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夏山山行 鹿島槍ヶ岳7月 16, 2012

山行期間 2012年7月14日(夜)~16日
メンバー SGY, KWI, ITN, TGA, MTD, YSK, MYI, NNK, KMR
山行地域 北アルプス
山行スタイル 縦走

数日前より梅雨前線が日本に停滞しており九州に大雨を降らせていました。この山行をとても楽しみにしていたので、準備をしながら何度も天気予報を確認。梅雨前線は動きそうになく、不安定な天候での大阪出発となりました。

翌朝、天気は小雨。昨夜到着時は真っ暗で何も確認できませんでしたが、扇沢の駅を雄大な山が囲んでいるのが見えます。

6時20分扇沢を出発。扇沢駅はすでに標高1433mあり、普段と違う環境でチームのペースについていけるか不安でしたが、体調不良もなく歩くことができました。

柏原新道の半分ほどで進行方向を仰ぐと遠くに種池山荘が見えます。種池山荘に着くまでにどんどん雨は強くなっていきました。体温調節をこまめにとリーダーからアドバイスがあり、雨具を着たり脱いだりしていましたが、種池山荘に着く頃には服が雨でどろどろになっていました。山荘の中に入っても寒く感じました。このまま雨が続いて気温が下がったら体温を維持できないかもしれないと不安になりながらも種池山荘を出発します。

 

爺ヶ岳の中峰(2669.8)を通り過ぎハイマツ帯の中を歩いていると、左手に白い立山連峰が見えてきました。雨もだんだん小雨になり冷乗越に着く頃にはガスも晴れてきました。冷乗越から赤い屋根の冷池山荘が見え、目的地が見えた安心感から少し景色を楽しむことができました。

 

冷池山荘のテント場で夕食の準備。本日の夕食はアルファ米のご飯と、マーボーと麩、サラダです。美味しい夕食でずいぶんと疲れが取れました。こんな眺めのいい場所で早く寝るのはもったいない気がしましたが、明日の準備をして日が沈む前に就寝。

翌朝3時に起床し朝食を済ませてテントを出ると、夜と朝の間の不思議な空間が広がっていました。空に見とれている間にどんどん東の空から明るい光が広がっていきます。4時20分テント場を出発。

 

歩きながら私は東の空に夢中で、もうすぐ御来光?もう御来光?と何度も足を止めてしまったので、ご来光のために一度小休憩をとっていただきました。東の空だけではなく立山連峰も朝日を浴びて美しいです。

 

 

布引山からは爺ヶ岳の稜線がきれいに見えました。
鹿島槍ヶ岳の南峰までは傾斜が急なところもありましたが、足元を見ると白や黄色のお花が朝の光を浴びて咲いており、お花の可愛い姿にとても癒されました。

 

鹿島槍ヶ岳南峰に立つと爺ヶ岳から立山連峰にかけて周りの山々がきれいに見えました。風が強くすぐにガスで見えなくなってしまいます。

北峰を目指して出発。岩場のどこが登山道か分からないようなところを進んで行きます。ガスが強くなっていましたが、北峰に着くとガスのむこうに五竜岳が見えました。

 

 

テント場まで戻りテントを撤収し赤岩尾根から大谷原に向かいます。
赤岩尾根は滑りやすい岩場ばかりで、時々ハシゴや鎖もある道でした。体力のない私は途中から足ががくがくしてきたのですが、メンバーに遅れないよう気をつけながら後を歩いて、やっと大谷原に着いたときはほっとしました。

この山行で自分の体と相談しながら登る大切さをあらためて感じました。水分摂取では、沢山水分を取ったつもりでしたが飲んだ量に比べてトイレに行くことが少なかったのでやはり、体のどこかで必要としていたのかと後で考えました。これから、もっと暑くなるので脱水症状にならないよう気をつけて登りたいです。
(NNK記)

<行動記録>
  7/15 扇沢6:20→柏原新道登山口6:35→種池山荘10:15→爺ヶ岳中峰11:45→冷乗越13:00→冷池山荘13:15
  7/16 冷池山荘4:20→鹿島槍ヶ岳南峰6:10→北峰7:05→南峰7:55→冷池山荘9:15~10:00→高千穂平11:00→大谷原登山口14:00