山行期間 | 4/26-27 |
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メンバー | ICK(CL),ICS(SL),AKS,OOM,KNI,YSD |
山行地域 | 四国 剣山-三嶺 |
山行スタイル | 縦走 |
4月25日(金)
21:00 三国ヶ丘駅で集合し、2台の車に分乗し途中で神戸のKNIさんを乗せて徳島へ向かう。夜間走行のうえに、美馬ICから見ノ越までの区間は道幅も狭く距離もあり、運転は大変だったと思います。車の提供と運転を担って頂いたICKさんとAKSさんには大変感謝しております。
4月26(土)
1:00には見ノ越第1駐車場に到着し、(CL)ICKさんの指示により車内で仮眠を摂り6:00起床で6:30出発となりました。
6:30見ノ越第1駐車場で今日の行動予定、注意事項等の確認をして出発です。まずは登山口のある劔神社への参道を進み、全員で安全登山を祈願しました。
スタートして15分くらいでKNIさんが少し体調不良になり、小休止を摂りました。聞けば昨夜は緊張して睡眠不足だったそう。軽い酸欠状態になったようでした。
少しの休憩後、KNIさん先頭で自分のペースで歩いてもらいフォローとして2番手にICS(SL)さん、最後尾はICK(CL)さんの隊列で再スタート。
7:31リフト西島駅に到着。私はここで記録係にもかかわらず、ボールペンのインクが出ないという致命的なトラブルが発覚し、ICS(SL)さんにペンをお借りして事なきを得ましたが、予備のペンを持って来なかった事を後悔しました。
小休止後、剣山頂への最短ルートで8:09剣山頂上ヒュッテを経て、綺麗さが評判のあわエコトイレに立ち寄り、8:30剣山頂1955mに到着。
山頂手前ぐらいから風が強く吹きだし、やはり今日は強風下での稜線歩きになるのかと少し不安になりました。
山頂からはOOMさんが先頭で9:17次郎笈1930mに到着。まだまだ先は長いので再びKNIさんに先頭になってもらい、10:26丸石1684mに到着。風もほぼ感じられず順調に進んでいたが、避難小屋を過ぎた辺りから稜線の北側の祖谷渓でかなり強く風が吹くようになり、時には風の音も鳴り響くほどでした。しかし山行には、さほど風の影響は無く、11:50髙ノ瀬1740mに到着。
平和丸の手前で小休憩を摂り、13:30平和丸1701mに到着。そしてようやく13:52本日の幕営地、白髪避難小屋1665mに到着しました。
すでに何張りもテントは張られていましたがテント場は広く、私たちは適当な場所を直ぐに選んでテントを2張り(4人用テントに3人ずつ)設営しました。
14:20テント設営を終えて小休憩の後、水場へ水くみに向かいます。事前調査では注意点は「急なザレ場を50mほど下る」とのことでしたが、実際に大変なのは戻る際の登りで、私は2Lのプラティパスと1Lのボトルだけでしたが、鉄人AKSさんは10Lもの水を難なく運び上げていました。
15:19水場から戻り、16:00のNHK気象通報までお茶を飲んで談笑しました。
16:00からはラジオで気象通報を聞きながら天気図作成でした。テント内で集中して文字を書き込み、天気図を完成させる事は、字を書く機会がすっかり減ってしまった私には相当な努力が必要だと痛感しました。
17:00からは待望の食事の時間です。メニューはツナコーンクリームパスタとオニオンスープ。本格的な食材でしかも、コッヘルに残ったクリームソースをスープ用のお湯を沸かすことでコッヘルをきれいにするというよく考えられた内容。今回食担は初めてというKNIさんが担当で、わざわざこちらのテのントに出向いて出来映えを聞いて下さって、心遣いがとても有難かったです。もちろんお味は最高に美味しかったし、お腹もいっぱいになりました。
食後はお茶を飲みながら談笑タイムで、ICK(CL)から泉州山岳会での心構えや所作の注意点、今後の活動内容、泉州でのかけ声の作法など色々なお話が聞けてとても充実した時間でした。
暗くなる前に各自トイレ場所の確認をしておき、翌日の予定を確認して19:00に就寝となりました。
この頃にはテント場に風がだんだん強く吹きはじめ、かなりの強風がテントに吹きつけるようになり、テントがひしゃげそうなくらいに揺れ出しました。幾度となく風が止んだと思ったらいきなり突風が起こり、轟音が響く事を繰り返し、結局2:00くらいまでその状態が続きました。その間、ICK(CL)さんは何回もテントを出ては重しの石を置き直して張りを調整してくれていました。私も交代しなければと思いながらもグズグズしていたらいつの間にか風は収まっていて気付いた時にはすでに起床時間が迫っていました。
4月27日(日)
3:30起床時間になり、お湯を沸かして朝食を作る。その後はテントの撤収と出発の準備です。暗い中ヘッデンを点灯しての慣れない作業でしたが、風もすっかり収まっていたので割と速やかに片付いたと思います。
4:45白髪避難小屋を三嶺に向けて出発。他のテントでは未だ就寝中。今日の目標は縦走の後半をしっかり踏破しつつ名頃バス停10:45発のバスに乗る事。
昨日と同じくKNIさん先頭のオーダーで歩くが、この日は体調がすっかり回復したKNIさんが大活躍で、ICS(SL)さんにサポートされながらも颯爽とナビゲーションを務めている。前回の山行で水分補給が少ない事を指摘されたので、今回はテント内でもしっかり補給を心がけたそうです。
昨日は比較的なだらかな稜線歩きでしたが、カヤハゲ(東熊山)に向かう道はガレ場が多く特に下りは滑りやすいので慎重に歩きました。そのうちに東方面が明るくなり初め、眺めていると剣山と次郎笈の辺りからゆっくりと朝日が昇るのが見られました。
5:30カヤハゲ(東熊山)1720mに到着。西側は防鹿柵が設置され進入禁止となっていました。一旦下った後に今回の山行で一番の急勾配をよじ登ります。鎖は設置されていますが、いかんせん足場が脆く崩れやすいので石を落とさないように注意しながら足を運びます。
6:23三嶺1894mに到着。山頂からの眺望も素晴らしかったのですが、山頂は風が強く、狭い割に人も多かったので移動して三嶺ヒュッテで休憩を摂ることにしました。三嶺ヒュッテは山頂から50mほど下った広い窪地にあり傍らが池になっています。このような地形を「線状凹地」と言うそうです。
6:46三嶺ヒュッテに到着。ヒュッテ内では20代くらいの男女のパーティが出発準備をしていて、ICS(SL)さんが話しかけられると某大学の探検部だそうで、どうやら私たちと同じく名頃バス停を目指して10:45発のバスに乗車する計画らしく、そうなると、こちらは6人で彼らは10人ほどの団体。バスの定員によっては乗れなくなる可能性も出てきたが、とりあえずは安全に下山することが重要なので慌てずに休憩を摂り、学生パーティの後から下山を開始しました。
下りだして間もなく衣服調整をしていた件の学生パーティを追い越して軽快に下ります。
7:47ダケモミの丘1514mに到着。この辺りから暑さを感じるようになってきたので衣服調整と補給の小休憩を摂って三嶺登山口を目指します。
植生は針葉樹のダケモミから広葉樹のブナ林へと変わり、緩やかな下りを進みます。今日は日曜日という事もあり沢山の登山者とすれ違いました。
広い樹林帯での下りは、一見どこにでも進めそうな地形で、そのうえ踏み跡が不明瞭だととても迷いやすいものでしかも目印のテープがあちこちにあり、危うくテープに惑わされて計画ルートと違う方向に進みかけてしまいましたが、ICK(CL)さんの指摘で事なきを得ました。改めてこういう場所でこそ、慎重な読図が必要だと思いました。
9:00三嶺登山口917mに到着し無事に下山、9:05名頃バス停903mに到着となりました。
ICK(CL)さんの提案で大型タクシーを呼んで見ノ越まで戻る事になり、おかげで予定より1時間以上早く見ノ越に戻ることが出来ました。
9:50見ノ越第1駐車場に帰着。一旦結びのミーティングをしてから入浴と食事をしに移動。日曜ではありましたが到着時間も早かったので混雑も無く入浴・食事を済ませて無事に帰阪する事が出来ました。
今回初めての合宿で、皆さんの色々な話が聞けて勉強になりました。また感動的な絶景も堪能できて合宿がこんなに楽しくて良いのかと思えるほど、私にとっては思い出深い山行になりました。様々なトラブルや悪条件も良い経験になるとは思いますが、今後そのような事態に遭遇してもしっかり対応出来るように研鑽していきたいと思います。
今回、CL・SLを務めて頂きご指導いただいたICKご夫妻、本当にありがとうございました。また今回ご一緒できませんでしたが、第1ステージでご指導いただいたOKDさん、ありがとうございました。皆さん今後ともご指導よろしくお願いします。
そして同期のAKSさん、OOMさん、KNIさん、それぞれの役割を務めていただきありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。
<行動記録>
4/25 21:00三国ヶ丘駅→22:00神戸摩耶→01:00見ノ越第1駐車場(車)
4/26 6:30見ノ越登山口→7:31西島駅前→8:30剣山→9:17次郎笈→10:26丸石→11:50高ノ瀬→
13:30平和丸→13:52白髪避難小屋(テント泊)
4/27 4:45泊地→5:30カヤハゲ(東熊山)→6:23三嶺→6:46三嶺ヒュッテ→7:47ダケモミの丘→
9:00三嶺登山口→9:05名頃バス停→9:50見ノ越第1駐車場(タクシー)→帰阪