさんがタイヤチェーンを購入!
その威力で美濃戸まで車を入れることができ、往復約2時間短縮できました。
まぁ、車の運転はかなり恐ろしかったですが(^_^;)
2/14(土)
南沢からBCとなる行者小屋へ。
天候不良のためか、いつもより入山者は少ないように感じます。
美濃戸から約2.5時間。
小休止の後、急いで登攀準備を整え、阿弥陀岳北稜に向かうことにします。
この時点で、BCレベルではまだ風が弱く、とりあえず出発してみることに。
阿弥陀岳方面は雲に覆われていて、JPあたりでもう一度アタックするかどうか判断することにしました。
行者小屋からJPまではトレースがあったので、50分ほどで到着。
JPに出ても風は10m未満。
おまけに、目の前の第一岩峰はどこからでも退却できそうなので、前進することにしました。
登攀準備を進めている間に、ガスは晴れ、風も弱まってきたので快適に登攀できました。
ザイルは2ピッチだけ伸ばしました。
今日はリードはSKWさんに任せ、HNDは気楽に後から登らせてもらいました。
1P目、クラックを3mほど登るとハンガーボルト1本あり。
その後は階段状。
2P目、階段状のフェースから最後は短いナイフリッジ。
ここまで来れば、山頂はもう目の前。
コンテで一登り!
登頂!
こんなに風の無い八ヶ岳は初めてです。
SKWさんは初めて冬の岩稜をリード、HSOさんは初めて冬のバリエーションルートからの登頂。
それぞれ良い経験ができました。
阿弥陀岳からの下降は慎重に。
少し緊張しました。
結局この日は、夕方まで良い天気が続きました。
明日もひょっとして行けるのかな?
2/15(日)
昨夜から雪が降り続き、あまり天気は良くなさそうです。
今日は赤岳西壁主稜を目指しますが、まずは一番に取付きたいので、5時前にBCを離れました。
ガスが多いため、日の出前は全く視界が効かず。
主稜の取付きが分かりません。
BCから文三郎尾根を約1時間登った所で、大体このあたりと目星をつけ、ひとまずツェルトに入って明るくなるのを待ちました。
しかし、日の出になっても30m先の岩が見えず、おまけに風雪が強まってきたので、今回は主稜の登攀は断念。
一般道から赤岳頂上を目指すことにしました。
高度が上がるごとに風は強くなりました。
この日の風は、強烈に冷たかった(ーー;)
油断すると凍傷になりそうです。
ツェルトを出て、30分足らずで赤岳頂上へ。
こんなに近かったんですね。
記念撮影。
HNDは初めての赤岳山頂で、それなりに満足しました。
山頂から1時間とかからず、行者小屋のBCへ。
一晩で、かなりの積雪があったようです。
この後、テントで温かいものを飲んでから撤収、下山しました。
赤岳西壁主稜を登れなかったのは残念ですが、ダメ元で出発した山行だったので、良しとしましょう。
KTF、SKW、HSOさん達は、下山中さっそく再挑戦を検討していました。
素晴らしい意欲ですね。
(HND記)
山行期間 | 2015/2/15 |
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メンバー | MSD、WKM、TGA、TRN |
山行地域 | 氷ノ山 |
山行スタイル | 山スキー |
天気:曇り
行程:リフト上0810~東尾根への取付0920~東尾根上 1,100m 1020/1040~1370mくらい 1220/1240~ゲレンデ1440~駐車場 1450
近くて日帰りで行ったことのないところ。。。
ということで一度も行ったことのない氷ノ山。
そして、今年はわかさスキー場からHSO氏たちが行っていたので氷ノ山国際スキー場からアプローチする東尾根にする。
土曜日出発なので早めに出発。
駐車場について、リフトを使わず早めに出発する予定だったのだが、ゲレンデがよくわからない、、、
明るくなるまで待ったところ、駐車場からはゲレンデが見えず、登高リフトなるものを乗るとのことであった。。
登高リフト(これは時間があったので歩いて登る)ともう1本リフトを乗り、スキー場中心部へ。
ここにあるパトロール小屋で登山届を提出して出発。
尾根に取付くルートを探していたら、トレースがあったのでトレースを登る。
結構な急斜面で歩きの人に追い抜かされる(;一_一)
夏道ではなく夏道の西側の沢を登っているようでかなりの急斜面。
4人中2人はとっとと板を外して担いで登り、最終的に尾根に登る最後の登りは全員が板を担いで登る。
スキーをしに来たはずなのだが。。。
尾根にたどり着く。
針葉樹林がかなり密にはえています。
途中、雪庇が落っこちていました。
尾根上は狭く滑るところもなくテロテロを移動しました。
天気不良で真っ白。上部は広斜面であったため、進路決定が困難だったので、上部滑走バーンを目前にして、撤退を決定。
下降は完全に登りと同じルートで下る。
登りに苦戦した急斜面はやはり滑走するには上部が急すぎましたが、少し下りるを滑ることができます。
但し、急斜面ゆえにかなりスラフ?が発生した跡があったので要注意でした。
今回のルートではあまり滑ることができませんでしたが、「地図をよく見ると滑るところがある」とのことなので次回再挑戦です。