山行期間 | 2015年1月10~11日 |
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メンバー | KTF、SKW、HND |
山行地域 | 八ヶ岳 |
山行スタイル | アルパインクライミング |
正月の寒波でまとまった積雪があり、直後の週末のため、今回は猛ラッセルも覚悟して入山した。
1/10(土)
未明に美し森駐車場に着き、仮眠。他に車は無し。
目覚めると2台駐車されており、進むべき登山道には真新しいトレースが。
「先を越されて残念」と言いつつ、その本心は「楽できて良かった」。
出合小屋までのアプローチでは、楽をしたいのが人情というものです。
美し森駐車場
しばらくは林道歩き
自然に沢に出て、いくつかの堰堤を超える
途中、立派なカモシカに出会う
出合小屋。思ったより遠かった。
出合小屋から先にも、トレースがばっちり。どうやら、先行パーティーも天狗尾根に向かったようだ。
しかし、トレースがあるにもかかわらず、目指すべき方向と地形が頭の中で何となく一致せず、しばしの彷徨。
30分ほどうろうろして、ようやく自分の愚かさに気付き、トレースを辿ることに。
どうやらルートファインディングでは、先行パーティーが一枚も二枚も上手だったようです。
先行パーティーは大きいテントなので、2400m付近の平らになった場所で幕営。
ここまでのラッセルのお礼を言い、我々はもう少し前進します。
激しいラッセルになるかと思いましたが、何日か前のトレースがうっすらと残っていたので、激しいラッセルになることはありませんでした。
赤岳沢。
左から落ちてくる沢筋からのトレースを利用させてもらいました。
正午過ぎ、天狗尾根核心部の岩稜帯に到着。
目印のカニのハサミを確認して、すぐ下の斜面をならして幕営することにした。
明日は一番で取付けること間違いなし。
昼過ぎに、岩稜帯に到着。
岩稜帯直下の急な斜面を切って幕営。雪が多かったからなせる業。
1/11(日)
まだ暗い中、ヘッドランプを付けて出発。
カニのハサミは難なく通過。その後、突き当たった壁でルートに迷う。
トポやネットでは右からとなっていたのだが、一旦右にルートを探るも暗くてよく分からない。戻って左上するランペにルートをとる。
これが失敗。
途中から難しくなり、ランニングも取れず、困難なクライミングを強いられる。今回はワートホッグに何度か助けられました。
結局大天狗手前まで、5ピッチザイルを伸ばした。
大天狗は右上に弱点の凹角を登ると簡単。1ピッチで抜けられました。
まだ暗い中の出発。慎重に。
一旦右にルートをとるが、仕切りなおして登攀開始。
この時は簡単に見えた、左上するランペ。
核心となった3ピッチ目。もろい岩とランナウトの恐怖に耐える。
この後、カメラの不調により写真無し。
大天狗から先は、ザイルを出すほどではなく、稜線まで慎重に登攀する。
下降はツルネ東稜。
ツルネ東稜は、出だしが分かりにくいように思う。
トレースが無かったら、ルートファインディングに苦労したかもしれません。
稜線に到着。やっぱり人工物を見ると安心します。
登攀終了。ありがとうございました&お疲れ様でした。
今回は、全員が初めての山域ということで、時間に余裕を持った計画にしました。
八ヶ岳東面には、まだ楽しそうなルートが多数。
でも、関西からだと普通の土日では、かなりタイトなスケジュールになりそうですね。