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伊吹山(かもしか山行)6月 24, 2012

山行期間 2012年6月23日(夜)~24日
メンバー SGY, KWI, SMD, MTD, ITN, YSK, TGA
山行地域 伊吹山
山行スタイル かもしか山行

今回の山行は伊吹山を夜間に登る「かもしか山行」である。夜間山行を「かもしか山行」と昔から言っているが、そもそもなんで「かもしか」なんだろうか?本物のニホンカモシカは昼行性の動物だよなぁ~などとツマラナイことを考えつつ、彦根市の上野登山口に到着。 

三ノ宮神社前のガラ空きの駐車場に車を止め、ヘッドライトを着けて出発。伊吹山には何回も登っているというITNさんが先頭である。私は2回目、17~18年振りの伊吹山だ。フクロウの鳴き声のする樹林の中を黙々と登る。黙々と登る。黙々黙々黙々黙々黙々…。「ここが1合目です」、ITNさんの声が闇と沈黙を突如として破った。「?合目まであるのですか?」との質問に「そりゃー10合目まででしょう」という返事のみで、再び黙々黙々。アーまだ残り9合か~、と思っていると視界が開け、草原に出る。

 

曇天で星はほとんど見えないが、長浜の夜景と琵琶湖が眼下に広がる。KWIさんから「真夜中なのに電気がいっぱいついとるな~~」とのコメント。もうすぐ夏です、みなさん節電に努めましょう。3合目で休憩を取って再出発。登るたびに夜景が広がり、「きれいやなー」のコメントも頻出するようになり、樹林の中とは打って変わった登行となる。

ITN谷さんの言われるように、3合目から先は傾斜があるものの距離は短く、すぐに5合目に到着。訪れるひともいない真夜中の5合目では自動販売機が煌々としており、少し場違いな感じがする。やっぱり節電しましょう。

そうこうするうちに伊吹山頂に到着。登山口から約3時間で到着。SGYさんも早いペースでの到着にご満悦の様子。登頂記念の写真を撮影してから駐車場へ向かう。一般民間人的発想なら頂上でご来迎を拝む ということになるのだろうが、夜間登山そのものが目的であるからして目的を達成したならば早々に就寝。

5時に起床し、美しい琵琶湖の景色と白山の遠景を眺めながら朝食を摂った後、頂上へ登り返す。山頂周辺のお花畑を見ながら、今回2度目の頂上へ到着。

   

KWIさんから頂上にある日本武尊像と羽曳野市との関連(白鳥伝説について)やアイスクリームとソフトクリームの相違について、などなど有難い解説を拝聴しつつ下山。下りも約3時間で登山口着。途中、地元の方々が登山道の整備に大勢繰り出してきていました。有難いことです。

 

 

温泉(姉川温泉:ここに来るだけでも価値あるなーとの声しきりでした)で身ぎれいになってから帰阪。自分の筋肉痛のピークは月曜日だったので、それほど身体が衰えているようでもなさそうだ?!などとひとりで満足できた山行でした。 
(TGA)

<行動記録>
  6/23 上野登山口23:10→3合目0:10→伊吹山頂1:55→ドライブウエイ駐車場2:15
  6/24 ドライブウエイ駐車場7:30→伊吹山頂8:10→上野登山口10:30  

<かもしか山行の由来>
「かもしか山行というは私が創案したといわれる山行で、夜ねむらないで歩くのがミソである。これは実のところ富士登山などにむかしからよく行われてきた登山様式であってとくに私が工夫したわけではないが、これを一般の山行に通用したのは確かに私である。それで私のペンネーム、加茂鹿之助を冠して、加茂鹿之助式夜行日帰り山行、略して「かもしか山行」または「かもしか行」というのだ」
『山と高原の旅』(中村謙著、朋文堂)(1937年)

「兎角誤解されるんですが、マラソン式に速く歩くというのではないので、要は、我我は時間も(金も)ないからニ日なり、三日なり要して行く處を(夜をこめて)一日で歩くということです」
『山と渓谷』1947年4月号(中村謙談)