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屯鶴峯~大和葛城山11月 11, 2012

山行期間 2012年11月10日(土)夜~11日(日)
メンバー KWI, KNS, SGY, TGA, MYG, YSK, MYI, SKT, MTD, ITN, NNK
山行地域 金剛生駒
山行スタイル アイゼンワーク、担荷

出張帰りの金曜の夜、愛車を飛ばして上ノ太子駅でSGYリーダーと待ち合わせ、当日の幕営地点「屯鶴峯」へと到着した。
暗い夜道、階段を登っていると上の方からワイワイガヤガヤと聞こえてくる懐かしい声。
あぁ帰ってきたんだな、と久方ぶりの皆との出会いに感謝し、宴会の場へと潜り込んだ。
(実は六甲ぶりだからそれほど久しぶりでもない)

     

麦酒、チューハイ、日本酒、梅酒に赤白ワインと、みな思い思いの手土産を持参するものだから、
幕営地はさながら屯鶴峯の一夜限りの目抜き通りとなった。
都会の喧騒を抜け、忘れられた時間が闇夜に溶けた。Bチームきっての酒豪ITNさんはよく日本酒を持参する。
そして翌朝の荷物に持ち越したくないから空にしようと張り切る。そのうちパックが大きくならないか心配だ。
今回秀逸だったのは、NNKさん持参のホットワインであろう。
様々なスパイスと掛け合わせ煮込んだ赤ワイン、納山祭のドリンクメニューで決まりだろう。

   

さて、肝心の山行であるが、今回は屯鶴峯でのアイゼントレーニングと大和葛城山への歩荷である。
まずアイゼントレーニングであるが、練習の舞台屯鶴峯は面白い地形をしている。
砂が固まったような岩肌で、アイゼンで歩くと「ザクッ、ザクッ」と小気味良い音を立てた。
全ての歯を地面に対して垂直に押し当てて制動力を得るため、自然、下肢には負担がかかる。
冬山で長時間歩くことを考慮すれば、脚の筋力がものをいう。
その点で、後半に歩荷が組まれたのは理想的であったかもしれない。さすが熟練のリーダー陣、抜け目がない。
アイゼンを履いて2時間も歩いただろうか?最初はパラパラだった雨も本降りとなり、屯鶴峯を後に歩荷へと移った。

      

雨も小康状態となり、いくつかの登りを経てまず二上山へと到達した。
ここで各自石を積み込み、一路大和葛城山を目指したのである。
23kgの塊を背負い、眼前に立ちはだかる階段を幾度と乗り越え、疲労困憊の中、
最終目的地大和葛城山山頂につく頃には、午後4時半を回り、間も無く日暮れとなった。
頂上付近での突然の雨風に耐え抜き、最終ロープウェーへと転がり込んだ。
眼下に霞む夜景を見ながら、六甲で食べたカレーライスが無性に食べたくなった。

    

さて、歩荷なる山行は生まれて初めてであった。ザックは理不尽に重く、行程は野暮れ山暮れである。
ここで歩荷なるものについて少し考えてみた。まず重さである。
冬山を想定してとのことで積んだが一体何kg積めば良いのだろうか?
次に時間である。どれくらいのペースで歩くことが要求されているのか。
この二つ、個人としての限界を知るためにも有効だが、まずはBチームが今年目標とする冬季縦走に照らし合わせてみたら、
今回の山行はどうだっただろうか。
チームとして最大のパフォーマンスを発揮するにはどこでどんな判断が必要であっただろうか。
未熟な私にはわからないが、改めて仲間たちと議論を重ねてみたい。
(MTD記)