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鈴鹿 元越谷沢登り9月 11, 2023

山行期間 2023/08/26
メンバー OSM,OKD,UET,MTM,MTM,MRT
山行地域 鈴鹿 元越谷
山行スタイル 沢登り


前日は道の駅あいの土山で前泊し、AM5時に起床し朝食、身支度を済ませて元越谷へ向かいました。

しかし、前日までの集中豪雨の影響が有り鈴鹿スカイラインで通行止めにあう。道路交通情報や、天気図などを調べ、 道路会社に問い合わせると、道路の安全点検の後再開することが確認できたため、銀マットを敷き全員で待機していると、その30分後に解除されました。 

駐車場で沢登りの身支度を済ませ、林道を歩き、AM7時に入谷地点からスタートする。 ひんやりととても冷たく気持ちが良い渓谷を歩き始めると、前に入谷した人たちが石を積む方向を示してくれていました。この日は前日までの豪雨の影響で増水し普段なら水量が少ないという元越大滝も、この日は水の流れもきついよう。滝の横を抜けて登る際も、激しい滝の音で周囲が全く聞こえず、大きな水しぶきに当たり、少し怖いがおそるおそる登っていきました。

途中に、「ざぶ~ん」とMTMさんが勢いよく川に飛び込み泳いで次の岩までアプーチをした。「次、やってみて~!」と言われ、一度だけチャレンジ!前に前に泳いで進もうとしても、前方からの水流と同時に、水面下で渦となる水流に押し流され進まず、最後は平泳ぎして、次の岩場まで泳ぐ場面はとても楽しかったです。

この日は外気温が高かったが、小滝の水に長く浸かっていると体温が低下し、足の腱が張ったり、体力が消耗していくのがわかりました。そんな時は、先輩方が優しく声をかけてくれ、小休憩して水分補給や行動食をとることで、またエネルギーが戻り身体が温まり「がんばろう!」と、ヤル気がでてきました。

沢登りは、ナメ滝だけを登り進むのではなく、途中、いくつもの高巻きがありました。巻きでは、濡れて重なっている落ち葉の上を歩くと滑ることの注意点や、下降でトラロープがない箇所では、腐ってない太い木の根を選び、しっかり握りながら急斜面を登り降りする技術を教わりました。

多段30m滝への直登では、岩の合間から勢いよく流れ出る水流に加え、水面下で渦巻く水で、なかなか足が上がらず、直登が難しく躊躇する場面が何度かありましたが、最後は「行くぞ!」と自分に喝をいれ、登りきることができました。

元越谷の渓谷の苔はぬめって滑ったりすることはなかったのですが、

一見、普通に見える岩に手や足をかけた瞬間に、ぬめりで滑り落ち、何度か岩に肘や膝をぶつけ青くはれ上がり、次回の沢登りの際は、サポーターをつけようと思います。

滝場から稜線に向けて歩き到着。そこで沢靴から登山靴に履き替え、ギアや装備をザックにしまい下山の準備中。OKDさんの腹部にヒルが張り付いていました。そしてチームメンバー同士でヒルがついていないか確認しあったら、なんと!わたしも沢靴を脱ぐと中に小さなヒルがいて思わず大きな声をあげてしまいました。SLが、すぐに塩スプレーをかけてくれおかげで、ヒルは傷口から離れてくれました。

下山は、コンパスで方向を確認し、踏み跡を辿り下っていく。帰りは暑い外気の中を下山していると体温が上がってくるが、行きと違い帰りは渓谷の水が少なく、川で身体を冷やすことができず下山は汗だくになり下山しました。

朽ちた橋のポイントが道を間違いやすいとのことでしたが、今回はルートを間違わずスムーズに下山していくことができました。

最後、もう少しと一般道が見えかけた時、チームメンバーの靴にヒルが登っている。すると私の靴にも、とても小さなヒルが3匹登ってきていた。再度、みんなでヒルを再点検するとOSMさんの首に少し大きくなった(血を吸った)ヒルがひっつき、他メンバーには、見えづらいふくらはぎの後ろ側についていたりしてヒル対策しました。

無事、下山し駐車場で衣服やギアを整えて、銭湯に行き綺麗に汗を流してさっぱりして帰路へ。

帰りの車中、わたしは長ズボンをはいていましたが、右ふくらはぎが痛痒く感じ、まさかと!見ると、ヒルに吸われ後で出血していた。もしかしたら山からヒルを持ち帰ったかもしれないとUTJさんの車の後部座席を探しましたが、いなくてホッと安心して岐路に着きました。

「百聞は一見にしかず」

はじめての沢登りは、冒険心に溢れる活動で創造以上に楽しかったです。またエメラルドグリーンのゴルジュは、川のブルーと合わさると美しくTVの一シーンのように綺麗で感動しました。今回は、チーム全員がヒルにやられましたが、それも含め思い出の一ページとなる山行となりました。

泉州山岳会CL、SLの先輩方、ご指導ありがとうございました。 (83期 MRT )