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槇尾の岩場6月 03, 2012

山行期間 2012年6月2日夜~3日
メンバー SGY, KNS, YMU, KWI, KMT, EMR, KJW, ITN, TGA, MYG, YSK, MTD, KMR, SMD
山行地域 槙尾山
山行スタイル 岩登り

自分にとっては、槇尾山岩登り初め。ホームゲレンデと聞いていたので、どんなアグレッシブな岩盤しているんだろうとわくわくでした。が、初めてザイルを入れてしょってみたところ、その重みは石ころを積まれた比ではなく、家を出発する前から、「これをしょっては登れない・・・」と心砕けそうでした。「これが命の重みでしょうか」と思いながら、いつもの河内長野駅に集合です。

着くや否や、見知らぬ顔を発見!体験入隊のTGAさんでした。今日は贅沢にも3台の車を選びたい放題。レトロなKNS号を選択し、槇尾山の駐車場にあっという間に到着です。着くなり感動したのはトイレでした。これまで数々のバラエティー豊かなトイレを体験してきましたが、アワ式トイレは初めてで、一人で感動していました。そんな感動はさておき、みなさんこ慣れた手つきでテントを設営、恒例の宴会の開始です。

回を重ねるごとに増す、酒量と宴会時間。今回も、SGYさんの師匠であるKJWさんや、KMTさんなど、普段お会いできないリーダーの方々が参加してくださっていることもあって、話が尽きません。話に深みが増していくとともに、自分の睡魔も深みを増し、貴重なお話の数々をほとんど覚えていないので、ぜひ次回は明るい太陽の下で聞かせてください!

 

時計は午前0時を回り、「明日これで5時起きなんて鬼だ・・・」と心の叫びが聞こえたのか、リーダーから「明日は6時起きでいいですよ」との天の声。YSKさんと私の女性陣は戦線を離脱し、ようやく就寝です。テント内が暑かったのもあって、少し肌寒い東屋の下で、初めての露天寝をしました。高級羽毛のシュラフで体はポカポカ、顔は冷たい風があたって、まるで露天風呂のように気持ちよくて、朝まで爆睡出来ました。

今日の食当はSMDさん。14人分のホットサンドを、1枚1枚丁寧に焼き上げてくれました!
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【朝食メニュー】
・ホットサンド(ハム、チーズ、ポークビッツ、キュウリを各自創作)
・ゆで卵
・わかめスープ
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みんながどんどん朝食のクオリティのハードルをあげていくので、まだ食担をやっていない自分は、たまには山飯の厳しさをテーマにしようとか、今から色々言い訳を考えています。

心温まる朝食を済ませ、テントを片付けて、10時まで、救助技術訓練の開始です。自分とTGAさんはKJW部隊に配属です。まずはロープの色々な結び方(もう名前が思い出せない・・・)から。1つ覚えては1つ抜けていくの繰り返しです。それでも、根気よく教えてくれるリーダーの方々にはほんとに感謝です。体験入隊のTGAさんは、若いころやっていたがブランクがあるということでしたが、体が覚えているとはこのことなのでしょうか?「ささっ」と出来てしまうのにはビックリでした。KJWさん、TGAさんに手取り足取り教えてもらって、何度も繰り返して、多少なりともコツがつかめました。が、自分が手間取りすぎたのか、自己脱出をする時間がなくなってしまったため、EMR部隊のMYGさんの自己脱出を観察することに。原理を理解すれば、できそうだ!という感覚だけは得ましたが、何をやっているかはさっぱりわからなかったので、これも次回チャレンジです!

    

救助技術訓練を終え、いざ出陣。岩場に移動して、岩登り開始。今度は、自分とMYGさんは、EMR・YMU部隊に配属です。槇尾の岩場は斜度があって、垂直ではないのに、なぜだか蓬莱峡より不安定な岩場だなと感じました。それに加え、リーダーのスパルタ指導が私のどきどき感に拍車をかけます。わらをもつかみたい思いの赤ちゃんクライマーに、「手を見るな!足を見ろ!!」と指示が飛びます。「いやいや手が命綱なんですけど~」と半泣きになりながらも、ちょっとでも手をごにょごにょすると、「足を見ろ!足だけで立て!足が安定したら手は離しても立てる!」と・・・「んなアホな~」と心の中で突っ込みを入れながらも、安定した足場を探せど、目が節穴なのか、見当たらないのです。リーダーの指示の元、「左足はそっち、右足もうちょい上」とこれ以上に股は開かなくらい開き、これ以上、上がらないくらい足を上げ、「そういえば右足は黄色、左手青とかゆーコンパ的マットゲームあったな~!」なんて思いながら、なんとか、登りきると、「もうちょいもうちょい」と癒し系の笑顔が出迎えてくれるので、「アメとムチってこのことだな~」て思いました。けれど、自分で登れると思うルートより、登れないよと思うルートを時間をかけて、試行錯誤して登るほうが断然楽しい!と実感できました!

 

あと、途中、岩場が狭くて、渋滞したときは、天日干のイカのように岩場のテラスにずーっと張り付いていると、かなり体力を奪われるなと学びました。岩場に照りつける太陽の暑さは半端なかったです。それに加え、途中でぎゅるぎゅるおなかが鳴り始め、「腹減った・・・」と愚痴をこぼしながらも、登れど登れど頂上は見えず、「あっこで終わりですか!?」と聞くと「いや、まだまだ上あるよー」と返答いただいたときは、「きっとこれは、遭難時の飢餓訓練もかねているんだ・・・」と前向きに考えながら登りました。岩登るごとにザイルを肩にしたり、あっという間に時間が過ぎてしまうのがびっくりでした。むしろ今朝は5時起きで良かったなと思いました。そして、こそっとささっと行動食を食べる技も必要だなと思いました。

そして、最後は初めての懸垂下降で一本締めです。SGYさんの指導を仰ぎながら、いざ降りようとすると、背中をそらせどそらせどロープが出ない・・・。背中のヘルニアがひっこむんじゃないか?と思うくらい押しても押しても下れない・・・。ようやく、少しずつロープの出し方が分かりましたが、自分の頭の中では消防隊員がするするロープを下るイメージなのですが、現実は、ふらふらのろのろ体が振られる感じで、早く消防隊員のように降りれるようになりたいと思いました。だけど、高巻きの道を、ロープをつけずに頂上まで登るところのほうが危ないような気がしました・・・。最後まで、どきどきした1日でした。

みんなでロープを片付けて下山開始です。すこし小雨が降ってきましたが、すぐやみました。

今回自分なりに多くのことを学びました。今のうちに、失敗できることは失敗しておこうと思いました。もちろん怪我なくですが、仕事もプライベートも「事故ゼロ」でいきたいと思います。

毎回毎回、色々なリーダーの方々に参加いただいて、手取り足取り教えていただいて、感謝の言葉がつきません。覚えが悪くて申し訳ないですが、これからもご指導ご鞭撻を宜しくお願いします!
(KMR記)