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赤岳東稜24/02/18

山行期間 2024/2/3-2/4
メンバー NGS DIS DIA SZK
山行地域 赤岳
山行スタイル 雪稜登攀


年末の海外山行で登攀チームを組む予定だったのだが、残念ながら幻になってしまった。せっかく練習もしたので、ロープを出す山行に行こう!と赤岳東稜に行ってきた。
サンメドウズスキー場に駐車し、温かいトイレと更衣室をお借りし装備を整え出発!
スキー場リフト乗り場をうろうろしていると「登山道はここにないのでリフトに乗るか、美し森方面へ行くように」と教えていただく。リフト始発まで30分以上あるので、駐車場脇からたかね荘に向かい、羽衣の池への登山道にはいる。リフトトップを経て牛首山へ。
日帰りで真教寺尾根を行かれていた先行者のトレース(この日は単独2人)と同行の皆さんのあとに、調子のあがらない私がノロノロとついていく。この日は2500m付近の適地までだが、2000mを越えてすぐに高山病症状がでてくる。マジやばい。申し訳ないが、「ゆっくりでもいい、今日はとにかく前進」という気持ちで歩を進める。

樹林帯の2500m適地にようやく到着、ふわふわもこもこの雪を時間をかけてふみふみして整地する。その後、予定通り東稜のとりつきまでトレースをつけ偵察、明日はここから行こう!と決めて幕営地へ戻る。

2日目は行程が長いので早めに出発し夜明け前にとりつきに。すこし明るくなってきたところでルンゼをあがっていくがなかなか尾根に上がれない。ふわふわ積雪にラッセル、土台が固まっていないので岩や木の隙間の空洞に落ちる、バイル効かない、と想像以上に大変。尾根に乗り上げようと右手に行くも阻まれ、直登しても阻まれ・・・いったんとりつきまで戻ろう、と降りていくと、前日に決めた取り付きポイントではなかった。かなり時間が経過していたがようやくスタートから仕切り直し!

ラッセルしながら第一岩峰に到着。ここは直登し最後は少し右に巻く形で東稜に乗り上げる。尾根上もふわふわラッセル。NGSさんとDIAさんが先頭にたち切り開いてくれる。


第二岩峰に着きロープを出す。私とNGSさんチームが先行で、ラッセルで疲労が見えるNGSさんだがビビりの私をみて1P目リード。積雪にかなり苦戦する。2P目:NGSさんに「リードどうしますか?」と尋ねられ、しんどそうだったNGSさんの姿が脳裏によぎり思わず「あ、いってみます」と口走ってしまう。「怖くなったらすぐに終了します」と泣きごとを残して2P目リードでスタート。下から見ると簡単そうにみえたのに、なかなか立っているしギャップもある。バイルも効かない。ところどころ立ち木を駆使し、恐怖心よりも上にあがらんと!という必死な気持ちで乗り上げていく。「もうここで終了かな~、いやいや短いやん!」を脳内で数回繰り返し、よい立ち木をみつけて終了。3Pはルンゼ。NGSさんがイボイノシシでランニングを取りながらリードし終了。

その後、コンテで登り、第3岩峰を左にトラバース気味に巻いて竜頭峰に到着。それまでは雪がずっとちらついていたが稜線上は青空がみえて八ヶ岳ブルーを満喫できた。


あとはまったくトレースのないラッセル三昧の真教寺尾根を下る。前日の先行者のかたは我々の幕営地の少し上で引き返されていた。テントを撤収し下山。登りのときはしんどくて見えていなかったが尾根上のいくつかの幕営適地にピンクテープが施されていた。 長い長~い尾根を下って駐車場に戻ったのは19:30を過ぎていた。