山行期間 | 2018年6月1日(夜)~3日 |
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メンバー | M・Bチーム 計30名 |
山行地域 | 富山 国立登山研究所 |
山行スタイル | 遭難対策訓練 |
6月2,3日の2日間、富山県にある国立登山研究所で夏の遭難対策訓練がありました。岩場でのセルフレスキューを身につけることを目的として、7班に分かれて訓練を行いました。
1日目は外のロッククライミング施設にて、まず一般的な懸垂下降とムンターによる懸垂下降、また懸垂下降中のロープの結び目通過を練習しました。その後介助懸垂、カウンターラッペルなどケガ人を降ろす懸垂下降を練習しました。ケガ人を降ろす際は、救助者から出ているシュリンゲとケガ人から出ているシュリンゲの長さの調節具合によって降ろしやすさが全く異なるなど、様々に工夫が必要でした。
その後、私の班はフィックスロープ登高を練習しました。
最後は全員で斜張りを練習しました。どんな状況の時に用いるのか、また下部のロープ設定はどんなところに注意すれば良いのかなど、ちょっと私にはイメージしにくく難しかったのですが、特に沢で有効な新しい救助方法を経験することができ、良かったです。
17時には訓練を終了してお風呂に入り、18時より夕食をいただきました。その後、遭難時の救助者側の対応や予備日の設定等について、座学を行いました。今年になって複数件事故を経験しているため、その経験から新たに気づくことや考えられることは多いですが、特に予備日の設定については考え方の統一が難しいなと感じました。
2日目は、体育館にてケーススタディ(3人パーティで登攀中、トップが落ちた場合の救助について)を班ごとに行いました。実際にこの場面に遭遇した際、本当にケガ人のところまでフィックスロープ登高できるかなあ… 1本のロープのみにケガ人と救助者の荷重がかかるのは怖いなあ… など考えること、感じることが様々にありました。私の班では、残りの時間で1/3引き上げ、1/5引き上げも練習し、昼頃には訓練を終了して、その後解散となりました。
今回、経験豊富なOBの方にも参加いただき、貴重なアドバイスをたくさんいただくことができました。
去年参加した際は手順の理解で精一杯でしたが、今年はどんな状況でこれを使用するのか、その際困りそうなこと、危険なことは何かなど、クライミングを少し経験したこともあってか、実際をイメージしながら練習に取り組むことができたように思います。普段使わないロープワークも多々あり、久しぶりに思い出すことが多かったです。
また去年は行わなかった練習も多々含まれており、いかに様々な救助方法があるか、ということも感じました。
いつも自己脱出を練習する度に、忘れてしまってるなあと思いますが、思い出すまでの時間は早くなってるように思うため、積み重ね、繰り返しがやっぱり大切だなと思いました。
とても有意義な訓練でした。お世話になった皆さま、ありがとうございました。