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八ヶ岳東面 旭岳東稜18/02/14

山行期間 2月9日夜~2月12日
メンバー HND・ABE・UET
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル 雪稜登攀


一年ぶりの八ヶ岳東面。今回もHNDリーダーに声をかけて頂きご一緒させていただいた。まだまだアルパイン初心者今回も学ぶことの多い山行になりました。

2/9日 HND号でUET・ABEと順番にピックアップしていただき午前3時前美し森駐車場に到着。軒下にテントを張り暫し仮眠をとる。

 

 

 

 

 

 

 

2/10日 午前6時起床。少し遅い目のスタートとなったが、今日は2500m付近のBVポイントまで高度を上げる予定。積雪の深さが気にかかるが、直近に降雪がなかったためかトレースがあり順調に進む。

 

 

 

 

 

 

 

約2時間で出合小屋に到着。ここでハーネスを装着。権現沢を少し登ったところで尾根末端から取り付く。ここから先はノートレースであるが、膝程度の雪深度なのでラッセルというほどではなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所々あらわれる急斜面や切り立った尾根を慎重に通過していく。天候も下り坂の予報なので早めにBVポイントに着きたい。雪がちらつき始めた午後3時前五段の宮基部に到着し急いでツェルトを設営し明日に備える。夜中じゅうツェルトに降り注ぐ雪の音に少し気が滅入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2/11日 午前4時半起床。6時出発の予定であったが、曇天で薄暗く小雪が舞っているため、明るくなるまで待機することにした。午前7時ツェルトを出て登攀準備を始める。HNDさんリードでスタート。小雪が舞い視界が悪い中五段の宮の一段目に取り付く。昨晩からの雪が付きホールド・スタンスが悪いのか時間をかけ慎重に探っている。HNDさんがこれだけ時間がかかるのであれば、自分は果たして登れるのだろうか一抹の不安を感じる。しばらくして、私の心中を察していただいたのか、一旦戻り左方の雪壁からルートに変更になった。灌木が多くランニングには事欠かないが、雪の状態が悪く表面の雪は崩れ、薄い氷は割れ岩が露出するなど、セカンドで登る自分は非常に苦労した。さらにそのあとを登るABEさんには迷惑をかけたと思う。

(ちなみに、HNDリーダーは、気持ちのいいクライミングだったでしょうと言ってましたが...)

 

 

 

 

 

 

 

 

雪壁を2ピッチ登ると、五段の宮上部の稜線に出た。ここからは両側がスッパリ切れ落ちた雪稜になる。キノコ雪や雪庇に細心の注意を払い「必死のパッチ」で進む。最後の1ピッチは、頂上直下でロープが足りずピッチを切ったため、ノーロープで行くことになったが視界が悪いのが幸いしたのか、無事ピークに到達することができた。山頂は、予報どおり西からの激しい風が吹いており、写真を撮るとすぐにツルネに向けて出発する。

 

 

 

 

 

 

 

ツルネからツルネ東稜を樹林帯まで下がり、そこで今日初めての休憩をする。約6時間夢中で登っていたせいか空腹感はなかったがのどはカラカラになっていた。行動食を口にしてようやく落ち着く。ここから先は、安全地帯であるが疲れた体に容赦がなく、駐車場までとてつもなく長い道のりであった。

今回の山行では、雪壁の登攀・ナイフリッジの通過・装具の準備・行動計画・天候判断等学ぶものが多く実りのある山行になったと思う。機会を与えていただいたHNDリーダーありがとうございました。

 

 

【行動記録】

2/10日(土)

美し森駐車場07:10-09:15出合小屋09:30-10:10尾根取り付き-14:45五段の宮基部BV

2/11日(日)

五段の宮基部BV07:30-12:10旭岳頂上12:12-13:30ツルネ-16:00出合小屋16:10-18:10美し森駐車場