山行期間 | 2022,8,13〜15 |
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メンバー | ICK.S DOI.A FJO |
山行地域 | 北アルプス |
山行スタイル | 縦走 |
2022年夏合宿、
台風8号が13日から15日にかけて東日本を縦断するという予報。台風が心配だったが予定通り12日夜に大阪を出発した。
13日朝、上高地の空は雲に覆われていた。途中ザァーと雨が降り出したが短時間で止み、その後は青空が広がった。
水俣乗越を越えいよいよ未知の世界へ突入。天上沢のザレた急坂のいやらしいこと。木に掴まりながら滑らないように気を付けながら下降する。
しばらく進むと左手に槍ヶ岳が見えた。続く稜線は北鎌尾根だ。これが今回見た最初で最後の槍ヶ岳の全貌だった。
右側にルートを取り過ぎたために、間ノ沢にぶつからず貧乏沢まで下りてきてしまう。ここでは東北の大学で体育の先生をしているという3人パーティーが幕営していた。北鎌沢出合では水が湧いておらずここで幕営したのだという。
ザックを置きICK.Sさんと北鎌沢出合へ偵察に行った。出合には目印に1〜2mの竹の棒を刺してあった。水は無し。先ほどの場所で一夜を過ごすことにした。
沢に足を浸けてクールダウン。冷たすぎて長くじっとしてしていられないが気持ちよかった。
14日4時半、北鎌沢出合。
北鎌沢右俣を北鎌沢のコルまで一気に上がる。落石ももちろん怖いが立ち止まるとブヨの大群に襲われる。とてもデンジャラス!
天狗の腰掛を越えると独標が出迎えてくれる。基部を千丈沢側にトラバース。逆コの字型の部分はくぐるのではなく体を外に出しながら進む。補助ロープがついており問題なく通過することができた。
ここからの小岩峰は稜線通しに進むのが定説。しかし明瞭な踏み跡がある巻き道を見るとどうしてもそちらに進みたくなる。実際、巻き道を進んで行き詰まってしまい稜線に上がるのに苦労した。ここは稜線通しが絶対正解。
もう少しで北鎌平に到着というところで天気が急変。雨、風、ガスで視界不良となり全員一致でビバークを決断。時刻は13時半。
強風で魔法の絨毯ならぬ空飛ぶテントになるのではとハラハラドキドキ。体の大きなFJOさんに風上に座ってもらった。
16時から大雨、強風。テント内でまさかの雨漏り。雨水を掻き出す作業を4、5時間続けた。量にすると10リットル以上。腕も精神も疲れ果て21時就寝。とは言ってもそうそう眠れやしないが。
15日、2時起床。
ガスのため、明るくなるのを待ち4時半に出発するもまた雨が降り出し大槍の基部でフライを被って待機した。7時半を過ぎた頃、小雨になったところで再度出発。最後の有名なチムニーを上がると槍ヶ岳頂上の祠が見えた。もちろん、頂上を真っ先に踏むのはMチーム1年目のFJOさん。よく頑張りました!
さて、ここで感動の涙…と思いきやワイワイガヤガヤと賑やかな声が。「オーー、スイマセン、シャシントテクダサイ!」×5回。賑やかな声の主はアジア系外国人の5人パーティー。一瞬にして涙が引っ込みました。笑
あとは下山のみ。
いつものように肩痛い、足痛い、しんどいとぶつくさ言いながら上高地に無事下山。
お疲れ様でした。
DOI.A