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八ヶ岳バリエーションルート ~入門編~15/02/16

山行期間 2015年2月14日~15日
メンバー KTF、SKW、HSO、HND
山行地域 八ヶ岳
山行スタイル アルパインクライミング


八ヶ岳バリエーションの入門ルート、阿弥陀岳北稜と赤岳西壁主稜を計画しました。

これまで冬季の八ヶ岳で、天候に恵まれたことがなく、今回もまたまた土日ともに冬型予想…

厳しいかなぁと思いつつ、少しでも冬山の経験を積もうと入山しました。

 

今回はSKWさんがタイヤチェーンを購入!

その威力で美濃戸まで車を入れることができ、往復約2時間短縮できました。

まぁ、車の運転はかなり恐ろしかったですが(^_^;)

 

2/14(土)

南沢からBCとなる行者小屋へ。

天候不良のためか、いつもより入山者は少ないように感じます。

行者小屋に到着。

美濃戸から約2.5時間。

 

小休止の後、急いで登攀準備を整え、阿弥陀岳北稜に向かうことにします。

 

 

 

この時点で、BCレベルではまだ風が弱く、とりあえず出発してみることに。

阿弥陀岳方面は雲に覆われていて、JPあたりでもう一度アタックするかどうか判断することにしました。

行者小屋からJPまではトレースがあったので、50分ほどで到着。

 

 

 

 

 

JPに出ても風は10m未満。

おまけに、目の前の第一岩峰はどこからでも退却できそうなので、前進することにしました。

 

登攀準備を進めている間に、ガスは晴れ、風も弱まってきたので快適に登攀できました。

ザイルは2ピッチだけ伸ばしました。

今日はリードはSKWさんに任せ、HNDは気楽に後から登らせてもらいました。

1P目、クラックを3mほど登るとハンガーボルト1本あり。

その後は階段状。

2P目、階段状のフェースから最後は短いナイフリッジ。

 

 

 

 

 

ここまで来れば、山頂はもう目の前。

コンテで一登り!

 

 

 

 

 

 

登頂!

素晴らしい天気。

こんなに風の無い八ヶ岳は初めてです。

 

SKWさんは初めて冬の岩稜をリード、HSOさんは初めて冬のバリエーションルートからの登頂。

それぞれ良い経験ができました。

 

阿弥陀岳からの下降は慎重に。

少し緊張しました。

 

 

 

 

 

結局この日は、夕方まで良い天気が続きました。

明日もひょっとして行けるのかな?

 

2/15(日)

昨夜から雪が降り続き、あまり天気は良くなさそうです。

今日は赤岳西壁主稜を目指しますが、まずは一番に取付きたいので、5時前にBCを離れました。

 

ガスが多いため、日の出前は全く視界が効かず。

主稜の取付きが分かりません。

BCから文三郎尾根を約1時間登った所で、大体このあたりと目星をつけ、ひとまずツェルトに入って明るくなるのを待ちました。

しかし、日の出になっても30m先の岩が見えず、おまけに風雪が強まってきたので、今回は主稜の登攀は断念。

一般道から赤岳頂上を目指すことにしました。

 

高度が上がるごとに風は強くなりました。

この日の風は、強烈に冷たかった(ーー;)

油断すると凍傷になりそうです。

 

 

 

ツェルトを出て、30分足らずで赤岳頂上へ。

こんなに近かったんですね。

記念撮影。

HNDは初めての赤岳山頂で、それなりに満足しました。

 

 

 

 

山頂から1時間とかからず、行者小屋のBCへ。

一晩で、かなりの積雪があったようです。

 

 

 

 

 

 

この後、テントで温かいものを飲んでから撤収、下山しました。

赤岳西壁主稜を登れなかったのは残念ですが、ダメ元で出発した山行だったので、良しとしましょう。

KTF、SKW、HSOさん達は、下山中さっそく再挑戦を検討していました。

素晴らしい意欲ですね。

 

(HND記)