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南アルプス 聖岳7月 31, 2014

山行期間 2014年7月19日(夜)から21日
メンバー OSM、TKH、KTH
山行地域 南アルプス
山行スタイル ピークハント

 日程が合わず、参加できないかと思っていた南アルプスですが、聖岳往復に参加できることになりました。今回はリーダーお二人を独占。すごい贅沢です!

 往路では「眠れるようなら眠っておいて。」とのお言葉に甘えスヤスヤzzZ。その間にもOSMさんとTKHさんが交代で運転をして下さったお蔭で2時過ぎには予定地に到着。ササッとテントを設営し5時まで仮眠。

 起床後すぐに出発です。

 ガタガタの林道をOSMさんが運転し、便ヶ島を目指しました。易老渡に近づくと駐車場に入りきらない車が止まっています。便ヶ島もいっぱいかなぁと車内で話していると、私達の前を行く車が男性グループに話しかけられているので、OSMさんが話しを聞きに行くと、便ヶ島は満車なのでこの辺りで止めれる場所を探すしかないとのこと。バックで来た道を戻り、駐車スペースを確保するのに30分程格闘しました。荷分けをし、気を取り直して出発!

 歩いて便ヶ島へ到着しましたが、駐車場はガラガラです。あんなに苦労して易老渡に駐車スペースを確保したのに>_<。ショックを受けつつもトイレ休憩後、登山口に足を踏み入れます。《遊歩道》と書かれた立て札がありますが、ところどころ崩落していて足を置くとザラザラと小石が崩れおち怖いです。あまり下を見ない様にして《遊歩道》を抜けると渡渉ポイントがあるのですが、前日の雨で水嵩が増していたので、人力ロープウェイを使うことにしました。前後の登山者と協力し合い渡りましたが、協力者がいないとかなりの重労働だと思いました。

  

 ここから苦手な急登の始まりですが、春合宿で皆について行けなかった記憶が蘇ります。私の不安を感じ取られたのか、OSMさんが「自分のペースで。ゆっくりでいいよ。」と。またまたお言葉に甘え、牛歩で進みます。相変わらず呼吸は荒く、汗は滝の様に流れおちますが、自分のペースなので1時間ごとの小休憩まで登り続けることができました。“無理をしてついて行くと無理がきかなくなった時に動けなくなり、大幅に遅れてしまうんだなぁ。ゆっくりでも歩みを止めずにいる方が結局は遅れは少なくて済むのかも?”そんな事をぼんやり思ながら歩を進めます。水分を含んだ木々の鮮やかな緑、小さいお花にキノコ、初めて見るギンリョウソウに励まされ、聖平小屋に到着。

   

 テント場の手続きをOSMさんがしていると小屋のお兄さんがフルーツポンチどーぞと。聖平小屋の名物フルーツポンチ。とっても美味しかったです♪テントの設営を済ませ、外で嗜好品をいただきながら縦走組を待っていましたが、肌寒くなってきたのでテントの中で待つことに。その後すぐに雨が降り出しましたが1時間程で止んだので、外を確認。小屋の前に縦走組が!会えた嬉しさから大きく手を振ります。予定通りに合流できてホッとしました。

 16時から OSMさんはラジオを聴きながら天気図作成。その後、天気図の説明を受けますが難しいです。当たり前ですが、一度説明を受けたくらいでは全く頭に入りません。読図と同様、自ら学習し実践していかなければ身につかないのでしょう。体力作りと並行して頑張りたいと思いました。

 程よくお腹も減ったので夕食準備に取りかかります。メインはマッシュルームのアヒージョ(オイル煮)ですが、OSMさんもTKHさんも食べた事がないと・・・よく分からないものにGOサインを出して下さったお二人には頭が下がります。お口に合うかどうか心配でしたが、美味しいとのお言葉をいただき一安心。楽しい話に温かいゴハンと飲み物。幸せなひと時過ごしました。

  

 翌朝3時 起床後すぐにお湯を沸かそうとしますが、酸素が足りないのか火がつきません。テント内を換気してやっと火がついたので、寝ぼけ眼で朝食を作ります。やっぱり朝は汁気の多いものが食べ易いです。身の回りを整えてテントを撤収。リーダーお二人の行動が素早いこと。

 4時半行動開始です。昨日とは打って変わって大人数のパーティに。小屋からお花畑を通って薊畑へ。

 ここで不要な荷物をデポして頂上を目指します。ぅぅ。やっぱり登りは苦手です。しんどい。昨日と同じ様に無理せず、ゆっくりと自分のペースで登ります。そうすると少し距離は空くものの、大きく遅れずについて行くことが出来ました。

 

 小聖岳で小休憩を取ってから聖岳山頂目指して進みます。ずっと登りで苦しいですが、何とか3013m聖岳登頂です!バンザーイ!時折ガスが晴れて雄大な景色が現れるので、写真を撮ったり、景色を楽しんだり♪

   

   

 行動食をとり元気が出たら、後はひたすら下りです。縦走組は沢山のアップダウンを越えてきたので、膝や足を痛めている人もいて大変そうでしたが、無事下山。

 車に乗ってお待ちかねの温泉へ。汗臭い服を脱ぎ捨てシャワーを浴び、湯舟につかると疲れがとれます。下山後、温泉に入れることも楽しみの一つです♪さっぱりしてから帰路につきました。

 予定していた事前のトレーニングが雨で中止になり、春合宿から殆ど歩いていない状態での3000m越え・・・同行してくださるリーダー2人にご迷惑をお掛けするのではと気が気でなかったのですが、大きくご迷惑をお掛けする事なく、山行を終えることができて本当に良かったです。ほんの少しですが、自信がつきました。

 まだまだ弱い事には変わりがないので、慢心せず楽しく山行に参加しながら体力作りをしていこうと思っています。(KTH)

時間記録

7/20 6:40易老渡駐車場→7:15便ヶ島→8:20 1240m→9:25 1635m→10:25 1950m→11:25 2245m→12:10聖平小屋

7/21 4:30聖平小屋→5:50小聖岳→7:00聖岳→9:10薊畑→11:05 1680m→14:10易老渡駐車場