山行期間 | 5月2日~5日 |
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メンバー | HSO、MSD、MGW、TRN |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 山スキー |
このところ山スキーを積極的にするようになり、はじめての山スキー春合宿がHSO氏を中心に進められ、無事に当日に初日を迎えることができた。
5/2 晴れ
高山で東京発をピックアップして、飛越トンネルへ。
トンネルのかなり手前から駐車がある。
通過可能なところまで車を前進させて、準備開始。
スキーヤがかなりいる。
トンネルまでの道のりと積雪が少ないとの前情報があったため、スニーカーを履いてトンネルまで向かう。(結果的にはスニーカーの出番はここだけ)
トンネルからは谷をわたり、かなりショートカットできる。
昨年も北ノ俣に山スキーに来ていたので、ルートに問題はなく、避難小屋周辺で幕営。
5/3 晴れ/曇り
早朝、雪面が硬いため、スキーアイゼンを装着して、北ノ俣を目指す。
山頂かなり手前から雪がなく、先が思いやられる。
山頂左側は雪がつながり、トレースもありそうだが、その先はどう見ても藪漕ぎの様子。
安全策を取り、板を担いで山頂に向かう。
「この山を越えた向こう側には雪はあるのか??」という何とも言えない不安を抱えながら、無事山頂につき、日本オートルートに乗っかった。
不安をよそに雪はあったので、一安心。
赤木平に滑り込む予定だったが、そこはカットして、中俣目指してトラバースしながら滑り込む。
黒部五郎を滑っているスキーヤーを見ながら登る。
かっこよく滑りこんでくるスキーヤーを眺めるのはかなり楽しく、心が浮き立つ。
が、視線を戻すと結構な登りで浮き立った心はどこかに行く。
登り切り、翌日以降の天候や今後の行程を考えながら進退について相談し、先に進むことになる。
行くと決めたら、夏道を少し下り斜度のゆるそうなところからカールに滑り込む。
融雪が進み、滑るたびに表層がシャラシャラと音を立てて、流れていく。。
トラバースしながら進むことはやめて一旦底まで滑り降り、五郎小屋まで登り返すことなく無事にたどり着く。
今晩はありがたく小屋にとめていただく。
小屋の中はやはり快適である。
5/4 曇り/雨
天候が崩れる予報のため、早めに出発。
天候不良のためか、雷鳥を見たいと切望していた青年の願いは聞き入れられた。
何回も雷鳥に遭遇したため、数度目の遭遇時にはありがたみはぐっと減ってしまった。
三俣蓮華まではスキーを担いだり履いたりを繰り返す。
本来ならばもう少しスキーを活かせるのだろうか?と思うが例年がどの程度なのかわからないため、担ぐことにさしてためらいは感じず。
双六小屋までは山頂をまいて、中道を滑る。
高度を維持して、トラバースしていたが、途中で下りすぎたようである。
スキーでの滑走は思いがけず高度を下げてしまうことを実感。
結果、小屋がわからず、雨も少しずつひどくなりそうだったので、幕営。
幕営後、MGW氏の読図とGPSの緯度経度から25000分の1の地図にどんどん線を引いて、現在地を確定。
ガスが出ていたため、稜線ルートをとも思ったが、滑りたいという誘惑にまけたのと、高度を維持してトラバースすれば大丈夫という気持ちから滑り降りてしまったことを反省。。。
5/5 晴れ
翌朝は晴れた。
50mほど登り返して、トラバースの予定だったため、テントを撤収。
昨日の反省も込めて、スキーは担ぐ。。。(早朝なのでバーンがカタいというのもあったが)
アイゼンとピッケルで登り返すと、槍が見える。
槍が見えれば迷うことはありませんでした。
しばしトラーバースすると無事に小屋が見えました。
小屋のあたりには登山者が。
これほど登山者にあえてうれしくなったことはないというくらいうれしかった。
双六小屋であった登山者に小池新道の様子をうかがい、そのまま新穂高に下山することに決定。
弓折まで行き、弓折から鏡平を通らずに沢を滑り込むことにする。
この3日間は今日の滑走のために頑張ってきたのだと思えるくらい快晴の中の滑走。
最終日で滑りを満喫。
ただ、雨が多かったためか縦溝があり少々滑りにくかったですが、前日までのことを考えるとそんなことは些細なこと。。。
下部になるほどはデブリや落石が多くありましたが無事にに新穂高まで下りてくることができました。
<行動記録>
5/2(土) 晴れ
駐車場所 1260m(8:50)~飛越トンネル(9:42~10:03)~神岡新道出会い(11:40)~寺地山(14:03/14:20)~北ノ俣避難小屋周辺幕営(15:20)
5/3(日)晴れ/曇り
幕営地(6:15)~北ノ俣稜線(9:05/9:25)~北ノ俣(9:50)~中俣乗越(11:30)~黒部五郎(13:30/14:30)~五郎小屋(15:40)
5/4(月)曇り/雨
五郎小屋(4:30)~三俣蓮華岳(7:00)~双六小屋周辺(10:00~11:30)幕営
5/5(火)晴れ
幕営地(4:40)~双六小屋(5:40~6:00)~弓折岳(8:10)~弓折尾根滑走開始(9:10)~ワサビ平(11:10)~新穂高(13:00)