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北アルプス 赤木沢15/08/22

山行期間 2015年7月18(昼)~20日
メンバー TGA,SZK,NKT
山行地域 北アルプス
山行スタイル 沢のぼり

昨年、台風で計画が流れてしまった赤木沢。リベンジのチャンスがやってきた。
しかし、今年も近づく台風にハラハラさせられたが何とか通り過ぎてくれた。
台風一過でスカッと晴れるかと思いきや、出発の金曜日は超豪雨。どうやら土曜日も雨らしい…
ということで土曜日お昼に大阪を出発し、折立キャンプ場で一泊する2泊3日の計画に変更した。

7月18日13時30分離阪
黒部五郎へ向かうUETさんMTMさんと折立で合流し、しばしテントで楽しいひと時を過ごす。

7月19日 5時折立出発。
さすが最速の黒部五郎チーム。出だしからどんどん引き離されるので早々にお別れする(その後、出逢う事はなかった)
我らチーム赤木沢は本日のお宿、薬師沢小屋をマイペースで目指す。無数の虫に集られたが高山植物が見頃で天気も良く気分良し。

11時30分薬師沢小屋到着。川の状態を小屋の人に確認すると、時期的な要因もありいつもより増水しているとの事。
そして夕方から雨が降り出す。雨脚は強くないが、止まない。止んでほしい。しかし、珍しい小屋泊まりは雨で憂鬱な中にも心地良さを与えてくれた。どうやらこの日の宿泊客20人ほどが明日、赤木沢に入渓予定らしい。
就寝する直前も雨が降り続き、川が遡行不可能と瞬時に判断させるほど増水していた。

7月20日
4時起床。外は暗くて様子がわからいが雨は止んでいた。次第に明るくなり晴れている事がわかる。いけるかも!と心が高ぶる。増水も落ち着いていた。さすが本流は増水も引くのも早い。
5時30分行動開始。赤木沢出合までは河原を上流へ登って行く。次第に先へ進めなくなり左岸→右岸、右岸→左岸2回渡渉。太腿くらいまでの水位の渡渉は慎重に。左岸を詰めると遡行できなくなり、大きく巻道を辿る。踏み跡は明瞭。
7時20分赤木沢出合に到着。渡渉などに手こずり赤木沢出合まで2時間かかってしまった。噂のナイアガラは水量が多いせいか想像以上に勢いがある。

赤木沢に入ると水量は多くなく、流れも穏やかである。陽ざしが水面を照らす。さすが噂通りの明るく開放的な沢。
胸まで水に入り右壁を登る2段20mの滝は右岸の草付の巻道ルートを行き、登そうな小滝は滝の中を詰める。

青空と両岸には黄色いニッコウキスゲが咲き、まさに天国。

珍しい食虫スミレ

滝が素晴らしく綺麗!綺麗綺麗綺麗!
この世のものと思えない。ここは天国か。気分は高揚しっぱなし。
あっという間に左岸を巻く大滝2段35mに到着。ここはロープを出しているパーティもいたが、ノーザイルで問題なく行くことができた。
このまま枝沢を詰めて赤木岳の方面に行くことも可能だが、中ノ俣乗っ越しまで詰めることにした。
ずーっと続くナメ滝。身も心も開放される。見上げた景色がアルプスならでわで気持ちが良い。遡行が終わってしまうのが惜しかった。

10時30分源流点に到着。ここから長いデプローチが続く。

16時30分クタクタで折立登山口到着。
お疲れ様でした。天国のような赤木沢、何度思い返してもうっとりします。
(NKT記)