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救助技術研修会事前講習@百丈岩6月 17, 2012

山行期間 2012年6月16日夜~17日
メンバー SGY, KNS, KDA, MTD, MYG, SMD, KMR
山行地域 百丈岩
山行スタイル 岩登り

初夏の風に肌も汗ばむ頃、Bチームとしては4回目、私としては3回目のクライミング講習となった。当初は烏帽子岩が予定されていたところ、あいにくの雨となり百丈岩での講習となった。

神戸市北区に位置する道場駅という、いかにも言われがありそうな駅に集合し、今回のキャンプ地へ向かう。雨のなか力強くホタル舞う川沿いの細道を、ブロロロロと進み、目的の地、『キャンプ場手前』に到着。すでにタープを貼り宴会を繰り広げるヨーロッパチーム。物腰にはどこか遠い異国の地を連想させる、泉州山岳会屈指のベテランチームである。小雨舞う中、負けじと猛スピードでテントを貼り終え、始まるいつもの宴会。泉州山岳会での山行で飲まなかったことはあろうか。いやない。よい。

  

さて、クライミングに移ろう。今回は来月頭に予定されている遭難対策講習会の予習である。基本の結び方であるエイトノットに始まり、クローブヒッチ、ハーフクローブヒッチ(ムンター)、ダブルフィッシャーマン、プルージック、バッチマン、マリナーノット等々復習した。シチュエーションとしては、クレバスに落下した時、自力でザイルをよじ登る自己脱出、トップ墜落時におけるテンション解除、3分の1吊り上げシステム等、何れも非常時のものだ。普段と違って技術的要素が高く、自己脱出の理論は実に画期的なものだと感じた。

クライミングは特にそう思うが、熟練者から学ぶことで正しく美しくリズミカルに技術が磨ける。お酒ばっか飲んだくれるBチームの面倒を見てくださるリーダー陣には頭が下がる思いだ。

   

お酒といえばBチームでは梅酒が流行っている。梅酒といって思い出すのは、富山の実家、流しの下を開けると必ず入っているあれだ。一体どれほどの砂糖が使われているのか、水で何倍にも薄めないと飲めたものではなかったのを遠い記憶が覚えている。さて、この一般的な梅酒に使われるスクロースは体内で短時間に分解されエネルギーとなる。非常時に使えるか?と考えてみた。 人間の脳は、ブドウ糖だけがエネルギー源という。冷静な判断を下す時、糖分が足りなければかなり辛い。かといって酔っ払っても本末転倒なので、利尿作用を排除するためにもまず熱すればよい。しかし人間の体組成とはかなり異なるため、何れにしても真水が必要か?

と、いったところで脱線を戻して今回の山行を振り返ると、非常時における技術講習はもちろんのこと、ホタルの習性、やぶ蚊の恐ろしさ、枕の重要性、トイレの正しい開け方、MYGさん、SMDさんの心ときめく出会いの話、日曜は通行禁止になる武庫川東河川敷など今回も得るものが多く楽しい一日でした。
(MTD記)