山行期間 | 2015.1.1-3 |
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メンバー | HND・SKD |
山行地域 | 南アルプス |
山行スタイル | アイスクライミング |
今回冬合宿を三峰川の岳沢を予定していましたが、年末年始の天候悪化で中止になり、代替え山行の戸台でのアイスクライミングに行きました。
1月1日
19:00に集合して、いざ戸台へ・・・と思いましたが、名阪国道が大雪の為大渋滞!!!
動きません!前を見てみると坂道で登れなくなった車やスリップして横を向いている車などがあり、下道へ降りました。下道を5分ほど進むとまた車が止まっていました。
一般道なので降りて車を押したりして時間がかかりましたが、何とか高速に乗り、無事現地近くの道の駅までたどり着きました。本日は車中泊です。
1月2日
早朝に起床して、朝食をとり、服を着替えたりして、戸台の駐車場まで行きました。例年より雪が多いとのことです。
戸台の河原の駐車場について、いざ丹渓山荘まで向かいます。
河原歩きです。ダラダラと長かったです・・・
3時間ほどで丹渓山荘に到着しました。
山荘は廃業しているので、中を見てみると1PTが幕営していましたので、我々も山荘の中に幕営しました。
登攀準備を整えて、氷瀑目指します!!!
初日は時間があまりないので、近場の氷瀑に行きました。
「舞姫の滝」の基部に山荘から20分ほどで到着しました。
1P目はSKDリードで登攀開始です。
3P目は大滝です!下から見上げたら2本ぐらいルートが取れそうでした。
HNDさんが空身になりリード開始です!
兵庫県の山岳会が1PTおり、左側にトップロープを張っていましたので、我々は右側の所を登りました。Ⅴ級は腕がパンプしてしまいました・・・
終了点に着くとあまり時間がないので、ここでトップロープでトレーニングすることに・・・
トップロープを張り終えると、隣のPTから「こっちのロープを使って登ってください」とのお言葉がありましたので、お言葉に甘えて左側も登ることができました。
中央のラインは傾斜があり、難しかったですが、左側は少し傾斜が落ちて登りやすかったです。
トップロープは安心して登れますが、リードを想定して登ると体に力が入ってしまい、きちんとレストしないとすぐにパンプしてしまいます・・・
まだまだ経験不足です・・・・。
2時間ほどトップロープでトレーニングをして丹渓山荘に戻りました。
山荘にいたPTから翌日行く予定の「駒津沢」の情報を聞き、かなりのラッセルで時間がかかるとの事です。前日の大雪で、雪崩が発生して苦労したそうです。前日入っていたPTが高巻きを失敗して滝壺に落ちたとの情報もありました。
雪は多いようですが、、降雪より2日たっていますので、予定通りに駒津沢へ行く予定で就寝しました。
1月3日
起床して、朝食を食べて本日行く駒津沢のルートを確認して出発しました。
途中までトレースがありましたが、雪に埋もれた沢を渡渉時に雪を踏み抜いてしまわないように注意しながらあるきました。
1時間ほどでほとんどトレースがなくなり、ラッセルになりました。
腰ぐらいの雪ですが、吹き溜まりになるとかなり埋まってしまいます。
途中から傾斜が増してきましたので、胸ラッセルになりました。
2時間ほどで五丈の滝の基部に到着しました。
基部で用意をしていると近くから「ドン!」と大きな音が聞こえ、二人で「雪崩か?」と上を見上げましたが、雪は落ちてきませんでした。
その後も何度か「ドン!」と我々の反対側からの音におびえながら、登攀準備を整えました。
1P目はHNDさんリードでスタートです!
スクリューを2本打った所で、トップから指の感覚がほどんどない・・・とのことですので、ロアーダウンして指の回復をしました。30分ほどで感覚を取り戻して気持ちを入れ直し再登攀!
10mほど登った時です・・・「ドン!」と嫌な音が近くから聞こえました。
リードしているHNDさんの前の氷が薄くなるのが見えました・・・・!
「HNDさんの前の氷が落ちました、危険なので降りてください~~~!」と叫び・・・
トップから死ぬ気でクライムダウンするので、お願いします!と言って、驚異のクライムダウン
無事に着地することができました。
先ほどから鳴っていた音は、氷瀑の裏側が落ちている音でした。
そのまま登っていたら・・・と思うとぞっとします・・・
駒津沢は敗退をして、時間が残ったので、明日行く予定だった舞姫ルンゼへ行きました。
舞姫ルンゼは氷の状態も良く、40mの大滝です。
スクリューの本数が限られていたので、本数に注意しながらHNDさんのリードです。
途中でスクリューが足りなくなったので、降りて回収、登り返して、また回収・・・
トップロープをはりSKDも登ります。
懸垂は少し細い木が支点でした。
心細かったですが、無事登攀を終了できました。
夕刻になってきたので、山荘まで戻り、翌日行くルートがなくなったので、下山を決定して、ヘッドランプで下山しました。
毎回ですが、下山が長かった・・・
日本のアイスシーズンももう少し・・・
できるだけ登ってトレーニングをしたいと思いました。