アルパインクライミングを目指す泉州山岳会へようこそ!

ホームリンクサイトマップ
入会募集中
泉州山岳会とは山行記録イベント

会員限定

山行スケジュール役立つ資料の共有EPE

針ノ木岳8月 22, 2025

山行期間 2025/8/8(夜)~8/10
メンバー NGS(CL),YSZ(SL),DOIS(SL),DOIA(SL),AKS,OOM,KNI,YSD
山行地域 後立山
山行スタイル ピークハント


8/8大阪出発。Bチームは22時に扇沢到着。すでに無料駐車場はほぼ満車。そこをなんとか駐車。酷暑の大阪と違い、あまりの涼しさに感動しながら仮眠。

今回の合宿では、私が車を出しました(ハイエース)。責任感あふれるKNIさんは、自分も交代で運転をしなければいけないと思い、普段は軽自動車しか運転していないためレンタカーでハイエースを借りて、事前に練習までしてきてくれました。その成果を存分に発揮していただき、快適な運転で扇沢までたどり着けました。その責任感の強さと律義さに驚かされましたが、とても感謝しています。これからも機会があれば、ハイエースの運転よろしくお願いします。

Mチームは、午前2時半ごろ扇沢到着。ほとんど仮眠も取れないまま登山開始となってしまい、仮眠できたBチームとしては申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいです。

当初は2泊での縦走予定でしたが、2日目以降は大雨予報のため、残念ながら1泊の往復登山に変更となりました。

午前5時過ぎ、扇沢より出発。天気は晴天。近畿の低山とはちがって、北アルプスでは歩くと暑いですが滝汗にならず快適です。およそ1時間で大沢小屋に到着、しばし休憩。私は行かなかったのですが、ここのトイレはお香が焚かれており、女性陣の評判がすこぶる良かったです。

大沢小屋を後にしてしばらく登ると、針ノ木大雪渓の取り付きに到着。CLの指示で、軽アイゼンやチェーンスパイクを装着。先輩方に雪渓の歩き方などを指導してもらい、今回の合宿の大きな楽しみの一つである雪渓歩きの始まりです。直登のためややきつかったですが、雪渓を吹き下ろす風が冷たく、非常に心地よかったです。DOISさんに先導していただきながら、高度を上げて行きます。後ろを振り返ると、爺ケ岳や後立山連峰の稜線が非常にきれいで癒されます。雪渓終了後、少し登ると最終水場に到着。明日までの必要な水を汲んだのですが、その重さが肩にずしりとのしかかります。しかし、今日の宿泊地の針ノ木峠(針ノ木小屋)まではあとひと踏ん張りなので、頑張って登りました。

午前9時30分針ノ木峠到着。峠に登りきると、眼の前に槍ヶ岳や穂高連峰が見えたので感無量でした。

ここのテント場のトイレ、その名も“槍見トイレ”。和式トイレですが、しゃがんで用を足すと、眼の前の小窓から槍ヶ岳が見えるという贅沢なトイレでした。でも、小窓の位置が低すぎて、小柄な僕でも、しゃがんだ上にさらに覗き込むように頭を下げないと槍が見えないというのはご愛嬌。

テント設営などを終えて、針ノ木岳に向けて出発。ここからは、アタック装備なので足取りも軽くなりました。テント場から1時間ほどで、針ノ木岳頂上到着。運よく雲などの影響はなく、雪渓をまとった剱岳や立山連峰、深いエメラルドグリーンの黒部湖、透き通った青空からなる最高の眺めが頑張って登ったご褒美になりました。頂上にてのんびり休憩しながらこの雄大な景色を堪能しました。後ろ髪をひかれる思いで下山開始してテント場に無事帰着。この時、睡眠不足のMチームの先輩方は、睡魔に襲われていたようです。そんな中、登頂に導いて頂き本当に感謝しています。ありがとうございました。

その後、小屋前のテーブル&ベンチで、ティータイム開始。十分に水分補給をしながら先輩方より、色んな山談義などを楽しく聞かせていただきました。時間的には少し早かったのですが、ティータイムからそのまま夕食に突入となりました。

夕食は、気合の入った食担OOMさんこだわりの肉団子鍋です。食材の白菜、しいたけ、なすなどを、OOMさん自身が手間をかけて乾燥野菜にしてくれていました。それらを針ノ木岳アタック前に、水に浸して準備していました。降り注ぐ日差しが暑すぎる中の鍋でしたが、やはり登頂を成し遂げた後に皆で揃って食べる鍋は最高においしかったです。そのため、箸もどんどん進み予定変更で不要になった2日目の食材も一部食べてしまいました。満腹になったところで、就寝となりました。

天気予報よりも数時間早く夜半前には雨が降り始めました。

2日目は3時30分起床。テントをたたく雨音が時折強まります。Bチームもテント泊に慣れてきましたが、やはり先輩方の手際の良さには感心させられます。見習って出発に向けて頑張って準備をすすめます。最後はレインコートを着用して雨の中での撤収です。協力しながら比較的手際よく撤収できたように思います。Bチームにとって初めての雨中テント泊となりましたが、いい経験になりました。5時下山開始。雨が降りしきる中、足元に注意しながら下っていきます。雨のため沢は増水しています。大雪渓まで下りてきたのですが、融雪が進んだため昨日我々が通過した後に通行止めになっていました。そのため雪渓下りはできませんでしたが、ギリギリのタイミングで登れただけでも幸運でした。雪渓を高巻きして迂回、そして順調に下ります。扇沢に到着する少し前には、アルペンルートを黒部ダムに向かうバスの中の乗客が、雨の降りしきる中を大きなザックを担いで歩いている私たちに優しく手を振ってくれたのは嬉しかったです。そしてほどなく、扇沢に到着して無事に下山完了。

天候不順のため日程が短縮されたことは残念でしたが、先輩方の指導やサポートのおかげで大変楽しく有意義な山行となりました。Bチーム一同、心より感謝しております。本当にありがとうございました。これからも、我々の成長を暖かい目で見守ってください。                 

(AKS記)