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御在所中尾根 18/08/12

山行期間 8/5
メンバー MUR、NGC
山行地域 御在所岳
山行スタイル アルパインクライミング

 今回は、夏合宿に向けての最終トレーニングでもあり、夏合宿を実行するための条件でもある、御在所中尾根にMURさんと登ってきました。前尾根とはうって異なり、中尾根は傾斜がきつく、信頼できるピンの本数も少ない為にナチュラルプロテクションをとり、一部岩が崩壊しているのでアブミを使用して登る必要があります。またグレードも、Ⅳ~Ⅴ+と自分が経験したことのないものです。私と先輩の心は一つで、「絶対すべて登り切って、合宿行くぞ!」でした。

取り付きをみつけるまでに少々時間がかかりましたが、何とか到着。隣の前尾根には同じ会のメンバーがおり、合図を出し合ってお互いを応援しあいました。

 P4はグレードⅤ。ナチュプロとチムニーです(中尾根はチムニーばっかりでした)。先輩のクライミングがサクサクすぎて、自分がいざ登るときになると「うわ、ようこんなんリードでいきはったなぁ」とばっかり思っていました。汗で掌が滑ってしまい、十分にグリップを効かせることが出来ないときがありました。手がねっちょになる方はチョークバック、必要かもしれません。1ピッチ目はチョックストーンをくぐっておしまいです(そういうのは得意です)。

 P3はまたしてもグレードⅤ。ナチュプロとチムニーです。すでに心が折れてますけど先輩は気丈にすいすい登られます。いつか自分がこんなところリードできる日は来るのかなぁ(10年後かなぁ)。景色が私を励まし続けてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 P2、グレードⅣ、いよいよアブミ。前回練習した通りうまく浮上できるのか?あと荷物が邪魔になるということで、私と荷物を同時引き上げして下さることに。A0してもそんなすいすい登れへんて、と思うくらい先輩の足取りはなんとも軽やか。自分が登る番では、アブミは何とかなったもののピンが少なくて振られそうなところでのトラバースがあまりにも怖い。荷物と同時引き上げなのでロープが緩んだ時が怖くて心折れてました。なんとか先輩のもとにたどり着き、先輩と3分の1で荷物の引き上げ。覚えてないので復習が必要。

 

 

 

 

 

 

 

 

 最後のP1、ついにきたグレードⅤ+(意味が分からない)。先輩の表情に緊張があり、ビレイする私も今まで以上に緊張します。ザックを持ったまま登って行かれたのですが、核心部でザックが邪魔になり登れなくなりました(そこでデポ)。そこからは空荷で岩に思いっきり背中をつっぱって登られます。そして終了点にたどりつかれたとき、「やったぞー」と喜びの声が。こちらまでうれしくなりました。次は自分の番と、最初からザックを背負わずにのぼります。今回の山行でチムニーとレイバックがめちゃくちゃ鍛えられた気がします。核心部もレイバックでクリアし、最後のガバをつかみ取るまでいろんな体制になり手を思いっきり伸ばし(神の助けである引き上げもあり)、やっと終了点に立つことが出来ました。「やったー」としかこんな時言葉として出てこないんですよね。先輩にここまで連れてきてくれたお礼を言いました。目の前の景色を目に焼き付け、そこそこでおります。名残惜しいけど、又いつか来ますと心に誓って。

下山は懸垂であっという間でした。全身疲れ、もうくたくたでした。

今夜からいよいよ本チャンの「瑞牆山 トムソーヤの冒険ルート」です。今回の山行で得た知識、経験を活かし、安全に楽しんでこようと思います.