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秋山第2弾 栂池平〜白馬岳縦走10月 06, 2014

山行期間 2014年9月26日(夜)から28日
メンバー SGY、OSM、KWI、IZT、UET、MKM、MSD、KTH、YMG、MTM
山行地域 北アルプス
山行スタイル 縦走

 いつもの様に定時ダッシュで帰宅、支度をすませて出発です。

 多賀で三国ヶ丘組と合流して、トイレ休憩をはさみながら本日の仮眠場所道の駅松川に到着。早速テント設営し就寝しましたが、人感センサーの音楽とライトが睡眠の邪魔をしてくれます。ボンヤリしたままテントを撤収し、栂池高原へ向かう車内で朝ゴハンをいただき、ゴンドラ乗り場へ。一気に高度を稼ぐ遊園地のアトラクション的ゴンドラに目が覚めてきました。霧の中を進むゴンドラとロープウェイを降りたらビジターセンターまで観光気分で歩きます。ビジターセンター横の登山口には「白馬岳まで7時間半」との記載。頑張るぞー!

   

 樹林帯をひたすら登っていたら、だんだんと晴れてきてこれからの展望に期待が高まります。少し開けたところで景色が見える度にはしゃぎながら天狗原に到着。ここも紅葉真っ盛りでみんな写真撮影に大忙しです。今から登る白馬乗鞍岳への道は紅葉の中。ゴロゴロの歩きにくい岩と苦手な登りも何のその。紅葉に励まされながら登り続けて、ふと後ろを振り返るとまた絶景。歩いては振り返って写真をパシャ。前方を見上げては写真をパシャリ。紅いの黄色いのオレンジの。綺麗だなぁ。暢気に登っていたら、ほんの少し雪渓が残っていたので、登り方を教わり慎重に登りました。

   

   

 そうこうしているうちに白馬乗鞍岳登頂。集合写真と小休憩をとって白馬大池に向けて出発です。この頃から雲がふえてきたので、風が吹くとかなり肌寒くなってきました。相変わらずのゴロゴロ道を進んで辿り着いた白馬大池は曇り空で残念。青空を映した白馬大池が見たかったなぁ。と心の中で呟いていたら、少しだけ雲が切れて明るい白馬大池を見ることができました。山荘の近くにはチングルマの紅葉と綿毛も。

   

   

 ここから雷鳥坂を登ります。ガスっていたのは残念でしたが、私は別の楽しみを期待していました。ライチョウです!まだテレビや写真でしか見たことがなくって。雷鳥坂でガスってるから見れるはず。とワクワクしながら登っていると前方から「ライチョウがいる」との声が。キョロキョロと指示された方を見ると・・・いました!人生初の生ライチョウですー♪めっちゃ可愛いです。感動さめやらぬ中、また「ライチョウがいる」との声。さすが雷鳥坂ですね!もう少し近くで見れたらもっと嬉しかったけど、欲張りすぎだなと自戒。にこにこ顔で進み時折晴れるガスにワクワクするのですが、なかなか晴れないものですね。

   

   

 船越ノ頭からの後立山連峰の展望を楽しむことは出来ませんでした>_<。小蓮華山登頂も、もちろんガスでなーんにも見えず。集合写真だけ撮ってすぐに出発。小蓮華山から三国境までは白い世界。黙々と歩いて馬ノ背に到着すると念願叶ってガスが晴れました!ガスが晴れると気分も晴れて、白馬岳まで登りきることが出来ました。飛行機雲だーと見ていると、OSMさんから飛行機雲についての講義が。今日は飛行機雲がすぐに消えているから雨の心配はないと。ふむふむ。飛行機雲が判断の材料になるんだなぁ。覚えとこっと。360度の展望を楽しんでいるとまん丸の虹を発見!MTMさんにブロッケン現象というんだと教えてもらいました。ひとしきり絶景を愉しんだ後はテント場へ向けて下ります。

   

   

 あれだけ写真タイムを取ったわりには早くついたなぁと思っていたのですが、テント場には既にたくさんのテントが。何とか2張り分を確保して設営。水を汲んできて、後はまったりティータイム。そして明日はご来光を見に行けることに!

 落ち着いてきたところで夕食の準備に取り掛かります。本日のメニューは一人当たり100g以上の豚肉で作る生姜焼き。めちゃ豪華です。共同装備の鍋でお肉を焼こうとしたので、鍋底にコゲをいっぱい作ってしまいました。時間は掛かったけれど美味しくできて満腹。玉ねぎを切ってくれたMSDさんが一番辛かったと思いますが、みんな涙目になりながら調理したのが楽しかったです。隣のテントの人たちに後で聞くと蒸し焼き?っぽくして上手くできたみたいでした。お腹もいっぱいになって後は寝るだけ。思っていた程寒くなく3シーズン用シュラフでヌクヌク就寝。途中で見上げた夜空は満天の星でした★

 起床して嗜好品をとってからご来光を拝みに。白馬岳まで見に行くメンバーもいたけれど、私はそこまでのガッツがないので近場から。頂上山荘の近くで見るつもりだったのが、遮られて見えないので白馬山荘まで登りましたが、寝起きで登るつもりがなかった時の登りは辛かったです。空は明るくなっていましたが、まだ陽は出ておらずギリギリ間に合いました。まだ少し時間があったのでKWIさんと写真を撮りあいっこ。陽が昇り始めるとあちらこちらで感嘆の声が。おぉぉ!と眺めていましたが、写真を撮らねばと急いでシャッターを切ります。暫く夢中で撮っていると手がかじかんできました。手袋忘れたぁT_T。

   

 ご来光を満喫した後はテントに戻って朝ゴハン。スープパスタが冷えた体を温めてくれます。こんなにゆったりとした朝を過ごせるなんて♪と話していると、リーダー陣からわざわざご来光を見に行くことなんてないと聞いて、この幸運に感謝。

 テントを撤収し、いよいよ下山。ゆっくり気をつけて降りているつもりが、滑って尻餅をつくこと数回。雪渓の近くでは、ペンキマークを見落として後続の人に教えてもらう始末。うーん。先頭は難しいです。大雪渓の手前で少し休憩していた時に機内モードをoffにしたら家族や友人から、「御嶽山が噴火したけど大丈夫?」のメッセージが。昨夜、少しだけ聞いた話だとそんなに大きな災害でないと思っていた私は、みんな大袈裟だなーと感じていました。下界でニュースを読むと全然大袈裟じゃないくらい大災害だったんですね・・・まだそんなことは知らず、これから下る大雪渓にドキドキ。軽アイゼンを装着して大雪渓に一歩を踏み出します。SGYさんからフラットフィッティングでとのアドバイスをいただくものの…怖っ!手も足も動きがロボットみたいにぎこちなく進み、短い雪渓歩きは無事完了。アイゼンを外してまた下りますが、初めての雪渓の下りでヘンに力が入っていたのか、ドッと疲れが。ザレた道をズズズッと滑べりながら下り、白馬尻小屋到着。ここのお水は冷たくて美味しかったです。少し元気を取り戻して出発。林道歩きを経て無事猿倉到着です。休む間も無くSGYさん、OSMさん、UETさんがタクシーに乗車し車の回収に。いつもありがとうございますm(_ _)m。

    

   

 好天に恵まれ、紅葉鮮やかで撮影タイムもたくさんあり、美味しいゴハンを食べて、ご来光を拝んで、下山後は温泉に信州蕎麦。どこかのツアーに参加したかのような観光気分いっぱいの山行で、とても楽しかったです^_^。

 これから冬山に向けて、アイゼンワークと担荷を頑張りたいと思います。

(KTH記)

<行動記録>

9/27(土)栂池平8:00→天狗原9:30→白馬乗鞍岳10:40→白馬大池11:30→小蓮華山13:25→三国境14:00→白馬岳15:00→白馬頂上宿舎テント場15:30

9/28(日)白馬頂上宿舎テント場7:25→大雪渓→白馬尻山荘10:40→猿倉11:50