山行期間 | 3/29夜~3/31 |
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メンバー | SOM・SOT・KSI |
山行地域 | 八が岳 |
山行スタイル | 残雪期アルパインクライミング |
3月30日、赤岳主稜に行ってきました。
今年1月中旬の厳冬期にも行きましたが、2か月半後の残雪期の主稜は全く違う山になっていました。
タイヤチェーンを装着して車で赤岳山荘まで。南沢~行者小屋まで2時間の歩き。
平日とあってテントは3張のみ。静かな八ヶ岳です。
準備してトラバースの取付きへの急登を登ります。1月に比べて雪が少なくなり、思わず行き過ぎてしまいました。戻ってトラバースへ。足を踏み入れると少し嫌らしい気がしたので、横ステップで前進。途中の岩は氷で覆われていたので避けて通過します。(ロープは出さず)
チョックストーンに到着。岸のリードでスタートです。
SOMさんは初めての赤岳主稜。
1Pはロープが屈曲するので上がった所で一旦ピッチを切り2人を引き上げます。
この先1月雪のあった所が完全に岩だけになり、短いが切り立った脆い足場になっていました。雪の下はこんな風になってたのかとワクワクしつつも、崩れ落ちたらかなり下までいくのでリードはちょっと緊張します。雪があるって素敵♪
ここから先は雪が少なくなった分、アイトレで登樊です。
中部岸壁も岩々、残雪は締まってるのでアックスも良く効きます。
快晴、ほぼ無風、気温は2℃~5℃、主稜は私達だけ、という文句の付けようがない快適クライミングです。
上部岸壁では1月の時は怖いトラバース~右クラックを行きましたが、今回は直上にルートがあるとわかったので、そちらに行きました。左側に上がり込む時、態勢が少し微妙(セカンドなら何も怖くない)慎重に上がります。
そのまま抜けたら古いハーケンがあり、ここでピッチを切ります。そこから先はトラバース~右クラックのクラック下部に合流。クラックの最後を抜けるのに雪がないため、アックスが邪魔です。
抜けたら本来は雪稜となりコンテで稜線まで上がるのですが、何せ岩ばかり。浮石も多く、モロモロの岩です。念のためにということで、ここからもロープを出しました。稜線まで3ピッチ。短く切ったピッチも含め全行程10ピッチ程、14時20分、登樊終了。
1シーズンで2度も主稜に挑戦出来たことは本当にラッキーな事だと思います。
途中でリード交代すればいいと思っていましたが、どうせならオールリードしたいという自分の思いを叶えてくれた仲間のSOTさん、SOMさんに心から感謝します。
ありがとうございました。
(KSI記)
行動時間 行者小屋(7:20―7:50発)―トラバース取付き(8:43)―チョックストーン(9:05)―稜線14:20