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80期 沢登り② 下多古川10月 03, 2020

山行期間 2020年8月29日(土)夜~30日(日)
メンバー OSM(CL)、HND(SL)、OKD(SL)、UET(SL)、UDZ(SL)、YMZ、KSK、SMD、TKD、YSD、YGI、KMR
山行地域 大峯
山行スタイル 沢登り


第3ステージ 最終日。2回目の沢登り。
目指す沢は「下多古川」。 シモタコサワ? 初めて聞く名で調べてみると「山上ヶ岳から5番関への稜線から東走する川。その中流部に2本の大滝をかける谷として有名」だそう。
美しく、尚且つ、深みがなく、初心者の沢登りにうってつけの場所であるとのこと。 期待が高まります。

当日、天気は曇りのち晴れ。 沢登り日和です。

週間天気予報では雲行きが怪しく、雨が降る可能性がありました。
私たち80期はコロナの影響でたくさんの山行が中止になってしまったり、変更になっています。
そんな私たちの為、リーダーは雨が降った場合のバックアップとして、別の場所での沢登り山行まで企画してくださいました。 そのお心遣いに感謝です。

前泊組と当日集合組が合流し、6;00に下多古川へ。
沢のすぐ近くに駐車場があるため、沢靴を履いて、出発。

私以外のBメンバーは第1回目の沢登りに参加していて、今回が初沢登りなのは私のみです。
初めて履くフェルトソールにドキドキしながら入沢。

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冷たくて気持ちいい。

気持ち良くても、フェルトソールに信頼をまだ寄せられない私は緊張です。
時折、足元が不明瞭で意外と深かったり、大きな岩があったりとぎこちなく歩いている私の背後から「わー! めっちゃ気持ちいい〜」 「たのし〜」とはずむ声が聞こえます。  振り返ると満面の笑み。 よっぽど楽しいのでしょう。 その笑顔に背中を押されて、緊張が解けていきます。

だんだん沢歩きに慣れてきて、沢靴のフリクションに安心できるようになると、周りが見えてきます。透明度の高い水に、木々や苔の緑の美しさ。カエルなどの生物。 いいところだなーっと思いながら歩きました。

周りを見てばかりだと、足元が疎かになり、躓きそうになったり、深みにはまったり。その度に注意して歩かなければと気を引き締める。

どんどん進むにつれ、岩場にでてきました。
流れが強くなっている場所や小さな滝になっている場所は、リーダーたちが前後左右に分かれ、サポートしてくれるおかげで安心して登ることができます。

Bチームのみんなは山の経験も私より豊富で運動神経もあり、どんどん岩を登っていきます。登れない私は上から先輩たちに手を引っ張ってもらったり、スリングやお助けロープを使って引き揚げてくれました。 「そこそこ体重のある私+ザック+水の抵抗」と非常に重いのに、軽々と引き上げれる先輩方のパワーが頼もしすぎます。
また、引き上げつつ、正しい引き上げられ方までしっかりとご教授してくださる先輩方にただただ脱帽でした。

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途中、読図の説明もしてくださいました。説明していただけると「ふむふむ」と理解はできるものの、実際に自分でできないのでもっと勉強しなければと思いました。
また読図に関してですが、私はBチームの後ろにいて、最後尾がチームリーダーでした。時折、後ろの気配を感じないので振り返ると、川が蛇行している場所や、少し開けた場所などポイントポイントで地図を確認されていました。 先頭を歩く人に進路を任せるのではなく、一人一人が地図を確認し、道を進むべきというお手本を見せていただけました。

本日のビューポイントの琵琶の滝と中の滝は荘厳で美しかったです
特に中の滝に着く頃には太陽の光が差し込み、水面がキラキラ輝き、虹がかかっていました。 まるで私たちの沢登りを滝が歓迎してくれているようでした。

滝を見ながら、少し休憩をとりました。私はただただ「綺麗だなー」と思いながらぼーっと滝を見ていたのですが、ふとしたときにリーダーたちの会話が耳に入ってきました。 何やら、「あの滝を登るとしたらどう登る?」といった滝登りの話のようです。
私は今まで生きてきて、滝を登ろうと思ったことはありません。私にとって滝は「観るもの、音を感じるもの」でした。 そんな私からしたら、その会話が驚きでした。 私も滝を見て、「滝を登りたい」と自然に感じるようになれば、私の山の世界はもっと広がっていくのでしょう。

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中の滝を満喫したとは下山です。沢から外れ、登山道へ。
あっという間に下山できました。

楽しい山行と綺麗な沢のおかげで気分上々で下山し、駐車場で靴を履き替えたら、足首から流血が、、、。「ヒルにやられたかもー」と叫ぶとみなさんよってきてくれました。 リーダーはすかさず防水の傷パッドを差し出しくださり、前回ヒルの被害にあったBチームのメンバーはその経験からテーピングを差し出してくれ、グルグル巻きにするようにアドバイスしていただきました。他の方達はいなくなったヒルを探してくれました。 優しい人たちばかりです。

ヒル探しに関してですが、私はヒルがどこかにまだいて、車に持ち込んでしまわないために探してくれているのだと思っていました。 もちろんそれもあるそうですが、血を吸ったヒルは産卵するので、増やさないために駆除しなければならないと教えてくださいました。 駆除には塩スプレーが有効であることも教えていただきました。

ヒルに気分を害されましたが、その対価として、ヒルについて学ぶことができました。 そして、次回からは忌避剤を必ず使おうと思います。

その後は柔らかいお湯の温泉に入り、チームリーダーおすすめのお店で美味しいおうどんをいただきました。 大満足の1日でした。

末筆になりましたが、リーダーの皆さま、ありがとうございました
たくさん学び、良い経験をさせていただきました。
今後ともご指導をお願いいたします。
また、一緒に歩いてくださったBチームの皆さまもありがとうございました。
次回の山行もがんばりましょう。

(KMR記)