山行期間 | 2015年9月10日(夜)から13日 |
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メンバー | TGA,MEG,NKT,HSO |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | アルパインクライミング |
前穂高岳の北尾根へ行ってきました。日本のクラシックルートの1つなので、登りたかったルートです。仲間とお天気に恵まれていい山行になりました。
平湯から上高地へは宝タクシーを使うと駐車場代がタダになりますが、爆走運転なので、ご注意を。
ちょいと曇り気味の天気の中を出発。パノラマコースは通行止め、とのことで、横尾経由で、涸沢へ向かいます。
横尾大橋を渡って涸沢へ行くのは、TGAとMEGは18年ぶり。NKTとHSOは2週間ぶり!
曇り空も晴れてきて、横尾はいいお日和。屏風岩を見ながら(誰も登ってないな~平日だからかな~~とか、私あんなところよう登らん、とか言いながら)涸沢へ。
涸沢到着。とりあえず、ここをベースキャンプにするべく、テントを張りました。後日談ですが、NKTさんは2週間前の涸沢で果たせなかった野望(涸沢ヒュッテで○○すること)を今回こそ!と思っていたのですが、次回持ち越しとなりました。
テントを設営したら、取りつきの偵察。涸沢ヒュッテ裏のヘリポートから雪渓沿いに6峰を回り込むと、ガラ場の上に、5-6のコルが見えます。偵察の時に東京からの女性3人組と知り合う。積極的に?話しかけたHSOさんにより、泉州山岳会を御存じの方(ハギさん他)とのことでした。彼女たちも、明日は北尾根です。
早起きして取りつきへ向かいます。涸沢ヒュッテ裏のヘリポートから雪渓沿いに上がってガラ場を登ると5-6のコルです。涸沢からは6峰が遮って、5峰がよく分かりませんが、雪渓沿いに上っていけばわかってきます。雪渓脇にはペンキ印や小さなケルンなどがありました。
5-6のコルからスタートです。稜線に忠実に、岩稜をたどります。5峰を越えると岩岩した4峰の登りが見えます。
この4峰の登りが実は核心でした(東京の3人組からもそう聞きました)。技術的には難しくないですが、かなり大きい岩でも浮いているのが多く、ガレガレで注意が必要です。また、4峰ピークの手前は、左に行ってしまいがちですが、こちらに行くとルンゼに落ち込みそうになります(MEGさんはここの登り返しが最も怖かったと言っていました)。右上してピークに立ってから、右へ下るのが正解です。そうすれば、難なく3-4のコルへつきます。
3峰はザイルを出します。ルートの取りようで、易しくもしょっぱくもなります。
高度感のあるクライミングが楽しめます。2峰はガラ場を登ると左へ明瞭な巻き道があるので、それを回ると眼前にオオっ!という景色が見えて、その意外感に少し驚きます。どういう意外感かを知りたい方ご自身の眼で確かめてくださいね。
2峰はピークの少し先から15メートルほどの懸垂下降です。写真で懸垂しているのはMEGさんで、そのMEGさんを見つめている(実は写真を撮っている)のはTGAです。前穂高岳頂上(1峰ピーク)からHSOさんとNKTさんが撮ってくれました。
前穂のピークはすぐそこです。頂上では、一般登山者の方からの賞賛も。
あとは人混みの中を涸沢へ下るだけです。奥穂ピークのお社も人が多いし、ということでパス。前穂ー奥穂の吊尾根からは、前穂北尾根を登るパーティーが見えました(ハギさん達かな?)。途中途中でHumanWatching?を楽しみながら下山。翌朝に涸沢から上高地へ戻り、帰阪。
直前まで、台風の進路に気が気でなかったのですが、当日はバッチリ晴れて、良い山行となりました。
行程:9月11日上高地7:15ー涸沢13:30
9月12日涸沢4:50-5-6のコル6:00-前穂高岳11:00-奥穂高岳13:45-涸沢
9月13日涸沢ー上高地→大阪
TGA記
←前穂北尾根の全景です。概ねこの稜線通しに登ります。
写真左端が5-6のコル。中央の尖峰が4峰です。