山行期間 | 2021年4月3日(夜)~4日 |
---|---|
メンバー | SGY, TKH, HKM, MTM, YMD |
山行地域 | 大峰 |
山行スタイル | 強歩 |
奈良県吉野郡天川村にある、観音峯登山口。そこは81期Bチームの3回目の山行である、稲村ヶ岳登山のスタート地であった。
日本有数の山岳会である、泉州山岳会。 1940年(昭和15年)に設立し、これまで世界中の山々にも名を轟かせてきた歴史を持つ、由緒ある山岳会である。 そんな当会は今年で81年目を迎え、コロナにも負けず例年通り新規入会者を迎え、山行に臨むことができている。
今回の記録を任されている筆者も、今年度より入会したひとりだ。
81年。 日本人男性の平均寿命と同じ数字である。 この数字だけで日本人男性は既に親近感を感じてしまっていることだろう。 人はみな共通点を見つけることで勝手に親近感を覚えてしまうものである。 芸能人との共通点であれば特に面識もないのに周囲にアピールしたくなるものなのである。 ちなみに筆者は神木隆之介と同い年である。 お会いしたことはない。 話が逸れてしまって申し訳ない。 しかしこの記事を通してどうしてもお伝えしたいことがあるのだ。
「山岳会」というと、筆者個人としては、「なんかよくわからんけど堅苦しそう」というイメージを抱いていた。良く言えばクラシカル。 皆さまはいかがだろうか? 山岳会とはどういう集団なのか?実際の活動はどうなのか?を多くの方に知っていただきたい。
結論から言おう。 わちゃわちゃしたハイキングサークルでの活動にくすぶりを感じている若者、 自身の登山レベルを更に引き上げたい貴方、 筋肉の躍動を感じ更に過酷なステージへ挑戦していきたい貴方、 5000%おすすめしたい。 おめでとう、ここが貴方の探していた場所だ。 ここがワンピース。
ここが天竺。 … 大丈夫、後悔させない。(先輩方が)
さて、それでは今回の山行記録へいこう。
———————-
朝、4:00 登山口の側で張られたテントの中で目を覚ます。 前日夜のうちに登山口に到着し、前泊していたのだ。 起きて早々、各自荷物を纏め、朝食の準備をする。 今回のメンバーはご引率頂くリーダー2名、81期生3名の計5名だ。 リーダー二人の起きてから湯を沸かし始めるまでのテンポの良さに驚いた。
起きて60分以内で準備と朝食とテント撤収を済ませて山行開始するのが基本。 起きて3分後には湯を沸かしてるくらいがスタンダードであると、リーダーは話す。 まだ3回目の山行ということもあり、今回は時間のゆとりを持たせ、起床からパッキング等の準備、山行開始までの流れを丁寧に教えて頂く。手厚い。
食事を済ませ、テントや荷物をまとめ、出発。 ちなみにキャピったサークルの様に登山口や道中に写真を撮る時間はとらない。 撮るなら手早くスムーズに、だ。 集団の輪を乱さず愉しむことがスマートな大人の振る舞いだ。
道中は引率者、新人問わずおしゃべりしながら歩く。楽しい。 観音峰展望台まで到着したところで、地形図の読み方やコンパスを用いて「静置」を習う。 こういう実践的なスキルも身につけることができる。 そう、山岳会ならね。
要所要所で周りの山々や方角を地図と照らし合わせながら歩いていく。 生憎の曇り模様だったが、雨は降らずにいてくれる。 とはいえ展望や景色は望めなかったので。
そしてメインの目的であった稲村ヶ岳 山頂に到着。
この辺りでそろそろ下山しても割と満足感は得られた気がしてたが まだまだ山行は続く。 来た道を戻り、稲村小屋~クロモジ尾~白倉谷~と進んでいく。
普段GPSや携帯をアテにしてハイキングをしていた分、地形図とコンパスを使って進んでいく難しさと新鮮さを感じられる。 みたらい渓谷。秋に来たい。そして雨がぱらつくと同時に無事登山口へ。お疲れさまでした!!
———————-
というわけで、 ごりっごりの体育会系スパルタ修行ハードスペシャルみたいな団体と思いきや、 初心者にもやさしく親しみやすい、基礎力も身につくという最高な団体であった。 もちろんハードな登山を御所望の方も安心してほしい。 聞いた話によると立派な変態(褒め言葉)もいるとのことだ。 これからハイキングや登山を初めてみたいという方や、ハイキング仲間をお探しの方には是非おすすめしたいところである。
(YMD記)
<行動記録>
観音峰登山口6:05→観音平6:40→観音峰7:30→法力峠8:40→山上辻9:35→稲村ヶ岳10:25→クロモジ尾分岐11:00→クロモジ尾→みたらい渓谷→観音峰登山口14:10