アルパインクライミングを目指す泉州山岳会へようこそ! 大阪府山岳連盟所属

ホームリンクサイトマップ
入会募集中
泉州山岳会とは山行記録イベント

会員限定

山行スケジュール役立つ資料の共有EPE

赤岳天狗尾根15/01/19

山行期間 2015年1月10~11日
メンバー KTF、SKW、HND
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル アルパインクライミング


年明けの三連休を利用して、赤岳天狗尾根に向かう。

正月の寒波でまとまった積雪があり、直後の週末のため、今回は猛ラッセルも覚悟して入山した。

 

1/10(土)

未明に美し森駐車場に着き、仮眠。他に車は無し。

目覚めると2台駐車されており、進むべき登山道には真新しいトレースが。

「先を越されて残念」と言いつつ、その本心は「楽できて良かった」。

出合小屋までのアプローチでは、楽をしたいのが人情というものです。

美し森駐車場

しばらくは林道歩き

自然に沢に出て、いくつかの堰堤を超える

途中、立派なカモシカに出会う

出合小屋。思ったより遠かった。

 

出合小屋から先にも、トレースがばっちり。どうやら、先行パーティーも天狗尾根に向かったようだ。

しかし、トレースがあるにもかかわらず、目指すべき方向と地形が頭の中で何となく一致せず、しばしの彷徨。

30分ほどうろうろして、ようやく自分の愚かさに気付き、トレースを辿ることに。

どうやらルートファインディングでは、先行パーティーが一枚も二枚も上手だったようです。

先行パーティーは大きいテントなので、2400m付近の平らになった場所で幕営。

ここまでのラッセルのお礼を言い、我々はもう少し前進します。

激しいラッセルになるかと思いましたが、何日か前のトレースがうっすらと残っていたので、激しいラッセルになることはありませんでした。

赤岳沢。

左から落ちてくる沢筋からのトレースを利用させてもらいました。

 

正午過ぎ、天狗尾根核心部の岩稜帯に到着。

目印のカニのハサミを確認して、すぐ下の斜面をならして幕営することにした。

明日は一番で取付けること間違いなし。

昼過ぎに、岩稜帯に到着。

岩稜帯直下の急な斜面を切って幕営。雪が多かったからなせる業。

 

 

1/11(日)

まだ暗い中、ヘッドランプを付けて出発。

カニのハサミは難なく通過。その後、突き当たった壁でルートに迷う。

トポやネットでは右からとなっていたのだが、一旦右にルートを探るも暗くてよく分からない。戻って左上するランペにルートをとる。

これが失敗。

途中から難しくなり、ランニングも取れず、困難なクライミングを強いられる。今回はワートホッグに何度か助けられました。

結局大天狗手前まで、5ピッチザイルを伸ばした。

大天狗は右上に弱点の凹角を登ると簡単。1ピッチで抜けられました。

まだ暗い中の出発。慎重に。

一旦右にルートをとるが、仕切りなおして登攀開始。

この時は簡単に見えた、左上するランペ。

核心となった3ピッチ目。もろい岩とランナウトの恐怖に耐える。

5ピッチでようやく大天狗直下にたどり着き安堵。

この後、カメラの不調により写真無し。

 

大天狗から先は、ザイルを出すほどではなく、稜線まで慎重に登攀する。

下降はツルネ東稜。

ツルネ東稜は、出だしが分かりにくいように思う。

トレースが無かったら、ルートファインディングに苦労したかもしれません。

稜線に到着。やっぱり人工物を見ると安心します。

登攀終了。ありがとうございました&お疲れ様でした。

天候が悪かったので、赤岳山頂は割愛して下山。

 

今回は、全員が初めての山域ということで、時間に余裕を持った計画にしました。

八ヶ岳東面には、まだ楽しそうなルートが多数。

でも、関西からだと普通の土日では、かなりタイトなスケジュールになりそうですね。