山行期間 | 4/26(金)夜~4/28(日) |
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メンバー | HND(CL)、SOT(SL)、MTD(SL)、TKD(SL)、NKN |
山行地域 | 四国 |
山行スタイル | 縦走 |
84期Bチームの春合宿として、1泊2日で四国山地縦走に行ってきました。
4/27(土) 雨 前日の夜に離阪し、石鎚山ロープウェイ下の駐車場で仮眠しました。朝になって起きてみると、残念ながら雨。天気予報で想定はしていましたが、思いのほか本降りで、雨具着用でのスタートとなりました。
7:40発のロープウェイで山上駅へ。ゆっくりしたペースで8:15成就に到着。ここから少しペースをあげて歩きます。
雨は弱まってきたもののしつこく降り続く中、9:30まずは試しの鎖です。石鎚山は、試しの鎖・一ノ鎖・ニノ鎖・三ノ鎖と4つの大きな鎖場があります。特にこの試しの鎖が74mと最も長く、最も傾斜が強いとの事で、雨で濡れた岩はなかなかスリリングでした。過去に滑落事故が何件も起こっているため無理は禁物です。全ての鎖場に巻道が付いているため、危ないと感じたらそちらを使いましょう。
10:30三ノ鎖を終えると間もなく山頂です。雨はほぼやみましたが、ガスが濃くて天狗岳はボンヤリとしか見えません。
が、心配していた渋滞もないし、せっかくなので行ってみる事にしました。北壁が覗き込める場所の通過が恐ろしいですが、慎重に進めば大丈夫。そして11:00天狗岳登頂。景色は見えませんでしたが、しっかりと達成感がありました。
いったんニノ鎖元小屋まで引き返し、ここからは縦走路にて瓶ヶ森を目指します。どんどん下って13:00土小屋へ。大きく立派な小屋でした。視界に車道がチラチラ見え隠れする距離感につけられた登山道で緩やかに登り返し14:40伊吹山。
15:00頃、綺麗な小屋があるシラサ峠まで来ました。もうここら辺でだいぶ疲れてましたが、もうひと頑張りです。 それなりの急登をこなした先に、突然スケールの大きな岩壁が姿を表しました。16:00子持権現山に到着です。クライミングの対象になりそうなカッコいい壁ですがボルト類は一切打たれていませんでした。御神体で登攀禁止なのでしょうか。個人的にはこの異彩を放つ山が最も印象に残りました。 1日目の行程もいよいよ佳境、あとは幕営予定地を目指すのみです。が、その前に水を汲むために「瓶つぼ」に立ち寄ります。瓶ヶ森の名称の由来となった湧水が溜まる甌穴なのですが、天気が良ければ美しい景観が期待できそうでした。
ここで水をひとり3L補給し、ようやく17:15瓶ヶ森避難小屋に到着となりました。本当はテントを張るつもりだったところ、たまたま居られた「瓶ヶ森の自然を守る会」の方から避難小屋を使うよう勧められ、ご好意に甘える形で小屋の2階を貸切で使わせていただくことになりました。
快適も快適、合宿でこんなに楽して良いものかとは1ミリも考えず、BチームNKNさんが用意してくれたキムチ鍋に舌鼓を打ち、完全に真っ直ぐな床で気持ちよく休ませてもらったのでした。
4/28(日) 晴れ 4:00起床。昨日とは打って変わって快晴です。計画では伊予富士までピストンする予定だったのですが、帰阪時間等も考えて途中の自念子ノ頭くらいを目処に引返す事としました。ここに帰ってくるので余計な荷物はデポします。 5:00避難小屋を出発し、5:30瓶ヶ森登頂。四国山地の山々を雲海が埋め、朝日が美しく照らす雄大な景色を堪能でき、昨日1日雨の中を歩いたご褒美を得たような気持ちでした。
さて、遠く伊予富士方面に向かって縦走します。瓶ヶ森と西黒森のコルに向けて一気に下りますが、笹藪が激しく生い茂って足元が見辛く、前日の雨で地面はズルズルで、思いのほかストレスがかかります。ところどころ藪漕ぎ状態で、レインパンツを履いた下半身はビシャビシャ。下ったぶん一気に登り返して6:30西黒森のピークを巻いて進みます。遠望した西黒森は綺麗な三角錐の尖った山でした。 そこからまた下って登り返し、腰ほどもある笹藪を掻き分け、8:00自念子ノ頭の山頂へ。地味ではありますが、見晴らしの良いピークでした。
次の東黒森まで1時間、伊予富士までさらに1時間なので、予定通り今回の縦走はここをゴールとし、引き返します。自念子ノ頭から下りると車道に出る事ができ、この登山道と並走する車道を歩くと、何の苦労もなく瓶ヶ森登山口まで戻る事が可能。というわけで9:30瓶ヶ森登山口着。10:00瓶ヶ森避難小屋まで帰ってきました。デポしていた荷物を回収し、パッキング。さあ、あとはロープウェイ駐車場に向けて下山するのみです。 なのですが、この下山に使った登山道が思ったより荒れていて悪く、急傾斜でもあるので気の抜けない下りを強いられました。11:00台ヶ森まで下りてきましたが、この台ヶ森周辺にかなり惑わされました。訳わからない踏み跡があって2回も登山道を外れてしまうなどし、休憩も含めて約1時間を消費。 その後も延々と続く急な下りをこなし、13:30東ノ川登山口にようやく到着。あとは舗装路を歩いて14:10ロープウェイ駐車場に帰着し、山行終了となりました。
2日とも行動時間は9時間超。総距離37km。累積標高のぼり2900m、くだり3700m。Bチーム最初の合宿としては割とハードな内容だったと思いますが、金剛山と武奈ヶ岳での歩荷の成果もあり、しっかり歩ききることができました。第2ステージ以降も頑張っていきましょう!
山行期間 | 4/13(土)夜~4/14(日) |
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メンバー | HND(CL)、SOT(SL)、NKN |
山行地域 | 比良山系 武奈ヶ岳 |
山行スタイル | 歩荷 |
4月14日前夜集合して先輩方お二人と武奈ヶ岳へ行って来ました。快晴のお天気です。イン谷口にテントを張り朝5時10分に出発しました。ルートは金糞峠→北比良峠→八雲が原→武奈ヶ岳→ワサビ峠→イン谷口です。
今日も春合宿のための歩荷です。ザックに石を詰め込み15キロです。前回の金剛山の歩荷と違い、青ガレやざれているところが怖いのと急なのが太腿にきて、しんどかったです。
ただ、金剛山よりも距離が短かったのもあったのか、前回よりも下山後の疲労感がマシでした。ちょっとでも力がついてきているならとても嬉しいです。
反省点としては、テント設営や色々な準備の時要領を得ず、先輩たちの足を引っ張っていることです。少しずつ要領良くなっていきたいです。
下山後の温泉ととんかつ定食で自分にご褒美をあげました。
次はいよいよ春合宿、楽しみです。(NKN記)
山行期間 | 3月30日夜~31日 |
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メンバー | HND(CL)、SOT(SL)、MTD(SL)、TKD(SL)、NKN |
山行地域 | 紀泉高原 金剛山 |
山行スタイル | 担荷訓練 |
84期Bチームでの二回目の山行は金剛山での歩荷。前日の3/30の夜、22時の紀見峠で集合し山の神でテント泊。新人の方は今回初めての会でのテント泊となられますが今までにもソロでアルプスをテント泊縦走したことのある強者。準備や片付けも滞りなく、手際よくすましその日は0時頃には就寝。翌朝、4時に起床し朝食を摂取後はテントをたたみ恒例の担ぐ石を探します。今回は春合宿に向けて15キロ以上を担ぐとのことで各々ザックに石や水を積み5時に歩き出し。最初から恐ろしい急登の長い階段の洗礼を受け、行者杉で小休止。何度か休憩を挟み、ホウホウのていで10時前に金剛山の山頂広場に到着。そこで行動食を摂取し再び紀見峠に向け出発。下山はより荷物の重さが肩に喰い込みます。何度かの休憩を挟みようやく山の神に到着。ここで歩荷解除。新人さんは初めての歩荷にも弱音一つ漏らさず、初めての15キロとのことでしたがその根性さすがです。そこからは惰性で紀見峠まで。舗装路が膝に堪えます。紀見峠に15時20分着。トータル11時間、距離にして28.5キロ!!ほんとによく歩きました。次回は武奈ヶ岳の歩荷の予定です。次はもう少し楽に歩けるといいのですが。春合宿に向けて皆で頑張りましょう!!(SOT記)
山行期間 | 3月17日 |
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メンバー | TKD(CL)、SOT(SL)、NKN |
山行地域 | 京都北山 |
山行スタイル | ハイキング |
3月17日日曜日、2024年度Bチーム初めての山行に愛宕山に行ってきました。
先輩方お二人と梅田駅で待ち合わせ。緊張しましたが、行きの電車の中で、たくさんの先輩方のお話を伺い、早くお会いしたいなぁと思いました。予定より早い電車に乗れたので、嵐山駅からはタクシーに乗り、登山口からいざ出発。山頂に愛宕神社があるので、登山道は参道になっており、階段階段の階段地獄でした。私自身、2月からしばらく登山できていなかったので体が重く反省。でも楽しく話してくださったので私にとってはあっという間に登頂できました。途中、分岐で地図とコンパスを使い、これから行く道を確認しました。何度かコンパスの使い方を習ったことはあるのですが、全く分かっていなかった私に丁寧に教えてくださり、今回よく分かったような感じがします(次使い方忘れていたらすみません)。山頂付近には黒門があったり、やはり神聖な感じで静か。厳かな雰囲気でした。
休憩をとり、下山は別ルートでした。帰りのバスの時間がギリギリで、最後20分程はバス停まで走りました。さすが山岳会!最後は走るのか?と思いながら汗でびちょびちょになりバスに乗り込みました。タクシーやバスの時間もぴったりで、登山途中雨に遭うこともなく、バスに乗ったら土砂降りの雨。リーダーのおかげでとてもスムーズな山行でした。
帰り梅田で買い物に付き合っていただき、シュラフカバーを購入しました。これから使うクライミングのギアについても色々と教えていただきました。
これから、歩荷、クライミング、沢登り、雪山等々色んなことをすると思うと怖さもあるけど楽しみでいっぱいです。(NKN記)
山行期間 | 2003年10月6日夜~8日 |
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山行地域 | 瑞牆山 小川山 |
山行スタイル | クライミング |
小川山で秋のクライミング合宿。今回はクライミングの経験値を上げるチャンスでずっと楽しみにしていました。
82期の先輩と行きの車からわいわいしながら向かいます。朝の4時に到着して幕営を行います。テント場はもう結構埋まっていて、傾斜のあるところにしか設営できず、大きめのテントであったため、みな、同じ方向で寝ましたがまあまあ余裕がありました。
朝からチームに分かれて、岩場に向かいます。小川山の岩場は小さな岩峰の集合体あり、その数は数十か所あり、詳細なアプローチ図に沿って歩いて行かなければ、行きたい岩場にたどり着けないと言われている。その日も迷いながらもなんとか目的の岩場にたどり着く。そこはスラブだらけの岩場で初スラブにかなり戸惑いました。下から眺めれば足場は見えるものの、登りを進めていくとまったく足の置き場所も見えなくなる。こんな白っぽくなっている少しの段差でいけるのかと思いながら体重をかけてみたら、以外とグリップが効き体重を支えることができる。
会でもクライミングをかなり頑張っておられる先輩にみっちり指導を頂き、かなり自信を持つことができました。朝から夕方までみっちり登らせて頂きかなりの経験値と成功体験をつけることができました。
夜からは楽しみにしていたバーベキューです。豪勢なお肉を沢山買ってきてもらい、20人分のキノコや、サイドメニュー、ビールの差し入れがあり、心ゆくまで楽しみました。その後も酒と談笑が進み、良い頃合いの時間で解散となりました。当初3日間の山行予定が天候不良のため2日間に短縮となりました。
2日目は別のチームで行動となります。早朝に起きて前日の片づけを。夕方から雨予報のため朝一で撤収の必要性があり、二日酔いで車にこもる人もいながらほぼ全員での作業です。素早く撤収を行い、岩に向かいます。
本日は初のクラック。クラックは手を岩の隙間に入れるため怪我予防のために手にテーピングを巻きます。先輩教えてもらいながら丁寧に巻いていきます。ほぼ1本のテーピングを巻きます。初のクラックは足を岩の間に入れるのですが、痛すぎて2、3歩しか進めずに辞退しました。その後、別のチームの先輩がトップロープを張ってくれたとのことで前会長率いるメンバーのところでスラブ地獄の岩を経験しました。
途中まで軽快に登りを進めたがそこも途中で辞退しました。しかし前会長が応援してくださり、頑張っているなと褒めてくださったため、最後まで頑張ることができました。その後初めに辞退したクラックの横の岩でトップロープを張って下さったとのことで、前日に同期が登れたとのことで、私も意地になり登りました。第2ステージからクライミングのご指導を頂いていた先輩に上り方を教えてもらいながら最後まで登ることができました。すごく嬉しかったです。登れた後は皆さんに褒めてもらいとても嬉しい気分で2日目のクライミングが終了となりました。
その後は皆さんの登りやレジェンドのビレイを見ながらすごく勉強になるなと感心し、合宿で同行してくれた犬のクロちゃんと戯れながら最後まで過ごしました。
MTM記
山行期間 | 2023.9.3 |
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メンバー | HYS.MTU.UTJ.ICI.MRT.MTM.OOT |
山行地域 | 百丈岩 |
山行スタイル | クライミング |
2023年9月3日(日)
この日は百丈岩でリードクライミング練習でした。
はじめに、やぐら前でCL、SL、3人で基本のロープワークなどお手本をみせていただき、各パーティーに分かれて実技練習をしました。
まずはロープ―ワークの基本のエイトノット、クローブヒッチ、ムンターヒッチ、フリクションヒッチの再確認です。そしてギアや装備の着用し、コールや意思疎通などを学びました。
まず、わたしはビレイヤーとして、自己安全確保をして確保機に2本のロープを装着して準備した後、HYSさんがトップで登ります。
室内と違い岩場での本番では登っている姿が見えないため、ロープのテンションを気にしながらロープ出しをしますが、動作が素早くできずあたふたする場面もありました。
そしてHYSさんが終了点で支点構築をしてくださり、セカンドのわたしが「登ります!」とコールして登ります。その横でサポートとしてUTJさんがついてくれ、カラビナの掛け方などアドバイスくださいました。
途中1か所、もう指がかかる場所がなく足も痛く怖くなった場面がありました。
「UTJさん、もう無理です。手がかかりません!」とサポートを求めましたが、「三点確保しながら、次を探して探して、探しまくれ!」と一言われ、
高所の恐怖と疲労が重なり焦り始めた私は、あちらこちら手探りで頼れる岩の切れ込みを探したり、足のポジションを変えたり体重移動したりして、やっと次の一歩を踏み出すことができました。
この日は9月初旬といえかなりの残暑の1日で
6月の第2ステージの時より日照りがきつく、岩場はさらに灼熱地獄のようで、クライミングシューズの中がじわじわと汗だくになるのがわかりました。
岩場の上の最終地点に、HYSさん、わたし、UTJさん3人、またもう1パーティーが集結した時、次の動作に早く行きたいと焦る気持ちと裏腹に、準備に時間がかかります。次のピッチを登り始めるころには、頭部や額からの汗の量が多く大粒の汗がポタポタと顎から落ち、ハーネスにつけたナルゲンで水分補給しながら登頂しました。
1回目は4ピッチほど登り、下山時に懸垂下降をする場面がありました。
はじめにHYSさんがお手本を見せてくださり、そして私の番です。懸垂下降のロープワークや設置準備は何度も練習したはずなのに、いざ本番になると岩場の上で緊張して確保器が反対についていたりして、なかなか上手にできない中、指導いただきながら懸垂下降して降りることができました。
そして少し休憩した後、次は、3ピッチだけ登りました。
セカンドクライマーの私は、トップでHYSさんがかけてくれたカラビナを回収しながら、カラビナとスリングを纏めながらハーネスにかける練習は、ゲーム感覚のようで楽しく良いトレーニングでした。そして、そこから懸垂下降し降りてきました。
岩場でのクライミングは、室内とは全く違います。ロープワークやカラビナのかかり方など登っている最中はとても集中しているのですが、ふと後ろを向くと高所の岩場からの絶景に驚くこともありました。
またロープワークはとても奥深く、実際に岩場で登りながら説明を受けると、なぜロープが締まるのか?どう作用しているか?などを解説いただき取り組むと驚きの連続です。
岩場でのロープクライミングは、ひとつ間違えれば危険な為、真剣です。まだまだスムーズに行かないことが多いため地道な練習を重ね上達していくことができればと思っています。
酷暑の1日でしたが、ご指導いただきましたCL、SLの先輩方には感謝の思いでいっぱいです。ありがとうございました。
MRT
山行期間 | 令和5年8月10日(夜)~8月13日 |
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メンバー | ABE,MTM,OTK,MTM |
山行地域 | 栂海新道 |
山行スタイル | 縦走 |
台風6号と7号の影響により中止が危ぶまれましたが、その合間を縫うように好天に恵まれ、83期Bチームの夏合宿を決行しました。
8月10日夜に大阪を立ち、道の駅「越後市振の関」にて仮眠、親不知観光ホテルの駐車場に車をデポさせていただき、タクシーで北又小屋登山口まで向いました。私たちが親不知観光ホテルの駐車場で装備を準備していると、前日に栂海新道を下山してきたという男性が声をかけてくださり、水場の状況などをお聞きすることができました。水場に関する貴重な情報もさることながら、私たちがその男性から感じたのは栂海新道の過酷さでした。見るからに疲労困憊、足取りもふらふら、私たちの不安は一気に高まりました。
8月11日6:45、北又小屋(標高6907m)より登山開始、イブリ山(標高1791m)を経て、幕営地の朝日小屋(2150m)まで登りました。共同装備と3日分の食糧に加え、今回の山行は水場が乏しく水枯れも懸念されたことから、個人装備として3リットルの水を背負っての急登でしたが、一歩ごとに汗が滴り落ちるほどでまさに暑さとの戦いでした。
途中、休憩地点で、単独で来られた男性と話をしました。東京での銀行勤めを定年を機に退職し富山県に移住され、山登りや釣りなどを楽しんでおられるのだとか。都会の喧騒から離れるとこのような爽やかな表情になれるのだろうかとこちらも爽やかな気分になりました。
朝日小屋はかわいらしい高山植物に囲まれており、どっしりとした雪倉岳を望むことができました。北又小屋からの登山道ではそれほど多くの人とは遭遇しませんでしたが、朝日小屋のテント場は多くの登山者で賑わっていました。その多くは流行りのウルトラライトの装いで、白馬や蓮華温泉の方面からの登山者のようでした。
8月12日4:30、朝日小屋を後にし、朝日岳(標高2417m)に登頂しました。朝日岳からの360度のパノラマは息を飲む美しさでした。私自身、初めての北アルプスでしたが、自分がその頂に立っていることが誇らしく、時間を忘れてその景色に見入っていました。
少し後ろ髪を引かれつつ下山を始めると、蓮華温泉方面との分岐点「吹上のコル」に出ます。ネーミングもさることながら、吹上のコルの素晴らしさはそのロケーション。青い空と鮮やかな朝日岳への稜線、高山植物、雪渓、まさに天上の楽園と呼ぶにふさわしい場所でした。
その快適な下山路も束の間、ここからはひたすら「登っては下る」の連続で、途中、アヤメ平や黒岩平などの潤沢な湿原に癒されつつ、黒岩山、サワガニ山を経て、12:10、幕営地である栂海山荘に到着しました。栂海山荘より先の水場は水涸れのおそれがありましたので、途中、北又ノ水場に立ち寄り十分な補給をしたことで心理的な余裕も生まれました。
朝日小屋では相当な登山者の数でしたが、栂海山荘ではその3分の1にも満たないほどしかいませんでした。さすがにこの水場の乏しい縦走路をウルトラライト装備で歩き切るのは困難なのかもしれません。
栂海山荘では計画の前倒しを決定しました。早く到着できたことにより十分な休息を取ることができること、メンバーの体力なども踏まえ、翌日の白鳥小屋での幕営を取りやめ、一気に親不知まで下山することとしました。これに備え、就寝も早め、翌日は2時起床としました。
8月13日3:00、栂海山荘(1592m)を出発し、4:28菊石山(1209m)、5:07下駒ヶ岳(1241m)、6:15白鳥小屋(1286m)に到着しました。気温が上昇しないうちに活動できたため暑さとの戦いは軽減できましたが、このあたりは本当にきつく個人的には最も過酷な区間でした。白鳥小屋はハシゴで屋根に上ることができ展望台となっていました。ここで見た日本海の水平線は圧倒的でおそらく栂海新道ならではの壮観なのではないかと思いました。
白鳥小屋を後にし、気持ち的には下山ムードなのですが、栂海新道はまだまだ甘くはなく、シキ割の水場を経て、坂田峠、尻高山、入道山と容赦のないアップダウン、さらに標高が下がるにつれて暑さという敵も加わります。
そして、白鳥小屋から歩くこと4時間半、とうとう親不知海岸(海抜ゼロメートル)に到達することができました。そのまま日本海にダイブといきたいところでしたが、海岸はゴロ石に波が打ち付けているリスキーな状態であったため大人判断で諦めました。
登山靴から解放され海に足を浸していると、長い縦走路を歩き切った疲れが癒され、あ らためて達成感に満たされていきました
今回のBチーム夏合宿は、気象の影響を大きく受けつつ、山行計画における水場の重要性について身をもって知ることができました。山岳会に入らなければおそらく知ることもなかったであろう栂海新道。貴重な山行を経験させていただきましたことに改めて感謝いたします。
以上
山行期間 | 2023/08/26 |
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メンバー | OSM,OKD,UET,MTM,MTM,MRT |
山行地域 | 鈴鹿 元越谷 |
山行スタイル | 沢登り |
前日は道の駅あいの土山で前泊し、AM5時に起床し朝食、身支度を済ませて元越谷へ向かいました。
しかし、前日までの集中豪雨の影響が有り鈴鹿スカイラインで通行止めにあう。道路交通情報や、天気図などを調べ、 道路会社に問い合わせると、道路の安全点検の後再開することが確認できたため、銀マットを敷き全員で待機していると、その30分後に解除されました。
駐車場で沢登りの身支度を済ませ、林道を歩き、AM7時に入谷地点からスタートする。 ひんやりととても冷たく気持ちが良い渓谷を歩き始めると、前に入谷した人たちが石を積む方向を示してくれていました。この日は前日までの豪雨の影響で増水し普段なら水量が少ないという元越大滝も、この日は水の流れもきついよう。滝の横を抜けて登る際も、激しい滝の音で周囲が全く聞こえず、大きな水しぶきに当たり、少し怖いがおそるおそる登っていきました。
途中に、「ざぶ~ん」とMTMさんが勢いよく川に飛び込み泳いで次の岩までアプーチをした。「次、やってみて~!」と言われ、一度だけチャレンジ!前に前に泳いで進もうとしても、前方からの水流と同時に、水面下で渦となる水流に押し流され進まず、最後は平泳ぎして、次の岩場まで泳ぐ場面はとても楽しかったです。
この日は外気温が高かったが、小滝の水に長く浸かっていると体温が低下し、足の腱が張ったり、体力が消耗していくのがわかりました。そんな時は、先輩方が優しく声をかけてくれ、小休憩して水分補給や行動食をとることで、またエネルギーが戻り身体が温まり「がんばろう!」と、ヤル気がでてきました。
沢登りは、ナメ滝だけを登り進むのではなく、途中、いくつもの高巻きがありました。巻きでは、濡れて重なっている落ち葉の上を歩くと滑ることの注意点や、下降でトラロープがない箇所では、腐ってない太い木の根を選び、しっかり握りながら急斜面を登り降りする技術を教わりました。
多段30m滝への直登では、岩の合間から勢いよく流れ出る水流に加え、水面下で渦巻く水で、なかなか足が上がらず、直登が難しく躊躇する場面が何度かありましたが、最後は「行くぞ!」と自分に喝をいれ、登りきることができました。
元越谷の渓谷の苔はぬめって滑ったりすることはなかったのですが、
一見、普通に見える岩に手や足をかけた瞬間に、ぬめりで滑り落ち、何度か岩に肘や膝をぶつけ青くはれ上がり、次回の沢登りの際は、サポーターをつけようと思います。
滝場から稜線に向けて歩き到着。そこで沢靴から登山靴に履き替え、ギアや装備をザックにしまい下山の準備中。OKDさんの腹部にヒルが張り付いていました。そしてチームメンバー同士でヒルがついていないか確認しあったら、なんと!わたしも沢靴を脱ぐと中に小さなヒルがいて思わず大きな声をあげてしまいました。SLが、すぐに塩スプレーをかけてくれおかげで、ヒルは傷口から離れてくれました。
下山は、コンパスで方向を確認し、踏み跡を辿り下っていく。帰りは暑い外気の中を下山していると体温が上がってくるが、行きと違い帰りは渓谷の水が少なく、川で身体を冷やすことができず下山は汗だくになり下山しました。
朽ちた橋のポイントが道を間違いやすいとのことでしたが、今回はルートを間違わずスムーズに下山していくことができました。
最後、もう少しと一般道が見えかけた時、チームメンバーの靴にヒルが登っている。すると私の靴にも、とても小さなヒルが3匹登ってきていた。再度、みんなでヒルを再点検するとOSMさんの首に少し大きくなった(血を吸った)ヒルがひっつき、他メンバーには、見えづらいふくらはぎの後ろ側についていたりしてヒル対策しました。
無事、下山し駐車場で衣服やギアを整えて、銭湯に行き綺麗に汗を流してさっぱりして帰路へ。
帰りの車中、わたしは長ズボンをはいていましたが、右ふくらはぎが痛痒く感じ、まさかと!見ると、ヒルに吸われ後で出血していた。もしかしたら山からヒルを持ち帰ったかもしれないとUTJさんの車の後部座席を探しましたが、いなくてホッと安心して岐路に着きました。
「百聞は一見にしかず」
はじめての沢登りは、冒険心に溢れる活動で創造以上に楽しかったです。またエメラルドグリーンのゴルジュは、川のブルーと合わさると美しくTVの一シーンのように綺麗で感動しました。今回は、チーム全員がヒルにやられましたが、それも含め思い出の一ページとなる山行となりました。
泉州山岳会CL、SLの先輩方、ご指導ありがとうございました。 (83期 MRT )
山行期間 | 2023/07/30 |
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メンバー | OSM,OKD,UET,MTM,OTK,MTM |
山行地域 | 大峰 下多古川本谷 |
山行スタイル | 沢登り |
前泊して、沢の入渓ポイント近くに車を置いて、ハーネスをつけて、沢靴を履いて、服装は乾きやすいレイヤーに、下は雨具を履いて早朝から開始。
一般登山道に沿って歩くわけではないので、地図を見ながら合流する沢の数を数え、遡行図も見ながら進んで行かないといけない。
沢登りは夏の登山の暑くてしんどいとこを抜き取ったような登山スタイルですごく気持ちが良い。足は川の中に入って歩いているので、体が冷えてすごく涼しい。川の冷たさが苦手でも、歩いて体が暑いからちょうどいい。ただ胸まで来る水は一気に体温が奪われるので、低体温にならないように行動を素早く行うよう注意が必要。正面から向かってくる滝の水圧にも負けずに登っていくが、難しいとこはロープで引っ張ってサポートしてもらいながらなんとか登る。
立派な滝などの素晴らしい景観を観ながら食べる行動食はいつもより美味しく感じる。
沢装備解除された後は、登山靴に履き替えて、下山していく。1時間ほどで下山できる。ここの川は短時間でお手軽にピストンできて、初心者にも優しい沢登りが出来ました。 楽しい先輩方と沢登りができて良い経験ができました。ありがとうございます
山行期間 | 2023/7/14夜-17 |
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メンバー | ABE,MTM,MZN,OTK,MTM,MRT |
山行地域 | 南アルプス |
山行スタイル | ピークハント |
7月15日(土)6:45出発
7月17日(月)4時 茶臼小屋を出発して、茶臼岳をピストンして下山する
《 行動記録 》
7月15日(土)
6:45 畑薙第一ダム駐車場→7:40畑薙大吊橋→8:10ヤレヤレ峠→9:25 ウソッコ沢小屋→10:45 中の段→11:05 1600m付近→12:08 1800m→13:35 樺段→ 14:30頃 茶臼小屋
7月16日(日)
3:30 茶臼小屋→5:30 上河内岳の肩→7:20 聖小屋への分岐手前→8:50 小聖岳手前→10:20前聖岳→2:10 聖小屋への分岐→13:50 南岳→16:30頃 茶臼小屋
7月17日(月)
4:00茶臼小屋→茶臼岳ピストン→5:00~5:45 茶臼小屋→7:40 横窪沢小屋→9:00 ウソッコ小屋手前→10:30 ヤレヤレ峠→11:10 畑薙大吊橋→12:00 畑薙第一ダム駐車場