山行期間 | 2017年10月27日(金)夜~28日(土) |
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山行地域 | 御在所岳 藤内壁 |
山行スタイル | アルパインクライミング基礎訓練 |
今回は第4ステージの最終山行として、2日間御在所にてクライミングの予定でした。
前日21時に三国ヶ丘駅に集合。台風22号の影響で天気予報は最悪でしたが、リーダーより、Bチームで駐車場の場所を指定すること&藤内小屋のテント場まで先導すること&翌日に前尾根の取り付きまで先導することを目的として御在所へ向かいますと説明がありました。
急いでBチームのみんなで地図を準備して、ネットを駆使して情報収集。
先日の被害の大きかった台風21号の影響で、予定していたルート中の渡渉が困難かもしれないという情報を得たため、Bチームのみんなで再度話し合い、ルートの変更を決定しました。
駐車場へ向かう途中、国道の通行止め区域が事前に得ていた情報より広くなっており、急遽迂回して目的の駐車場へ…
深夜1時頃より、ヘッドランプの灯りを頼りにテント場まで歩きました。夜間の登山は初めてでしたが、日中より格段にルートがわかりにくく、目の前に踏みあとがあるにも関わらず、左右へルートを探してしまうことも多々ありました。
時折リーダーの助けを借りながら、2時頃テント場へ到着し2時30分就寝。
翌朝、クライミング時は行動中の食事が不十分になりがちだということでいつもより多めの朝食をとり、7時過ぎに雨の中前尾根のとりつきに向けて出発。
地図や看板を頼りに前尾根付近までくるも、取り付きの具体的な地図はないため、トポ図の写真と岩を照らし合わせながらとりつきを探しました。
何度も間違いながら、8時過ぎになんとか前尾根のとりつきを発見。
雨で岩は濡れていましたが、せっかくだからとP7に1ピッチトップロープを張っていただいて、1本クライミング。
今回岩は登れないと思っていたため、とてもうれしく、楽しかったです。
10時頃、テント場へ向けて歩き始めました。
その後テントを撤収して、12時過ぎには駐車場に到着。
その後温泉へ入り、三重名物トンテキを食べて予定より一日早く帰りました。そのため、翌日はグラビティーでのトレーニングを組んでいただきました。
今回御在所登攀はできませんでしたが、その分他で学ぶことが多くありました。
山に行くまで、また行ってからを想定した情報収集の大切さを知り、いかに自分がいつもMチームの方に頼っているかを痛感しました。
各地で先週の台風の影響を受けており、予定通りにいかない状況でもあったため、普段リーダーから注意されていることを身をもって経験でき、とても良い機会となりました。そして、取り付きを正確に見つける難しさを知りました・・・。
悪天候の中、リーダーをはじめMチームの方々にたくさんのご協力をいただき、ありがとうございました。
御在所はいつかリベンジします!!
(HZS記)
リーダー後記
今回の天気はかなり悪く、先日の台風の影響で地盤が緩み山崩れや土石流の可能性も考えられ、直前まで判断を迷いました。
しかし、なんとか行けるだろうと判断して、今回は岩登りではなく、取り付きを見つける難しさやとれだけ調べたらスムーズに取り付きに行けるかなどを体験してもらいました。
今まではリーダー陣についてくることが多かったBチームのメンバーですが、今回はすべてを任して取り組んでもらいました。
入山直前までメンバーで悩んでいる姿を見て、今回の山行をやってよかったと思いました。みなさん真剣にルートを調べて、「あそこは通れないから、違う道?」「登山道は崩れているかも・・・」などいろいろな想定をしながら相談している姿が印象的でした。
無事幕営地まで着いた時はみなさん慣れない夜間歩行で疲れていましたが、夜間の歩行も経験出来てよかったと思います。
二日目の前尾根についても、メンバーで悩みながら岩を見上げている姿が良かったです!今回のトポ図には写真がついていましたが、ほとんどの岩場は概念図や簡単な略図等で取り付きを探すことになりますので、今回より数段難しいことを覚えておいてください。リーダー陣も新鮮な気持ちで指導出来て良い経験になりました。
今回は御在所はほぼ触れませんでしたが、また近いうちにリベンジしてください。
御在所は本当に良いクライミング道場だと思います。