山行期間 | 4/15-16 |
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メンバー | SKD(CL), ABE(SL), MTU, UTJ, TKD,WDZ,DTE |
山行地域 | 中央アルプス |
山行スタイル | 雪上訓練・アルパインクライミング |
春の例会、中央アルプス。千畳敷カールでの雪訓と、2日目はサギダル尾根から宝剣岳を目指す計画です。
4月15日(土)風雪
7時の始発バスに乗って、ロープウェイで一飛びに雪山に。どこでもドアのようです。
今年は雪が多い方で、この日の千畳敷は吹雪でまだまだ雪山!の環境。
ホワイトアウト気味の千畳敷を乗越浄土の下まで降りて、雪訓開始〜〜
メニューは、アイゼンなしの下降、滑落停止、スノーバーを使った支点構築など。
吹雪がどんどん強くなり、気温が高くて雨になるかきわどい感じでした。
ロシア付近の低気圧の影響で、この日は天気回復が見込まれないため、昼前に雪訓を切り上げ、先に下山するUTJさんをお見送りにロープウェイ駅まで戻り、正午。
宝剣山荘の幕営地を目指し、ホワイトアウトの千畳敷に再び降りる
が、雪訓を続けるABEパーティのいる地点は全く見えません。
地図を整地してコンパスの方向に進んでいくと、ABEさんたちの姿がぼんやり見えてきてホッとしました。
乗越浄土への沢筋は、午前中に何パーティか登っていましたが、積雪でトレースは消えていました。
宝剣山荘めざして張り切って直登気味に登っていきますが
最後の急登でバテバテ、先頭を代わってもらい…
13時10分、乗越浄土。
一緒に行動していたSGYパーティのメンバーも続々と上がってこられました。
山荘に着くと、なんと小屋が営業しておられ、トイレもお水も利用できることに。
強風の中テントを設営し、1時間くらいかかりました。
気温は比較的高いものの、朝まで強風が続きました。
4月16日(日)風雪のち快晴
4時起床、吹雪は止んでない。前夜から積雪が続いていたため、サギダル尾根は中止とし、朝食をとりながら待機しました。
だんだんと風が弱まり、空も晴れてきたので、山荘から宝剣岳を往復することとし、登攀準備開始。
7時10分出発。SGYパーティも、木曽駒をめざして行かれました。
雪は固まっているものの、新雪が溜まっている斜面はおそるおそるのトラバース
フカフカの下がガチガチで足が決まらず、なかなか進まない雪壁
背後に「は〜や〜く〜〜」という無言のプレッシャーを感じながら
7時50分、山頂
SKDリーダーに下降路を選定してもらい、露出している鎖を使って、カラビナスルーと懸垂で下降。
9時、山荘まで無事下山しました。
雪崩を心配していた千畳敷への下降路沢筋も、どんどん人が登ってきていました。
快晴で気温が高く、足裏に雪がつくので尻セードで一気に下降し、
降りたところで、雪訓の続きスタンディングアックスビレーの練習
12時30分のロープウェイで下山しました。
今回の例会では、悪天候における行動・判断など、春合宿に向けて各パーティ非常に良い訓練になったと思います。
雪山に行けば行くほど、日頃の訓練の大切さを感じます。
絶対に滑落しないこと、滑ってしまったらすぐ止めること。
大事な装備を残置しないこと、テント装備のコンディションを確認しておくこと。
基本に戻って、気を引き締めて春山に臨みましょう。
(SGYさんパーティのみなさんと)
山行期間 | 2017年3月24日(夜)~26 |
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メンバー | ASI,INK,UET,KSI,SOT,TST,TYK,MRJ |
山行地域 | 西穂高岳独標 |
山行スタイル | 卒業山行 |
西穂高独標
卒業山行で3/25にロープウェイ西穂高口駅~西穂高独標の往復、3/26には高山市を観光してきました3/25、天気は快晴、西穂高口駅の展望台では山々が雲に隠れることなく見渡すことができました。
風もほとんどなく順調に西穂山荘~丸山~独標手前まで到着、独標の岩場にさしかかったとき近くで見ると思ったより切り立っていて足がすくんでしまった。
何とか登りきって達成感と喜びもつかの間下りは登りよりも怖く、へっぴり腰になって下って行きそのあとは難なく下山
(9:35西穂高口駅→10:30西穂山荘→12:00独標→13:00西穂山荘→西穂高口駅)
下山後は穂高荘 山のホテルへ、温泉、夕食を楽しんだあと待ちに待った宴会へ!お酒もすすみよく覚えていませんがみんな楽しく語りあっていたはず!
次の日は朝露天風呂に入った後は高山市を観光し昼食に高山ラーメンを食べ帰阪。
今後はMチームとして皆が自分の目標に向かって進んでいくため、今回が76期という括りでの最後の参考となります。76期、またご教授くださったMチームの皆さん1年間ありがとうございました、またこれからもよろしくお願いいたします。
今回の山行は春合宿の剣岳を見据え歩荷・アイトレ訓練として中央アルプス宝剣岳を目指しました。
コースは北御所登山口よりうどん屋峠~宝剣山荘~宝剣岳の後ロープウェイで下山の予定でした。メンバーは春合宿を共に行う3名Abe、tkd、wdz
前日の前線通過による影響で大雪に
ガスってはいるが天気は悪くないのだが
そして、バスのチケット売り場では、、
なんと始発に続いて2便までも運行中止。
最速でも10:20発
話し合いの結果、歩いて登山口まで行く事に。先行き不安だ
そんななか2時間かけやっと北御所登山口に到着。
このタイムロスがどうでなるか、、、
ラッセル、ラッセル。ラッセるん♫
北御所登山口からここ蛇腹沢登山口まで夏山コースタイムでは30分程度だろうか。
しか~し実に2時間。
稜線、尾根歩きという事で今回はワカンを装備リストから外していた。
そして、、、
ラッセル、ラッセル ア〜〜ンド ラッセル。ふくらはぎ取れそうですが、ラッセル&ラッセル
う~ん、Abe氏強い!!
で、結局は、、
永遠に続くラッセル。しかし気力&体力は続くはずもなく精根尽き果て敢え無く清水平手前で敗退決定。テント設営。
本日の工程のたった三分の一程度でふくらはぎがK.O.
そして翌日。
良い天気。しかし敗退のため下山。
トボトボ。
朝も早い為バスも運行しておらず、またも歩いて駐車場まで。
途中2台のバスとすれ違う。今日は予定通り、いや臨時便も出たようだ。
最近敗退が多い気がする。
やはり雪山は天気&雪の状態で優しくもあり、全く歯型立たない事もある事を実感できる山行でした。
山行期間 | 20170325 |
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メンバー | WDZ, DTE |
山行地域 | 大山北壁 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
2週間前に来た大山北壁
今回は先輩方なしの同期DTEさんとの冬山初個人山行。
夏山は何度か共にしたがさてどうなるか
まずは取りつきまで小一時間の登り
先週末の山行の疲れが残っているというDTEさん。かなり足取りがおもそう
今回の目標である弥山尾根
ここから見るとかなり立っている
いつものようにやっぱり晴天。
晴天記録更新中
前回はロープは出さなかったが、今回は練習もかねてロープで確保しながら進む
お隣の別山。
横から見ると尖ってます
が、実は別山からのトラバースがかなり怖く前回は一部またいで通過しました
雪が緩んでいて足元不安定&ピッケルの利きも悪い中、無事のぼってきました。
下りは6合目避難小屋より行者谷を尻セードで楽々~下山
今回は3月も終わりでしかも天気も良かったため雪が緩んでいて、頂上付近の日の当たる場所では雪面がピキピキと音を立てていたり、岩が崩れ始めたりとなかなかスリルのある状況で我々には少しピリ辛な山行になりました。
山行期間 | 3月17日夜~3月20日 |
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メンバー | HND(CL) UET |
山行地域 | 南アルプス |
山行スタイル | 冬季縦走 |
2月の「赤岳東稜」に続くHNDさんと行く冬季アルパインクライミング。
第二段は「鋸岳~甲斐駒ヶ岳」の縦走に3/18日からの3連休を利用し行ってきました。
3/17日
道の駅「南アルプスむら」で仮眠後、戸台登山口駐車場へ移動、午前7時「角兵衛沢出合」に向けスタート。戸台川の河原を延々と進む。積雪はないが大小の岩がごろごろし歩きずらい。
約2時間で出合に到着。一本入れてこれからの急登に備える。樹林帯からちらほら積雪が増え、角兵衛沢を積めあげるほどに雪が深くなる。今日は角兵衛沢のコルでBV予定なので、HNDリーダーの後を必死に食らいつく。午後1時予定より少し早くBVポイントに到着しゆっくり過ごす。
コル周辺は適当なBVポイントがなく、我々は岩の真下にツェルトを張る。この後到着したPTは我々の上部のコルの中央に張っていたが、スペースが少ないので要注意。
3/18日
午前3時起床。4時過ぎ今回の核心鋸岳の縦走が始まる。鋸岳(第一高点)への急登は、ノーロープで約30分程度で到着。まだ夜明け前で周りは暗く景色はよくわからない。風もあってそこそこ寒いので鹿窓に向けて一気に進む。小ギャップで今回初めて下降ためロープを出す。
ここからリッジ伝いにアップダウンを繰り返しながら進む。天気は良く視界も良好だが、如何せん自分は余裕がない。大ギャップを超え、中ノ川乗越を激下り、時々深雪を踏み抜きながら稜線を進む。三ツ頭を超え北東側に斜面をトラバースしたとき、ついにラッセル地獄に陥る。アイゼンからワカンに履き替えHNDさんの強烈な推進パワーで12時過ぎ本日のBVポイント六合石室に到着。(ラッセルは、リーダーに任せきりになりすみませんでした。交代できるよう体力つけます)
明日の行程が非常に長いため、快適な石室で早々に夕食を取り午後六時に就寝。
3/19日
午前2時起床。3時15分甲斐駒ヶ岳に向け出発。小屋から稜線に上がるルートを探すが、真っ暗闇で全く自分には判別できず、またもやルーファイをリーダーに委ねる。稜線にでると雪も締まりすこし歩きやすくなる。徐々に斜度も増し体がつらい。頂上直下の岩場では、ザックの重さもあり手こずる。先に到着したリーダーに遅れながらも午前5時甲斐駒ヶ岳山頂に到着。まだ日の出前で真っ暗なため、感激に浸ることもなく写真を撮りすぐに下山開始。
途中六方岩で休憩し、朝日が登り始めた稜線を気持ちよく駒津峰に向け進む。ここまで来ると少し余裕もでて南アルプスの景観を楽しむことができた。
駒津峰でひとしきりの記念撮影と要所要所で休憩をはさみながら、戸台の駐車場に午前11時到着し今回の全行程を終える。
この山行は、強靭な体力・折れない気力・的確な判断力・登攀やラッセルの技術力等総合的な登攀スキルが必要であり本当にいい勉強になった。自分に足りないものを身をもって理解できたので、今後のトレーニングの目標にすることとしたい。(UET記)
【行動記録】
3/18 戸台―角兵衛沢―角兵衛沢のコル泊
3/19 泊地―第一高点―第三高点―第二高点―中ノ川乗越―六合目石室泊
3/20 泊地―甲斐駒ケ岳―駒津峰―仙水峠―北沢峠―戸台
雑感・・・行動食の調達がむずかしい。疲れが増すと食欲が下がり甘いものとか受け付けない。
しかし、補給しないとエネルギー不足でさらに機動力が削がれる。
疲労困憊した時でも、食欲をそそり必要な栄養が補給できるものはないのか試行錯誤は続く...
山行期間 | 2017.03.11-12 |
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メンバー | TGA、ABe、WDZ |
山行地域 | 大山 |
山行スタイル | 大山 北壁 別山尾根・中央稜、弥山西稜 |
私とABeさんには1月のリベンジとなる大山北壁。
それでも多くのパーティーが入っておりトレースはばっちりあり、心配していたラッセル地獄も回避できました。が、二組の順番待ち。
今回は天気は抜群によく初日に別山尾根・中央稜バットレス、二日目に弥山・西稜にいってきました。
初日はガスが出ており取りつきが見えません
1ピッチをロープを出さずに登り上でビレイを何とかその横を通らせてもらい2ピッチ目よりロープを使用
1ピッチ目、2ピッチ目と高度が上がると斜度もドンドン厳しくなってきます。
いくつかの厄介なピッチを何とかやり過ごす
いよいよ別山尾根のピークが見えてきた最後のピッチ
稜線を先ずはTGAさんが渡り、その後肩がらみにてABeさんが渡りそのまま少し下降。そして今回の山行の核心部であるナイフリッジのトラバース!!
こっ怖~
途中稜線上で岩がボロボロで跨ぎながら、また50mロープでは渡れず途中か細い灌木で一度切って渡っていき、最後は少しの急登で一般登山と合流。
二日目。晴天。大山が一望できる。
カッコイイ~
本日は昨日よりグレードが低いということでのんびり。
取りつきまではやはり辛い。
その後も、先頭を歩き途中何か所かの急登を越えるとロープも使うことなくあっさり終了。所要時間は90分
下から見ると別山、弥山共に荒々しく切り立っていいるが、実際に登りこんなもんかという印象。
今回の山行では冬季登攀というより稜線歩きの難しさをしっかり味わえた内容になった。
山行期間 | 2017年3月3日夜~5日 |
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メンバー | KSM,TBS,UET,TKD,MSD |
山行地域 | 猫岳・輝山 (乗鞍岳周辺) |
山行スタイル | 山スキー |
3月5日~6日 乗鞍岳近くの猫岳と輝山に行ってきました。
メンバーはOBの笠松さん坪佐さんと植辻さん武田さんです。
天気が二日間とも最高で、昨年インナーを逆に履いたため?足が痛くなって一人敗退したのですが、今回は素晴らしい山行が出来ました。OBの方ともご一緒できたのは昔のお話が聞けて楽しかったです。
山行期間 | 20170304-05 |
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メンバー | ABe Wdz |
山行地域 | 西穂高 |
山行スタイル | ピークハント |
天気は上々春は間近
先ずはロープウェイで一気に穂高口駅2000m越えまで上がりそこからのんびり西穂山荘まで、5m程度おきに建てられた竹標布としっかりしたトレースに沿って一時間程度の雪上ハイキング。
山荘を通り過ぎ、樹林帯を抜けると向かう先、西穂高岳が見えてきます
人があふれている独標
ツェルトが短く、低いためかなり窮屈なホーム
朝~美しい
ピラミッドピーク手前でレスキューに遭遇
命に別状はないが冬山は危険だとしみじみ感じられた一場面。
この下へ滑落した様子。
ピラミッドピークからは一時間で西穂高山頂
山行期間 | 2017年3月3日夜~3月5日 |
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メンバー | HND(L)、SKD |
山行地域 | 北アルプス 錫杖岳 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
今回の狙いは錫杖岳。
これまで天候不良や雪崩などで、中止や途中敗退になっていた。
今回は絶好の天気に恵まれ、ルートのコンディションも良く、快適な登攀になった。
3月4日 快晴
下山届も忘れないように。
山岳警備隊の方々へ、感謝の気持ちを忘れてはいけません。
先々週の大雪後のものか。
こんな雪崩にあったら、ひとたまりもない。
昨夜入山したパーティーを除けば一番乗りで、岩小屋の下にチェックインできた。
BCを設営し、登攀準備を急ぐ。
先行パーティーを追いかける。
なんか雪が多い?
以前来た時とルートの印象が違う。
HNDのリードで登攀開始。
【3ルンゼ】
氷は埋まって、ただの雪壁歩き(Ⅱ級ぐらい)になっていた。
ここもただの雪壁歩き(Ⅱ級ぐらい)。
3P目 HNDリード(Ⅳ級、40m)
ワンポイント、ルンゼ左側の立った氷を登る。
前に登った時は、薄いベルグラをノープロで登ったが、今回は短いスクリューが打てるぐらいの氷が張っていた。
ここからは初見になる。
4P目はこのルートの名物、トンネルくぐり。
左側の発達した氷を登って抜ける。
ここで先行パーティーに追いつき、しばし順番待ち。
核心のF5とF6、2ピッチをつなげて登る。
最近はフリーで登られることが多くなっているので、フリーでトライした。
F5は快適なアイスクライミング。
F6は少し難しく、ベルグラからスカスカの雪壁。
スクリューが10㎝ぐらいしか入っていないので、絶対に落ちられない。
落ちたら30mぐらい転げ落ちるかな…と思うと、左壁の残置支点を使いたい誘惑にかられたが、今回は何とか踏みとどまった。
目一杯ロープを伸ばして、灌木とアックス横埋めでビレイ。
残った雪壁を、3ルンゼのコルまで。
終了点の目の前には、状態の良さそうなグラスホッパー左ラインが。
先行パーティーは終了点からトラバースして、グラスホッパー3ピッチ目に取り付いている。
我々は時間も早いので、1ピッチ懸垂して、2ピッチ目から登攀することにした。
〈登攀ギア〉ダブルロープ50m×2、アックス各自2、アイススクリュー16㎝×2、13㎝×1、アルパインヌンチャク×4、長シュリンゲ少々 (雪が少ないと、もう少しスクリュー等が必要と思われます)
【グラスホッパー左ライン】
アックスやスクリューがよく決まり、快適なアイスクライミング。
核心の氷壁基部まで。
ヴァーチカルだが、氷の状態が良く、登りやすい。
Ⅴ+でも、状態が良いとこうも登りやすいのか。
4P目 HNDリード(Ⅳ級、20m)
3段になって、プレッシャーは少ない。
最後までスクリューの効きが良く、快適な登攀だった。
登攀後はグラスホッパーを、基部まで懸垂下降した。
〈登攀ギア〉ダブルロープ×2、アックス各自2、アイススクリュー16㎝×8、13㎝×2、クイックドロー×6、アルパインヌンチャク×4、長シュリンゲ少々
ルートのコンディションが良く、今回目標にしてた2ルートを、初日のうちに登ることができました。
3月5日 相変わらず快晴
昨日グラスホッパーを登れたので、今日は予備ルートに設定していた、左ルンゼを登ることにした。
2P目の途中までは、グラスホッパーと同じルートになる。
【左ルンゼ】
ベルグラで意外にいやらしかった。
今日はHNDは出しゃばらず、SKDさんに任せる予定でスタート。
ところどころ氷が出た雪のルンゼをロープいっぱいに伸ばす。
出だし5m位は快適なアイスクライミング。
一段上がったっら、雪の詰まったルンゼを次の氷壁基部まで。
このピッチは少し長いので、HNDがリードすることに。
中段でのトラバース、上部の急な雪壁が意外にいやらしかった。
次回は後輩を連れて、全リード頑張ってください。
今回は二日とも懸垂下降しましたが、上部雪田からの雪崩や、上部登攀パーティーからの落氷が多く、安全とは言えません。
歩いて降りるルートも見ておいた方が良さそうです。
〈登攀ギア〉ダブルロープ×2、アックス各自2、アイススクリュー16㎝×5、13㎝×2、クイックドロー×4、アルパインヌンチャク×4、長シュリンゲ少々
こんなに良い天気とコンディションに恵まれることは、めったにないと思う。
次に登りたい1ルンゼは、二日間雪崩れまくっていた。
ううむ…
山行期間 | 2017年2月24日(夜)〜26日 |
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メンバー | HSO(CL),SKD(SL),HND(SL),他16名 |
山行地域 | 濁河温泉(はもずし) |
山行スタイル | アイスクライミング |
メンバー:HSO(CL),SKD(SL),HND(SL),MSD,OSM,UET,ASI,TKD,KNS,UZU,DTE,MTU,ABE,SOT,TNK,TYK,TCH,HJS,INO
早いもので泉州山岳会に入会してから、もうすぐ1年が経とうとしています。
ハイキングから始まり、岩登り、沢登り、夏山縦走、冬山登山、山スキーなどあっという間の1年でした。
その年間の山行計画において先輩方にたくさんの指導をしていただきました。
そして最後に私たちが育成チームを卒業して上のチームへ歓迎されるという新人歓迎会を、先輩方が企画してくださりました。
しかも、内容がアイスクライミング!アイスクライミングなんて、会に入るまでは存在すら知らなかったことです。
まさか私がアイスクライミングなんてものを体験できるなんて!
金曜日の夜に大阪駅や三国ヶ丘駅など色々な場所で集合して出発します。
道の駅御岳にてテントを張って仮眠。
会に入った当初は、道の駅にテントを張るという行動にびっくりしたことを覚えています。
しかし、私もすっかり山人になったのか、ごく普通に思えるようになりました。これも成長の証?
そして、土曜日の朝にチャオ御岳スキー場へ移動して、そこでスキーをするグループと登山をするグループと分かれます。
私はアイスクライミングを選んだのでそのまま「はもずし」まで移動します。
初めてのアイスクライミング。まずは下部でアックスとアイゼンの使い方の練習。
なかなかうまくできません。アックスが氷に刺さらない。アイゼンも氷に刺さらない。難しい。
先輩がリードで登ってくれて、スクリューを氷に打ってトップロープを張ってくれます。
登り方を教えてくださりいざ登ってみますが、先輩のようにうまく登れない。
すぐに腕がパンパンになります。岩場のクライミングとは全然違って難しい。
アックスもアイゼンも決まれば、すべてカバのはずなのに、それが決まらないから全然登れなくて、悔しい!て感じでした。
「この壁は5級ぐらいはあるかな、ちょっと難しいけど」と言われると、絶対登ってみせる!
と意気込みます。アックスの重みを利用して振りかざし刺します。ドン!っと刺さるとやった!
そして足をゴンゴン!っとアイゼンを刺します。安定すると、よし!っと思い、体を上にあげます。
その繰り返しです。集中して上まで登ると、やはりそこは達成感!この楽しさはたまりません。
スクリューを打ちながらリードで行く場合は怖さも倍増だろうが、
同じぐらい達成感も倍増されるのだろうなと思いました。でもそれは先輩方に任せて。。。
先輩方は、この氷は登れるだろうかと、楽しそうに氷のルートを探して、登っています。
こんなつららになっているところ登るのかと不安になりながら見守りますが、さすがなんなく上まで抜けてしまいます。
凄い! 心配をよそに楽しそうに氷の壁に向き合って遊んでいる感じでした。
先輩がロッジを借りてくださっており大宴会の始まりです!
食事担当の先輩がたくさんの冷凍食品を持ってきてくださり、フライをたくさん揚げます。
それぞれ持参のビールやお酒、ワインなどで乾杯して、食も進み、会話も弾み、
楽しい時間がすぎます。
やはり山の会。一部のグループは地図を広げて次の山行の話し合いをしています。
一方では飲んで食べてはしゃいではしゃいではしゃいで!楽しいひと時をみんなで過ごしました。
本来なら、1年間自分たちの行きたい山行があるのにも関わらず新人の育成に時間をついやしてくださった先輩方へ、
こちらがお礼をしなくてはいけないのに、逆に歓迎会までしてくださり、本当に感謝です。
素晴らしい会に入ったなと実感しました。
3月からは新人のための年間計画はもうありません。
自分でどこに行きたいのか、何をしたいのか目標を持って、取り組まなければいけません。
トレーニングを積み、真面目に謙虚に頑張っていきたいと思います。
そして、今度は私たちが、今後入会してくる新人へ指導できるような立場になり、今回先輩方に対して抱いた感謝の気持ちを
恩返しできればと思います。
この1年間、月に2回ある山行計画に快く「いってらっしゃい、頑張ってね」と見送ってくれた家族への感謝を忘れず、
今後も安全に無事下山してくることを第一に考え、自分の目標へと向かって頑張って行きたいと思います。
先輩皆様方、1年間ご指導ありがとうございました。これからもご指導ご鞭撻よろしくお願いします!
山行期間 | 2017年2月17日夜~2月19日 |
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メンバー | HND(L)、HSO |
山行地域 | 八ヶ岳東面 旭岳東稜 |
山行スタイル | 雪稜登攀 |
しっかり雪と格闘する、2月の八ヶ岳東面雪稜山行第二弾、「旭岳東稜」。
前回の赤岳東稜は成功に終わったが、今回は敗退。
それも完敗と言っていい内容。
2月18日 快晴
この週始めまで降り続いた大雪で、今回は大ラッセルが予想される中の山行。
でも少しは体力に自信がある我々。
スタート時は、「何とかなるんじゃないか?」と淡い期待をしてスタートしたのであった。
スタートしてすぐにトレースは無くなり、ワカンを装着。
出合小屋までは浅い。
旭岳東稜へは、末端を少し北に回り込んで、ルンゼを詰める。
徐々に雪が深くなってくる。
稜線に出ると、岩や草付の登攀が増える。
ワカンからアイゼンに変更。
岩稜は基本的には右から巻く。
急な斜面では、胸までのラッセルになり、ペースが落ちる。
今回は一カ所雪崩れそうな斜面を避けるために、ロープを出して急な雪壁をトラバースした。
2270m付近、目指す五段の宮が見えてきた。
このペースでは厳しい…
しばらく悩みましたが、明日どうしても下山したい我々には、ここらが引き時か。
雪洞の作成練習に移ります。
約1時間で、二人が横になれるスペースを確保。
しかし、この日は天井が溶けるのが早く、中で寝るのは怖いので、ツェルト泊にしました。
雪洞は、もう少し研究と経験が必要です。
快晴の雪山。
空の下で食べるチキンラーメンは激ウマです。
2月19日 快晴風強し
おとなしく下山。
風雪で半分消えたトレースをたどって引き返す。
この日、我々のトレースをたどって登ってきた2パーティーにエールを送る。
また鍛え直して、(あるいは楽な時期に(^_^;))再挑戦ですね。
山行期間 | 2月19日 |
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メンバー | TGA(L), NGS, WDZ,DTE |
山行地域 | 比良 |
山行スタイル | 冬季登攀 |
比良の堂満岳は中央稜。
アルパインでリード入門。のつもりで行きましたが、実際はルートの大部分が雪に埋まっていて、ラッセルがほとんどになりました。
2月19日、イン谷口〜金糞峠の登山道を、中央取り付きめざして6時40分に出発。
途中三つ並んだ堰堤があって、そこから第一ルンゼをつめていくと中央稜取り付きです。
堰堤からはトレースがなく、膝ラッセル。
わかん、駐車場判断で外しましたが、持ってきてもよかったな、という感じで、
第一ルンゼをつめていって、中央稜取り付きかな?というところで、登攀準備します。
1ピッチ目。NGSさんリード開始。
P1?のチムニーをセカンドのWDZさんもさっさと登っていきます。
後続の私も緊張しながらリード。木でランニングがいっぱい取れるので大丈夫そうです。
凹角を終わるとちょっとリッジですが、すぐ広い場所に出るのでそこで1ピッチ目を切りました。
ビレイしていると、先行パーティのWDZさんが戻ってきて、この先左に登っても、普通の道になってるけど?とのこと。
あれ?まだ、核心のP2、Ⅲ+クラック残ってるはずでは?
そこから大きな岩があり、右に巻いてからビレイなしで登ってみました。
岩がボロボロなので、後ろのパーティは念のためビレイしてもらい、
そのピッチが終わると、やっぱりひたすら雪稜が続いてました。
とりあえずロープをつないだまま、歩き始めました。
なかなか終わらないなので、もしかしたらさっきのがマッチ箱とP2クラックで、このまま山頂に着くのかな?と思いました。
トレースはあったのですが、雪が深く急斜面を苦労しました。
案の定、そのまま山頂に着いてしまいました。
山頂前の左ルンゼも、雪に埋まっていてどこが分岐だったか分かりませんでした。
下山は金糞峠経由で。
登攀が物足りなかったTGAリーダーは、ふわふわの雪庇にダイブでストレス発散!
暑いくらいの陽気で、もうカッパ装備も考えないといけない季節か。ちょっとさみしいです。
雪が減ってルートがはっきりする時期に、また行ってみたいです。
行動記録
20170219
0640 イン谷口
0750 第一ルンゼ堰堤
0930 中央稜取り付き(P2?)
1230堂満岳
1400金糞峠
1450 イン谷口
山行期間 | 2017年2月10日(夜)~12日 |
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メンバー | OSM ABE OKD |
山行地域 | 北アルプス 五竜岳 |
山行スタイル | 雪山訓練 |
今回の山行はラッセル訓練と雪洞作成です。ガッツリ雪のある所という事で、五竜岳山域へと行ってきました。白馬五竜スキー場のテレキャビンに乗ってアルプスだいらに到着。歩き始めてすぐにワカン装着、膝までラッセルです。地蔵ノ頭の下、お花畑に到着。もちろん花は無く雪面です。ここから小遠見山に向けて進みます。天候は低気圧の通過後、西高東低の冬型で日本海側は大雪に警戒状態。五竜岳に登る予定でしたが、今回はあきらめました。
OSMさんにコツを教わりながら、腰までラッセルで進みます。苦しい分、良いラッセル訓練ができました。小遠見山までは登らず、ドカ雪が降っても安全に下山できる場所で雪洞の作成開始。
新雪をスコップで除いて、強度のある雪面を出します。雪が柔らかいのでサクサク掘れます。完成間近というところで、雪洞崩壊・・・。思わぬところで埋没訓練をする羽目に。
気を取り直し、更に深く強度のある雪面で作成開始。2時間近くかかって、やっと完成。まだまだ練習が必要です。雪洞内に入って入口をふさぎます。夕飯はABEさんが用意してくれた鍋料理です。しかもデザートのプリン付き!!晩御飯を美味しくいただき、温まったところで就寝です。雪洞内の温度は1~2度と暖かく快適です。苦労して作った甲斐がありました。
夜11時30分、ヘッドランプを付けて気付きました・・・。天井が低くなっています!!すでに30cm以上は天井が下がっています!!朝まで持つのでしょうか!?最悪は崩壊!?危険と判断して、荷物をまとめて脱出!!暖かい雪洞よ、さらば!!しかも雪洞内は静かで気付かなかったのですが、外は吹雪!!ヘッドランプを頼りに強風と戦いつつツェルトを張ります。吹雪の中、夜の12時にツェルトを張るのはOKDは初めてですが、OSMさん、ABEさんとベテランが2人いたので短時間でツェルトを張れました。落ち着いたところで、改めて就寝。雪洞と違い、寒いです・・・。
5時に起きて、強風と積雪でクタクタのツェルトを立て直して、朝食。昨日よりさらに深くなった雪をラッセルしながら下山。地蔵ノ頭の下、お花畑の手前でイグルー作成を開始します。
イグルーは今まで何度も作成したことが有るのですが、今回は雪質が柔らかすぎて苦労しました。すぐに崩れるので、天井を作るために必要な長い板状のブロックが作れません。使えるものは何でも使います。ストックを利用して天井の梁を構築。見事(?)完成です。
無事に訓練は終了しました。あとは下山して、お約束の温泉と美味しいものが待ってます!!お疲れ様でした!!
山行期間 | 2017年2月4~5日 |
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メンバー | HND(L)、UET |
山行地域 | 八ヶ岳東面 |
山行スタイル | 雪稜登攀 |
2月はしっかり雪と格闘したい。
そんな気持ちで、八ヶ岳東面の雪稜登攀を企画した。
今回はその第一弾!「赤岳東稜」
某有名ガイド誌には掲載されていないルートなので、入山者はきっと少ない。
2月4日 快晴
サンメドウズ清里スキー場6:10―大門沢―赤岳東稜―標高2480m付近12:50(テント設営)―偵察(~13:45)
真教寺尾根からトラバースして取り付けば、トレースが期待できるだけでなく、スキー場のリフトも使えてお手軽。
しかし!今回はあえて大門沢から登る。
ラッセルとルーファイのトレーニングをするために。
あくまでもストイックに。
こんな写真では伝わらないと思いますが…
本当にきつかったんです。
ラッセルのきつかった場所は、しんど過ぎて写真を撮るのも忘れてました。
ようやく稜線に出て、2480m付近に良いテント場を見つける。
カモシカさんがくつろいでましたが、場所を譲ってもらいました。
このあと少し休んで、明日のために偵察とトレースをつけに行く。
しばらくはノーザイル、ヘッドランプでも歩けそうなことを確認して、明日は早立ちを決めて就寝しました。
2月5日 曇り→早朝より風雪
泊地5:05―赤岳東稜登攀―竜頭峰6:55―赤岳7:15―真教寺尾根下降―サンメドウズ清里スキー場10:15
2500m付近から急な雪壁が続くが、下部岩稜帯までは特に危険な個所はない。
下部岩稜を右から巻くと、ナイフリッジが現れる。
ここは一歩一歩確実に。
まだ風が弱いのが助かった。
向かって右側に雪庇が張り出しているので、踏み抜きにも注意。
ようやく明るくなり始めた頃、核心の上部岩稜帯に到着。
ここは慎重に、2ピッチザイルを伸ばしました。
このあと一登りで竜頭峰へ。
曇天で風が強くなり始めている。
ロープを仕舞い、一休みしてから赤岳山頂へ。
竜頭峰からは目と鼻の先。
赤岳東稜はピッチグレードⅡ級程度なので難しくはありません。
取付きに真教寺尾根からのトラバースを選択すれば、荷物を減らすこともでき、速攻での登攀も可能です。
初めての雪稜にいかがでしょうか。
〈使用ギア〉
ダブルロープ50m×1、120㎝シュリンゲ×4、60㎝シュリンゲ×4、カラビナ×8