山行期間 | 2009年9月5日(夜)~6日 |
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メンバー | NSN,YAS |
山行地域 | 大峰・弥山川 |
山行スタイル | 沢登り+岩登り |
一般登山道から眺める弥山川の滝(一の滝、二の滝、双門滝)はとてもじゃないが、登れるものじゃないと思っていた。
今回、20数年前に通い詰めた大先輩とともに、このゴルジュ帯に足を踏み入れる機会を得た。 その結果は・・・
なるほど、登ろうと思って見てみると、一の滝は左岸のチムニー、二の滝は右岸だ。
続くは三の滝、昔に比べ、水量は激減らしい。昔は右岸アブミトラバース後、カンテからフェイス直上だったらしい。 右岸3メートルほど上にリングボルトを発見。 当時のものか。。。
今回は左のチムニー状を登る。
<三の滝中間テラスより見下ろす>
当時は右岸フェイスだったらしいが、テラスから新しくできているボルトラダーをたどる。(もちろんアブミ)
抜けぐちはヘキセンがばっちり効いていた。
三の滝からは普通に歩けると、大先輩。
ところがロープを出すこと数回。。 ひとつひとつの岩が、やたらと大きいのです。
私にとっての難所はここ(↓)のトラバース?。
細い木の枝を頼りにクライムダウンするというラインに、かなりビビった。
*左上に人がいます。
昔のトポ(遡行図)にある『ダイヤモンドゴーロ』には気がつかず、『大C.S.滝』に到着。
ここは2ルート開拓したとのこと。
1.左岸『肩車ルート』
2.C.S下『魔宮の伝説ルート』
『肩車ルート』は、開拓時、肩車してハーケンを打ったから。当時はA0で突破したらしい。とてもそんな風に見えないが・・・。
ここの淵にも渓流魚がゆったりと泳いでおり、心和む。
ロープを濡らすのが嫌なので最初は『肩車ルート』に取りつくがあえなく敗退。(私がビビりすぎ。)
で、『魔宮の伝説ルート』に変更。 なので足回りもワラジに変更。
シャワーを浴びつつ、テラスにでて、ここからクラック(岩の境目?)をたどる。 上部は光がさしているものの、あの岩は動かすことができるのか? 見た目には小さそうだが・・・。
岩の隙間にシュリンゲを通して、アブミをかける。 次はフレンズを放り込んでまたアブミ。 次も・・・と思っているとフレンズがすっぽ抜けて墜落。 まあ、大した距離ではないものの、トップ交代。
<脱出!>
ナッツがばっちり効いて、上部の岩も退かせることができた。
こういう悪いところでもスムーズに対応できる先輩は偉大だった。
光がさして、よく見ると昔の記録のとおりハーケンが確認できた。
やっと双門滝へ。 近づいて滝下に行く時間もなく、ルンゼを詰めあがり、一般道へ。
ここからは長い長い梯子の連続ですが、なんとかヘッドランプ行動になる前に駐車地に戻ることができました。
チョックストーンとチムニーはしばらく見たくない!といた感じでしょうか。。
<行動記録>
熊渡(06:00)→一の滝(07:30)→三の滝上(11:00)→
→大C.S滝下(13:00)→大C.S滝上(16:00)→一の滝(17:30)
→熊渡(?)