2024年12月28~30日
メンバー SUM YSD MTM NKN HJR KTD
28日:沢渡-釜トンネル-上高地-徳澤(泊) 29日:徳澤-横尾-蝶ケ岳(敗退)-横尾-徳澤(泊) 30日:徳澤-上高地-釜トンネル-沢渡-帰阪
2024年末に蝶が岳を目指して冬合宿1-2泊3日の山行に出かけた。
1日目 前日に大阪を出発し、沢渡で仮眠をとった後タクシーで釜トンネル入口まで向かう。
07:30ごろ 釜トンネルの入り口に到着した。ビーコンの動作確認をしていよいよ出発。トンネル内は微妙に上り調子で確かに長く感じる。先輩方がこのトンネルを嫌がっていた理由が少しわかった。トンネルを抜けて、大正池や帝国ホテルを横目にひたすら歩く。いつもはバスで素通りするだけの道を実際に歩くのは新鮮だ。しかも、ふかふかの雪道でトレースもある、大阪生まれとしては、雪を見れるだけでわくわくする。前に体を動かすたびに踏み出した足がほんの少し沈む。コンクリートや土の地面だとこうはならない。歩きにくいはずなのに謎の安心感がある。最初はただ歩くだけで気分がよかった。ただ1時間もすると疲れてきて楽しむ余裕がなくなっていった。何事も最初が一番楽しい。
10:30ごろ 上高地バスターミナルで休憩。無雪期だと登山者や観光客の姿でにぎわいを見せているが、今は風の音しか聞こえない。それが心地よい。
ここからわかんを装着して横尾を目指す。毎度のことだが、横尾までの道のりがまあ長い。しかも、雪でいつもより時間がかかる。ただただ無心で歩いた。途中トレースが消えて少しラッセルをする区間があった。しんどいが気分転換になる。ひざ下ぐらいの積雪かつ、ふわふわの新雪ですいすい進む。雪をかき分けて自分でトレースを作るのは快感だ。いつだったか小型犬が狂ったように雪をかき分けていく動画を見たことがある。たぶん同じ感覚なのだろう。動物の本能に訴えかけるような魅力がラッセルにはあるのかもしれない。
ただこの日は日没までに横尾に着けず、徳沢で一泊することになった。
2日目
05:50 徳沢を出発し横尾まで3時間程度。やっとこさ蝶が岳のスタートラインに。一応トレースはあるのだが、秋の偵察時に付けた標布を確認しながら少しずつ登る。
10:00 CLから撤退を告げられる。時間オーバー。残念だが仕方ない。そのまま徳沢まで戻ってまた一泊。次の日には帰阪した。
10月の偵察に続いてまたまたピークを踏めずでしたが、雪の上高地を堪能できました。いつか必ずこの雪辱を果たしにまた来ます。