山行期間 | 2017年11月24日夜~26日 |
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メンバー | SGY, NGS, KNS, YMG, YSZ, HJS, KWI, NGC, TRD |
山行地域 | 中央アルプス |
山行スタイル | プレ冬山 |
プレ冬山山行として、木曽駒ヶ岳へ行ってきました。
もとは別山へ行く予定でしたが、白山周辺は積雪により車両通行規制がかかっていると判明し、木曽駒ヶ岳へと変更になりました。
今回は上松Aコースにて、8合目をベースキャンプとし、木曽駒ヶ岳を目指す計画でした。
道の駅で仮眠をとり、8時前に駐車場を出発。
0.5合目ごとに立つ標識を目印にして登っていきます。久しぶりに身につけた冬山装備でしたが、重ね着やザックの重さで身動きが取りにくく、やはり冬山は体力がより必要であることを感じました。
6合目で休憩中、下ってきた先行の日帰りパーティーと出会い、「7合目半手前で折り返してきました。今日中に8合目まで行くならかなり頑張らないといけないですね」と声をかけていただきました。
この時点ですでに14時をまわっており、またそれまではこの先行パーティーのトレースを目印に登ってきたため、その先トレースがなくなると、更に時間がかかりそう・・・と不安になりました。
どんどん雪が深くなるためツボ足になることも多く、キックステップを意識して登るようにしました。
7合目半手前にて16時近くになったため、テン場となりそうな場所を探し、山道の側にテントを張りました。
雪山で、またテン場でない場所へのテント設営は初めてでしたが、整地やペグの埋め込み等に時間がかかり、予想以上に大変でした。
日は落ちかけると早く、テント設営後は真っ暗になり、寒さも厳しくなりました。
テントに入り、雪袋に詰めておいた雪を使って夕食、朝食用の水を約5~6L作りました。
雪が溶けるまでは案外時間がかかるため、水作りにも予想以上の時間を要しました。その後、夕食でお腹をいっぱいにして就寝。
翌日は4時に起床し、ワカンを装着して6時過ぎに出発。ワカンを着けると足の沈みがずいぶん軽減され、昨日より歩きやすくなりました。
途中、先行パーティーのトレースがなくなりラッセルが必要となってからは、進むスピードが随分と落ちました。その後、後から来たパーティーとラッセルを交代しながら進みました。
森林限界を超えてからは更に雪が深くなり、こんなに深い雪の中を歩くことは初めてだったので、一歩一歩が精一杯でした。
私は最後の15分ほど先頭ラッセルをさせてもらいました。
先頭ラッセルは体力的にはとても大変でしたが、誰も踏んでいない新雪にトレースをつけていくことは、なんとも気持ちが良く最高の気分でした!また天気が良かったため、周りの景色や、風に舞ってキラキラしていた雪がとても綺麗でした。
ただ、積雪のある稜線上のコースの取り方が難しく、踏み抜いて滑落してしまうのではないかという怖さがありました。
今回は膝までのラッセルでしたが、これが胸まである場合は、また一段と難しいのではないかと思いました。
帰りの時間を考えて8合目半手前にて引き返し、15時頃駐車場へ到着しました。
今回は、冬山での歩きや装備の使い方、テント泊、ラッセルと様々な経験ができ、プレ冬山としてとても充実した山行でした。
課題もたくさんありますが、これからの冬山山行がとても楽しみです。
リーダーをはじめ、Mチームの方々には大変お世話になりました。
ありがとうございました。
<行動記録>
11/25 砂防公園7:20~敬神の滝小屋8:00~3合目9:00~4合目9:45~金懸小屋11:15~5合目12:45~6合目13:30~7合目15:05~テント設営16:30
11/26 テント場6:20~8合目8:00~2680mのピーク(木曽前岳手前)9:05~テント場10:35~金懸小屋13:40~敬神の滝小屋15:45~砂防公園16:10
(HJS記)