みなさん、新型コロナウイルスが猛威を振るう中、いかがお過ごしでしょうか。
山に行けなくて悶々とする日々ですが、こんな時にはギアのメンテナンスなどいかがですか。
今回はカラビナのメンテナンスを考えてみたいと思います。
〈カラビナの寿命〉
カラビナの耐用年数って知ってますか?
メーカーなどによるかもしれませんが、およそ最大で10年ぐらいになってるみたいです。
使用頻度によっては、2~3年で交換してくださいってなってたりするので、普段からチェックしておくことが大事です。
早めに交換したほうが良いと思われるのは、トップロープで使用したカラビナとか、ビレイ器に使用している安全環付カラビナなんかがありますね。
特に危ないと思う物を紹介しておきます。
1.ロープなどで摩耗したカラビナ
すり減って角ができています。この角でロープが切断される事故が起こってます。
2.ゲートがしっかり閉じないカラビナ
原因はよく分かりませんが、時々見かけます。(強い衝撃が加わったりするとなりやすい?経験上、ワイヤーゲートに多いような…)
ゲートが開いていると、格段に強度が落ちます。
こんな表示を見たことありますか?
これは普通に使ったら、長軸方向には24kN、短軸方向には8kN、長軸方向でもゲートが開いたままだと8kNの強度しかないということです。
〈カラビナのメンテナンス〉
ここに紹介するのは、HNDのやり方ですが、他にもっといい方法があれば、自由に編集してください。
1.水洗いして汚れを落とす
歯ブラシなんかで、細かいところもしっかり洗う。
最後は流水でしっかり汚れを落とす。
洗う時に中性洗剤やぬるま湯を使うと、より良いと思われます。
錆などで動きが悪いときは、洗う前にクレ5-56などで錆を落とすと良いです。
2.しっかり乾燥させる
ウェスで拭き取って、風通しの良いところで陰干し。
急ぐときはドライヤーで。
3.シリコンスプレーを吹き付ける
クレ5-56などを使う人もいますが、汚れを吸着しやすいのであまりおすすめできません。
4.余分な油をふき取る
〈カムのメンテナンス〉
ついでなので、カムも同様に洗いましょう。
〈おまけ〉
スクリューが回らなくなった時の対処法。
ガースヒッチを作って引っ張る。
意外に知らない人が多いので。
(HND)