山行期間 | 2017年5月28日 |
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メンバー | Mチーム+Bチームの33名 |
山行地域 | 百丈岩 |
山行スタイル | 訓練 |
今回が、77期生として初めての遭難対策訓練となります。事前にルームにて自己脱出の仕方をSKDさんに教えていただき、その際撮らせていただいた動画を見ながら繰り返し家で練習をしましたが、実際出来るのか不安で一杯でした。
5月28日、遭難対策訓練当日。とても天気がよく、適度に風も吹き、いい岩場日和となりました。JR道場駅に集合し、午前8時⒑分百丈岩に向けて徒歩で出発しました。
百丈岩についてからは、各班に分かれ早速自己脱出から始まります。トップのクライマーが岩場に登り、支点を作ります。その状態からぶら下がり、ビレイヤーの自己脱出の方法を順番に実施していきます。私はビレイも初めてでしたので、ロープさばきに戸惑いましたが、Mチームの先輩方、同期のYMUさんに教えて頂き何とかぶら下がっていたSKDさんを下すことが出来ました(バックアップを取り忘れてしまうという重大なミスをおかしたので、自己脱出の方法を繰り返し復習しておきます)。
その後は1/3システムを実践しました。実際人1人がつられた状態から1/3システムを用いて上方に上げていくためにはかなりの人数と力がいるということ、人を引き上げるよりも下す方がまだ容易であること、そして自己脱出についても言えることですが、事故を起こしてしまうとこんなにも大変になるのだということがよく分かりました。
⒓:30~13:00頃まで各自撤収作業・休憩し、百丈岩入り口付近にて搬送訓練を行いました。ザックを用いた搬送・ツェルトを用いた搬送・ロープで網を作り搬送するという、三つの訓練を行いました。いずれの訓練も意識のない遭難者の場合、自分一人で運ぶことは非常に困難であることを実感しました。14時、当日の訓練が終了し各自解散となりました。
午前・午後の訓練を通して思ったのは、自分1人ではいかに無力なのだろうということです。今回は班の先輩方・同期がいて下さったお蔭で正しい技術が分かりましたし、何より搬送するのに必要な力が足りませんでした。自分がもしこの技術を必要な現場に出会ったとき、落ち着いて臨機応変に対応できるのかという不安もあります。私に今出来ることは繰り返し練習を行うこと、搬送の方法を時には動画や資料を通して振り返ることだと思うので、今日からすぐにでも実践していきたいと思います。また、一人で行うことの限界も知りましたので、優先順位を決めて何をすることがベストなのかも常に考えていきたいと思います。
今回遭難対策訓練のリーダーをして頂いたTGAさん、班のリーダーのSKDさん、フォローして頂き色々と教えて下さったMチームの先輩方、そして支えくれた同期のメンバー、本当にありがとうございました。
Bチーム:NGC記