山行期間 | 2012年4月21日22日 |
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メンバー | NKN,TRN,MSD |
山行地域 | 白馬岳 |
山行スタイル | 雪稜 |
4月21日~22日、白馬主稜に行ってきました。
1時間二股にて仮眠後、
二股・4時半出発→猿倉・6時→1800位・9時40分→2237たぶん4峰・12時過ぎ→最終ピッチ手前・17時→BV
翌日
4時半・出発→6時・頂上→猿倉・9時半→二股・11時
という行動記録です。翌日天気が悪い予報でしたので21日中に抜けたかったのですが、ロープの必要な最終ピッチに大きな雪庇が立ちはだかり翌日に延ばさざるを得ませんでした。
この時期、おそらくトレースがあると高をくくっていたのですが、期待に反してノートレース。後続もかなり遅れて四人組と二人組のパーティーのみ。自分達でトレースするしかありませんでした。
永遠とナイフリッジを初トレースしていくのは、今回メンバーの二人を含めてわたしにも初めての経験でした。そして、この緊張感は、如何にこれまで前のトレースがありがたかったかということを実感させられました。
雪稜の雪は、本当に千差万別であらゆる表情を見せつけられます。それをこなしていくのが雪稜の醍醐味と言われるのでしょうが、わたしはともかくこの場を脱出したい一念で進んでいったように思います。楽しむ余裕など微塵もありませんでした。
特に一番いやらしいのが岩場に貼りついた中が空洞の雪。表面の堅い雪を崩しながら真っすぐ上に進むか、横にトラバースして進むか、どちらも足場の雪がぐずぐずなので、堅い雪の上にしても横にしても思い切って出るその瞬間の緊張感がなんともいえません。岩場のようにプロテクションがしっかりしていれば問題ないのですが、ほとんどの場合ノービレー。雪とはいえども、ダブルアックスとスクリュー(雪に効くスクリューなんてないか)がほしかったです。
ともかくメンバーの二人は、よく頑張ってくれました。普通ならロープを出したいところが多々あったのですが、ロープを出したのは最終ピッチと途中一か所だけでした。それを我慢してよくトップもこなしてくれました。本当にありがとうございました。
そして、あの最終の雪庇をくぐり抜けた時の達成感、安ど感は何物にも代えがたいものでした。<MSD>
* 4時半、二股出発
* 6時、猿倉到着
* 8時、白馬尻。カモシカがお出迎え(分かりますか?)
* おそらく1800メートルあたり
* 主稜線。この日雪はまだ汚れていませんでしたが、帰るころには黄砂で茶色になっていました。
* このあたりまで雪崩に警戒
* 11時半、いよいよ本番です。
* ナイフリッジも出てきました。
* シュルントも出てきました。ここはロープを出しました。
* たぶんⅣ峰
* このようなナイフリッジが永遠と続きます。
* 白馬岳頂上は、はるか彼方。
* でもこれだけ登ってきました。
* TNRさんに後光が射しています。
* 本当に天気が良くてよかった。
* 17時。今日の行動はここまで。明日はこの雪庇に挑戦します。
* 翌朝4時半出発。ビレー点が分からず、一旦取り付いてまたクライムダウンしました。
* 後少し。感激の瞬間です。
* これで、本当に最後の登りです。5時50分。
* 二人とも満面の笑み。
* 二人と固い握手。ありがとうございました。
* 方向盤にもタッチ
* 大雪渓の下り。天気は下り坂です。
* 11時二股まで帰ってきました。本当にご苦労様でした。
* トラックです。