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〈Bチーム夏合宿〉北アルプス8月 27, 2024

山行期間 8/10(夜)~14
メンバー TMN,NKN
山行地域 北アルプス
山行スタイル 縦走


8月11日、朝食を済ませ6:10出発。バス乗り場に着き長蛇の列に並びバスを数台乗り過ごし6:43上高地バスターミナルに到着し歩き始める。観光客がとても多い。天気は快晴で梓川も美しく、穂高もはっきり見える。これまで上高地になんどか来ているが、ガスがなく穂高がはっきり見えたのは初めてでとても嬉しかった。景色を楽しみながら9:20に徳澤園に到着する。

ここで水を補給。先輩は5リットル、私は4リットルを担ぐ。ザックがとても重い。ここから長塀山まで約1,000m標高を上げる。樹林帯の中で風が抜けず暑い中、テントや食糧、水等の荷物を担いで登りがとてもきつい。今回の山行でこの登りが一番辛く、蝶ヶ岳まで長い道のりだった。蝶ヶ岳までの登りはなかなかペースが上がらず時間がかかったように思う。ようやく14:15に蝶ヶ岳に到着。テント場は先客でいっぱい。テントを張る場所がないほど。なんとか隙間を見つけてテントを張った。到着時はガスだったが、日が沈む頃には天気が回復し翌日登る常念岳を見ることができた。

8月12日、3:30起床。テントを撤収し5:00出発。快晴でモルゲンロートも見える。朝日に照らされた穂高、槍が美しい。この景色を眺めながらの縦走、最高。とても楽しい。登山していて良かったと喜びを噛み締める。ワクワクする。何枚も写真を撮る。

ここから常念岳を越え大天荘を目指す。ぐんと下って、登り返しもとても大きい。それを何度も繰り返す。途中何度も常念岳の方向を見るがはるかに遠い。蝶から常念岳は長い、遠い、しんどい。今回の山行でこれも印象に残ったことだ。

常念から常念小屋までは大きい下り。常念小屋のテント場を見ると、蝶ヶ岳から常念小屋までとても遠くしんどかったので、もうここでテントを張りたいと思ってしまった。

ようやく大天荘テント場に着きテントを張った。ここのテント場は快適。蝶ほど混雑していない。この日の夕方はガスで景色が望めなかった。

8月13日、人生で初めての槍のアタック日。一般登山道でも私には初めての経験、とても嬉しい。ドキドキする。天気は午後から崩れそうな予報。私は絶対登りたいが、安全面を考慮し先輩から天気次第で予定変更もあり得るとのこと。

東鎌尾根というその名前に不安を抱きながら進んでいくが、下りは少し嫌だったが、思うほど怖さはなかった。

登りたい思いが通じたのか、起床時より天気が回復し晴れ間も見える。これなら槍に登っても下の景色も見える。歩くペースも予定より早く槍ヶ岳山荘に着いた。

荷物をデポしていざ槍ヶ岳山頂へ。先輩に掴む石が動かないか確認してから掴んで登るようにと助言をもらう。そういう癖を今からつけておくように、と。気を付けながら一歩ずつ登り最後の梯子を登り山頂に到着した。とても感動した。私でも登れるんだと思った。

山頂について、先輩は北鎌尾根から登ったことがあると聞き、そちらを見て感心してしまった。やっぱり先輩は凄いなあと。私もいつか北鎌から登れるようになりたい。

山頂も人は多く、下りの梯子も順番待ち。順番にゆっくり下りていく。登りは怖くなかったのに下りは怖い。クライムダウンしかできない。

12:44槍ヶ岳山荘まで下りてきた。先輩が褒めてくれた。その日は殺生ヒュッテでテントを張ることになっていたが、予定より行動が早かったためもう少し下山しておこうということになりババ平キャンプ場を目指す。キャンプ場のスタッフが時間が遅くなると不在になることと、天気が下り坂であるため下山を急ぐ。先輩の下山のスピードが非常に早く追いつけない。途中追いつくのを諦めたくなる。案の定雨が降ってきた。土砂降りではないためレインウェアを着ずに下山した。

ババ平に着く前に雨がさらに小降りになった。到着してテントを張った。先輩に下山のスピードについて聞くと、このスピードくらいで下山できないといけないとのことだった。標準タイムでは遅すぎる。他の先輩方もとても速い、と。私自身、登りは苦ではないが、下山や下ることが苦手なので今後トレーニングしていかないといけないと思った。

8月14日、予報どおり昨日の夜はずっと雨が降っていた。朝には雨が上がる予報だったがなかなか

上がらず出発時間は6:49とゆっくり。昨日ババ平まで下山していて良かった。余裕がある。上高地までこれまでずっと先輩が持ってくれていたテントをやっと私が担ぎ無事下山した。

今回は先輩と2人での夏合宿となり、私だけのために長い行程を付き合って頂くのも申し訳なく、良いのかなと心配していたが、問題ないと仰ってくださり、大変感謝しています。一般登山道ですが、槍ヶ岳に初登頂したので私にとってはとても感動的で忘れられない山行になりました。また、天気にも恵まれ美しい景色を眺めながら大好きな山を歩くことができとても幸せな瞬間でした。

約15kgの荷物を持って50km歩き、テント泊を3泊したのも初めてで、やりきった充実感でいっぱいです。