山行期間 | 2017年9月23日(土)夜~24日(日) |
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山行地域 | 関西 百丈岩 |
山行スタイル | ロープワークトレーニング |
9月24日、暑いぐらいの晴天。
Bチームでのクライミングは5回目になります。
取り付き前にテントを張って前泊して、翌日早朝より行動開始です。
Mチームの先輩方が来られるまで、Bチームのメンバーで3人組を作り、そのメンバーだけでトップとビレイをするようにとの指示がありました。
(トップの動作をすべて行うのはみんなが初めてでした。今回は安全の為リーダーがフィックスを張りそのフィックスにプルージックを通しながら登ってもらいました)
私はトップに行く役割に当たったので登りましたが、自分が落ちないか、落ちた時に止めてもらえるかとても怖かったです。
トップに登る人、先輩方は今までこんな思いをされてきたのかと実感しました。
セカンドのビレイでは、二人の引き上げるクライマーの登るスピードが異なるため、おもったように引き上げることができず大変でした。
9時頃、先輩方と合流して、MチームとBチームでアンザイレンして各パーティーでクライミングへ向かいました。
私はSKDさんと一緒に先ほ登った尾根を上がり、切り立つロウソク岩へと向かいました。
ビレイではロープがからまりスムーズに出せずSKDさんには怖い思いをさせてしまい、大変申し訳なかったです。
ロウソク岩は2ピッチの登攀だったのですが、とてつもなく遠く、その高度感から足がすくみ、とにかくがむしゃらに登るしかありませんでした。
やっとの思いで登ったロウソク岩から見た景色は、ここに立ったものしか見ることのできない景色だということもあり、いい思い出となりました。
その後13時頃まで休憩して東陵に移動。
東陵では、私がトップを全部登るように言われたので、また恐怖感との闘いでした。
でも登り切った後は、本当に登れてよかったという思いと、ビレイしてくださったSKDさんへの感謝しかありませんでした。
その後下山して、自己脱出の訓練をしました。
自己脱出はうる覚えになっていたので、また繰り返し練習していきたいと思います。
リーダー兼一緒に登ってくださったSKDさん、忙しい中付き合ってくださったMチームの先輩方、この日の為にきていただいたOBのNさん、本当にありがとうございました。
この経験は今後のクライミングでも活かしていけますよう、再度確認・練習を繰り返していこうと思います。
(NGC記)
リーダー後記
今回のトレーニングは基本中の基本を丁寧に行いました。
アルパインクライミングは残置の支点を使用しなければいけない場面も多くありますので、その恐怖感とランナウトの恐怖を実感していただけたと思います。
フリークライミングでは、ハンガーボルトが設置されているルートも多く、フォールには耐えられるボルトが使用されていますが、アルパインクライミングでは、残置支点の抜ける恐怖と自分の設置したカムやナッツの設置技術などがすごく大切になってきます。今自分の場所から登ったら支点は取れるのか?支点が取れなくても登っていける自信があるのか?等、自分自身との闘いがあります。ビレイをする人を信用できなければその一歩がでません。
今後たくさんのトレーニングをして一歩一歩技術を高めていつか本チャンと呼ばれるルートに行けるように頑張ってください。
自分の力量のギリギリを攻める場面も今後出てくると思いますが、自分の力量を超えてしまったときに基本や経験が多くなければ即事故につながりますので、みなさん基本を元にトレーニングに励んでください。
PS…
百丈岩の下部壁の右側ハングに営業中のスズメバチの巣が確認されました。今後登攀を行う際には、スズメバチ等の巣にもお気をつけください。