山行期間 | 2019/9/1~2 |
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メンバー | TKR DTE |
山行地域 | 南アルプス 北岳 |
山行スタイル | マルチピッチクライミング |
毎年誰かしら行ってる夏の風物詩です。
(冬は赤岳主稜ですね。)
名前が超有名でカッコいいです
“これが北岳東壁、大樺沢奥壁という名前だったら・・・”
(『チャレンジ!アルパインクライミング』より)
何回行くねん。と言われたけど下部岸壁の取りつきまでしか行ってませんでした。
TKRさんありがとうございました。やっと行けました。
9月1日
5時50分の乗り合いタクシーに乗って広河原、8時10分に白根御池小屋にチェックイン。早すぎて一日どうしましょう。昼寝です。偵察省略。
アプローチは二人とも知っていて、一応行こうかなとも思いましたがTKRさんは任せろ!!と言っているし雨もぱらぱらしてアプローチシューズがぬれると重くなるので。
9月2日
2時に起きてBガリーに向けて出発。大樺沢の登山道を登っていって大きなボルダーの上、C沢側から入ってBC間尾根をBガリー大滝まで登って行きました。尾根末端からも踏み跡ありです。
準備しながら夜明けを待って、5時15分にスタート。
前日白根御池でお話した茨城県の山岳会のお二人パーティ、下部フランケからDガリー奥壁を狙っておられましたが(すごい!!)天候がいまいちでアプローチも時間を使ってしまった、ということで4尾根でええか。とBガリーに上がってこられました。絶対抜かされるー。
Bガリー大滝
・1P目(Ⅲ)TKRさんリード
・2P目(Ⅱ~Ⅲ)DTEリード 途中ビレイ点があったが50mいっぱい近く伸ばしたら下部の終了点まで行けました。
ふみ跡をCガリーのほうへ行って、Cガリーをトラバースして右のきわを登っていくと、消えかかった「4おね」というペンキがあり、その上にヒドンスラブがあります。
逆層で苔むしたヒドンスラブです。ビレイ不要、時間短縮。とTKRさんが登ってくれた。
6時40分、第4尾根主稜取付き。
取付きから富士山。
・1P目(Ⅳ+)TKRさんリード
私はクラックの出だしが難しくていきなりやばいー。と思いました。でも、この辺はまだ岩が乾いていたのだった。
・2P目(Ⅱ)階段状 DTEリード
晴れているのは取付きまで。4尾根はガスに包まれ。
・3P目(Ⅲ)緩傾斜のクラック TKRさんリード
・4P目(Ⅲ)簡単なフェースから垂壁前テラスまで。DTEリード
7月に大雨で懸垂敗退したときに残置したスリングを無事回収。
ここからBガリーまで懸垂で降りていくなんてほんとに大変だったと思います。SOTさんお疲れさまでした!!また行きましょう!!リードお願いします(泣)
・5P目(Ⅳ+)TKRさんリード
クラック沿いにハーケンが連打されている(冬用??)けど右のカンテのほうに早めに登ってリッジに出ます。次にマッチ箱(どのへんがマッチ箱なのか?)から懸垂です。ガスとにわか雨が続いていたためか、岩がつるつるになってきました。
・6P目(Ⅳ)TKRさんリード
コーナーを登って上のクラックに出ますが、岩がむっちゃしけっている。TKRさんがずるっと滑るのを見た瞬間に私のメンタルが崩壊しだしました。
そして・7P目(Ⅲ+)TKRさんリード
DTEの担当のはずですが、右のカンテか左のルンゼか迷う。
TKRさんはカンテやろと言ってるが、岩がモイスチャーすぎてルンゼのほうが易しく見える。
うーもっと記録をチェックして来るべきだった。
逡巡タイム5分?くらい使ってしまって、「怖かったら行きますよ」とTKRさんが言ってる。。
カンテのほうに登りかけたが怖くて足が出ないので、もう「お願いします」と言ってしまいました。
これで今日の私の出番はなくなった・・・。
TKRさんもカンテはやっぱこわいわーと下りてきてルンゼを行きました。この上が枯れ木テラスです。
枯れ木がありました。ここが2010年に1P分丸ごと崩落したのですね・・・。
・8P目(Ⅱ?)DTEリード ハンドトラバースで城塞チムニーの取り付きへ。ガスガスで高度感がなかったのがよかったかもしれません。
・9P目(Ⅳ+)Dガリー奥壁城塞チムニー TKRさんリード
チムニーは水が滴っていましたが、TKRさんはすごいがんばって迷わずパワーで抜けられました。強い!ザック荷揚げしますか?チョーク貸しましょうか?という私の心配はむちゃうざかったと思います。
TKRさんの登ってコールのとき10時40分くらいだったので、フォローの私は11時までにトップアウトしようと思って登り始めましたが、ハングのところが何回やっても身体が持ち上がらないので、あぶみで登りました。はい。A0どころがA1でした。
後ろのパーティの方が、下から「枯れ木のテラスってどこですかー」聞いてこられて、「そこでーす」と答える。あっギリ抜かされなかった!
10時50分 無事第4尾根終了点。
終了点で。
終了点~登山道のふみ跡。お花畑の残骸。
大阪まで帰れますね、ということで白根御池までかけ下りて、テント撤収。ザックに入れてきたのに帰りにはなぜか入りきらない荷物を外付けしまくって、15時広河原の乗り合いタクシーに乗れました。
最後に御在所トレーニングに行ったときは、何回前尾根ばっか来るのかと嘆いてしまいましたが、裏道登山道から前尾根のアプローチ1時間強+前尾根3時間でトレーニングすることはやっぱり有効よなぁと行ってみて思いました。会長の教えです。
行ってみると私はまだまだだった。
9月2日 (行動記録)
白根御池小屋 2時49
二俣3時09
下部岸壁取付着4時43
登攀スタート5時15
四尾根主稜取付着6時40
マッチ箱懸垂降8時40
終了点10時58
北岳山頂11時35
肩の小屋11時50
白根御池小屋着12時49
下山開始13時12
広河原山荘着14時50