山行期間 | 2022/7/16~18 |
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メンバー | YMZ、TKD、ABE、ICH |
山行地域 | 小川山 セレクション |
山行スタイル | マルチピッチクライミング |
小川山のマルチピッチで「セレクション」というルートを登ってきました。
当初は7/15の夜発予定でしたが、16日が雨予報だったため、16日午前に三国ヶ丘駅を出発。現地のスーパーで買い出しを済ませて、廻り目平キャンプ場へ。小雨の降る中、タープとテントを設営。その後、夕飯を食べながら作戦会議。翌日は晴れ予報だが、夜になっても雨は止んでいなかったので、起床時の天気、岩の状態をみてから登攀するかを考えることにする。また、リードは空荷で登ることにした。
17日、起床すると雨も上がっており晴れ間もあった。あとは岩の状態だ。取付きまでキャンプ場から1時間弱で到着。カモシカ登山道を歩いているつもりが、パノラマコースから取付きを目指していたようだ。少し迷ったが、大きなタイムロスもなく取付くことができた。
取付きで岩の状態を確認。少し濡れていたけれど、花崗岩ということでフリクションも効くし登れると判断。準備をしていると、後続の男女のペアが来られ、手慣れた様子だったので先頭を譲る。案の定、リードの男性はサクサク登っていった。
準備も整い、1P登攀開始。5.8のクラックをTKDさんが登る。クラックの中が濡れていたようで、中間部で苦労していたが上手くクリア。スラブ前でピッチを切る。YMZがザックを担いで登るが、離陸頂後に登れない状態に。身体が上手く上がらない。もたつくわけにはいかなかったので、久しぶりのA0・・・。先が思いやられる。それを見て後続のABEさん、ICHさんパーティは靴は取付きにデポすることにしたらしい。後続は、ABEさんがリードで軽々登ったとのこと。
2P、YMZリード。スラブで雨の影響もあって滑りやすい。2ピン目辺りで滑りそうでクリップしずらかった。出足ということもあり、緊張もしたが何とかクリアすることができた。その後は、快適なスラブであった。立木でビレイする。後続、ICHさんがリードで途中フォールしていたが、何とか登ってこられていた。
3P、TKDさんリード。チムニー内は雨で濡れていて怖かったようだが、難なくクリア。バック&フットで登る。立木でビレイ。
4P、YMZリード。クラックとチムニー。下部がワイドで難しかったが、リードは空荷のため問題なく登れた。スラブを登ってビレイポイントを探す。5Pのトラバースする場所はわかったが、どこでビレイをすれば良いのか、トポを見てもわからなかった。迷ったあげく立木でビレイをする。実際はもう一つ上の立木が正しかったように思う。後続はICHさんが右側のフェースを途中まで登ったとのこと。
5P、TKDさんリード。大きな岩の下にカムを入れながら、トラバースしていく箇所だが、岩からの染み出しもあり、手も足も濡れて進めない様子。何度か頑張って行こうとするが、なかなか進むことができず、撤退することにした。ルートの右側にエスケープルートがあり、山頂まで歩いて行くことができる。後続は、早々とエスケープから山頂に上がっていた。
その後、枯れた立木の懸垂点から2P懸垂をする。個人的には立木ではなく、別に懸垂点があったので、そちらの方が良いかと感じた。少し歩いて取付きまで戻ると、沢山の人たちがいた。時間が経つに連れて、岩が乾いてきて楽しそうに皆さんクライミングをされていた。
その後、キャンプ地にシングルロープとクイックドローを持って父岩に移動。ABEの宿題「小川山物語5.9」へ向かう。大人気ルートとのことで、沢山人がいるんだろうな、と思って行ってみると誰もいなかった。貸切状態だ。ABEさんも無事にRPできたので喜んでおられた。
セレクションは途中敗退という結果に終わったが、マルチピッチクライミングの良い経験ができたと思う。ピッチの切る場所、ランニングの取り方など良い経験をしたと思う。フリーのシングルピッチでは、1人での達成感を感じることはできるが、マルチはパーティでの達成感があるので面白い。これからもグレードを上げていけるように、トレーニングに励んでいきたい。