山行期間 | 2015年9月20日~23日 |
---|---|
メンバー | KTY(F),KTY(M) |
山行地域 | 南アルプス 大井川 信濃俣河内 |
山行スタイル | 沢登り |
いつもなら忍耐の時間でしかないハイマツの藪漕ぎが、妙に楽しかった。長かった沢旅も、ようやくフィナーレだ。
南アルプスの大動脈にたとえられる大井川。その支流の一つ、信濃俣河内(しなのまたがっち)を遡行した。スケールの大きな沢だ。いくつものゴルジュを越えていく、沢の醍醐味があった。ただ、水量が豊富だったため、徒渉には苦労した。
9月20日に、畑薙第一ダムから入山し、信濃俣林道を経て入渓。しばらくは川原歩き。深い徒渉の繰り返しにくたびれた頃、三俣に到着し、ビバーク。21日は、第一、第二廊下を過ぎ、第三廊下あたりでビバーク。22日は、源流を抜けて稜線に達し、茶臼岳を経て横窪沢小屋まで。22日に、畑薙第一ダムへ下山した。
9月21日 晴れ
朝一でのゴルジュはつらい。入り口からして、へつりが手強そうに思ったので、左岸を巻く。高く巻きすぎたのだろうか、時間をかけてしまった。後続の3人パーティが、汀に沿ってへつっていくのが足元に見えた。小滝を避けて右岸を巻くと、樹林の中に平坦地があった。どうやらこのあたりで第一廊下が終了したらしく、このあとはしばらく穏やかだった。
第二廊下は、突然はじまった。流心が岩を抉ってU字形の深い溝となっている。その両壁はツルツルのスラブだし、たとえそこを突破したとしても、その先にも激流が渦を巻いている。とても進める気がせず、高巻きを選択。ここで、大きな失敗をした。ほんの少し戻ってから巻けば良かったのに、それを面倒に思って目の前のルンゼに取り付いたのが間違いの元だった。思った以上に脆く、切り抜けて仕切り直すのに時間を空費した。
この反省から、いったん下流に戻り、最も素直そうな斜面から登ることにした。そして、中途半端に近道をせず、尾根を上がるだけ上がって、安定してトラバースできる位置を選んだ。獣道を拾って下りに転じ、最後は左岸の支流(ルンゼ)から沢へ戻った。そこは、ちょうど第二廊下の出口だった。出口から覗く第二廊下(写真)は、陰鬱で、よっぽど水量の減ったときでないと通過するのは気持ち悪かろうと思った。
ヨモギ沢出合を過ぎて少し進むと、小さなゴルジュがいくつも連続するようになった。このあたりを第三廊下と呼ぶのだろう。人によって第三廊下の指し示す位置が異なることも、頷ける。また、このあたりから、徐々に滝の規模が大きくなってきた。いきおい、高巻きが大きくなる。いくつか連続する滝を一気に巻いてしまいたかったが、うっかり現在地の把握に自信をなくしてしまった。焦ったまま行動してもろくなことがない。「急がば回れ」と自分に言い聞かせ、本日はビバークとする。
午後はとても腹が減り、空腹に耐えての行動だった。夕食は、ドライカレーの予定を変更し、麻婆春雨にした。レトルトなので油がたっぷり、それが腹に染みこむようで、実に良かった。
9月22日 晴れ時々曇り
昨夕はガスが湧いて心配したが、今のところ大きく崩れるでもなさそうだ。さて、本日はどこまで行けるだろうか。
しばらく様子をみながら、右岸を巻き続ける。ひたすら高い方をめざしていたら、相方が、「ここ降りれそう」と言う。降りれるうちに降りる方が得策かも。獣道に沿って下ると、うまい具合に滝の上に出た。
次第に晴れてきた。さらに、谷が広がることによって頭上の梢から光が射し込み、明るくなってきた。気持ちいい一時だ。
西沢出合を通過する頃には、さすがに水量は減った。しかし、逆に傾斜が強くなり、そして滝も増えてきた。大半の滝は直登できるのが楽しい。ただ、濡れたホールドでの登攀が増える。念のためハーケンを打ったら、岩が崩壊して、結局ノーピンで登る一幕もあった。滝の上にかかる倒木でアンカーを作るとホッとした。
だいぶ源流らしくなってきたな・・・・と、朝から何度思ったことか。そう思ってからが長い。緊張が休まらず、気が参ってしまった。だが、それでも終わりはやってくる。水流が切れる直前に水を補給し、やがてダケカンバの疎林帯に突入した。最短距離で稜線に抜けたいので、方向を決めてまっすぐ高い方をめざした。
予定通り、仁田岳の北のコルに飛び出した。茶臼岳へと急ぐ道すがら、登山道のありがたみをかみしめた。
<行動時間>
9/20 6:50 畑薙第一ダム→7:55 吊り橋→12:00 西河内出合→14:30 三俣BV
9/21 6:50 BV点→11:10 オリタチ沢出合→14:00 第二廊下終了→16:30 第三廊下途中BV
9/22 6:45 BV点→9:00 西沢出合→13:30 水流切れる→14:35~15:00 稜線→15:45 茶臼岳→16:10 茶臼小屋→17:10 横窪沢小屋BV
9/23 5:30 BV点→6:20 ウソッコ沢小屋→7:30 畑薙大吊り橋→9:00 畑薙第一ダム
山行期間 | 2015.9.19~9.22 |
---|---|
メンバー | SGY,NGS,KUD,TGA,NKZ |
山行地域 | 飯豊連峰 |
山行スタイル | 縦走 |
6年ぶりの秋の5連休。
4日間のガッツリ遠征プランを練り上げ、向かった東北の地。
稲穂は頭を垂れ豊穣の彩り。
山は錦を纏い紅葉の始まりでした。
1日目(小雨)
朝6:01 JR新津駅発 2両編成の普通電車はコトコト2時間強かけて山都駅へ。
そこからタクシーに乗って登山口の川入からさらに奥にある御沢野営場へ。
冬は5mの積雪があるそう。
準備を整えて出発。
豊かな森が小雨を遮ってくれる中、長く急な坂をぐんぐん登り高度を稼ぎます。
稜線近くにある峰秀水はとっても冷たくて美味!元気と力をもらいます。
そして稜線に上がり、しばらく行くと剣ヶ峰の岩場。
鎖場も出てくる岩場を登りきったら三国岳。
頂上には三国小屋があり、管理人さんに気をつけてと声をかけてもらい、さらに進みます。
種蒔山を巻き、切合(きりあわせ)小屋に到着。シーズン中は水場もあってトイレも清潔。
霧雨の中、テントを張ってホッと一息。
明日は晴れる予報なのに夜中に雨音。
2日目(霧雨のち晴れ)
ああ・・・あたり一面ガスガスではありませんか。。。
眺望なし。。。でも色づき始めた木々が癒してくれます。
御秘所の岩稜帯を越え
御前坂を登りきると本山小屋。その横には飯豊山神社。
奥のコンクリートの建物です。ガッチリ守られた本殿でしっかり安全祈願をしました。
そして飯豊山(2105m)に登頂。
何も見えないけど、なんだかうれしい。風がビュービュー吹いていました。
穏やかな草原の中を進んでいくと御西小屋に到着。
小雨だが風が強いので、早々にテントを立てて天候回復を待つこと3時間。
雨がやんだようなので大日岳に向かう。
いや、しかし、紅葉がきれいだなぁ・・・!
と気分良く最高峰・大日岳(2128m)に登頂。
みなさんガスで何も見えないと言ってたけど、ほんとに何も見えない。
だけど、帰る途中からビックリするほど晴れだした!
ほら、こんなに!
まっ赤な夕日に感謝。
3日目(快晴)
待ちに待った快晴です。
おおっこんな景色だったんだ!と感嘆の声をあげながら出発です。
明るい空に紅葉も美しさアップ。
しばらくすると日の出。
なんと飯豊山頂からのダイアモンド飯豊でした!
雄大な東北の山ですが、飯豊連峰はこんな稜線が所々出てきました。
烏帽子岳~北股岳~門内岳へ。
門内小屋では管理人さんとトークタイム。
シルバーウィークは今年一番の人出で、どの小屋も定員オーバーでビックリしているとのこと。
そしてこの稜線の右側が山形県、左側が新潟県。
出発が福島県だったから、やっぱり大きいですね。
紅葉が笹の緑に映えて「きれいやなぁ」連発!
さらに地神山を経て今日の宿泊地・赤いお屋根の頼母木(たもぎ)小屋がみえてきました。
ナイスロケーションです。
水は、小屋より15m高い所から引いているそうです。
蛇口からじゃんじゃん出ていました。
トイレは、自転車コギコギのバイオトイレ。臭いもなく清潔感いっぱい。
今回のテントはこの5~6人用のオレンジテント。
大きいテントは珍しく印象が強かったようでたくさんの方に覚えてもらってました。
明日のルートをみながら過ごすゆったりまったり贅沢な時間。
夕日は日本海に沈み、また明日。
4日目(晴れ)
おはようございます。
日の出は大石山で。本日も晴れ!
鉾立峰はほんとにそこだけ強風地帯。
飯豊の7月のお花畑はすごくて、みんな感動すると言ってた門内小屋の管理人さん。
さもありなん、まだまだ可憐な花を咲かせていました。
朳差岳(えぶりさしだけ)の先には草原と池塘の広がる長者平。
前朳差岳まで気持ちいい稜線歩きが続きます。
樹林帯に入り、カモス頭を過ぎると一気に急坂に。
ブナ林が美しい。これぞ東北。
(熊さんには会いませんでした)
グンと下りきり東股川にかかる2号橋を渡ります。
橋からみる清流。とびこみた~い!
そして登り返してまたまた東股川まで下るのです。
権内尾根を登りに選んだ人と数人会ったけど、えらいなぁ。
1号橋を渡って林道終点に到着。
ここから小一時間林道歩きで東股彫刻公園。
タクシーに迎えにきてもらって、JR越後下関駅へ。
ここから3本の電車を乗り継いでJR新津駅へ戻りました。
ながいなが~い縦走の旅。
おつかれさまでした。
♨おまけ♨
山を下りたら・・・そう温泉です!
今回は地元オススメ新津温泉へ。
ここは何と石油臭の食塩泉。マジ石油!
体もタオルも服も十分石油臭くなって・・・飲んだらしょっぱかったです。
風呂上がりにはお茶と新潟せんべいをいただいて・・・東北を肌で感じることができました。
おわり
山行期間 | 9月19日~23日 |
---|---|
メンバー | SKD、KNS、TRN |
山行地域 | 槍ヶ岳 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
長らく「小槍の上で踊りたい!」と口にしながらも、なかなか、計画までは踏み出せなかったら、何とも素敵な計画が!
しかも、雪の時期の偵察も兼ねた七倉から入る北鎌尾根付である。
お天気にも恵まれ、山中ずっと晴天という素晴らしい幸運に恵まれ、素晴らしく楽しい9月の連休を過ごすことができた。
1日目:9/19
七倉からタクシーに乗り、ダムへ、そこから歩き湯俣を通り過ぎ、入渓地点となる橋を渡る。
高巻の道は見えるが、基本的に水量が問題なければ沢を登ろうと沢靴も持ってきていたので、沢準備をして入渓。
さすがアルプス、水が冷たいが美しい流れ。
少し進むが思ったより水量が多く流れが急だったため、引き換えし、高巻の道を進む。
1回目の高巻を降りたところで、沢を進むことにする。
事前調査の記録の通り、ところどころフィックスロープがある。
想像していたより水が多く、腰までつかることや、徒渉可能なルートを調べながら、前進する。
水量が多かったが、岩にはばまれたりする沢ではないため、比較的、のんびりと沢を堪能する。
天井沢出合から右岸のルートが少し難しそうだだったため、古い標布に導かれた結果、足場のゆるい急な斜面での藪漕ぎと格闘することなる。
途中で無事に藪から逃れられたが、思った以上に時間をとられてしまう。
右岸にいくつかの幕営地があったが、もう少しP2の取り付近くまで標高をあげたいと考え先に進むがやはり、初日ということもあり、幕営することとする。
2日目:9/20
沢なので明るくなってから出発する。
P2取付を探しつつ、沢をのぼっていたが、気が付いたら取り付予想の高度より100mくらい高い位置にいることが判明。
結構、気を付けて、歩いていたのだが、通り過ぎてしまった。
ここで、相談。
戻ってP2取付を探すか、近くの北鎌沢出合からのアプローチに切り替えるか。。。
しばし、話し、「小槍をのぼる」ことを優先して、北鎌沢出合から登ることに切り替える。
さすが有名ルート。人が多い。
北鎌沢の出会いから登り、コルを少し行ったところで、幕営。
幕営できる場所には先客がいたので、寝床として、少々狭く、そして斜めであるが、景色は抜群。
素敵な夕日を眺めつつ、2日目終了。
3日目:9/21
槍に向けて、歩を進める。
たくさんの人がルート上を歩いているので、同じ顔ぶれに抜きつ抜かれつされる。
時には言葉を交わしたり、ルートの様子を聞きあったり。
比較的明瞭なルートはあるのだが、進めそうな道が枝分かれしていたりなど、迷子になっているパーティーもいるので要注意である。
独標にて、みんなで大槍ポーズ!
順番待ちの後続隊から応援をいただきつつ、大槍直下の岩を登り無事に登頂!
大槍一般登山道は往復4時間の道のりとのこと。
その横をちゃかちゃかおりて、小屋に行くが満員御礼だったので殺生ヒュッテまでくだり、平らな地面に満足しつつ就寝。
この日も晴天のため、美しい夕焼けに満天の星空。
なかなか、大変な道のりだったので、ほっと心が休まる。
4日目:9/22
いよいよ、小槍から大槍での登攀の日。
前日に小屋の人に偵察と小屋の人に様子を聞きに行ったところ予定していたコルから降りるルートが3日前に一部崩落したとのこと。
悩みながら、再度、小屋に確認しに行くと、下の取付からなら大丈夫との話し。
結構危ないとの記録があったので、躊躇していたのだが、その言葉に後押しされるように出発。
行ってみると、特に問題なく、しっかりトレースが。
小槍は3P TRN
1p目は小槍の本来の取り付まで3級くらいのルートを登る。
2p目はカンテ沿いに登る。
途中カンテをつかんで、ぐいっと登ると岩の向こうに谷と山と空が見える。
突然出現するかなりの高度感ある景色に驚くが眺めは美しい。
3pは山頂から聞こえる先行パーティの「アルプス一万尺」の歌声に
笑いながら登る。
無事登頂後、練習を重ねてきたアルペン踊りを無事に踊り大満足する。
曾孫に登る為、小槍最初の取り付まで懸垂下降2P。
曾孫~孫~大槍 SKD
浮石が多く、そしてもろい、そして支点がない中、SKD氏が登る。
岩のもろさにはドキドキするが、大槍に突き上げて登る感覚が楽しい。
無事に今回2回目の槍の穂先。
一緒に登っていたパーティーに別れを告げて、下降できるところまで下降することとなる。
滝谷まで下って、行動終了。
5日目:9/23
滝谷から一路、新穂高温泉へ。
そして下山。回送していた車に乗り込み帰阪。
5日間晴天に恵まれ、4日計画、積極的に予備日を使用するという事前計画のおかげで無事に小槍~大槍への登攀を行うことができました。
9/19
高瀬ダム(6:42)~水俣川出会(9:05)~天上沢出会(12:25~12:55)~P2取付付近BV(15:28)
9/20
P2取付付近BV(6:28)~貧乏沢出会(9:43)~北鎌沢出会(10:03~10:39)~
北鎌コル(13:35~13:52)~天狗の腰掛コルBV(14:26)
9/21
天狗の腰掛コル BV(5:25)~天狗の腰掛(5:52)~独標(8:00~8:20)~槍ヶ岳頂上(12:51~13:10)
~殺生ヒュッテBV(14:45)
9/22
殺生ヒュッテBV(5:43)~槍岳山荘(6:01~7:28)~小槍取付(7:50)~大槍(13:28~14:14)
~槍岳山荘(14:30~15:15)~15:37から16:26の間GPS電池切れ 千丈沢乗越?~
槍平(17:29~17:44)~滝谷避難小屋BV(18:28)
9/23
滝谷避難小屋BV(5:58)~新穂高温泉(8:11)~駐車場(8:23)
山行期間 | 2015.9.4(夜)~9.6 |
---|---|
メンバー | YDA,YMG,UET,MTM |
山行地域 | 南アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
同期4人で鳳凰三山に行ってきました。2日間の行程を4人で振り返りたいと思います。
行動時間
9月5日(土)晴れ
7:00 青木鉱泉-8:30 南精進ヶ滝見晴台-9:30 白糸滝-10:30 五色滝-11:30~12:40 鳳凰小屋-13:30~14:00 地蔵岳・オベリスク-14:05 賽ノ河原-14:30鳳凰小屋
9月6日(日)曇り
5:00 鳳凰小屋-6:30 観音岳-7:15 薬師岳-8:10 御座石-11:00 青木鉱泉
(や)今回の山行で印象深かったのは?
(う)命からがらオベリスク
(ま)オベリスク怖かった。登るのは何とかなったけど、降りるとき恐かったですよー
(や)足場が無い感じですか?
(ま)そうそう。出だし残置ロープに頼ることしかできなかった。
(う)出だしの一歩目が、何もない…オーマイガー
(ま)ホールドが細かくて、登山靴では苦労しましたね。クライミングシューズなら、左側の壁をもう少し上手く使えた気がします!最後はパーミングでえいやーですが(笑)
(や)でも、あの数mのためにクライミングシューズは持って行かないか~(笑)
(よ)苔むした森歩きもキレイだったね~
(ま)きのこ
(や)森の中よかったですね~。あと、終始キノコの話してましたね(笑)
(よ)滝も思ってたよりすごかった!
(や)いくつも滝があって、それを見ながら歩くのは楽しかったですね。登りは結構キツかったけど。
(う)マイナスイオン浴びっぱなし!
(よ)癒された~
(ま)早めにテン場に着いてよかったですね!塩ラーメン最高でしたねぇ。先に地蔵岳だけ登っておくプランもgoodでした!
(う)行動食だけとって、地蔵岳はつらかったやろな~
(ま)あの砂場で重いザックを持っていたら…
(や)キツいですね~。それに2日目、全装備担いで地蔵岳行ってたら、相当時間かかってたでしょうね。
(う)お地蔵さんもっといっぱいあるのかと思ってた。
(や)持って上がってくるの大変ですもんね~(´Д`)
(ま)子どもが欲しいと願う人が、地蔵を持ち帰り、子宝に恵まれたら持って帰った地蔵と新たにもう一つ持って上がるっていうのが良いですね
(う)歴史があるんやろな~。ええ話や!
(ま)全部同じ方向向いてましたが、日の出の方向ですかね?
(う)東向いてた。
(よ)賽ノ河原っていうから、何か怖いイメージやったけど、違った。
(ま)もし誰もいなかったら、不気味かもしれませんね
(よ)2日目の観音岳までの急登はキツかった
(ま)稜線までが大変でしたねー
(や)観音岳~薬師岳までは気持ちのいい稜線歩きでしたね
(よ)あの辺からオモシロかった
(う)富士山やっぱ存在感あるよな~
(や)そうですね。やっぱり富士山見れるとテンション上がりますよね!
(ま)UETさんと2人で走りましたね(笑) 疲れてるの忘れてました
(よ)変な写真もいっぱい撮ったし
(ま)変なテンションになってましたね。みんないい歳なのに(笑)
(う)左手に、日本一。右手にナンバー2とナンバー3。豪華ラインナップ
(や)周りの景色最高でしたもんね!
(ま)天気微妙そうだったのに、稜線からの眺望素晴らしかったです
(よ)あとは、ひたすら下る
(や)中道を下りにして良かったですね~。代わり映えの無い同じ景色の中をひたすら登るのはツラいやろうな~(´Д`)
(ま)下りも急でしたね!腕時計の高度計がみるみる下がってました
(や)滑りやすい歩きにくい道でしたね
行動中も雨に降られることなく、駐車場に着いた瞬間から降り始めるという最後の最後まで幸運に恵まれた大満足の山行でした。
逆マーライオン @白糸滝
地蔵岳頂上手前 砂地を歩く
オベリスク
オベリスクの上から
賽ノ河原のお地蔵さん
うっすら富士山が見える
富士山を食す
観音岳頂上でポージング
山行期間 | 2015年07月11日 |
---|---|
メンバー | TGA,MTD,SZK,HSO,NKT |
山行地域 | 大峰 |
山行スタイル | 沢登り |
7月11日
モジキ谷を遡行してきました
いつもお馴染み天川村役場で一夜を過ごします。登山者のために駐車場を解放してくれているし、トイレもあり助かります。朝、下山口が離れているので母子公堂の登山駐車場に1台デポします(有料)
モジキ谷へはみたらい渓谷を通り過ぎ、国道とは思えない道を進む。
駐車場から入渓点まではすぐそこ、というのが嬉しいですね。
7時50分遡行開始
川は広々としているので水の中を進んでも良し、両岸を歩いても良し。ルートは色々とれます。水も冷たくなくて快適。
上がれそうな滝はどんどんチャレンジします。
10時バリコヤの谷の分岐点に到着。うっすらペンキで書かれています。
大滝18mは大きく巻く(恐らく登りすぎました)ここではロープを出しました。
巻くにもやらしい場所はTGAリーダーが上からロープを出してくれたので登攀。
もうそろそろ遡行終了かな…と思いきや見上げればいまだまだ続く沢。
そう、いつもの沢登りの感覚とは違いモジキ谷は長い。赤木沢に備えTGAリーダーが長いルートを選定してくれていました。
進めど進めどまだ着かない…
TGAリーダーも「こんなに長かったかな」
終了間際、水量が途絶えてからの草付の登りは緊張ものでした。
最後はシャクナゲに動きを封じられる。このままシャクナゲの妖精になりそう…
シャクナゲを掻き分け進むと良く通られている登山道に出る。稲村ケ岳頂上には15時到着。
17時下山口到着。母子公堂の方がコーヒーとお菓子を用意してくださりほっこりしました。ありがとうございました。
少し緊張する巻道と長~いルート。楽しかったです。
(NKT記)
山行期間 | 2015年8月21日(夜)から22日 |
---|---|
メンバー | KKD、OSM、UET |
山行地域 | 大峰 |
山行スタイル | 沢登り |
泳ぎの沢に連れて行ってくださいとお願いをして、KKDさんに旭の川に連れて行っていただきました。最近、雨が降っていない、当日は晴れで気温が上がるとの予報で、泳ぎの沢日和と考えていましたが、途中雨がパラパラ降ってくる天気で、寒くて林道近くまで遡行して終了しました。しかし、下山中に晴れてきて、なんかついていない沢登りでした。
いよいよ泳ぎエリアに入ってきました。
二重滝。左岸から登ると思いますが、右岸を巻き上がってしまい、懸垂で3ピッチ降りました。降りたところが泳ぎで、こんな懸垂は初めてでした。
次の滝は右岸を上りましたが、見た目よりは緊張しなかったです。
おにぎり岩。水の力はすごいです。
綺麗ないい沢でしたが、天気が良ければもっといいのでしょうね。
泳ぎが中心な沢なので、パーティに1つライフジャケットがあったほうがいいと思います。水の中につかる機会が多いので、対策は必要だと思います。晴れた日に行きたいですね。
山行期間 | 2015年7月18(昼)~20日 |
---|---|
メンバー | TGA,SZK,NKT |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 沢のぼり |
昨年、台風で計画が流れてしまった赤木沢。リベンジのチャンスがやってきた。
しかし、今年も近づく台風にハラハラさせられたが何とか通り過ぎてくれた。
台風一過でスカッと晴れるかと思いきや、出発の金曜日は超豪雨。どうやら土曜日も雨らしい…
ということで土曜日お昼に大阪を出発し、折立キャンプ場で一泊する2泊3日の計画に変更した。
7月18日13時30分離阪
黒部五郎へ向かうUETさんMTMさんと折立で合流し、しばしテントで楽しいひと時を過ごす。
7月19日 5時折立出発。
さすが最速の黒部五郎チーム。出だしからどんどん引き離されるので早々にお別れする(その後、出逢う事はなかった)
我らチーム赤木沢は本日のお宿、薬師沢小屋をマイペースで目指す。無数の虫に集られたが高山植物が見頃で天気も良く気分良し。
11時30分薬師沢小屋到着。川の状態を小屋の人に確認すると、時期的な要因もありいつもより増水しているとの事。
そして夕方から雨が降り出す。雨脚は強くないが、止まない。止んでほしい。しかし、珍しい小屋泊まりは雨で憂鬱な中にも心地良さを与えてくれた。どうやらこの日の宿泊客20人ほどが明日、赤木沢に入渓予定らしい。
就寝する直前も雨が降り続き、川が遡行不可能と瞬時に判断させるほど増水していた。
7月20日
4時起床。外は暗くて様子がわからいが雨は止んでいた。次第に明るくなり晴れている事がわかる。いけるかも!と心が高ぶる。増水も落ち着いていた。さすが本流は増水も引くのも早い。
5時30分行動開始。赤木沢出合までは河原を上流へ登って行く。次第に先へ進めなくなり左岸→右岸、右岸→左岸2回渡渉。太腿くらいまでの水位の渡渉は慎重に。左岸を詰めると遡行できなくなり、大きく巻道を辿る。踏み跡は明瞭。
7時20分赤木沢出合に到着。渡渉などに手こずり赤木沢出合まで2時間かかってしまった。噂のナイアガラは水量が多いせいか想像以上に勢いがある。
赤木沢に入ると水量は多くなく、流れも穏やかである。陽ざしが水面を照らす。さすが噂通りの明るく開放的な沢。
胸まで水に入り右壁を登る2段20mの滝は右岸の草付の巻道ルートを行き、登そうな小滝は滝の中を詰める。
滝が素晴らしく綺麗!綺麗綺麗綺麗!
この世のものと思えない。ここは天国か。気分は高揚しっぱなし。
あっという間に左岸を巻く大滝2段35mに到着。ここはロープを出しているパーティもいたが、ノーザイルで問題なく行くことができた。
このまま枝沢を詰めて赤木岳の方面に行くことも可能だが、中ノ俣乗っ越しまで詰めることにした。
ずーっと続くナメ滝。身も心も開放される。見上げた景色がアルプスならでわで気持ちが良い。遡行が終わってしまうのが惜しかった。
10時30分源流点に到着。ここから長いデプローチが続く。
16時30分クタクタで折立登山口到着。
お疲れ様でした。天国のような赤木沢、何度思い返してもうっとりします。
(NKT記)
山行期間 | 2015 年8 月11 日(夜)~15日 |
---|---|
メンバー | KUD KNS MTU SZK |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
雲ノ平を歩きたい!百名山をピークハント三昧したい!そして・・・秘湯中の秘湯・高天原温泉に入りたい!!!はちきれんばかりにそれぞれの思いをもって終結した4人で奥黒部を周回してきました。
8/12 前夜に有峰林道の入り口にて2時間仮眠後、出発。1ヶ月前に折立~太郎平でブヨ軍団に追い回され、この日もやはりブヨ軍団に追い回されますが・・・今回は虫よけネットでへいちゃらです♪
j樹林帯を抜け三角点に来ると剱岳がみえます。剱岳へ夏合宿に行っている皆さんを思いながら「オーホイ!」と言ってみる・・・剱岳合宿の皆様、聞こえましたでしょうか?この日は太郎平を経て薬師峠まで。設営して、薬師岳を往復します。お花畑と、曇ってはいるものの立山方面から槍・穂高、黒部五郎までぐるりと見渡せる眺望にうっとり。
8/13 夜半から雨。この日は、薬師沢から雲ノ平を経て・・・高天原温泉です!薬師沢小屋から雲ノ平まで一気に登り。急坂は岩が滑り足元が悪いですが、黙々と登るとそこは雲ノ平。アラスカ庭園、奥日本庭園などと命名された庭園をめぐるものの、ガスで周りの稜線を背景にした雲ノ平の絶景はなし・・・「奥黒部の山々を背景にした雲ノ平を満喫する」という課題は達成できず宿題を残すことになりました。雲ノ平から高天原山荘まではもったいないほど一気に下り。樹林帯がほとんどですが、幻想的な奥スイス庭園や尾瀬に負けない湿地帯などを楽しめました。山荘についたら・・・タオル片手に温泉にレッツゴー♪びしょびしょに濡れて冷えた体に、硫黄の香り漂う熱めの温泉。いや~最高~~~!お風呂上りには山荘への道沿いにあるブルーベリーが甘酸っぱくてぴったりです。
8/14 時折激しい雨音を聞きながら眠れない夜を過ごして、出発。計画では雲ノ平を満喫する予定でしたが、この日は雨予報。雲ノ平周遊を中止し、水晶、鷲羽を経て三俣山荘もしくは黒部五郎舎までの予定に変更。水晶池やお花畑を楽しみながら稜線へ。冷たい雨とまったく眺望のない稜線歩き。ただただ水晶岳、鷲羽岳のピークハントをこなします。この日は、黒部五郎舎のテント場に泊まりたい♪というメンバーの思いをかなえるべく、一気に黒部五郎舎まで。テント場で思わぬBチームとの出会い。そして雨も上がり翌日に期待が高まります!
8/15 苦行のような前日とうって変わって雲一つない青空。いきなり雄大なカール地形が目に飛び込んできました。このカールをドロップインできずに半泣きだったスキー合宿時とは全く違う風景。黒部五郎岳の名前の由来であるゴーロゴロした岩がいっぱい、お花もいっぱいのまさに楽園。素晴らしい景色にあっという間に五郎の肩。ザックをデポして黒部五郎岳頂上へ。薬師岳の奥には、剱岳~立山、手前から赤牛岳、水晶岳・・・槍、穂高の峰々も見えます。最後の最後に、素晴らしい眺望を思い思いに満喫することができました。(SZK記)
山行期間 | 2015年8月10日(夜)~8月16日 |
---|---|
メンバー | MTM,WKM,MSD,KTY,OSM,NKS,NKT,UET,TKD,TGA,HSO,YMG,YDA |
山行地域 | 北アルプス 剱岳 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
今回の夏合宿は、総勢13名を大きく3つの隊に分け、尚且つ流動的に編成し、各パーティーが各々の課題に取り組んだ。
日程 コース メンバー
先発隊 8/10~13 源次郎尾根~剱岳~別山尾根 MTM,MSD,WKM,OSM,KTY
中発隊 8/12~16 剱尾根R4~三ノ窓~剱岳~別山尾根 KTY,NGS
八ッ峰下部~熊の岩~剱岳~別山尾根 OSM,NKT
八ッ峰Ⅵ峰Cフェース~熊の岩~剱岳~別山尾根 UET,TKD
後発隊 8/13~16 源次郎尾根~剱岳~別山尾根 TGA,HSO,YMG,YDA
先発隊 源次郎尾根
今回、初の合宿参加で楽しみではあったのですが、体力が持つかちゃんとついていけるかかなり不安でした。
10日の夜。出発の際に家から出た瞬間、ゲリラ豪雨並みの雨に遭遇してちょっと不安になったのですが(他のメンバーは雨も降ってなかったそうで)、無事に出発できました。
夜中、立山の駐車場に到着。車の中で仮眠を取り、翌日に備える。
8/11 朝、30分ほど並んでチケットを購入。お盆前だから空いているかと思いきや、ロープウェーもバスも満席でした。
室堂到着。天気がよくて景色もキレイ。まずは、帰りに登るのがいやだなぁと思わせるコンクリの道を下って雷鳥沢へ。見事な絶景で地図読みも楽しい。剱御前までの登りで軽装の欧米人の家族を見かける。子供はワンピースにスニーカーという軽装で抜きつ抜かれつしながら剱御前へ。この辺なら軽装でも登れるんだと思いつつ。剣御前から綺麗に頂上が見え、そしてここから見る源次郎尾根は、本当に登れるのかと思う急斜面でした。そこから40分ほど下ったら今日の宿泊場所の剣沢へ。空いているかと思ったら結構な数のテントが設営されてました。
荷物を置いたら早速明日の源次郎尾根までの道の偵察に。この道が急だし雪渓は歩きにくい(これは私だけで後の四人はサクサク歩いてました)しで、かなり疲れました。明日もここを歩くのかと思うと…
8/12 取りつきには早目に着いて登りたいということで翌朝、2時半起床、4時出発。暗い中、分岐点で地図も見ずに行きかけたら道を間違えて危うく一般道に行きかけました。こういうときの地図とコンパスなのに、全く学習が出来てません、私。
昨日の偵察のお蔭か雪渓までは順調に行けました。雪渓は凍っていたので、アイゼンを装着して取りつきまで。雪渓の上で登りの準備をして草地まで3メートル程の歩きがまず滑りそうで怖かったです。取り付きまでの急な道に不安を覚えつつ、取り付きへ。初めから2メートル程の岩に苦労し、木を掴みつつ進みます。かなりの急斜面でアップダウンの連続、片側が切れ落ちた断崖と気の抜けないところばかりだったので気を緩めずにしっかり登ろうと思いました。体力的にはしんどかったんですが、結構楽しく登りました。1峰までも遠かったんですが、2峰の懸垂後の道がハイキング的に登れるとあったんですが、いや、今までに比べればハイキング並みなんですが、ここから頂上までがなかなか長かった。頂上に着いたときの嬉しかったこと。
源次郎尾根で力を使い果たしたのか下山がもう長く辛かったです。カニの横ばいは、私の中では一番の核心部でめちゃめちゃ怖かったです。気力の無くなってしまった下山路の長いこと。もう本当に歩くのが嫌で危うく剱岳が嫌いになりそうでした。テント場に着いたとき嬉しくてよかったです。
8/13 この日は夜中から雨が降ったり、止んだりでした。今日は下山だけだったので、朝はゆっくりしてから出発。中発隊と合流するお二方に見送られて出発。途中、中発隊メンバーをすれ違う。山で知っている人と会うと嬉しいもんですねー。少し話をしてから別れる。室堂付近でかなりの風と雨に合いずぶ濡れに、室堂駅はすごい混雑でビックリしました。
怪我もなく無事に下山が出来て、温泉にお寿司が食べれてよかったです。(MSD)
中発隊 剣尾根R4
昨日の雨がうそのように、いい天気だ。剣尾根のドームを仰ぎながら、早朝の池ノ谷を下る。まったく日がささず、暗い。おまけに寒い。R4の取り付きで、しばらく右往左往した。というのも、ルンゼの中は濡れているし、それに浮き石だらけで、どうにも状態が悪かったのだ。
残念だけど、今回はR4の登攀を中止し、引き返すことにした。また今度、すっきり状態の良い時に出直すことにしよう。(KTY)
中発隊 八ツ峰下部縦走
天候不良で今回は下半部のみの縦走となりました。
下半部の取付きから1.2のコルへ行くには剱沢雪渓から長次郎谷に入り3本目のルンゼを詰める。ルンゼ入口の雪渓の状態が薄くなっていたり、シュルンドが開いていたりとイマイチだったので、スノーボラードを作り懸垂することも検討したが、1カ所降りることができる場所がありました。
ルンゼ入口では先行するガイドパーティがいましたが、あっという間に見えなくなってしまう。
1.2峰のコルの取付きまではそのまま素直にルンゼを詰めると辿り着きます。途中、草付きの巻道に入ったりしたが、踏み跡は不明瞭。目印となる岩屋も入口にあるのか、途中のそれらしき岩穴か、どちらも快適にテントは張れそうに見えなかったので解りませんでした。
1.2のコルに到着し、折角なので1峰を登頂することにしました。1峰の出だしの岩場は切れ落ちていて、緊張するのでロープをだしました。途中草付きをトラバースする時も慎重に。かすかにトレースがあり、30分ほどで1峰頂上に到着。凄い高度感と気持ちのいい眺めです。2峰からは先はトレースが確認できました。懸垂支点も解りやすい。
高度感はあるが天気が良く風もない、気持ちの良い登りが続きます。4峰のピークは広々としていて休憩にちょうど良い。向かいの源次郎尾根から後発チームの呼びかけが聞こえてきた。Cフェースの登攀を終わらせたUET,TKDペアもテン場から手を振ってくれている。仲間が同じ山域にいると嬉しくなりますね。
4.5峰のコルはけっこうガレていて、落石を避けるため横に逸れてロープ回収しようとしましたが、うまく引けない。真下で慎重に回収しました。
下半部の最終5、6峰のコルへの下りは50mギリギリを含む2回の懸垂で済むらしいが、草付きをトラバースして3回懸垂するルートを選びました。2ヵ所ある懸垂支点の低い方の懸垂支点から下降を開始した結果、ロープの屈曲なども考え、懸垂を4回することになりました。下調べしていても現場で臨機応変に対応する事が大事ですね。
コルから長次郎谷へ抜ける道もガレガレで、落石には十分注意する必要がありました。
結局、懸垂下降以外でロープを出したのが1峰の行帰りだけで、個人的には帰りの熊の岩までの雪渓トラバースが一番怖かったです(OSMさんは全く平気だったようですが)。それほど八ツ峰下半部は快適に縦走することができました。(NKT)
中発隊 八ツ峰Ⅵ峰Cフェース
当初の登攀予定は、チンネ(中央チムニー~Aバンド~Bクラック)であったが、
直前に八ツ峰Ⅵ峰Cフェース(剣稜会ルート)に変更となり十分な下調べが
出来ないまま、Mチーム新人2名でアタックすることとなった。
8/15(土)
昨日迄の雨模様から一転し、快晴の中、AM6:00熊の岩BVポイントを出発。
ここからCフェースの取り付きは、長次郎谷の雪渓をトラバースするのみで
アプローチが非常にいい。
先行パーティーが2組ほど居たので、準備をしながら順番を待つ。
AM6:30 1ピッチ目TKDリードでクライミングスタート。
スラブを順調に登っていく。35mほど登ったところのテラスで1Pの終了点。
フリクションもよく、ホールドも程よくあり非常に登りやすいようだ。
2Pは、交代しUETがリード。元々高いところは苦手な自分は、なるべく下を見ない様にしながら、多すぎると思われるぐらいランニングをとりながら進む。
広いテラスのところで、先行者に追いつき左端のリッジ側に支点を確保。
このあたりで、少し時間的なものと心の余裕も出てきて、今日初めて写真を撮る。
天気も良くテンションが上がる。ここから上は、高度感満点の切り立ったナイフ
リッジとなる。恐怖心はあるものの抜群の眺望で気持ちいい。
この後順番にリードを交代し、5PでCフェースの頭に到着。
自分にとっては、ゲレンデ以外の初本番で非常に緊張はしたものの充実した
登攀となった。
8/16(日)
昨日に引き続き、快晴の朝。今日は「剱」のピークを目指す。
午前5時長次郎谷の左俣を長次郎のコルめがけ登攀開始。
程よくしまった雪で、アイゼンがよく効いている。
熊の岩からの上部は傾斜が半端ない。すぐに息が上がるが、人生初の
「剱岳」に気合が入る。約1時間で長次郎のコル到着。一息いれる。
ここから本峰まで北方稜線を歩く。本峰直下でBVしていた後発隊と
合流し頂上へ。登山を始めた頃から「いつかは剱へ」の思いがようやく
叶った瞬間となった。
快晴・無風の頂。ここまで来れた喜び。登りきった充実感。感無量の
ひと時だ。しばらく余韻を楽しみ、室堂に向け、一般ルートを下降する。
一般ルートといってもそこは「剱岳」気を抜かずしっかり確保しながら
下りていく。登り返しが体にきついが午後1時室堂に到着。
充実した4日間が幕を閉じた。
人はこうして、願い・思うことで努力をする。今日のこの感動を胸に次の
目標に向けて、頑張っていきたい。(UET)
後発隊 源次郎尾根
初日は室堂~剱沢キャンプ場まで。前日から続く雨で、この日も朝から小雨。お盆休み終盤、天気も回復が予想されるためか立山駅は早朝から登山客で賑わっていた。雨足が弱まるのを待ち、8:40に室堂を出発。11:00には剱御前小屋に到着。ここで思いがけない出会いがあり、しばしワイワイと過ごした後に早々に剱沢キャンプ場に到着。
2日目(8/15) 4:30にテン場を出発し、5:30過ぎに源次郎尾根に取り付く。事前に調べたネット情報の通り、最初の難関。我々は全装備を担いで登っていたため、登ろうにも重い。ザックを下して身一つで登り、ザックを回収。身軽であればどうってことは無い。しかし、狭い場所で上から荷物を回収するのが一苦労。そこを抜けると噂通りの木登りが始まる。枝と枝の間を走り高跳びのベリーロールのようにしてすり抜けてみたり、枝に引っかかりながら進んでいく。樹林帯を出ると八ツ峰が見え、小さく人影が見える度に「ホーホイ」の掛け声や中発隊の仲間の名前を呼んでみる。すると、「ホーホイ」のコールバック!みんなで同じ山に挑んでいるという一体感を感じた。喜びも束の間、とにかくⅠ峰が長い。登攀が難しいという所はほぼ無いが、とにかく体力勝負。危険な場所は、支尾根から本流に合流する手前のガレ場。崩壊が進んでおり、滑り落ちそうで怖かったのでロープを出してもらった。Ⅰ峰のピークに到着してからは40分程でⅡ峰のピークに到着。懸垂支点は約70年の年代物?との噂もあるが、難なく下降。そして13:30剱岳山頂へ。この日は頂上直下でBV。
3日目(8/16) 中発隊のメンバーと合流し、別山尾根を下山する。さすが剱、一般道であるがなかなか気を抜けない下りが続く。ゴールの室堂で、夏合宿の成功を喜び合ったその顔は、みんな疲れ果てていた(笑) が、高原バスの中では次に狙う山の話題も…。どれだけ疲れても、やっぱり山が好きなのである。
後発隊の夏合宿は、天候にもメンバーにも恵まれ、苦しさも楽しさに変えてしまえるくらい、とても楽しい山登りとなりました。(YMG)
山行期間 | 2015年7月19日(夜)~20日 |
---|---|
メンバー | OSM,NKZ,KTYF,MYG |
山行地域 | 岐阜 |
山行スタイル | 沢登り |
この三連休、台高の堂倉谷に行く予定でしたが、台風の影響により予備に考えていた阿木川本流に変更しました。増水していたため思っていたより簡単な沢ではありませんでしたが、きれいでいい沢でした。増水していないときにまた行きたいと思わせる沢でした。
神社。すぐ入渓できます。
ちょっと水圧が強く、水の中はなかなか歩けないです。
普段であれば泳いで登れるのでしょうけど、ちょっと無理でした。
地図見て、現在地の確認中
ライフジャケットの威力は素晴らしいです。
今度こそ堂倉谷に行きましょう。
行動時間
6:20風神神社→8:20 830mあたり→9:00ウツロ谷分岐→10:10林道→10:15風神神社
山行期間 | 2015年7月11日(夜)から12日 |
---|---|
メンバー | OSM,KTYM,NKZ,KTYF,MYG |
山行地域 | 台高 |
山行スタイル | 沢登り |
昨年の前鬼川に続き、今年も渡渉訓練を行いました。本流で簡単な沢ということで選んだのですが、雨が続いたためか水量が多く、いいトレーニングとなりました。沢自体はきれいで、心配していたヒルはいませんでした。
トップがムンターとカラビナスルーでの渡渉を比較した場合、今回はカラビナスルーのほうが動きやすく、十分に制動がききました。
渡渉ラインにロープを張りカラビナスルーで渡渉。
ラストは振り子のようにして渡渉。
後ろから押して進む練習をしましたが、流れが強く、ちょっと流されました。
いろいろなところで練習をしましたが、水に浸かっている時間が長くなるため、寒かった。渡渉や泳ぎが続く沢は服装を考えないと駄目ですね。
屏風滝
渡渉の練習をしていると、五色湯跡を発見。体が冷えていたけど、一気に温まりました。
きれいないい沢です。
まだまだ渡渉の練習をしなければいけないとは思っていますが、少しずつ本チャンにも取り組んでいきたいと思っています。皆さん、ご協力ありがとうございました。
山行期間 | 2015.7.11~12 |
---|---|
メンバー | mtz kud kns sug |
山行地域 | 白山 |
山行スタイル | お花見 |
Bチームでお世話になった、当時のリーダー二人
かなり懐かしい感じです。
すごいいい天気です。
? ? やまぐるま ? ?
梅雨の晴れ間で花が生き生きしてます。
あざみ? はくさんなんとか きぬがさ草 赤つつじ ? ?
雪渓を超えると去年出来たばかりの避難小屋に到着
ハクサンフウロ ?? ねこじゃらし なでしこ ?
シラネ?? 綺麗なお花ばたけを抜け、 湿原を渡ると 室堂到着。 珍しいクロユリが咲いてました。
室堂から3人で山頂に
松浦「ダチョウのポーズで~。」
松浦、杉山「ダァー」
木下「ガァー」
記念撮影
三人でふらっと、お池めぐり
本日の宿泊地
南竜ヶ馬場キャンプ場に到着
雪が多いため、宿のスタッフが、チェーンソーで雪をかき分け水道管を一生懸命探してました。
晩御飯は、
そとで、鍋パーティー
食材は、各自持参。
ウインナーやら、ハムやら、チーズやら、キノコとか
木下さんは、腐った水菜と、腐った紫蘇を持ってきてくれました。
翌朝、天気がいいので、ちかくの丘まで三人で、ご来光を観にいきました。
天気に恵まれ、景色もよく
梅雨の晴れ間で花が生き生きしていて最高のお花見山行でした。
しかも、楽しい4人組みで本当に楽しい山行でした。
しかし・・・・
虫が多くて、気を付けないと
こうなります。
山行期間 | 2015.6.5~2015.6.7 |
---|---|
メンバー | UET,OSM,MTM,TKD,YOD,YMG |
山行地域 | 尾瀬 |
山行スタイル | ハイキング |
74期Bチームの時に台風で中止になった尾瀬、至仏山、燧ヶ岳。
夏がく~れば思い出す~♪と言うことで、まだ夏は来ていないけれど、尾瀬の美しい景色を見に行きたいと思い、ようやく実現しました。
6月6日(土) 曇り時々雨
9時間かけて早朝に戸倉第一駐車場に到着。すでにたくさんのハイカーが訪れていました。
乗合タクシーで鳩待峠に移動し、ワクワクしながら木道を歩き始める。間もなく水芭蕉をちらほら発見。みんなテンションが上がり、序盤だというのに写真を撮りまくる(笑)
今日の行程は余裕があるので、山の鼻ビジターセンター辺りで早速ティータイム。普段はこんなに悠長に休憩していられないので、のんびり過ごす時間を楽しむ。カッコウの鳴き声を聞きながら各々温かいコーヒーやお茶で体を温め、ほっこり。
至仏山への登り口手前の湿原は水芭蕉が咲き誇っており、またまたテンションが上がる。その後も水芭蕉と小川の美しいコラボレーションが続く。ただ、ハイシーズンのため人で混雑しており、木道は長蛇の列。途中で止まって景色を楽しむこともできず、ただひたすら黙々と歩く。それも、雨で木道が濡れて滑りやすくなっているので下を向いたまま黙々と
随分早く進めたため回り道して尾瀬を楽しむ。見晴を越えた辺りからはハイカーの数も少なくなる。
段小屋坂辺りからは残雪もあり、春山の景色になる。大阪は真夏日が続いているというのに、尾瀬はようやく春が訪れたようです。
この日は午後から晴れの予報も、一向に晴れる気配はなく、どんよりした景色が続く。74期の雨男、MTMさんはみんなに散々いじられていたが、後にこの天気が功を奏することになるとは…。
14時過ぎに長蔵小屋に到着。テン場の予約が取れなかったため小屋泊り。部屋には炬燵が置いてあり、なんと快適なことでしょう!ぬくぬくと過ごすことができました~。
4時に小屋を出発。沼から湯気?が立ち上り、幻想的な風景。朝から天気が良く、昨日とは打って変わって山々がキレイに見える。
長英新道から燧ヶ岳のピークを目指す。1900mくらいまでは開けた樹林帯の中を進む。標布が細かく付いているので迷うことはないが、この標布が無ければルートファインディングは相当難しいだろうな~と思いながら登る。難しい所でも自分で地図読みできるようにならなきゃな~。
俎嵓、柴安嵓からの景色は最高!北関東や東北の山が遠くまで見える。眼下には美しい尾瀬の沼。登ってきてよかったと思う景色だ。頂上でものんびりティータイム。
下山する頃には締まっていた雪もザクザクになり、雪解けの泥水の小川の中を歩くので泥だらけ。尾瀬沼に到着する頃には湿原の水分も少なくなり、水芭蕉が腐ったようにへたっている。天気が良いのは沼の景色には好都合だが、水芭蕉にとっては雨で潤っている方が美しい。
雨の日と晴れの日で、尾瀬の美しい景色を両方楽しめました!
尾瀬沼から大清水までの道程も爽やかな風吹く森の中で、気持ちよかったです。
大阪から群馬までアクセスは大変だけど、充実した2日間でした。
行動時間
6/6
6:00戸倉― 6:30鳩待峠― 7:30~8:30山の鼻ビジターセンター― 9:30竜宮小屋― 10:30東電小屋―11:10~11:30見晴― 12:55沼尻― 14:10長蔵小屋
6/7
4:00長蔵小屋― 7:10俎嵓― 7:40~8:10柴安嵓― 11:00長蔵小屋― 12:40一ノ瀬休憩所― 13:30大清水
山行期間 | 2015年5月30日(夜)~31日 |
---|---|
メンバー | OSM,NKZ,MYG |
山行地域 | 比良山系 |
山行スタイル | 沢登り |
台高の黒倉又谷を候補に考えていたのですが、天気がいまいちなので、予備に考えていた白滝谷に行ってきました。以前に行ったときには明王谷に泳ぎがあったので、今回は泳ぎとへつりの練習を考えていきました。あとは7月にBチームが行くのでその偵察も兼ねていました。
寒くても泳ぎをするはずが、まさかのアンダーの長袖をわすれてしまい、「寒い!」、泳ぎどころではなくなってしまい、へつりの練習となりました。MYGさんには泳げるところは泳いでもらいました。
明王谷の入渓です。
MYGさん頑張れ
二ノ滝
三の滝、右岸から巻きました。ここは練習も兼ねてロープを出しました。
口の深谷と奥の深谷の分岐に来ました。Bチームはここから入渓してもらいます。
だいたいは直登できるのでMYGさんには直登してもらいましたが、Bチームは巻きのほうが無難ではということで、巻きルートに行って確認しました。
きれいないい沢なので、75期の皆さん、楽しみにしておいてくださいね。
時間記録
6:00坊村駐車場→7:05三ノ滝→9:00奥の深谷分岐→10:20布ヶ滝→11:50夫婦滝→14:20坊村駐車場
山行期間 | 2015年4月30日(夜)~5月4日 |
---|---|
メンバー | KKD WKM |
山行地域 | 剣岳北方稜線 |
山行スタイル | 撮影山行 |
ハシゴ谷乗越から劒沢雪渓を経て三ノ窓にて撮影と言うのがが今回の山行の大義です
5/1
早朝と言うか深夜に扇沢駐車場に到着、車で仮眠後朝一番のトロリーバスに 合わせて起床、
が、少々訳があって白馬市内まで引き返して用事を 済ませてから11時30分のバスに乗り、
黒四からほぼ夏道どおり黒部川 左岸を下り、内蔵助出会い手前で一旦右岸へ渡ってから再びス
ノーブリッジを渡って 落石とデブリだらけの内蔵助谷を恐る恐る対岸へのブリッジを物色しな
がら 内蔵助平へ、今日はもうこれで危ういブリッジや落石の心配をしなくて済む。
後は標高2020mの宿、ハシゴ谷乗越めがけて只ひたすら一歩一歩登るだけ
5/2 昨日は扇沢を発つのが予定より5時間ほどおくれてしまい、焦ってしまったが何事もなく明るいうちに、1泊目の
ハシゴ 谷乗越に到着して気分的にゆとりが出来ました。3時30分に起床し、ここからの劒はあんまり優美とは言えない
が 折角だから撮影を済ませてから出発する。近藤岩の有る二股までは真砂沢、劒沢と下るのみだが、そのあとは文字通り
今 回最大の山場である三ノ窓までの急登、高低差1000m、これが高齢者には応えますが一歩一歩登るしかありません
仙人新道は前回仙人峠でテント泊した時よりも積雪は多いように見えますが相変わらず登り難そうに口を開けています。
右側の三ノ窓尾根、左の八ッ峰側からもデブリや崩落しそうなブロックを恐々伺い見ながらの登高、二股から6時間強 か
かって三ノ窓に到着、ザックを放り投げてしばらく放心状態。
5/3
朝から三ノ窓周辺でチンネ、池ノ谷などを撮影。最近撮影に執着心が無くなってきた様に思う、考えられないようなミス
に気が付かずそのまま撮影続行という事がよくあり、情けなく思う、今回もファインダーで画面を隅から隅までよく確認
しいれば防げた事を怠って中途半端なフレーミング等が有り、重い機材を何のために担ぎ上げたのかと思うと実に情けな
い思いがします。体力はもちろん気力も怪しくなってきたと思うと憂鬱ですがこればっかりは、どうもがいても抗えない
事と受けとめ、スンナリ受け入れる事にしました最近は。三ノ窓雪渓から2人パーティーのスキーヤーが登ってくる、ト
レースを見た限りはほとんどシール登高の様だ。劒沢雪渓から来て今日中に往路を引き返すらしい。復路の二股で今度は
三人のスキーヤーと出会う、それぞれがピック付きのB/D制ストックを2本ずつの装備で気合十分、高岡から来たとい
う、今日中に番場島へ下る予定とのこと、装備も軽そうで十分可能だろう、この時点で8時20分、池ノ谷大滝がこの
時期は雪で埋まっていて、夏道の小窓尾根を登らなくてもダイレクトに白萩川へ行き帰出来るらしい、無雪期には数パー
ティーしか突破していないという、池ノ谷大滝の雪渓を登って三の窓へ絶対登ってみたいものである。
時間に余裕があったのと明日の天気が昼から雨の予報だったので、ハシゴ段乗越をそのまま下って内蔵助平でキャンプ、
角田さんが作ってくれたテーブルにてお袋のお茶で少々寒いが野点としゃれ込みました。
5/4
何時ものように内蔵助谷のブリッジには怖い思いをしながらも出会いまで、なんとかたどり着きほっとしてしばし小休止
黒四の登り返しで、当然ですが角田さんに大きく離されながらもヘロヘロになってバス停に着く。
行動記録
5/1 11:30扇沢バス停 →12:15黒四 →13:45内蔵助出会 →16:10内蔵助平
→18:20ハシゴ谷乗越
5/2 6:50ハシゴ谷乗越 →7:40二股 →14:35三ノ窓
5/3 8:20三ノ窓 →10:00二股 →15:00ハシゴ谷乗越 →16:50内蔵助平
5/4 5:30内蔵助平 →8:30内蔵助谷出会 →11:00黒四