山行期間 | 2013年11月23日~11月24日 |
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メンバー | HSM、ARK、OSM |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | ピークハント |
HSMチームで積雪期の岩稜歩きとラッセルの練習を目的に西穂高岳と焼岳に行ってきました。西穂高岳は時間切れで独標まででしたが、焼岳はピークを踏むことができました。
11/23 西穂高岳
西穂山荘に向かっているところ。快晴、無風でいうことなし。ただし暑くて汗が止まらなかったです。
山荘から見た焼岳方面。明日も晴れるといいけど。
先行で歩いている人がいて、トレースがありました。
独標と独標からの下降。下降にはロープを使用。
独票を越えた辺りで13時になったため、帰りのロープウェイを考えて引き返すことにしました。
雪の付き方が中途半端であったため、これ以降、山頂を目指す場合はロープを使用しないと危険な感じでした。他のパーティも独標であきらめていました。
11/24 焼岳
中尾温泉の駐車場から5時に出発。メジャーなルートではないと思っていたので、トレースはなくピークは踏めないと思っていました。10時になると引き返すことにしました。
笠ヶ岳。天気はGOOD。
中尾峠から見た山頂方面。写真は偽ピークです。中尾峠までは予想に反してトレースがありました。23日に誰か登ったみたいです。
ここからはトレースが消えていました。
このあたりからひたすらラッセル。ガスがかかってきました。
焼岳山頂。
焼岳は硫黄のガスがそこらじゅうから噴き出ているのが、ちょっと怖いですね。
行動記録
11/23 西穂高岳
9:10西穂高口→10:00西穂山荘→12:00独標→13:45西穂山荘→14:50西穂高口
11/24 焼岳
5:10中尾口駐車場→8:15中尾峠→9:55焼岳山頂→11:00中尾峠→13:00中尾口駐車場
山行期間 | 2013年10月12日夜発~14日 |
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メンバー | ITN TGA MYI |
山行地域 | 中央アルプス |
山行スタイル | 秋山縦走 |
中央アルプスと言えば。。。
■管ノ平→■しらび平行きのバスの始発は前回と同じく5時15分発と思い込んでいましたが。。。
ぎゅうぎゅう詰めのバス・ロープウェイを経て、ようやく千畳敷に到着。
極楽平から三ノ沢分岐へ向かいます。
三ノ沢分岐にて荷物デポ。
■山好きには悪い人がいないのか。
何にせよ山の中では盗まれないようなので、この技、これからおおいに活用しよう、と思いました。
荷物が軽くなり、軽快に三ノ沢岳へ向け、出発。
「陰が岩と同じ形にゴツゴツしている!!面白いね~」TGAさんの呟き
三ノ沢岳 到着。
何故なのでしょうか。
名残惜しくも三ノ沢分岐へ戻ります。
三ノ沢分岐から宝剣岳へ。
強風でスリリングな宝剣岳を突破し、中岳、そして駒ケ岳頂上山荘のテント場。
昨年Bチームで初めて挑戦した雪山。
360度に広がる山々。
ITNさんと「あの山は~、こういう山で~。」「あそこに行くには~日必要」など楽しい山話がつきません。
絶景をいつまでも眺めていたいのですが今日は16時前にはテントに戻らなければなりません。
今回はスケジュールに余裕があるので
■4:00起床 駒ケ岳へ向け出発し、4:30 駒ケ岳 到着
真っ暗闇です。
そしてここからが今回最大の試練。ご来光までの極寒の1時間半が始まります。
岩壁で何とか風を避け、ひたすらご来光を待ちます。寒い。。。
空を見上げるとプラネタリウム以上に満点の星が輝いていました。
人口ではなく、本物の満点の星、流れ星を味わえるなら極寒耐えは修行以上の価値があるというものです。
5:54分頃 ご来光。
大混雑の木曽乗越を過ぎ、伊那前岳へ。
なんという気持ちが良いルートなのでしょう。
今回は同じ山をいろいろな方向から見ることで、少しではありますがその表情の違いを体験でき
「どこに行くか」
初日の夕食前にTGAさんがご提案された理由があらためて話題にあがりました。
■興味がありながらまだ足を踏み入れていない
■昨年、Bチームで駒ケ岳に行った際に「美しい」と雪化粧の三ノ沢岳を見て騒ぐメンバーがたくさんいたから、
ということでした。
メンバーが三ノ沢岳に感動していた、というのは何故か全く記憶が無いのですが。。。
その流れから、たまたまお二人に打ち明けたこと
ここにいたのですね。
「登った直後に判明したということが余計に感動的だね」とお二人が笑いながらおっしゃっていた通り
そしてテントの外に出れば、またすぐに三ノ沢岳に会えること
なんと劇的であります。じわりじわり、と表現出来ない1年間の想いがこみ上げてきて止まりません。
そんなに想っていながら、言われるまで気付かない鈍感さが間抜けではありますが。。。
中央アルプスに行けば、三ノ沢岳を見る可能性は高く、何でもないこと、とも言えます。
TGAさん、ITNさん、前回ご一緒頂いたEMRさん
【行動記録】
山行期間 | 2013年10月13日~10月14日 |
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メンバー | ARK、OSM |
山行地域 | 南アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
Bチームの時に甲斐駒ケ岳で見ていつか登ってみたいと思っていた鋸岳に行ってきました。ルートもはっきりしているし標布もあるのでルートファインディングに苦労するということはありません(しかし標布がない所が厄介です)。また、しっかりした鎖もあるので、メンバーによってはロープを使うことなく行けると思います。ただ、ガレ場が至る所にありそれが厄介です。私達は確認していませんが、この時期水場は枯れてほとんど出ていないそうです。
角兵衛沢の出会い
大岩。水は出ていなかった。落石注意のため、ここでヘルメットを装着。
角兵衛沢のガレ場。ほんとまいった。
稜線で見えた仙丈ケ岳と八ヶ岳。
鋸岳の第1高点
甲斐駒ケ岳への稜線。
小ギャップに下りて行く鎖。足を滑らせると振られます。腕力のない人は懸垂で下りたほうが無難かも。
登っていく鎖。写真は別パーティが下りてきています。このパーティのリーダーが鋸の経験者で、鎖をそのまま上がってしまうと結構厄介なので、写真に写っているように途中で左に行くといいとアドバイスをいただきました。このパーティはメンバーに不安があるので、登りはロープで確保していました。
第1高点
鹿の窓。ここは鎖によって落石が避けれないと思います。大声を出して下に人がいないことを確認して下りて行きました。腕力がいります。
第2高点に向かうルンゼのガレ場。ここは結構ルートを探しました。ルンゼの下から登ってきているパーティを発見。よくこんな危険なところに行っているなと驚きました。声を掛け合ってお互いにルートを確認。そのパーティは第2高点から標布に従って下りてきてしまったそうで、途中にトラバースするところがあるので、その方が安全とのアドバイスをいただきました。
第2高点からみた第1高点と甲斐駒ケ岳。
中ノ川乗越へ下りるガレ場。ここも結構厄介です。
中ノ川乗越。
甲斐駒ケ岳。中ノ川乗越から甲斐駒ケ岳は普通の縦走路です。
鋸岳と北岳、富士山。オベリスクも写っています。
冬合宿も鋸岳に行く予定なので、良い偵察にもなりました。雪が多いとラッセルが大変そうです。
行動記録
10/13 6:10戸台大橋の駐車場→8:00角兵衛沢出合→11:20稜線→11:45鋸岳第1高点→13:30第2高点→14:10中ノ川乗越
10/14 5:50出発→6:10鳥帽子岳の分岐→6:35六合目の小屋→8:10甲斐駒ケ岳→9:25駒津峰→11:00北沢峠
山行期間 | 2013年10月11日~13日 |
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メンバー | NSN・TRN・SKD |
山行地域 | 小豆島 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
10月11日(金)離阪日
夜21時に大阪駅のモンベル前に集合!
時間通りに集合を終え、いざ姫路港に向けて出発!!
初めての小豆島クライミングで楽しみな車中はクライミング話で盛り上がりました!
本日は姫路港で仮眠をして、明日早朝の船で小豆島に渡る予定です!
順調に阪神高速を走っていると…前に落下物が…一つ目はよけましたが、二つ目を少し踏んでしまいました…このことが後で大変なことに…
姫路で高速を降りて、コンビニに寄り休憩をして…さて、姫路港に向けて出発??!!??
タイヤが!!!!パンクしているではありませんか!!!!!!!
応急用タイヤに交換して、近くのガソリンスタンドにピットインです!
タイヤを交換してもらうことになり、帰りに引き取ることになりました。
応急用タイヤで心配でしたが普通に走行はできるということなので、山行は続行しました。
姫路港に着き、港の中でシュラフにくるまり仮眠をしましたzzzz
10月12日(土)
朝6時ごろに起床して、さっそくチケットを購入し、いざ!小豆島へ…
天候に恵まれ、楽しみなクライミング日よりです!!
まずは親指岩に向かいます!
取り付きは一般道などもありますので、少しわかりにくいですが、ちゃんと踏み跡がついていました。
取り付きについて予定の「赤いクラック」ルートには先行パーティーがいて落石の危険があったので、違うルートを登ることに…
NSNさんのリードでチムニーを登っていきます。
チムニーを乗越したところから「早く上がってこい~!!」「めっちゃいい景色やぞ~!」の声が…
乗越しの所が少しいやらしいかったですが1Pは快適なクライミングでした。
ビレイ点からの風景です!下には漁港があり、青い海に青い空最高です!!!
ビレイ点はきちんとペツルが打ってあり安心です!SKDとTRNさんは満面の笑顔ですねww
SKDのリードです。人工のピッチでしたがリングボルトが適度に打ってあり、アブミの最上段に乗ることも少なく登ることができました。
その後のピッチも人工とフリーのルートで楽しく登ることができました!
親指の指先では、一人ずつ写真を…
無事に登りきれてよかったです!
下降は終了点からフィックスが張っていますのでわかりやすかったです。
下山後はキャンプ場へ…キャンプ場は温泉あり、きれいなトイレ設備あり、コインシャワー付きで快適です。
ふかふかの芝生の上でテント…なんて贅沢なんでしょうw
テント設営後は温泉に入り、うどんを食べに行くことに…
オリーブうどん…すこし微妙でしたがw
テントではプチ宴会で山の話に盛り上がりました。
10月13日 吉田の岩場(フリー)→帰宅
朝6時ごろに起床して、キャンプ場の裏にある吉田の岩場に向かいました。
キャンプ場からも歩いて行けるようでしたが、瀬戸の花嫁のルートを最初に上りたかったので、少し離れたところから取り付きました。
フリーのグレードは少し辛いかな?っと思いますが、支点整備などもしっかりしてあるので、安心して取り付けます。
かなりのルート数があるようでしたが、船の時間があるので後ろ髪をひかれながら帰りました。
もう一度ゆっくり時間を取って楽しみに行きたいですね~!
次は小豆島のインスボンに挑戦したいです!
山行期間 | 2013年9月20日夜~9月23日 |
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メンバー | 小門、本田 |
山行地域 | 黒部 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
『黒部の巨人』丸山東壁に挑んだ。
今回の我々の目標は、緑ルートから丸山北峰を目指すこと。
無雪期にはあまりトレースされていないが、積雪期の継続登攀なども視野に入れ、一度トレースしておきたかった。
この計画に、「同ルート下降は好きじゃない」と、小門氏も同調してくれた。
あまり利巧とは言えないこの計画、はたして…
9月21日(土) 晴れ
昨夜、思わぬ渋滞と通行止めに阻まれ、扇沢に到着が4時半頃。
無料の駐車スペースはどこも満車状態。
探し回って、何とか駅近くの駐車スペースを見つけ出した。
扇沢駅へ向かう。
三連休で、好転も期待できるため、トロリーバスは始発からすし詰め状態。
迫力あるダムの放水。
内蔵助谷出合までは約1時間。
今回は、72期生寄贈の軽量テントを利用させてもらいました。
72期のみなさん、ありがとう。
出合から1ルンゼ押し出しまでは15分くらい。
ここから右へ、藪漕ぎで微かな踏み跡をたどると緑ルートの取付。
トポのイメージと違って、意外にすぐ右に入る感じ。
入口が分からず、1時間くらいウロウロしました。
10:40のスタートとなってしまいました。
今日は中央バンドまでと決める。
人工登攀は、慣れてくるまで支点を信用できず、1ピッチ目で時間がかかってしまった。
草付に埋まったハーケンなども有り、ある程度カンも必要かも…
最後左上してレッジまで。
2ピッチ目。
単調な人工登攀が続く。
慣れてきて、徐々に登攀ペースは上がってきた。
三日月ハング下のバンドまで。
三日月ハングを超える。
リングの抜けたボルトなども出てくるが、支点間隔は狭くて、ハングの割に易しいと感じた。
多くの記録通り、ハングを超えて約15m上に安定したビレイ点があった。
再び単調なA1。
ビレイ点は安定したレッジ。
右トラバースからいやらしい草付。
ちょっとお世話になりたくない、ぼろいハーケンが多い。
ちょっと時間がかかりすぎましたが、何とか初日の登攀を終えました。
屋根に支点あり、ツェルトを張る。
昨日ほとんど寝てないので、珍しく熟睡できました。
9月22日(日) 晴れ
今日は緑ルートを抜け、丸山北峰を超えてBCに戻る計画。
水が減った分、また昨夜よく寝られた分、心も体も軽くなりスタートする。
大ハング下に向かう。
大ハングはなかなかの迫力。
大ハングを超える。
大ハング上のビレイ点へは、50mロープでほぼいっぱい。
ハングは支点間隔が短く、思ったほど苦労しなかった。
先週の小太郎岩でのトレーニングが活きました。
小太郎岩のおじさん、ありがとう。
ここからはあまり登られていない。
噂通りすっきりしない、木登り混じりの登攀。
あまり登られていないので、残置支点もあまり信用できない。
最終、8ピッチ目(写真なし。)
木登り中心のピッチ。
極端に支点がぼろくなる。
登るべき木も、大部分が枯れていて恐ろしい。
このルートの核心であった。
終了点のあと、コンパスと他会の記録を頼りに、北峰を目指す。
我々の切り方で、4ピッチザイルを伸ばし、やっと登攀具をしまうことができた。
が、そこからの藪漕ぎ、ボロ壁が想像以上に我々の行く手を阻む。
藪は背丈以上で濃く、なかなか前に進むことができない。
踏み跡も全く分からない。
ペースが上がらないまま、丸山北峰の到着はすでに日没近く。
水が少ない中、この激しい藪漕ぎで暗い中の行動は危険と判断し、北峰でビバークすることとした。
9月23日(月) 晴れ
水はほとんどなかったが、連日の疲労で熟睡できた。
水場までは3時間くらいか?
一人一口分位の水を残して、下降開始。
こんなことをしているのが楽しいらしく、せがまれて撮影。
主峰とのコルから右の沢を下降。
藪が深く、ルートは判然としない。
なるべく歩いて降りられるルートを探したが、結局一回懸垂下降し、沢芯に降りた。
北峰から約2時間下降した、1825m付近から水が湧いていました。
ここで大休止。
思う存分水を飲む。
ここも激しい藪漕ぎ。
一般道に出るまで、全く視界がききません。
水場から約1時間で、一般道に出た。
二人ともドロドロ&藪で傷だらけ。
でも、充実感にあふれていた。
今回はあまり記録にないルートをたどり、かなり覚悟はしていたものの、予想以上に時間がかかってしまった。
地図上ではわずかな距離なのに、不確かなルート、激しい藪漕ぎなどで、これほど時間がかかるものかと驚きです。
いい勉強になりました。
最後に…、
このような面白くない計画に付き合ってくれたパートナーに大感謝です。
次は楽しい山行にしましょう!
<行動記録>
9/21 扇沢駅6:30―黒部ダム駅6:45/6:55―内蔵助谷出合(BC設営)7:45/8:45―緑ルート取付10:05/10:40―中央バンド18:10―ホテル丸山(BV)18:20
9/22 ホテル丸山6:15―6P目登攀開始6:40―緑ルート終了点13:00―丸山北峰(BV)18:00
9/23 丸山北峰6:10―水場(1825m)8:15/8:40―内蔵助平9:35―BC11:00/12:15―黒部ダム駅13:15―扇沢駅13:45
山行期間 | 2013年9月21日夜発~9月23日帰阪 |
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メンバー | TGA、EMR、MYI |
山行地域 | 中央アルプス |
山行スタイル | 縦走・ピークハント |
山行期間 | 2013年9月13日夜~14日 |
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メンバー | 小門、本田 |
本来、黒部丸山東壁の登攀を予定していましたが、一週間延期し、小太郎岩でのトレーニングとしました。
前夜から近所の喫茶店で仮眠をとらせてもらった上、今朝はコーヒーをごちそうになり、気合十分でいざ出発。
中央フェースに浮かぶ、ライオンの顔。
今日はこの顔をよじ登ります。
踏み跡は判然としない。
約10分の登りで下部フェースにたどり着く。
には、でっかいスズメバチの巣が(・_・;)
ぶんぶん飛んでます。
さわらぬ神に崇りなし、というわけで、ぐるっと右にトラバースしたこのラインに目星を付ける。
比較的登られているのか、一応残地支点はしっかりしていそう。
下部フェース(A1)
心なしか、全体的に支点は遠め。
腐ったリングには、ボルト部分にナッツをかけて。
リングのないボルトには、3㎜シュリンゲをタイオフして突破。
なかなか、本ちゃんチックで良い練習になります。
時々偵察に来るスズメバチにドキドキ。
10mくらいの易しいフェース。
んー、結構な張り出し。
かなりきつい(@_@;)
A2なのに、アブミの一番上に乗らないと届かない支点もあり。
おまけに途中のリングが一本崩壊しました。
落ちなくて良かった…
常に5~6匹のスズメバチに取り囲まれ、離れたすきを見て登ります。
だるまさんが転んだ状態。
恐怖のピッチでした。
目の錯覚じゃなければ、現役のスズメバチの巣です。
残置シュリンゲはぼろいので、泣く泣く自前のシュリンゲを捨てる。
気持ちいい空中懸垂。
とても素敵なご主人。
ずっと心配で壁を見てくれていたらしい。
下山後、そうめんを用意して待っていてくれた。
何から何までお世話になりっ放しの一日でした。
丸山東壁が成功したら、お礼に行こう。
〈行動記録〉9/14(土)くもり
駐車場7:35―下部フェース取付7:50~8:15―中央バンド9:45~10:00―ライオンの鼻手前10:30―2P目終了点12:30―(懸垂下降)―中央バンド13:20~13:45―喫茶店14:25
山行期間 | 2013年08月13日(夜)~08月18日 |
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メンバー | CL小門、SL本田、寺西 |
山行地域 | 剱岳剱尾根/チンネ左稜線 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
○アプローチ
●初日は池ノ谷二俣までしか行けない為、08:00ゆっくり馬場島を出発。タカノスワリを高巻きし、雷岩にて渡渉。水量は少なく、深いところでも膝下程度。
【馬場島より高巻きへの砂利道】 【高巻き入口にて】
【高巻き道にて】 【雷岩の渡渉】
●白萩川左岸からは踏跡を頼りに小窓尾根乗越まで急登を登る。想定していた程、ブヨはいなかった。
【小窓尾根乗越までは急登が続く】 【小窓尾根乗越にて剱尾根が見える】
●池ノ谷(約1,500m)に降りると、HSMパーティーが既に到着していた。雪渓が多く、池ノ谷二俣周辺で幕営できないとのことである。最低限の装備を持って、二俣と翌日の取付R10の偵察に向かう。一時間程雪渓を詰めると、二俣に到着。確かに雪渓が多く、平坦な場所も水場も無い。翌日の行程を考えると、少しでも高度を上げてツェルトを設営したいが、致し方ない。事前情報ではR10の取付がややこしいとのことであったため、そのまま、池ノ谷左俣を詰める。
【池ノ谷を詰める】 【池ノ谷左俣を詰める】
●池ノ谷二俣から約一時間。所見でもこれぞR10(約2,180m)とわかる程、顕著なルンゼでかろうじてコルEが見えていた。翌日は早朝出発の為、急いで、池ノ谷(約1,500m)まで戻り、就寝とした。
【R10取付にて】 【池ノ谷まで下降】
○剱尾根下部
●02:00起き03:10出発。各自3Lの水を担ぎ、R10を目指す。R10取付で一抹の不安を覚え、0.5Lだけ雪渓の雪を追加することにした。
【R10を目指す】 【雪渓からR10へ移る】
●R10のルンゼはガレ場で落石に注意しながら登る。コルEは1,2人がかろうじて立てる程のスペースしかなく、幕営不可である。なお、右俣側に踏跡があったため下降したが、こちらのルートは間違いで、痩せた尾根をほぼ尾根通しに登る。踏跡を頼りにハイマツの藪漕ぎの急登が続くが、重いザックが苦しい。
【R10のルンゼにて】 【ハイマツの藪漕ぎ】
●コルDから20m程、3級程度のフェースが現れ、初めてザイルを出す。その後もハイマツの急登と数箇所の岩を突破し、コルCに到着。岩と岩に挟まれた小さなコルで2,3人が立てる程のスペースしかないが、右俣側に一段降りたところに一張り程度のスペースがあった。時刻は既に12:00。取付より6時間30分もかかっている。
【コルDより上部岩壁を望む】 【藪漕ぎが続く】
【『門』が近づいてきた】 【Ⅱ峰周辺にて】
●コルCでクライミングシューズに履き替え、第一の核心部、アブミトラバースの岩壁を本田氏リードで登攀。ガスが立ち込めたかと思うと急に雨が降り始め、嫌らしいクライミングとなった。
【コルCにて】 【アブミトラバース岩壁をリードする】
●その後120m程ハイマツ混じりの尾根を登るとテン場適地があり、剱尾根最大の核心部、『門』が姿を現す。時刻は既に14:30になろうかというところであった。
ここで大きな決断をすることにした。
・時刻から見て、このまま前進すると明るい内に北方稜線に立つことはできない。
・雨の後の濡れた壁を登攀することになる。
・昼の暑い時間帯に行動し、無駄に水を消費する恐れもある。
・コルBにテン場適地があるかもしれないが、コルCの状況からするとあまり快適なテン場であるとは考えられない。
・幸いにも水は各自2.5L残っている。
・本日の実績から考えると、最低でも1Lあれば、翌日の行動は可能で、朝夕の食事の水を考慮しても沈殿は可能。
・また、予想天気図から考えても、翌日の天候は安定しており、行動可能。
時刻的にはまだ、早いが不確定要素の多い前進より沈殿という選択をし、早々に就寝とした。
【R6のコル手前でB.V】
○剱尾根上部
●ツェルト内で明るくなるのを待ち、04:50テン場を出発した。『門』のルートは3通りあるが、真ん中の左上に伸びるクラックラインを選択し、小門リードで登攀。
【奇岩の『門』】 【クラックラインをリードする】
●最初の数mだけ、アブミを掛けて直上すると、後は3級程度の簡単なルートを左上する。終了点よりスラブとルンゼを抜けるとドームに到着。
【『門』終了点より】 【スラブ】
●ドームから下降するとコルBに到着。こちらもコルC同様、岩と岩に挟まれた1,2人がかろうじて立てる程のスペースしかない。一段下りたところが幕営可能であるが、上からの落石が気持ち悪い。
【ドーム手前にて小窓の王を望む】 【ドームにて剱尾根上半部を望む】
●コルBからは3級程度の岩壁であるので、ビブラムで登攀するが途中、ルートを見失い、フラットソールに履き替える。トラバースの後のチムニーは寺西氏リードで突破する。
【コルBより】 【チムニーをリードする】
【チムニーを越えて】 【剱尾根の頭手前の岩稜帯】
●ハイマツ混じりの岩稜をところどころビレーしながら行くと剱尾根の頭に到着。コルまでのトラバースも微妙に嫌らしくビレーしながら突破。
【剱尾根の頭】 【最後のトラバース】
●長次郎の頭に着くと念願の北方稜線が見え、雪渓の雪でキンキンに冷えた水を流し込む。あとは三ノ窓まで下降するだけだ。
【北方稜線にてⅥ峰フェースを望む】 【冷水を流し込む】
●池ノ谷乗越周辺でNSNパーティーに会う。今日中に長次郎のコルまで行くとのこと。池ノ谷ガリーはいつものごとく落石の巣窟で上からの落石と足場の崩壊に気を付けながら下降する。三ノ窓に到着し、各自、ツェルト設営や水の補給、翌日の偵察を行う。翌日の晴天を祈り、早々に就寝とした。
【NSNパーティー】 【池ノ谷ガリーを下る】
○チンネ左稜線
●アタック装備でまだ暗い内に出発し、左稜線取付まで雪渓をトラバースぎみに下降する。アイゼンのみでも可能であるが、取付周辺は少し傾斜があるため、ハンマーのみの小門はアンザイレンし、コンテで下降する。取付点は偵察で確認した雪渓がつながった箇所より壁に移る。
【雪渓を下降する】 【1ピッチ目取付にて】
●1ピッチ目の左側凹角ラインをノーザイルで登るとテラスに到着。ここでアンザイレンし、寺西氏リードで登攀。
【テラスより】 【2ピッチ目中間地点】
【2ピッチ目中間地点より三ノ窓を望む】 【3ピッチ目をリードする】
●原則、寺西氏でリードの予定であったが、後続より2party上がってきたため、ピナクル手前で本田氏に切替える。
【5ピッチ目リッジより上部を望む】 【6ピッチ目をリードする】
【空へと伸びる左稜線上部】 【すぐ左にはクレオパトラ・ニードルの優美】
●核心部のT5のⅤ級小ハングまで本田氏リードで突破し、最終4ピッチは小門と寺西氏でリード。空へと伸びる左稜線は最高であった。
【9ピッチ目核心部をリードする】 【11ピッチ目をリードする】 【高度感も抜群】
【最終ピッチをリードする】 【八ッ峰ⅤⅥのコルへのショートカットルート】
【チンネの頭にて記念撮影】 【チンネの頭にて『すじ雲』が美しい】
●下降はチンネの頭と三ノ窓の頭のコルまで徒歩でクライムダウンすると、池ノ谷ガリー側に懸垂の支点があった。懸垂は全2ピッチであるが、触れると落石しそうな1mはあろうかという岩が散らばっているガレ場を慎重に下降する。次の支点は落石が起きても、当たらない箇所にあったが、後続partyが待機しているので、気が気でない。また、ザイルダウンする時も、途中で回収不能にならぬ様、兎に角、祈った。後続partyは私がザイルを回収してから2分後に下降すると約束していたので、最速でザイルを回収し、すぐさま、安全地帯に逃げ込んだ。
【池ノ谷ガリー側へ懸垂】 【安全地帯まで急ぐ】
●この時点で12:40である。この時刻であれば、本峰経由で早月の小屋まで行ける。重たいガチャ類を池ノ谷ガリーの懸垂地点周辺にデポし、急いで、三ノ窓まで戻る。三ノ窓で装備を回収すると、また、池ノ谷ガリーの懸垂地点周辺まで引き返した。デポしたガチャ類を回収し、取りあえずの安全地帯、池ノ谷乗越に到着。雪をポリタンに詰め、本峰に向け北方稜線を南下した。
【懸垂したガレ場を望む】 【北方稜線を南下】
●16:15剱岳に到着。今回の合宿もなかなかハードであった。後は一般道をひた走り、19:15早月小屋に到着。
【剱岳本峰にて】 【一般道をひた走る】
○下山
●温泉の営業時間に合わせて、早月小屋を出発。北アルプス三大急登のひとつ早月尾根を下山。頭の中は「すし玉」の寿司だけだ。
【早月小屋を出発】 【北アルプス三大急登を下降】
●『試練と憧れ』の石碑前で記念撮影し、馬場島を後にした。
【試練と憧れ】
(小門 記)
08/13 | 南海三国ヶ丘駅集合 離阪(/21:00) |
08/14 | 馬場島(/08:00)→雷岩右岸(10:00/)→渡渉→雷岩左岸(/10:50)→小窓尾根乗越1,600m(12:20/12:30)→池ノ谷1,500m B.V(13:00/)→偵察(13:30/17:00) |
08/15 | 池ノ谷1,500m(/03:10)→池ノ谷二俣過ぎ1,880m(04:20/04:30)→R10取付(05:30/05:35)→コルE(06:30/07:00)→コルD(07:55/08:10)→Ⅱ峰手前(09:40/10:00)→コルC(12:00/12:30)→トラバース岩壁終了点(14:00/)→R6のコル手前2,585m B.V(14:30/) |
08/16 | R6のコル手前2,585m(/04:50)→『門』取付(05:00/05:30)→『門』終了点(06:30/)→2,650m(07:00/07:30)→ドーム(07:40/)→コルB(08:00/08:15)→チムニー終了点付近(10:45/11:10)→剱尾根の頭と長次郎の頭のコル(13:10/13:30)→三ノ窓B.V(15:15/)→偵察 |
08/17 | 三ノ窓(/04:30)→左稜線取付(04:45/05:00)→チンネの頭(10:30/11:20)→チンネの頭と三ノ窓の頭のコル(11:25/11:40)→懸垂→池ノ谷ガリー(12:40/12:50)→三ノ窓(13:15/13:30)→池ノ谷乗越(14:30/14:45)→剱岳(16:15/16:45)→早月小屋B.V(19:15/) |
08/18 | 早月小屋(/06:15)→馬場島(09:15/) |
山行期間 | 2013.8.10~8.12 |
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メンバー | KTM,NGS,NKZ |
山行地域 | 劔岳 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
山行期間 | 2013.7.21-7.23 |
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メンバー | KTM,NKZ |
山行地域 | 南アルプス |
山行スタイル | 沢登り |
南アルプス・赤石岳と聖岳の間を伸び上がる赤石沢。
猛烈な暑さとなった2013年夏のはじめに、ダイナミックな遡行を楽しんできました。
1日目(7月20日):晴れ
朝8時、畑薙ダム臨時駐車場から東海フォレストバスに乗り込み、約1時間。
赤石沢川にかかる橋で降ろしてもらう。奥に赤石岳がくっきりみえている。
吊り橋を渡ってはしごを降りて入渓。
美しい。やる気まんまん。
楽しい。このあと泳ぎました。
神の淵。とてもきれいです。ここは突破。
きれいな大岩の淵はへつりで。
でも、こんな美しいところにこんな物が。
取水堰堤(入渓点の橋から少し下ったところに出水口がありました)。
ここから水量倍増!
赤い石もゴロゴロしてます。
そして、門の滝20m。ここは右岸を高巻き。
この5m滝はどうやって?
なんと大岩の右を洞窟クライミングです。
体をうまく使って抜け出ます。
大ガレを通過したところで、本日終了。
なんとか寝床を確保。
焚き火の後は、小枝のベッドでおやすみなさい。
2日目(7月21日):晴れ
今日は赤岩ノ淵から始まります。
気持ちよく進んだ先に何かみえる・・・ん?ん!?
せ、雪渓。。。
核心部のシシボネ沢の先のゴルジュ大高巻き前にズンと。
どうするか?
いろいろ試行錯誤した結果、雪渓の下をうまく通過することができました。
雪渓出口。ナイス!
もうひと踏ん張り、ルートを見極め大高巻き。
間ノ沢目指して進み、沢床へ。
このあとの小雪渓沢の雪渓は上をそっと歩いて通過。
気持ち良く進みます。
きれいで冷たそう。
貫禄の大雪渓沢。遡行経験ありのKTMにお話聞きまくり。
ほんと、きれい。赤い石。
大淵滝6m。絶対いてる(さて何が?)。
気持ちいいなぁいいなぁ癒されるなぁと、ここを右へ。
ここから、どう登るかどっちに行くか考えながら進みました。
ていねいに。
これが大滝か?か?か?と言いつつ。
そしてついに水も涸れ、薄い踏み跡をたどる。
が、山小屋ない。
結局。
今夜は草ふさふさベッド。
ここはどこ?とお星さまに聞いてました。
3日目(7月22日):晴れ
さあ、出発!
背丈ほどあるハイマツをかき分けかき分け20分。
人の声がして。姿が見えて。
やったー。ついに登山道に到達!
へんなところから出てきたのを驚いてる方に聞くと、百間平と馬の背の間だという。
ほっと眺める。
あとは赤石岳に登って、下りるだけ。
ものすごいお花畑の中をルンルン愛でながら、ロングコースを下っていきました。
富士山も雲の中から顔を出して、お見送り。
*おまけ*
山行期間 | 2013年8月14日~17日 |
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メンバー | NSN、YAS、SDW、SMD |
山行地域 | 北アルプス剱岳 北方稜線 |
山行スタイル | アルパイン |
今年の剱岳には合計8チーム…同時に4チーム入ることになりました。
Aチームは2チームに分かれて登攀を行います。
8月13日
世間はお盆ということもあり、高速道路が混むことも見据えて大阪駅21時の集合!
少し出発が遅れましたが、無事21時30分にJR大阪駅を出発
運転を交代しながら取り付きの馬場島に3時ごろ到着しました。
すごく星がきれいで寝るのがもったいないぐらいでしたが、仕事終わりということもあり、みなさんすぐに寝ていました。
8月14日
仮眠も終え、いよいよ出発です!
近くで仮眠をしていたKKD(剱尾根)チームと朝の挨拶を交わし、私たちのチームは7:00に出発しました。
本日の予定はブナクラ谷を登り、赤谷山を経て大窓までの予定です。
ブナクラ谷の取り付きで春ルート?に入ってしまい少し戻ることもありましたが、順調にブナクラ谷を登りました。
途中の休憩では、冷たい川の水で顔を洗い気持ちよかったです。
この川の水を汲みに戻るなど、誰もがこの時点では考えていなかったでしょう…(汗)
ブナクラ谷の急登に体力を奪われ、何とかブナクラ峠10:50に到着しました。
この時点で、水の残りが少なかった事とと、思っていた以上に到着時間が遅くなったことで、水の補給にNSNさん、YASさんがブナクラ谷の川まで降り水補給をすることに…!!
体力の消費が激しいSDWとSMD君はブナクラ峠で体力回復です…
1時間ほどして水汲みに行っていた二人が戻ってきました…すごくハイペースです…
無事に水の補給が済み、12:00に出発です!先を急ぎます!
赤谷山に急登を登り終えると急に景色が開けて、目的地の剱岳が見えました!
「剱岳を見るなら赤谷山」といろいろな人から聞いていたのですが、目の前にすると圧倒的な迫力でした。
この時点で15:30でしたので、当初の目的地の「大窓」まで行く時間がなく、BVすることになりました。
BV地点から少し降りたところに雪渓があり、水も流れていましたので、みんなで水を汲んだり、ツェルトを張ったりしました。
18:00頃から各自夕食を食べて19:00就寝ですzzzz
8月15日
3:30起床で朝食を食べて4:40に出発です!
本日のルートはルート図などに乗っていなかったので藪漕ぎと聞いていましたが、安易に考えていました…
歩き始めて1時間ほどで、ほとんどルートがない状態で、藪?ハイマツ漕ぎです…ハイマツの枝に腕を引っかかれたりしながら少しずつ進みます。
尾根をトレースするように歩きましたが、かなりペースが悪く苦労しました。
今まできれいな登山道しか歩いてきていなかったので、ルートファインディングなどほぼ必要なかったのですが、今回でルートファインディングの大切さが身に染みてわかりました。
なんとか11:40に大窓に到着しました。大窓雪渓で水を補給する予定でしたが、あまり補給することができませんでした…
12:00頃に出発して、その後はハイマツ漕ぎと岩稜歩きでした。
池の平北峰に15:50到着…予定は小窓まででしたが、この時点でかなり厳しくなってきました。
池の平山の北峰と南峰のコルに16:45到着。
体力の残り具合や、この先のルートが岩稜下りになるので危険と判断し、ここでBVすることになりました。
水が残り少なかったので、夕食と嗜好品以外は控えるなければ、明日の行動水までなくなるのでなるべく水分を取らないようにしました。
8月16日
3:30起床で朝食を抜いて4:20頃出発です。
少しずつ明るくなってきているのでルートもはっきり見えてきました。
朝一の岩稜歩きにはすごく気を使いました。
体が暖まってきていたらなんともない岩稜歩きでも、朝一の状態では、少し緊張しました。
5:40に池の平南峰に到着!
この後は、小窓まで岩稜のクライムダウンが待っていました!
だんだん岩稜歩きもきつくなり岩と雪の殿堂の剱岳らしくなってきました。
小窓までのクライムダウン中にYASさんが小窓のコルにいてるのはMSDパーティーではないか?と…
「ほーほい!」と声をかけると「ほーほい」が帰ってきました!
同じ剱岳に入っていることは知っていましたが、全然違うルートでしたので偶然出会えたことはうれしかったです!
ここでも残念なことに水が補給できず…
MSDパーティーと分かれて三ノ窓に向けて進みました。
三ノ窓に11:45に到着しました。ここでも水の補給はほとんどできませんでした…
先を進んでいると、剱尾根パーティーのKKDさんと偶然出会いました!
岩稜登りの途中で少し話をして安全を確認しながら先を進みました。
小窓の王に圧倒され、池の谷ガリーに足をすくわれました!
池の谷ガリーでは、チンネ登攀後のHSMパーティーと会いました!
偶然なことに同じ期間に剱岳に入っているすべてのパーティーと会うことができました!
池の谷ガリーでは落石に気を付けながら素早く行動しました。
15:50に池の谷乗越を通過し、長次郎のコルでBVしました。
この時点でやっと水が確保することができました。
水がないのはすごく心細かったです…
8月17日
5:30出発!
本日は本峰を踏んで、早月尾根で下界に戻ります!
6:16に本峰到着!
快晴の頂上を堪能し、7:20にさっそく下山にかかります。
早月尾根は最初岩稜あるきでしたが、少し下ると一般道でした。
9:20早月小屋に到着。
水を補給し、先を急ぎます!
12:30に無事馬場島につきました!
今回の山行では、荷物の軽量化と体調管理、水の大切さ、ルートファインディングの大切さ…など学ぶことがたくさんありました!
これからは歩荷中心のトレーニングに励み、予定通り行動できるように頑張らなければ…
本当によい経験ができました!
山行期間 | 2013年8月13日(晩)~17日 |
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メンバー | MSD、KNS、EMR、YSK、MTD、NNK、IND |
山行地域 | 北アルプス 劒岳周辺 |
山行スタイル | 岩稜縦走 |
Mチームの夏山合宿として長次郎谷~剣岳本峰、そして北方稜線の一部を縦走するルートを歩いて来ました。
長丁場のルートを歩き、達成感は多いにありましたが、課題も多い山行となりました。その中でも特に教訓になったのは、
①バリエーションのルート取りの難しさ ②思い込みはしてはいけない ②人とすれ違ったら必要な情報はきちんと得る
などてしょうか…。
8/14
扇沢駅6:30発のトロリーバスに乗り黒部ダムへ。
ダムの下部へ降りると大迫力の放水を見る事が出来た。
ここから今日の目的地である真砂沢キャンプ場を目指す。
内蔵助谷から内蔵助平を経てハシゴ谷乗越へ。少し下ると遂に剣岳全貌が姿を現す。
風も心地よく時間も早いので、ここで大休憩。
ここから一気に下り、剣沢へ。少し上流に登り真砂沢キャンプ場に到着。
すぐに幕営。流石に暑いのでテントの外で食事をし、山行初日が終了。
4/15
今日はいよいよ剣岳本峰にアタックし、北方稜線の一部を縦走する長丁場の行程となっている。
3:30 暗闇の中、真砂沢キャンプ場を出発。
一時間程で長次郎谷出会に到着。ここから標高差約1,000mを登る事になる。
谷に入ると少しずつ明るくなってきた。
雪渓の上は生暖かい風と、ひんやりした風が何故か交互に吹いている。
そして陽が昇るとクラスト気味の雪が溶けだし、アイゼンが効きにくくなってきたので一歩一歩慎重に蹴り込みながら高度を稼ぐ。
熊の岩の下からは、左俣の雪渓の状態が悪いので右俣を選択。熊の岩を越えて左俣に入りコルを目指すが、ここからは勾配が一段と急になり、雪の締まりも悪いので滑落に注意しながら歩き、何とか長次郎のコルに到着。
ここで荷物をデポし、目の前の本峰を目指す。
去年の春に来た時は、ここの登りはこの様な雪壁になっておりアタックを断念したが…。
(2012/4/29撮影)
今回は当然ながら岩盤が露出しておりコルから約30分で本峰に到着。
山頂には既に沢山の人がおり、我々も360度の大展望をしばし堪能。
しかしあまりのんびりもしておれずコルに戻り、荷物を回収し北方稜線に入る。
山頂直下から望む長次郎のコル。下にいる人と比べるとスケールの大きさが良くわかる。
コルに降りてからの長次郎の頭を超えるルートは、長次郎谷側からのトラバースを選択。
ここはロープを出して頂き、序盤から少し緊張…。
続いてのトラバースは残置ロープを使わせて頂く。
チンネが見えて来た。何人かのクライマーがピークに見える。
ここから池ノ谷乗越までの下りは浮石も多く、三点支持で慎重にクライムダウン。
更に、池ノ谷ガリーは文字通りガレガレで何度か落石をさせてしまい、ここも緊張する下りであった。
そして三ノ窓に到着。既にB.VしているHSMパーティと会う事が出来た。
情報交換を行い我々もここでB.Vする事にする。
テントの中から外を見ると綺麗な夕日が…。
8/16
朝5:30出発。まずは小窓王南壁直下を巻くルートに取り付く。下から見上げるととても越えられそうになかったので躊躇するが、登ってみると案外楽に小窓尾根の稜線に出る。
ここから昨日降りて来た池ノ谷ガリーが良く見える、凄い所を降りたものだと感心する。
小窓尾根からは稜線上ではなく、踏み跡のあるトラバースルートで、ここも急な下りとなる。
この辺りでトレースが不明瞭になり、少し道に迷う。
ルートを見つけた後は、一箇所雪渓のトラバースがあり、草原や這い松帯を過ぎ尾根を下ると小窓で、ここまでくればひと安心…。
ここでは反対方向から歩いて来たNSNパーティと遭遇。お互いの健闘をたたえながら別れる。
小窓からはアイゼンを装着し、緩やかな雪渓を下る。
少し下った所より旧鉱山道に入り尾根をトラバース。ここはかなりの高度感があり緊張した。
尾根の反対側に回り、少し下ると奇麗なお花畑の横を通り池の平小屋に到着。
こちらから見る八ツ峰も大迫力だ。
仙人池ヒュッテを経て、何度か雪渓をトラバースしながら仙人温泉小屋に到着。
小屋主の方より色々情報を得て今日はここで宿泊する事にする。ここは露天風呂があり、今迄の疲れをとる事が出来た。
8/17
今日は今回の山行の最終日。黒部水平歩道を歩き、欅平駅まで行く工程となっている。
まずは2007年に開通した「雲切新道」を通るが、峠を過ぎてからの急な下りが足に堪える。
峠を越えると夜明けとなり、後立山連邦の綺麗なシルエットが姿を現す。
急坂の締めはこの様な連続梯子で、これを降りると仙人ダムに到着。
ここから先は何とこの様な建物内が登山道になっている。
トンネルに入るとレトロな雰囲気が盛り沢山で、少し不思議な感じさえした。
阿曽原温泉小屋を経て、楽しみにしていた水平歩道に入る。
高い場所では谷底から優に100m以上はあると思われ、流石に緊張するが、途中からは高さが麻痺(?)したのか高度感を楽しみながら歩いている自分が居た。
最後は200m位下り、ゴール地点の欅平駅に到着し全行程が終了。
ここでメンバー全員と握手を交わし、4日間の健闘を分かち合う。
そしてこれまたレトロ感たっぷりのトロッコ電車に乗り、宇奈月温泉駅までの1時間20分、ハードな合宿の余韻を楽しんだ。
(IND)
【行動記録】
8/14 黒部ダム7:00→内蔵助平11:30→ハシゴ谷乗越12:55→真砂沢キャンプ場15:30
8/15 真砂沢キャンプ場3:30→長次郎谷出会4:25→長次郎のコル8:00→剣岳本峰8:35 →三ノ窓15:30
8/16 三ノ窓5:30→小窓7:50→池の平小屋12:00→仙人池ヒュッテ13:30→仙人温泉小屋16:10
8/17 仙人温泉小屋3:30→仙人ダム6:25→阿曽原温泉小屋7:35→大太鼓10:55→欅平駅13:30
山行期間 | 2013.6.27~7.4 |
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メンバー | mat wak |
山行地域 | 大雪山系(大雪山・トムラウシ山・十勝岳) |
山行スタイル | 縦走 |
↑クリックしてください
マツウラ・ワッキーの胃袋小さいコンビで、北海道に行って来ました(^。^)y-.。o○。
1日目
2013.06.27 8:00 関西空港から千歳空港 ¥3980- 激安ピーチ様様です。
千歳空港から旭川駅まで電車が5000円。JR髙すぎ~(+o+)
旭川上陸記念の旭川ラーメンでエネルギー補給
旭川駅からバスで層雲峡に16:00到着
ロープウェーとリフトで5合目に。
残雪残る斜面を1時間ほどで黒岳に到着
日が暮れてガスが出てきましたが、17:30にキャンプ地到着(黒岳石室小屋テント場)。
管理人さんがすごく親切で、夜は天文観察ガイドをしてくれました。
空一面の星屑をレーザー光線で、丁寧に教えていただき勉強になりました\(~o~)/。
2日目
日の出を見るため、3時起床。
3:50見事な御来光が見れました。感無量\(~o~)/
しかし、北海道の日の出は、早すぎます。
5:00出発。さすが北海道の朝は、かなり冷えます。
雲一つない晴天(^^)v。
今日は、カルデラを一周して大雪山の5つピークをふみます。
すごい綺麗なお花畑だらけ。
すごい気持ちよく縦走できました。
15時ごろから、ガスってきましたが、15:30に無事、キャンプ地到着(白雲岳避難小屋テント場)。
3日目
5:00出発。
またまた、雲一つない晴天(^.^)/~~~
めざすは、遥かかなたのトムラウシ山。11時間の歩行予定。
高根ヶ原をとおり忠別岳、五色岳。
化雲岳を超えると 日本庭園。すごい綺麗。
しかし、でかい石だらけで、苦労します。
ヒサゴ沼をすぎれば、トムラウシ山頂まで、でかい石だらけの登り。
フラフラになりながら、ようやくトムラウシ山登頂成功(^^)v
そして、3時間ほど下山して17:00南沼キャンプ地到着。
関東から来た同じコースを縦走の単独山行の2人とは、抜きつ抜かれつ仲良くしていただき
道案内もしていただき、ホントに助かりました。
残念ながらワッキーのGPSより100倍役に立ちましたm(__)m。
4日目
またまたまた、雲1つない晴天(^^)v。
5:00出発、この日は、関東組の影響を受け、予定より距離を延ばして13時間歩行です。
相変わらず綺麗なお花畑と雪渓をすすみます。
かなり、ホットな熊のウンコを発見。ワッキー大興奮でパシャリ。
この山行で一番しんどくて印象にのこったオプタテシケ山。
雪渓を 登る。そのあとも、延々と急な登り。
フラフラながら、なんとか登頂(^^ゞ
ベベツ岳、石垣山をぬけ、無事、18:00美瑛避難小屋に到着。13時間かかりました(^_^;)。
小屋は、人が多く、テント場で宿泊。
みなさん親切で、ナキウサギもいて、なかなか気持ちいいテント場でした。
5日目
またまたまたまた、雲一つない晴天。
5:00出発、最終日です。
十勝岳を超えて富良野岳を踏んで、下山です。
まずは、美瑛富士をパスして美瑛岳へ。
山頂からは、十勝岳、美瑛富士が綺麗に見えます。
火山岩の十勝岳に近ずくと、風景が、変わります。
十勝岳を超え、かみふらの岳を超え、最終登頂点の富良野岳。
思わず、バンザァーィ\(~o~)/。
あとは下山だけ、十勝岳温泉まで3時間。しかし、もうフラフラ(+o+)。
無事、下山で、しっかり握手で、大成功(^。^)y-.。o○
天気に恵まれ、楽しいく優雅な山行でした。
温泉で、5日間の汗を流し至福のひと時。
そして、交渉の末、時間外でしたが、山屋のオーナーのご厚意で、
ふらのポークかつ定食を無理を言って出していただき、おまけに大盛り。
胃袋の小さい二人は、食べきれませんでした。
もう、バスは無いので、駐車場で幕営。
翌朝、バスで上富良野駅→電車で富良野駅。
富良野駅前で、地元おすすめのオムカレーをいただく。
1日早く下山したことと、予備日があるので、北の国からのCDを購入してレンタカーで富良野観光。
当然、”北の国から”名所めぐり
そして、富良野のひつじ牧場で、テント泊。夜は、ジンギスカン(めっちゃうまい~)。
翌朝も、早起きをして、無料露天風呂と美瑛へドライブ。
そして、札幌に移動。スープカレーをいただき北海道大学を散歩。
夜は、ビール園で、山行成功の祝杯。
そして、夜のすすきのへ(^_-)
本当に、楽しい山行と観光でした。
ワッキー 、ホントにありがとうございました(^_^)/。
山行期間 | 2013年6月28日(夜)~6月30日 |
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メンバー | ARK、OSM |
山行地域 | 中央アルプス |
山行スタイル | ピークハント |
中央アルプス独標尾根ルートから三ノ沢岳を目指して行ってきました。結果としては体力の問題とブッシュの厳しさのため独標までで引き返してきました。独標から二ノ沢のコルまで下りようとしたのですが、ブッシュにより足元がまったく見えず、滑り落ちる危険を感じたのであきらめることにしました。3ヶ所ぐらいから下りて行こうとしたのですが、全て同じ状況でした。下りた人はいるので行きやすいルートがあるのかもしれませんが、見つけることはできませんでした。
独標まででしたら日帰りで行けると思いますが、この時期は厳しいブッシュとすさまじい数の虫に襲われます。あとは読図力が試されるルートだと思います。今回は読図のトレーニングにはいい山行ができたと思います。
登山口です。カーナビにない道だったので、迷いました。5時起床の予定でしたが6時起床に変えました。
雲に隠れていますが御嶽山方面です。
風越山山頂。結構きつい登りで、ドロドロだったので下山は苦労しました。ここまでは一般道です。
ほとんどがこのようなヤブコキです。
左が天狗山方面で、右がコルに向かって下りているところです。
天狗山の岩場です。難しい所はほとんどないです。
独標方面です。
独標です。天気がよければ木曽駒ケ岳が見えるのかな?
下山しようと思えばできたのですが、2150m辺りでツェルトを張って泊ることにしました。雨漏りがしたのにはまいりました。
結構そこらじゅうに花が咲いていました。
下山後に入った灰沢鉱泉です。15年ぶりくらいかな。出迎えてくれたワンちゃんです。
行動記録
6/29 6:40風越山登山口→7:50風越山→10:30天狗山→11:30独標→13:00ツェルト設置(2150m辺り)
6/30 7:40出発→10:05風越山→11:00登山口
山行期間 | 2013.06.14~15 |
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山行地域 | 立山国立登山研修所 |
山行スタイル | 研修会 |
梅雨の晴れ間のはずだったのでしたが・・・・。
例年通り、6月14日夜発15日16日に立山登山研修所で実施しました。
今年は、一年目の新人とBチームのメンバーが7名含め総勢25名の(女性9名、男性16名)参加です。
天気予報では、晴れのはずだったのですが、一日目の昼前からぽつぽつしだし早々に体育館に逃げ込みました。お陰で、材木坂で予定していた搬送の訓練と称名川で予定していた渡渉の訓練は、カットとなりました。が、体育館で介助懸垂の訓練と、1/3の引き上げ訓練は、みっちり出来ました。
夕食後、江村さんの講師により過去に実際あった事故を実例にして、「遭難事故時における状況判断をいかにするか?]ということをテーマにディスカッションしました。この状況判断が、遭難救助の成否を左右すると言う重要なテーマです。新人には、難しかったかも知れませんが、実際にあった事故を想定しましたので、眠いにもかかわらずみんな熱心に集中していました。
二日目は、朝のうち晴れれてくれたので昨日出来なかった材木坂で実際に1/3で救助者を引き上げて登山道を搬送する訓練をしました。みんなも分かったと思うのですが、実際に山で訓練とはいえやってみて如何に遭難救助技術があらゆる技術を駆使しないといけないか実感できたと思います。ロープひとつの取り扱いについても、もたもたしているとすぐにからまってしまいます。日頃の岩登りのときから習慣づけていないといけないかと言うことです。
救助技術は、中途半端では実際の事故に遭遇した時には使ってはいけないのですが、仲間が事故に遭えばそんなことも言っておられません。最大限この技術を駆使して仲間を助けないといけません。ですから遭難救助技術は、日々向上していかないといけません。
* 介助懸垂
* 体育館に移動して
* 楽しい夕食(カレーです)
* 剱周辺のジオラマを前に過去の山行を自慢!
* 一番寝むい時間にもかかわらず熱心に受講
* 朝のうちはよく晴れました。朝一番の体操。
* 搬送技術。色々試してみました。それぞれ長所短所があり、どれを使うか頭を悩ますところです。
* 材木坂に移動して実際に1/3引き上げと搬送を実践してみる
* しっかり身につけて楽しい安全登山をしてくださいね!