アルパインクライミングを目指す泉州山岳会へようこそ!

ホームリンクサイトマップ
入会募集中
泉州山岳会とは山行記録イベント

会員限定

山行スケジュール役立つ資料の共有EPE

80期 冬合宿偵察山行(白馬岳)10月 24, 2020

山行期間 10月16日(金)夜〜18日(日)
メンバー SKD ICS KOS YOS TKD YMS KMR
山行地域 後立山連峰 白馬岳
山行スタイル ピークハント

OLYMPUS DIGITAL CAMERA


80期Bチームの冬合宿は北アルプス・白馬岳である。冬の本番に臨む前に偵察を行う必要があり、第4ステージの途中ではあるが、今回から第5ステージも並行して開始となった。

10/16(金)
先発組は21時に三国ヶ丘駅に集合して車に乗り合い出発。運転を交代しながら6時間半かけて2:30頃に長野県安曇野にある道の駅「松川」に到着し、屋根のある所に6人用テントを2つ張らせてもらい仮眠。後発組は23時過ぎに天王寺を出発し、4:30頃に合流。短い仮眠をとる。
すでに雨が降っており、山行中の天気が気にかかる。1日目は雨および雪、2日目は晴れとなる予報だがどうなるか…

10/17(土)
6:00起床。30分でテントを撤収し、ロープウェイ乗り場へ移動。8時のロープウェイ第1便に間に合わせるため車を走らせる。予報通り雨が降っているが、比較的弱い降り方で良かった…と思ったのも束の間、高い山の上の方はどう見ても真っ白である・・・明らかに雪が積もっているぞ!
今回は偵察山行で軽アイゼンも装備にはない。本当に行けるのだろうかと不安になる。

ロープウェイとゴンドラを乗り継ぎ、9:00頃栂池自然園駅に到着。ここから登山開始。


まずは天狗原に向けて樹林帯の登山道を登っていく。幸い雨はパラパラと降る程度だったが、標高があがるにつれて間もなく雪に変わっていった。
10:00天狗原に到着。広々とした湿原だが、厳冬期は全て雪で埋まって雪原になるとの事。ここでホワイトアウトになれば全く身動きがとれなくなってしまう。小高い所に小さな祠があったが、そういった雪に埋まらないものを目印にするので、しっかり覚えておかねばならない事を教えていただいた。


天狗原を抜け、乗鞍岳へ。ゴロゴロとした大きな石ばかりの登山道で、そこに薄く雪が乗っているものだからツルツル滑って怖い。かつガスもあって視界があまり良くないので、転ばないように慎重に登った。

 


11:00乗鞍岳頂上。

 

この頂上周辺も開けた台地状になっており、ここも雪とガスで真っ白になると非常に危険な場所だ。目印の大きなケルン?が聳えていた。このような場所から正しく次の目的地に向かうため、事前に地図上に方角を記入しておく有効性を教えていただいた。乗鞍岳を下りて白馬大池に向かうが、相変わらず雪の乗った石の上を進む道で、精神的に消耗した。個人的には全行程の中で乗鞍岳の登り下りが一番キツかった。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
12:00頃、白馬大池に到着。当初の予定では1日目に白馬岳頂上まで登り、山頂直下の白馬頂上宿舎でテントを張る予定であったが、CLとSLが相談した結果、ここで本日の行動を終了しテントを張る事となった。気温はおそらく0℃〜−2℃くらいだろうけど、なにしろ雪が降り続いていて一面真っ白。ガスが濃くて視界が悪く、ここから上の状況がわからない。登りは登れても下りられない事にもなりかねない。予定通り歩けない事を残念に思いつつも、リスク回避の判断がされた事に正直ホッとした所もあった。

ともかくテントを協力して迅速に張り、荷物を放り込んで銀マットを敷く。1つのテントに7人全員が集まって湯を沸かし、温かい飲み物を飲んで、やれやれという思いで一心地つく事ができた。外は寒いが、火を焚けばテント内は天国である。
それから本日の振り返りや、これまでの山行の事など色々な話を聞かせていただいたり、皆んなで天気図を書いたりして夕食まで過ごした。これから冬山に挑戦していく上で身につけなければならない様々な事を教えていただいたので、少しでも自身を向上させられる努力をする必要性を強く感じたところである。

夕方頃には雪も完全に止み、遠くに青空も見られて天候回復の兆しあり。翌日は晴れが予測されているため期待である。
ありがたい事にテントの真ん中に寝かせてもらえたので、寒さに苦しむ事なくまずまず眠れた。

10/18(日)
80期Bチームは年度始めからコロナの影響を受けざるを得ず、実は共同テントを使うのが初めて。これまでの先輩方が当たり前にやってきたテント生活を経験できていなかったので不安に思っていた。
5:00から行動開始予定のため、4:00起床。
目覚めてすぐ可能な限り早くシュラフを収納袋にねじ込み、個人マットを畳んで、テント中央にスペースを作る。速攻で湯沸かし開始。SLから「起床後5分以内で湯を沸かしはじめられたので合格」との言葉があり、とりあえず一安心。ササッと朝食を終え、トイレを済まし、ザックをパッキングし、出発の準備を整える。
気温は体感で-5℃くらいか。スリーシーズンの靴では足指がジンジンし、止まっていると体か冷えて寒い。水溜りには氷が張っているが、星が瞬いていて天気は良さそうだ。風もない。
今日どこまで進むかは道の状況次第で決める事となり、テントに余計な装備をデポし、アタック装備で5:10テント場を出発。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

前日の状況から考えて、正直、白馬岳山頂までは行けないと思っていた。しかし歩き出してみると意外や意外、登山道上には雪がほぼない。所々うっすらと残っている程度だ。
思いの外サクサクと進み、5:45(2612mピーク)、6:25小蓮華岳に到着。もちろん標高があがってくると雪の量も増えてくるが、凍ってはいないのでアイゼン無しでも気をつければ歩ける。この状況を見て、白馬岳まで行く事が決まった。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
天気は期待通りの快晴。白馬岳までの美しい稜線は雪をかぶり、山の中腹は紅葉の盛り。その下は雲海に埋められており、まさに絶景であった。日本海側からの風もほとんどなく、昨日からは考えられないような絶好の登山日和。
歩けば歩くほど白馬岳がスケール感をもって迫ってくる。
7:00三国境に到着。この辺りでは20cmほど積雪しているが、登山道は先行者のトレースもあり、靴が雪に埋まる事なし。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ここから標高差180mほど、やや斜度の増した道を黙々と登り詰め、7:45白馬岳山頂に到着。リーダーに記念写真を撮っていただいた。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

個人的な事だが、僕にとっては初めての北アルプスである。それどころか入会前まで金剛山系か、遠くても大峰山系にしか行った事がなかったので、何か自分が場違いな所にいるような気がした。コロナの影響で年間計画は沢山の変更があり、80期としてもこれまでアルプスには行けなかった。初めてアルプスに行ったらスゴイ感動をするのかな、と思っていたのだが、案外そんな事はなく淡々とした気持ちであった。そういうものかもしれない。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

さて、名残り惜しいが帰らなければならない。来た道を戻りながら、滑りそうな雪の見極め方や、体重のかけ方、雪崩斜面になりそうな場所、雪庇が張り出した時に稜線上のどこを選んで歩くか…などなど、様々な事を教えていただいた。体験は無いけれど、できるだけ雪山をイメージしながら歩かせてもらった。
8:30三国境、アップダウンを経て9:00小蓮華岳。戻るにつれて気温も上がり(体感で0℃〜3℃)、若干暑いと感じる場面もあった。

10:15白馬大池のテント場に到着。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

テントを撤収してパッキングし、小休憩。乗鞍岳への登り返しはあるものの、あとは基本的に下るだけだ。
10:50白馬大池を出発。前日歩いた乗鞍岳の岩ゴロゴロ道からはほぼ雪が消え、遥かに歩きやすくなっている事に安堵した。
しかし、そのためか先頭のペースが上がりすぎ、後方を歩くメンバーを大きく引き離す事態に。1つのパーティとして動いているのでメンバーが視認できなくなるほど隊列が伸びるのは問題であり、先頭はもちろん間を歩くメンバーも、パーティとしてのまとまりを欠いていないか配慮し、ペースを調整したり声をかけあったりする必要がある。CLから注意を受け、反省しきりであった。以後、気をつけたい。

11:20乗鞍岳頂上。ここから下りも歩きにくい岩ばかりの道が延々と続いたが、無事に12:05天狗原に到着。
往路ではガスでほとんど見えなかった湿原が見渡せ、気持ちよく木道を歩く。
天狗原からは通常の整備された歩きやすい登山道。お喋りに花を咲かせながら樹林帯の道を快適に下り、13:10栂池自然園駅に無事到着。
紅葉の景色を楽しみつつ、ロープウェイで悠々と駐車場まで降りてきて14:10完全に下山となった。

毎度おなじみ、温泉でサッパリし、信州そばを食べ、高速道路をひたすら走って帰阪した。
これからはアイゼントレーニングや歩荷、1泊の冬山山行などを経験して、年末年始の冬合宿・白馬岳登山に臨むこととなる。
今回の経験も糧にして、是非とも合宿を成功させたいと思う。頑張ろう。