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いざ、小槍の上でアルペン踊り! 前奏の北鎌尾根15/09/23

山行期間 9月19日~23日
メンバー SKD、KNS、TRN
山行地域 槍ヶ岳
山行スタイル アルパインクライミング


長らく「小槍の上で踊りたい!」と口にしながらも、なかなか、計画までは踏み出せなかったら、何とも素敵な計画が!

しかも、雪の時期の偵察も兼ねた七倉から入る北鎌尾根付である。

お天気にも恵まれ、山中ずっと晴天という素晴らしい幸運に恵まれ、素晴らしく楽しい9月の連休を過ごすことができた。

 

1日目:9/19

 

 

 

 

 

 

 

 

七倉からタクシーに乗り、ダムへ、そこから歩き湯俣を通り過ぎ、入渓地点となる橋を渡る。

高巻の道は見えるが、基本的に水量が問題なければ沢を登ろうと沢靴も持ってきていたので、沢準備をして入渓。

さすがアルプス、水が冷たいが美しい流れ。

少し進むが思ったより水量が多く流れが急だったため、引き換えし、高巻の道を進む。

1回目の高巻を降りたところで、沢を進むことにする。

事前調査の記録の通り、ところどころフィックスロープがある。

想像していたより水が多く、腰までつかることや、徒渉可能なルートを調べながら、前進する。

水量が多かったが、岩にはばまれたりする沢ではないため、比較的、のんびりと沢を堪能する。

天井沢出合から右岸のルートが少し難しそうだだったため、古い標布に導かれた結果、足場のゆるい急な斜面での藪漕ぎと格闘することなる。

途中で無事に藪から逃れられたが、思った以上に時間をとられてしまう。

右岸にいくつかの幕営地があったが、もう少しP2の取り付近くまで標高をあげたいと考え先に進むがやはり、初日ということもあり、幕営することとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2日目:9/20

沢なので明るくなってから出発する。

P2取付を探しつつ、沢をのぼっていたが、気が付いたら取り付予想の高度より100mくらい高い位置にいることが判明。

結構、気を付けて、歩いていたのだが、通り過ぎてしまった。

ここで、相談。

戻ってP2取付を探すか、近くの北鎌沢出合からのアプローチに切り替えるか。。。

しばし、話し、「小槍をのぼる」ことを優先して、北鎌沢出合から登ることに切り替える。

さすが有名ルート。人が多い。

北鎌沢の出会いから登り、コルを少し行ったところで、幕営。

幕営できる場所には先客がいたので、寝床として、少々狭く、そして斜めであるが、景色は抜群。

素敵な夕日を眺めつつ、2日目終了。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日目:9/21

槍に向けて、歩を進める。

たくさんの人がルート上を歩いているので、同じ顔ぶれに抜きつ抜かれつされる。

時には言葉を交わしたり、ルートの様子を聞きあったり。

比較的明瞭なルートはあるのだが、進めそうな道が枝分かれしていたりなど、迷子になっているパーティーもいるので要注意である。

独標にて、みんなで大槍ポーズ!

順番待ちの後続隊から応援をいただきつつ、大槍直下の岩を登り無事に登頂!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大槍一般登山道は往復4時間の道のりとのこと。

その横をちゃかちゃかおりて、小屋に行くが満員御礼だったので殺生ヒュッテまでくだり、平らな地面に満足しつつ就寝。

この日も晴天のため、美しい夕焼けに満天の星空。

なかなか、大変な道のりだったので、ほっと心が休まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

4日目:9/22

いよいよ、小槍から大槍での登攀の日。

前日に小屋の人に偵察と小屋の人に様子を聞きに行ったところ予定していたコルから降りるルートが3日前に一部崩落したとのこと。

悩みながら、再度、小屋に確認しに行くと、下の取付からなら大丈夫との話し。

結構危ないとの記録があったので、躊躇していたのだが、その言葉に後押しされるように出発。

行ってみると、特に問題なく、しっかりトレースが。

 

小槍は3P TRN

1p目は小槍の本来の取り付まで3級くらいのルートを登る。

2p目はカンテ沿いに登る。

途中カンテをつかんで、ぐいっと登ると岩の向こうに谷と山と空が見える。

突然出現するかなりの高度感ある景色に驚くが眺めは美しい。

 

3pは山頂から聞こえる先行パーティの「アルプス一万尺」の歌声に
笑いながら登る。

無事登頂後、練習を重ねてきたアルペン踊りを無事に踊り大満足する。

曾孫に登る為、小槍最初の取り付まで懸垂下降2P。

 

曾孫~孫~大槍 SKD

浮石が多く、そしてもろい、そして支点がない中、SKD氏が登る。

岩のもろさにはドキドキするが、大槍に突き上げて登る感覚が楽しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事に今回2回目の槍の穂先。

一緒に登っていたパーティーに別れを告げて、下降できるところまで下降することとなる。

滝谷まで下って、行動終了。

 

5日目:9/23

滝谷から一路、新穂高温泉へ。

そして下山。回送していた車に乗り込み帰阪。

 

5日間晴天に恵まれ、4日計画、積極的に予備日を使用するという事前計画のおかげで無事に小槍~大槍への登攀を行うことができました。

 

 

 

9/19

高瀬ダム(6:42)~水俣川出会(9:05)~天上沢出会(12:25~12:55)~P2取付付近BV(15:28)

9/20

P2取付付近BV(6:28)~貧乏沢出会(9:43)~北鎌沢出会(10:03~10:39)~

北鎌コル(13:35~13:52)~天狗の腰掛コルBV(14:26)

9/21

天狗の腰掛コル BV(5:25)~天狗の腰掛(5:52)~独標(8:00~8:20)~槍ヶ岳頂上(12:51~13:10)

~殺生ヒュッテBV(14:45)

9/22

殺生ヒュッテBV(5:43)~槍岳山荘(6:01~7:28)~小槍取付(7:50)~大槍(13:28~14:14)

~槍岳山荘(14:30~15:15)~15:37から16:26の間GPS電池切れ 千丈沢乗越?~

槍平(17:29~17:44)~滝谷避難小屋BV(18:28)

9/23

滝谷避難小屋BV(5:58)~新穂高温泉(8:11)~駐車場(8:23)