山行期間 | 2016年1月8日(金)夜~1月11日(月) |
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メンバー | KTYF, ABE, NGS, KNS, ITN, KWI, UZU, SKM, DTE, KRA |
山行地域 | 南アルプス |
山行スタイル | 雪山 |
1月9日(土)
年末年始の仙丈ヶ岳に続き、天気は上々です。夜叉神峠を目指し出発。積雪はなし、どころか、春の陽気。出発早々汗をかいて、服装調整タイム。服装調整なしで最初の1時間歩けるようにしましょう。
夜叉神峠、目の前にどどーんと北岳。北岳には雪があるようですが、われわれの歩くルートにはいまだ雪は見えません。
杖立峠、日陰には雪が凍結しているところもありますが、ほとんど無雪期の様相。アイゼンの装着不要。
苺平、さすがにこのあたりまでくると少し雪があり、テント場まで少し下るので、念のためアイゼン装着。
家で調節したはずのセミワンタッチアイゼン、うまくはまらずに手間取っているうちに、汗をかいた体が冷えてしまい、寒さを感じながら本日の幕営地、13時15分に南御室小屋に到着。
なるべく平らな雪面を選んで、テントを張るための整地を開始。スコップと靴底で雪をならします。その前に、防寒着を着るべきでした。
竹ペグを埋めるのに四苦八苦するころには、体が冷え切って震えてきてしまいました。
外張りのスカートを雪で埋めて、やっとの思いでテント設営完了、ワカン装着練習はパスして一人、テントで待機することに。服装調節で反省点が多い一日でした。
テントに戻ったメンバーと一緒にお茶を沸かして、夕食の準備をするうちに体調も戻り、隣のテントで書いてくれた天気図を確認。
冬型だけど等圧線は混んでいないので大丈夫でしょう、ということで明日のアタックに備えテルモス、朝食の準備を済ませて、早めの18時就寝。
1月10日(日)
4時起床。5時半出発の予定でしたが、風が強そうなので30分遅らせ、6時出発。まずは薬師岳を目指します。
樹林帯では凍結がたまにありますが、積雪はゼロ。森林限界を超えて少し風が吹いているものの、アイゼン無しで順調に薬師岳小屋を通過し、観音峰に到着。
西に北岳、間ノ岳、塩見岳、前方には八ヶ岳、振り返れば富士山が見渡せる快晴快適稜線歩きです。それにしても雪がない・・・。
お地蔵さんの並ぶ地蔵岳赤抜沢の頭に到着。目の前にそびえるオベリスクはお預けです。記念撮影をして、来た道を下山開始。
3つの山を越えるアップダウンの登り返しは、意外とこたえます。
一部トラバースのところを直登してしまい、少しの間、後ろを歩くメンバーとはぐれてしまいました。
悪天時だったら大変なことになるので注意。13時10分、無事南御室小屋テント場まで下山。
(DTE記)
1月11日(月)
早朝起床、食事、撤収。この一年間でかなりの回数を繰り返してきたおかげで皆かなり手早く行う。
気温が低いせいで張り綱が凍っていたりと少し手間取るところもあるが、手慣れたもんである。
鳳凰三山も最終日。まずは辻山目指して一列になって、ヘッドライト・アイゼンを付けて最後の行進。小一時間で辻山山頂に到着するが日の出までまだ30分ほどある様子。
ここで下山希望組と日の出拝み組で意見が分かれるが、多数決で昨日に引き続き日の出を拝むことに。しかし朝はまだ気温が低いため、皆で外張りを被りプチビバーク体験をする。
薬師岳でも行ったが、人数がいると本当に温かく感じる。時計をにらめつけながらひたすら日の出を待ちわる。
!!!日の出
空がだんだん明るくなってきてまるでパタゴニアのステッカーのような独特のグラデーションがかかってきた。
富士山より少し離れたところからの日の出になったが綺麗である。太陽が上がるにつれて我々の背面では北岳がオレンジ色に染まってくる。
しばし太陽のすごさを味わった後はいよいよ下山である。
夏山としてのグレードはあまり高くないのだろうか、我々の登山レベル的なものが上がったのか、リーダー陣の指導のおかげか??などと思ったり思わなかったりしているうちにあっという間に登山口に到着する。
駐車場は晴天。春である。
そして75期Bチームの冬合宿もついに終了である。
■一年を振り返って、
Bチームとしてたくさんの山に出かけ、たくさんのことを学び教えていただきました。
一人山行では体験できなかったことも多くあり、とても忙しく楽しい年になりました。
75期は天気にはあまり恵まれなく、山行は雨が多く冬山では雪がなく温かい。8割方は雨に当ったチームでした。
雨男(雨女)は誰か?まだ特定できていないが、こんなに毎週のようにカッパを着たのは人生で初めての経験で、かなり精神的には鍛えられたように感じます。
そのおかげかいつかまた今度は晴れた日に来ようと感じることができ、また自然と遊ぶことの難しさを実感し、その対処についてもかなり学べたと思います。
3月からはMチームの一員として活動していきますが、Bチームとして活動して得た知識や人との出会いがこれから自然で遊ぶためや生活に生かし、生かされ、そして向上していくベースになっていくものの一つになっていくと思います。
リーダーの皆さま及び応援に来ていただいたMチームの皆さま本当にありがとうございました。
(UZU記)
<行動記録>
1/9 夜叉神峠登山口7:30~夜叉神峠8:35~杖立峠10:15~苺平12:15~南御室小屋13:15
1/10 南御室小屋6:00~観音峰8:05~地蔵岳赤抜沢の頭9:40~南御室小屋13:10
1/11 南御室小屋5:30~辻山6:20~夜叉神峠登山口10:15