山行期間 | 2020年1月24日(金)夜~25日(土) |
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メンバー | SGY, ABE, YSZ |
山行地域 | 福井の山 |
山行スタイル | 雪山 |
今年は暖冬のため雪が少なく、日帰り山行で雪のあるところを探すのに苦労した。
当初は比良の堂満岳中央稜での登攀を考えていたが、比良には雪がなさそうということで、スキージェム勝山のゲレンデトップから登れる福井の山・経ヶ岳(三百名山)に行くことにした。
スキー場の駐車場付近は雪化粧程度で、リフトが動き出す時間というのに、駐車場に停まっている車はまばらであった。
リフト2本を乗りついで高度を稼ぐと、上部はそれなりに雪があって、スキーやスノーボードを楽しんでいる人たちの中を縫いながらき、ゲレンデトップの法恩寺山のコルにたどりついた。
目の前には、周り込んだ尾根の向こうに、双耳峰のような北岳と経ヶ岳のピークが横たわっていた。
夕方4時までに、1本目のリフトの終点まで戻って来なければ、スキー場の下まで歩いておりなければならないので、結構、時間的に厳しそうだった。
例年なら、出だしの樹林帯は雪で埋まっているはずだが、今回は藪漕ぎから始まった。
法恩寺山には雪上訓練などで何度か訪れていて、雪洞も掘ったことがあるが、雪上訓練ができるほど雪はなかった。
いつもならラッセルで時間切れとなり、経ヶ岳にはたどり着かなかったが、今回は、初めてピークに立てるかもわからないということで、気合が入った。
経ヶにはいくつかルートがあって、六呂師スキー場から登るルートが有名。
しかし、私は、日帰り山行ながらほとんどが稜線行動というスキージャム勝山からのルートが好きだ。
これまでに何回か歩いた樹林帯の前半部を通り過ぎると、ようやく、このルートの全貌が目の前に広がった。
ワカンを履いて幅の広い尾根を進んでいくと、尾根の幅が狭くなって樹林帯を越え、きれいな雪稜が目の前に広がった。
まだ、遠くに見える経ヶ岳の頂上には、六呂師スキー場から登ってきた登山者の人たちが見える。
経ヶ岳の頂上は、いくつかの小ピークを越えたまだまだ先にある。
ナイフリッジの雪稜を下る必要があり、アイゼンに履き替えた。
北岳からは、赤兎山に続く雪尾根と白山山系が目の前に広がっている。
天候は快晴で暖かく、快適な雪稜で雪が締まっていて、先を急ぐ。
引き返すタイムリミットとして12時を設定していたが、ピークはもう目と鼻の先である。
最後の登りを越えると、12時少し過ぎに、広い頂上にたどりついた。
経ヶ岳は360度の展望に恵まれていて、六呂師スキー場から登ってきた登山者に、写真を撮ってもらった。
(SGY記)
<行動記録>
リフト2本目の終点8:50→法恩寺山のコル9:10→1360mのピーク9:30→北岳11:50→経ヶ岳12:10→北岳12:30→1360mのピーク14:20→法恩寺山のコル14:50→リフト1本目の終点15:40