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氷ノ山 ~山スキー~3月 08, 2016

山行期間 2016年1月22日(金)夜~23(土)
メンバー SGY, ABE, KDA, DTE
山行地域 兵庫県の山
山行スタイル 山スキー


75期Bチームのメニューもいよいよ大詰め、今回はついに期待と不安でいっぱいの山スキーです。
同期の中で山スキー道具をそろえたのは、なんと一番スキーが下手そうな私一人だけ。
素人が最新のテックビンディングを手にしてみても、靴を板に付けるところからてこずる始末でした。

「なんとかなる」というSGYリーダーの言葉を支えに、金曜日夜に大阪を出発。
氷ノ山国際スキー場周辺の道の駅で仮眠、6時起床。週末の西日本はなんと40年ぶり?!の大荒れの天気予報です。
日曜日の方が悪天のリスクが高いとの判断から、ハチ北でのゲレンデ練習をカットして、土曜日のうちに山スキー決行となり、リフトが動く8時に合わせて行動開始しました。

駐車場からゲレンデまではリフトで上がるので、リフトの最終便17時がゲレンデ下までの下山リミットとなります。
リフトに乗って、ゲレンデ中腹で登山届を提出。ここから東尾根の登山道を目指し、シールを装着、ビンディングを歩行モードに設定。
いざ出発!と思ったら、私のビンディングのストッパーが下がったまま、自分の板なのに、上げ方が分かりません・・・。
ストッパーを上げるのに四苦八苦しているうちに時間が過ぎ、時計を見ると9時20分。早速出遅れてしまいました。

気を取り直して東尾根登山口を出発。
人生初のシール歩行。すごい!登れる!と浮かれていると、早速バランスを崩して転倒。
ザックを背負って深雪の中でこけると、メンバーを待たせてしまう上に、立ち上がるのにすごい体力を消耗します。
リーダーに散々言われていたこと。
「とにかくこけないこと。あとはボーゲンとキックターン、横滑りと斜滑降ができればなんとかなる」とにかくこけないように・・・。

先行パーティがいると聞いていましたが、東尾根登山道にはトレースが無く、別のルートを登っている様子。
山スキーをするには積雪が少ない上に、登りにくいルートですね、とリーダー。

登山道が折り返すところや、急登箇所はシールをつけていてもふんばりがきかず、板がずり落ちてしまいます。
ついついエッジをきかせようとしてしまいますが、アイゼン歩行と同じで、基本は雪面に垂直に力を入れてシールで止めます。
積もったばかりのさらさらの新雪は、スキーを履いていなければ膝くらいのラッセルです。
「スキーはラッセルの手段である」というリーダーの言葉を思い出しながら登っていきます。

11時15分東尾根避難小屋到着。下山開始リミットは13時。
尾根伝いに登りたいところですが、雪が足りず岩が出てくるので、登山道らしきトラバースルートが多くなります。
直登できないところが多く、板の前後が雪に埋まりながら横歩きでのろのろと登っていると時間がかかるので、スキーを外して歩く場面も・・・。
そんなこんなで13時のリミットとなり、下山開始です。

狭く曲がりくねったルートでシールを外す自信がなく、結局シールを付けたまま滑り始めます。
「こわいと思ったらこけてください」とリーダー。
早速転倒。ザックも板も外してやっと立ち上がって、ザックの中身を他のメンバーにお願いして下山。
予報通りどんどん風と雪が強まってきます。急斜面ではボーゲンもできず、シールをつけたままでは横滑りもできません。
下山リミットを考えるともたもたしていられないので、ほどなく板を外して歩くことに・・・。悔しいですが、山スキーの道は一日にしてならず。
スキー板の幅が広く片手で持てず、板をザックに固定して、ABEリーダーのスキーのトレースに沿って、とぼとぼずぼずぼと新雪にはまりながら下山していきます。

急斜面がなくなってきた終盤で、やっとスキーをつけて山スキーらしい下山スタイルに。
しかしこの時点ですでに足がパンパン。狭いトラバースでは足に力が入らず、這い降りるようにして、無事15時に東尾根登山口に到着しました。
「最初はこんなもんです」とリーダー。
ゲレンデを滑り降りながら、ゲレンデってこんなに広くて障害物がなかったのか、と思いました。

6時間の行程で、トータル1時間はメンバーを待たせてしまっただろうという散々な内容でしたが、山スキーは本当に楽しくて、雪山の面白さが凝縮されていると感じました。
こんな私でも、やってみましょうと言ってくれたSGYリーダー、同行していただいたABEリーダー、KDAさん、練習に付き合ってもらった同期のUZUさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。

スキーをはいてぐんぐん登って、すいすい降りてくる日を目指してがんばります。
(DTE記)

<行動記録>
氷ノ山国際駐車場8:00~東尾根登山口9:20~避難小屋11:15~東尾根の途中13:00~避難小屋14:05~東尾根登山口15:00~氷ノ山国際駐車場15:40